島の領有権を争う多国間の思惑を取り扱うアニメ
私、ドラマが嫌いで、アニメを見るのが好きです。
嫁さんは、この真逆です。
従って、夫婦でテレビを見るというのは、かなりのレアケースです。
「なんでかな」と考えてみたのですが、アニメというのは、結構いい技術研究ネタが仕込まれているからかもしれない、と考えてみました。
ロボットとか、戦艦とかでは、それなりの機械工学の知識が含まれていないと、理系男子でなくとも、薄っぺらく感じてしまいます。
時空間(タイムトラベル)ものにいたっては、相対論やら量子論までもを配慮したシナリオが記載されているし、遺伝子関係についても相当の専門分野の話が入ってきています。
『見ていると、なんか賢くなった気がする(正確には、分かったような気がする)』という魔力が、(ある一部の)アニメにはあるのです。
特に、私のように、技術ネタでコラムを書く人間にとっては、ネタ元としては、結構、舐めてかかれない程の情報が含まれているんですよ。
・・・というのは、多分建前で、まあ、好きなんですよ、私は。特にSFのアニメは。
ただ、私の嗜好が強すぎて、同時に2つ以上のアニメを継続して見る、ということが滅多にありません。
もっと技術的に難しくて、専門的で、基本的には筋が通っていて、技術者が主人公である。そういうアニメは、なかなかないものでしょうか。
# イメージとしては「さよならジュピター」だけど、映画化だけでなく、アニ化メまで失敗されたら、私は立ち直れない。
さて、それはさておき。
-----
SF以外のアニメの設定では、「不良」「部活」そして「生徒会役員」を扱うものが多いようです。
部活も、かつてはスポーツ部と決まっていたものです。
しかし、最近では、文系も多くなっていますね。漫研、文芸部、ブラスバンドなどはあったのですが、軽音、古典部、かるた部とか、(すみません。ちゃんと見ていません)
―― すごいダイバーシティだ、と思います。
私の世代から見ると、このダイバーシティ(またはバラエティ)は、とてもうらやましい。
-----
ダイバーシティと言えば、今や「武装する図書館のアニメ」まであるくらい(すみません。見ていません)なのですから、どうでしょう、いっそうのこと、
○政権党(内閣を含む)と野党を取り扱うアニメ
○島の領有権を争う多国間の思惑を取り扱うアニメ
○列強によって分断された国家を取り扱うアニメ
など、誰か企画してみませんか。
なんか、ツイッターを追ってみると、どうもこの手の話題になると、表層的な感情論で、簡単にヒートアップする内容が多くて、正直うんざりしています。
なんの為に、私達は義務教育や受験で、世界史や日本史の勉強をさせられてきたのやら、と溜息がでてきます。
-----
「歴史」という教科の存在意義は
(1)過去において、この手の隣国間のトラブルなんぞ腐る程あり、
(2)概ね時間の経過(まあ、3ヶ月も必要ない)で軽く忘れ去られ、
(3)忘れ去られる前に、一部の馬鹿が火をつけて、時々回復不能な事態(戦争等)に発展させてしまったこともあり、
加えて、
(4)外交上「白黒はっきりさせない」という戦略が、過去において相当有効に働いてきた
という史実(歴史的事実)を学ぶものだと、私は思っています。
「いい国(1192)作れず、鎌倉幕府」などという、下らない暗記をすることが、歴史の勉強の目的ではないと思っています。
『今回の事件は、過去のあの事件に似ているなぁ』と冷静に把握し、可能な限りの背景事実を収集した上で、筋の通った論理的な主張をすることは、正しいかどうかはさておき
―― かっこいい、とは思う。
-----
ジオン公国と地球連邦政府(すみません。ガンダムのストーリー全く知りません)の歴史を知る、その気力の1/10で十分です。
隣国と自国の歴史を勉強してみることは、結構良い方法であるし、現実に必要であると思うのです。
でも、多分そんな、楽しくもないこと、誰もやりゃしませんよ。
ならば、いっそ、アニメという手段で、国際政治な動きの裏側を、軽いノリと笑いで表現して、隣国を理解するというのは、良い方法だと思うのですよ。
-----
いや、難しくないですよ。
我が国の首相や内閣のメンバ、隣国の大統領や中央政治局常務委員を、全員、
「美少女アニメキャラクター」
として制作すれば足ります(多分)。
半分くらいは、真面目な提案です。