こぼれネット

それでも、私の父は、この私(江端)から、最大級の尊敬を勝ち得た大人の一人です。

私の父は、太平洋戦争中に予科練に入って敗戦を迎えましたので、最終学歴は中学校卒業(中卒)になると思います。

My father entered the Preparatory Training Course during the Pacific War and lost the war, so his final educational background is a junior high school graduate (middle school graduate).

父は、家族の為に働き続け、会社を解雇された後は、自力で工場を立ち上げました。

My father continued to work for the family, and after being laid off from the company, he set up his factory.

『定年まぎわに起業した父と、村上水軍の末裔の母の、息子であるこの私が、こんなところで、くたびれていてどうする!』

ただ、子どもの私の目から見ても、父には、優れた能力や、人を魅了する能力がなく、そして、運にも恵まれていなかった ―― ぶっちゃけ「絶無」だったと思います。

However, from my child's point of view, my father could not excel or attract others, and he was not blessed with luck -- to be frank, he was "nothing" at all.

それでも、私の父は、この私(江端)から、最大級の尊敬を勝ち得た大人の一人です。

Still, he was one of the adults who has won my utmost respect (Ebata) here.

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私は『学歴や能力や運で、自分の不運を嘆く人』に同情する気持ちが、湧いてきません。

I can't bring myself to feel sympathy for 'those who bemoan their bad luck based on their education, ability or luck.'

父を見てきたからです。

Because I have watched my father's back.

『あんたは、うちの親父よりも、恵まれていなかった、と言い切ることができるのか?』と ―― まあ、これは、理不尽な問いかけであることを百も承知の上で ―― 私は、尋ねたくなるのです。

"How can you say you were less fortunate than my father?" I am tempted to ask -- well, I know this is an unreasonable question.

上記のロジックは、以下の話と似ているような気がするかもしれませんが、

The above logic may sound similar to the following story. However,

阿呆な教師

全く、違います。

Not at all.

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