『江端さんの、出世に対する無関心が、このような事態を招いたのです』
私は、ずっとヒラの研究員です。
I've been a flat researcher of a company for a long time.
ですので、基本的に、強い発言力がありません。
So basically, I do not have a strong voice.
以前、とある制御システムについての提案をしたのですが、不採用となりました。
Previously, I propose about a control system, but it was rejected.
その2年後に、「採用されたシステム」がコケました。
However, the "accepted system" was down two years later.
(これは、たまたま、です。私も結構な頻度で、予想を外します)。
(This happened by change. I also miss predictions quite often)
ただ、その時に、その事を、後輩から叱責されたことがあります。
At that time, I was accused of that thing from a junior colleague.
『江端さんの、出世に対する無関心が、このような事態を招いたのです』
"This tragedy occurred because of an indifference about your promotion"
と。
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「権力とか名声とかに無欲であることは、美徳である」という思い込みを持っていた私は、ブン殴られたようなショックを受けたのを覚えています。
I remember that I was pretty shocked to hear his opinion, because I believe that "being selfless against power and prestige is a virtue."
この世の中には、『責務としての出世』という考え方があるようです。
There seems to be a thought of "promotion as a duty" in the world.
皆さんは、後輩に迷惑をかけない程度に、出世するようにして下さい
You all should try to promote, avoiding troubles for your juniors.
私は「もう手遅れ」ということで、免責として下さい。
I am "too late" for this, so please excuse me.