こぼれネット

「GO言語でクラスっぽいことをする」をレビューする

Goにはクラスの概念がありません。

C++で作ってきたプログラムをGoに移植しているのですが、クラスで記載した部分を上手いこと使い回したくても、それができなくて困っていました。

で、

GO言語でクラスっぽいことをする

という記事を見つけて、これを使って勉強させて頂いていますが、困ったことがあります。

プログラムの中の変数の意味が分からない ―― HPとか、MPとか、APは、アニメ(多分ゲームも?)の中では頻繁に登場するのですが、私は何の略号か分からなかったので、サンプルプログラムの意味が読み解けませんでした。

そこで、上記記事に記載されていたプログラムに、そのまま、私の為に、コメントを付けさせて頂きました。

package main

import (
	"fmt"
)

const line = "--------------------"

func main() {
	wiz := newWizard("魔法少女", 10, 10, 5)
	war := newWarrior("+‡†狂戦士†‡+", 10, 15, 30)

	fmt.Println(wiz.hello())
	fmt.Println(war.hello())

	fmt.Println(line)
	fmt.Println(wiz.attack())
	fmt.Println(war.attack())

	fmt.Println(line)
	fmt.Println(wiz.magic())
	fmt.Println(war.attack())
}

type human struct { // "人間"という基底クラス
	name string
	hp   int
	ap   int
}

func (h *human) init(name string, hp, ap int) { // "人間"という基底クラスのコンストラクタ(3つの初期値を入れていることに注意))
	h.name = name // 名前
	h.hp = hp     // ヒットポイント: ゲームにおいてキャラの体力や生命力を示すステータスの一つ
	h.ap = ap     // アタックポイント: ゲームにおいてキャラの行動力などを示すステータスの一つ
}

func (h *human) hello() string { // "人間"という基底クラスのメソッド1
	return fmt.Sprintf("こんにちは、私は%sです。", h.name)
}

func (h *human) attack() string { // "人間"という基底クラスのメソッド2
	return fmt.Sprintf("%sの攻撃!%dのダメージ!", h.name, h.ap)
}

type wizard struct { // "魔法使い"というクラス
	human     // "人間の属性"を手動挿入
	mp    int // マジックポイント: ゲームにおいてキャラの魔法や呪文を使う力を示すステータスの一つ
}

func newWizard(name string, hp, ap, mp int) *wizard { // "魔法使い"クラスのコンストラクタ(4つの初期値を入れていることに注意))
	w := new(wizard)     // "魔法使い"の実体生成
	w.init(name, hp, ap) // "基底クラス"の属性値の設定
	w.mp = mp            // 新しい属性値の設定
	return w
}

func (w *wizard) magic() string {
	if w.mp <= 0 {
		return fmt.Sprintf("%sは力がでない", w.name)
	}
	w.mp -= 1
	return fmt.Sprintf("%sは魔法を使った!30のダメージ!", w.name)
}

type warrior struct {
	human // "人間の属性"のみを手動挿入
}

func newWarrior(name string, hp, ap, mp int) *warrior {
	w := new(warrior)
	w.init(name, hp, ap)
	// mpは使わない? Warrior(戦士)は、マジックポイントを持たないものなの?
	return w
}

func (w *warrior) attack() string {
	return fmt.Sprintf("%sの攻撃!%dのダメージ!", w.name, w.ap*2)
}

なるほど、変数の意味が分かれば、プログラムの趣旨が読み取れました ―― 加えて、アニメの中の台詞も理解できるようになり、一石二鳥でした。
ゲームをやっている人であれば、「今更なこと」だったんだろうな、と思っています。


とほほのGo言語入門 構造体(struct)

を読んでいたら、構造体(struct)でクラスと同じことができることが分かりました。

また、インタフェース(interface)を使えばポリモーフィズムもできるみたいでした。

しかも、コンストラクタとかデストラクタとか、面倒なものもを入れていないという点も好印象です。

Golangの設計者、よく分かってるじゃん!』と、絶賛賞賛中です。

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