三国志ファンの方へのお願い
日本人には「三国志ファン」が多いように思いますが、どうも、ゲームから入った方(または、ゲームしかやっていない方)にが、困らされることがあります。
とにかく、私がこれほど明らさまに「うんざりしている顔」を見せているのに、得意気に恍惚とした表情で、三国志の人物名を片っぱしから上げて、悦に入っているのです。
―― 三国志の登場人物を多く知っていれば、インテリである
と思っているのかもしれません。
どうでも良いですが、私に「人名を並べるだけの知識」をひけらかすのは止めて下さい。
迷惑な上、鬱陶しいから。
その程度のことで「感心して貰える人」の方へ、どうぞ。
さて、私はと言えば、吉川英二の三国志を、ティーンの時に読んだだけですが、その時持った感想が、
『孔明。お前、しつこい』
です。
最後の方は、ほとんどゾンビのようで、食傷ぎみになりましたよ。
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先日もお話しましたが、今、酒見賢一さんの「泣き虫 弱虫 諸葛孔明」という本を読んでいます。
この本は、ティーンの時に私の感じてきた感想を、ズバズバと書いてくれて、本当に気持の良い本です。
なにより、三国志の主人公格の「劉備」を、とことん「バカ者」扱いしている点が良いです。
劉備の行動の中でも、三国志上最大の見せ場でありながら、しかし、よくよく考えると、低能な指導者の最悪の戦略である、20万人の民衆を巻き添えにする撤退戦のシーンが最高です。
劉備:「お前らみんな江陵に行きたいかーッ!」
民衆:「おう!」
劉備:「本当かーッ!」
民衆:「おう!」
劉備:「わしを信じるかーッ!」
民衆:「おう!」
劉備:「よっしゃ、まずは襄陽で昼飯ダァーッ!」
民衆:「おおう!」
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なるほど、あの中国史上、最低最悪の作戦は、「アメリカ横断ウルトラクイズ」の乗りで実施された訳ですね。
ようやく理解できました。