子どもたちが独立して、嫁が私より先に死んでしまった場合、私は、「自分が『公共の敵』になる」という可能性を、排除できません ―― というか「なる」と思う。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

上記の事件は、

The above incidents seems to share the following two points.

(1)その犯罪に至った人間が、『社会的に失うものが何も無いために、犯罪を起こすことに何の躊躇もない』と"多くの人から信じられている"

(1)Many people believe that the criminal person doesn't hesitated to happen the crime because of nothing to be lost in society.

(2)その犯罪に至った動機が、主観的な思い込みに元づく私怨であり、客観的には共感も同情も得られにくい、と"多くの人から信じられている"

(2)Many people believe that the criminal motivation is based on subjective private anger, and cannot be shared their sympathy or empathy objectively.

ことにおいて、共通している、と言われています。

-----

上記(1)については、私の経験から、結婚して家族を持つと、刑法上の犯罪を起こすことに躊躇するのは事実です。

According to the above (1), it is true that having family makes me hesitate to commit a criminal offense under the criminal law.

(ただ、私の場合、刑法に抵触しない方法、あるいは、世間に露見しない方向に、検討をしてしまいますが)。

(However, I will start to study the ways not to violate criminal laws, or not to be exposed the public)

そういう意味において、結婚は、本能的な怒りによる犯罪を抑止する『システム』として、有効であると思います。

In the way, marriage is a valid system to restrict instinct anger.

同じ理屈において、職を持っていることも、また、犯罪抑止システムになっていると思います。

In the same logic, having job is also a crime deterrent system.

確かに、今の私には、社会的に失うものが「たくさん」あります。

Indeed, I now have "a lot" to lose socially.

-----

上記(2)については、『"世の中"が私を必要としていない』では足りなくて、『"奴"が私を迫害している』という、対象を特定した上での、明確な悪意を実感する必要があると思います。

According to the above (2), I need to recognize a clear malicious intent with a specific target, not enough "the world does not need me" but "he/she persecutes me".

もちろん、それが、客観的事実であるか、主観的な思い込みであるかは、問題ではありません。

Of course, it does not matter whether it is an objective fact or a subjective assumption.

「客観的な世界」なんて存在しないですから。

Because there is no "objective world".

世界とは「『客観的な世界』と自分が信じている主観的な世界」のことです。

The world is "the 'objective world' and the subjective world we believe in.

-----

子どもたちが独立して、嫁が私より先に死んでしまった場合、私は、「自分が『公共の敵』になる」という可能性を、排除できません ―― というか「なる」と思う。

If my children become independent and my wife dies before me, I cannot rule out the possibility that I will be -- or rather, "become" -- a "public enemy".

私は、私の中に「主観的な思い込みに元づく私怨」を"増幅"させるシステムを内包している、という自覚があるからです。

I am aware that I have a system that amplify "objective anger" in my body.

そのシステムは、若い頃から、発動しています。

The system has already been activated since I was young.

『ええ、毎日、目が眩むほど幸せです。あなたは違うのですか?』と、気の毒そうな顔をして相手を見てやれば、大体、呆然として立ちすくんでいました。

なにしろ、10代の時に、映画「スターウォーズ」を見た時、『ダークサイドが、フォースを凌駕するなんて、あたりまえだろう』と思っていたくらいです。

After all, when I watched the movie "Star Wars" in my teenager, I though that "No wonder that the Dark side is superior to the Force" was natural.

-----

社会は、『公共の敵』となる可能性の高い江端を、放置してはななりません。

Society must not leave Ebata alone, who is likely to become a "public enemy.

ちゃんと見張って、管理して、上手いことおだて続けて、江端をいい気持ちにさせて、自然な死に至らしめなればまりません。

Society should monitor, manage and coax Ebata and leads him to natural death.

社会保障費とは、そういう潜在的な『公共の敵』を発動させない為の「内政向けの防衛費(=治安維持費)」と考えるべきです。

Social security spending should be thought of as "domestic defense spending (= public safety spending)" to prevent such potential "public enemies" from being activated.

2022/07,江端さんの忘備録

Posted by ebata