はやぶさの映画
小惑星探査機「はやぶさ」は、5本 映画化されるそうです。
凄い話ですよね。
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昨日、「はやぶさ 遥かなる帰還」を見にいってきました。
「はやぶさ」が危機に陥いる場面での技術者達の対応が『凄い日常感』。
ネットワークエンジニアとしての私としては、
○「1bit通信」や「全空間全周波数探索」の凄さや、
○「プログラムをマシン語(×C言語等の高級言語)で記述している理由」
を、周りの席の人に解説したいという衝動に駆られました。
# 誰も聞きたくはないだろうけど。
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しかし、この映画、いわゆるハリウッド的な「感動」を求める人にはお勧めできません。
「はやぶさの正しい歴史」を、エンジニアの視点から坦々と綴った記録映画として、価値があります。
特に、「システムダウン」で青くなった経験のあるシステムエンジニアの皆さんには、強くお勧めできます。
自分達のテスト環境に感謝できます。
100メートルも離れていないテストルームに置いてある代替機で、すぐにデバッグできたり、ネットワークモニタできる。
少なくとも3600万キロメートルの彼方にあるマシン(応答時間40分)で、ぶっつけ本番のシステム再起動をする必要はないのですから。
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『この状態(供給電源が定格値を超えている)で、システムルックアップ(多分、ブートのこと)すると、システム全停(全面停止)の可能性があるぞ』
というセリフの意味を、役者さんが理解していたかどうかは不明ですが、
少くとも私は、映画館の中で青ざめていました。