昨年、たまたま「椿山課長の七日間」を地上波で見ました。
先日、図書館に入庫していたので文庫を借りてきて読みました。
「原作も良いなぁ」と思って、嫁さんに勧めたら、いたく感動したらしく、そのまま映画もDVDで借りて見てしまったそうです。
酷く怒ってしまっていました。
『映画が、原作の感動に遠く及ばない!』
『そうかなぁ、あの話を、よく映画として纏めれたなぁと、私は感心したけどね』と、私は応えましたが。
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えっとですね。これは単に順番の問題なのです。
◯「原作」→「映画」の順番で見ると、大抵腹が立つ。
◯「映画」→「原作」の順番でみると、概ね不満はないが、新鮮感がなくなる
これは、著者の原作の持つ力が、凄く大きいからだと思います。
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私が、娘の姿にオーバーラップさせて大号泣してしまった
「日輪の遺産」
が、映画化されており、本日、映画館にいってきました。
いい映画でした。
出演者も演出も最高。
よくここまで、原作を生かし切ってくれた。
心から感謝です。
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でもね。
やっぱり不満が残るんですよ。
『ああ、違う。ダグラス・マッカーサーは、そこは、そういう演技じゃねーんだよー!』
『最後のシーンは、そうじゃねーんだ。もっと、荘厳で、畏れで近づけないような、なんというか、その、なんちゅーんだ、違うんだーーーー』
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難しいですよね。
◯原作読まなければ、映画に行こうと思わないだろうし、
◯原作読むと、演出に不満が残るし、
著作物を愛する気持ちは、愛憎・タイミング、入り乱れて、まあ、なんというか、
そこが、面白い。