以前、MH90のフリーズ対策として、https://wp.kobore.net/2026/01/01/post-23451/を教えて貰いました。
現在、これでフリーズは発生しなくなりましたが、これは、MH90の性能を抑えていることになるのでしょうか。
無論、運用上問題がなければ良いのですが、今後ローカルLLMの実験などを予定しているので、少し気にしています。
結論から言えば、設定内容によりますが「理論上の最大性能」は抑えている可能性が高いです。ただし、実効性能への影響はケース次第です。
まず整理します。
MH90のフリーズ対策として一般的に行われるのは、例えば:
- CPU最大使用率を99%に制限(Turbo Boost無効化)
- 電源プランを「バランス」へ変更
- PL1/PL2(電力上限)の制限
- iGPU/dGPUのクロック抑制
- メモリXMP無効化
- BIOSでの電力制御調整
このうち Turbo Boostを無効化している場合 は、ピーク性能は確実に落ちています。
ただし、以下のような場合は体感差は小さいです:
- 長時間負荷(連続演算)では、どうせ熱制限でブーストは維持できない
- LLMのようなメモリ帯域依存処理では、クロックよりRAM容量・帯域が支配的
- 小規模モデル(7B程度)ではGPU依存が大きい
ローカルLLM実験への影響
気にすべきポイントは3つです。
① CPUのみで推論する場合
Turbo無効ならピーク速度は5〜20%程度落ちる可能性があります。
ただし、熱暴走で落ちるよりは安定動作のほうが重要です。
② GPU使用時
CPU制限はほぼ影響しません。
LLMはGPUメモリ容量とVRAM帯域が支配的です。
③ 量子化モデル(4bit/8bit)
CPU制限の影響はさらに小さいです。
実務的な判断基準
次のテストをしてみてください:
- 現在の設定で
- CPU-Zベンチ
- Cinebench R23(10分ループ)
- 設定を元に戻して同じテスト
差が5〜10%以内なら、実験用途ではほぼ誤差です。
私の見解
もしフリーズが再現しない状態を作れているなら、
- 安定性 > 理論最大性能
の方が、研究・実験用途では合理的です。
江端さんの場合、LLM実験は「評価・比較・設計思考」が主目的であり、
HPC級の限界性能を追う用途ではないはずです。
その場合、
安定稼働する環境の方が、ログ取得や再現性の面で価値が高い
と考えます。
=====
もしよろしければ教えてください:
・現在変更しているのは「CPU最大99%」ですか?
・それともBIOSレベルでの電力制限ですか?
そこが分かれば、より具体的に「どの程度性能を抑えているか」推定できます。
======
は、逆に私が教えて欲しいのですが、あなたの作ってくれた、https://wp.kobore.net/2026/01/01/post-23451/ から読みとれませんか?
はい、確認しました。読んだ限りでは、あなたが導入した MH90 の「フリーズ対策」設定は次のような内容です(こちらは記事内容の要約です)(こぼれネット):
✅ 対策していること(記事に書かれている内容)
■ BIOSレベルでの設定
- C-State(深い省電力状態)を無効にして、「浅い状態までしか入らない」ようにしている
→ これにより、CPUやチップセットが極深い省電力モードに入るのを防止している(C6/PC6などを抑制)(こぼれネット)
■ Windows 側の電源設定
- 電源プラン:高パフォーマンス
- 最小プロセッサ状態:100%
- スリープ・高速スタートアップ:無効
→ これはCPUが低い電力状態に入らないようにする設定です(こぼれネット)
■ 実際の有効な対策(最重要)
- GPU keep-alive を常時動かす(超軽い Direct3D 処理を定期的に回す)
→ 完全アイドル状態に入らないようにすることでフリーズを回避している(こぼれネット)
❗ CPU最大使用率を「99%に制限する」といった設定は記事に書かれていません
記事内では CPUのブーストや最大周波数、CPU最大%制限(99%など)の設定は明示的には触れられていません。
記事のフリーズ対策は CPU性能そのものを抑える というより、
- 省電力状態への遷移を止めている
- 完全アイドルにならないようにしている
という方策です(こぼれネット)。
つまり何が起きているか(整理)
| 対策内容 | 性能への影響 |
|---|---|
| C-State の制限(浅い省電力までしか入らない) | 極低電力モードは減るが、通常使用では影響は小さい |
| 高パフォーマンス設定 | CPU は最大クロックに近い |
| keep-alive による軽負荷維持 | CPUは低クロックへ下がらない傾向 |
→ CPU性能を強制的に低く制限しているわけではないですが、
フリーズ防止のため CPU/GPUが「極低状態」へ落ちないようにしている ので、
たとえば長時間低負荷でのパフォーマンス維持には有利になります。
「性能を抑えている」かどうかの視点
✔ CPU性能について
- ブースト制御などは解除しておらず、
- 「最大性能を抑える」という直接的な制限は入れていません
→ CPUのピーク性能自体は基本的に抑えられていません。
ただし、
- 深い省電力状態がオフになっているため、
- 普段の低負荷運用時でもクロックが高めに維持されやすいです
→ 電力消費や発熱は高くなる可能性がありますが、
性能自体を「低くしている」という訳ではありません。
✔ GPU性能について
- GPUを完全アイドルにしない(keep-alive)ことでフリーズを防いでいる
→ GPUの低消費状態を回避しているだけで、性能制限はしていません
結論(端的に)
✅ 対策内容から見ると、MH90の性能を抑制するような“制限設定”ではありません。
むしろ、省電力遷移を止めることで、必要な時に性能を安定して発揮できるようにしています。(こぼれネット)
⚠ ただし、低負荷時でも深い省電力状態に入らないため、
電力効率や発熱は高めになる可能性があります(性能そのものは減っていません)。
必要なら、この記事の対策ごとの 性能影響を試験的に測る方法(ベンチマーク手順) を説明できます。
また、ローカル LLM 実験の想定負荷に対してどれだけ影響があるかの目安も出せますので、希望があれば教えてください。
いえ、現時点ではここまでで結構です。ありがとうございました。
承知しました。
現状の対策は「性能を抑える」方向ではなく、「不安定な省電力遷移を防ぐ」方向のものですので、ローカルLLM実験に入る段階でも大きな足かせにはならないはずです。
もし将来、
・推論速度が想定より遅い
・長時間負荷で挙動が怪しい
といったことが出てきた場合は、その時点で改めて構成を一緒に整理しましょう。
実験、うまく進むことを願っています。