「江端家プロジェクト(The project of "the Ebatas") ―― プロジェクト "E"」

2024年6月3日

時々、HDDレコーダに残っている「新/プロジェクトX」を見ています。

Sometimes, I watch 'New/Project X' left on my HDD recorder.

(7)総じて「プロジェクトX」は、「エンジニアの夢や希望を搾取」して「プロジェクトを完成させた」というストーリで構成されており、現在の若者への「やりがい搾取」と1mmも変わっていないように見える

この番組の中では、現場の監督や職人さんたちは、とてつもなく劣悪な労働環境の中で闘っています。

In this program, site supervisors and craftsmen struggle in deplorable working conditions.

これって、今の労働基準法の観点ではどうなっているのだろう、と考えることがあります。

I may wonder what this was regarding the current Labour Standards Act.

もちろん、当時は、それが合法であり、あるいは日常だった、ということはよく理解しておりますので、この番組の中での働き方を批判するつもりは1mmもありません。

Of course, I am well aware that, at the time, it was legal or routine, and I do not intend to criticize the way of working in this program, not one millimeter.

単に興味があるだけです。

I am simply interested.

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実は、私、このような働き方を、ずっと見てきました ―― 亡き父と母の背中と、その二人がやってきた町工場で。

I've seen this way of working all my life - on the backs of my late father and mother and in the town factories where they both came from.

ただ、彼らには、国家からの要請もなければ、社会的な意義もなく、ただ、私たち家族を守る、というその一点のみでの命をかけた闘いを続けていました(実際、父が入院し、母が瀕死の重体になりました)。

But they had no state imperative, no social significance, only a single point: to protect our family, and they were fighting for our lives (In fact, my father had to be hospitalized for overwork, and my mother nearly died in an accident).

これは、「江端家プロジェクト(The project of "the Ebatas")」

It was the 'the Ebatas' ('the Ebatas') project.

―― プロジェクト "E"

"Project 'E'"

と呼ばれるだけのものだと、私は信じています。

I believe that.

誰にも知られず、何かの番組にもならず、地上の星ですらありませんが ―― これが、私の生き方の指針となりました。

Although my father and mother were unknown to anyone, their work is not a show of any kind, not even their earthly star -- however, their life has guided my way of life.

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こういう親の背中は、子どもを勇気づけるとは思いますが、最近は、その子どもを「抑うつ」にするかもしれんなぁ、とか考えるようにもなりました。

I think this kind of parenting encourages the child, but recently, I have also started to believe that it might make the child 'depressed.'

―― できるだけ無様な自分を、ありのままにさらけ出す

2024年6月3日2024,江端さんの忘備録

Posted by ebata