幸せな人生
サッカーワールドカップを見るために、会社を定時で退社したことなどはありませんし、甲子園の高校野球の中継になれば、チャンネルを替えます。
大相撲の人気がどうなろうが全然興味ないし、もし廃止となっても何も感じないだろうことに、自信があります。
夏季オリンピックには、夜の23時くらいから始まる「ダイジェスト版」が、短い時間で、結果を知ることができて、効率的という理由で好きです。
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それなのに、冬季オリンピックについては、これほどに一喜一憂する自分が不思議です。
国籍不問で、凄い滑りや演技をする選手には感動してしまうし、日本の選手がメダルに届いた場合には、思わずシャドウガッツポーズが出てしまいます。
こんな自分を、自分が見たことがない。
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『歳をとった』というのが答えなのかもしれません。
しかし、それ以上に、
幼少の頃から、運動音痴を「運動会」という悪夢のイベントで晒され続け、または、チームプレイという名で弱者の排除を正当化する、悪夢の時間と
と、
なんの成果も求められることなく、たった一人で、大自然の雪原の中に解け込むことが許された、解放の時間
の差かな、と、思ったりしています。
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自分の経験した範囲内でしか、物事に興味を持てない人生は、寂しい人生なのだと思います。
自分と縁もゆかりもないプロ野球チームに、あれほど狂える人達を、私は全く理解できませんが、彼らはきっと私よりは幸せな人生を生きていると思います。