私なら、『今でも報復を諦めていない』くらいのことは言うと思う。

最近、「いじめを受けてきた」と独白する芸能人の話を見たり、聞いたりします。

Recently, I have seen and heard stories of celebrities who monologued that they had been bullied.

まるで芸能人は、全員「いじめ」を受けてきたかのような錯覚を起こすほどです。

It is almost as if all celebrities has been bullied.

なんだか、「いじめを受けること」が、メディアに露出する芸能人になるための必要条件のようにすら思えてきます。

It seems that "being bullied" is even a prerequisites to become a media-exposed celebrity.

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私は、「いじめをしてきた」と独白する芸能人の話を聞きたいです。

I rather to want to see or hear the celebrities story of their bullying.

まあ、多分、そんな人は出てこないだろうな、と思っていますが。

Well I don't expect to meet a person like that.

『イメージ毀損』うんうん以前に、そもそも「いじめ」には加害意識は存在しないからです。

Before "image damage", there is no sense of perpetration about "bullying".

人間は、『自分がいじめの加害者であった』という認定ができません。

We cannot accept that we have been bullying others.

たとえ、客観的な事実を突き付けられても、それを「いじめ」であったと認めることはできません。

Even if we are faced the fact, we cannot recognize that it was bullying.

「いじめ」を認定し、確定することができるのは「いじめ」を受けた人間だけです。

It is only a "bullied person" who can identify and determine the bullying.

ただ、「いじめ」を受けている人間にとって、その認定や確定は、とても難しく、そして、とても怖いことです。

However, for the "bullied person", the identification and determination are very hard and scared despairingly.

だから、「いじめ」を受けている人間に、安易に「戦え」などと言える訳がないです。

So I cannot easily tell the "bullied person" to fight your enemies.

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ただ、芸能人であるなら、「いじめを受けてきた」と独白するだけでなく ――

However, if you are celebrity, I think it is not enough to monologue "I was bullied".

そこに「私は、こう戦ってきた」というソリューションを語るくらいの、オリジナリティを見せて欲しいなぁ、と思うのですよ。

I hope to hear their originality story to tell their own solution of "how to fight the bullying".

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私なら、『今でも報復を諦めていない』くらいのことは言うと思う。

I would say something like, 'I still haven't given up on revenge'.

やられたら、やりかえす。当然です。

"When I get hit, I hit back", is natural.

実際に、私は、諦めていません。

In fact, I have not given up.

2022/06,江端さんの忘備録

Posted by ebata