「ウェルテル効果」と言うそうです
今、「うつ病の常識はほんとうか」という本を読んでいます。
徹底した数値解析で、うつ病の「定説」に対して反論を行っている本で、実に分かりやすく、読みやすい本です。
特に興味深かったのは、
■1933年に、女子学生が、伊豆大島の三原山火口へ投身自殺をして、
■それをマスコミが扇情的に扱い、
■結果として数百人(944人というデータあり)が三原山火口へ投身自殺をした
という事件です。
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なんだ、このオリジナリティーの無さは。
自分の命をかけるなら(文字通り命をかけているが)、オリジナリティを追求せんか。
人生最後のトライアルではないか。
最後まで人マネで良いのか。
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私の世代にも、おなじような事件があったような・・、と思い、嫁さんに
「あのさ、アイドルが自殺して、その後若者が後追い自殺するという事件があったよね」
というと、
「ああ、『岡田有希子』」
と一発で、名前を出してきました。さすがは嫁さん。
まあ、それはさておき。
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それにしても、伊豆大島の三原山(標高758m)火口まで登ったのです、その女子学生は。
三原山と言えば、
1986年(昭和61年)の噴火の時は、全島の約1万人の島民が船での離島したという、歴史に残る大脱出作戦に成功して、NHKのプロジェクトXで紹介されたような
―― 現在進行形の、活火山
その火口まで接近する女子学生は、「挑戦者たち」という感じはします。
ただ、そのオチが「火口へ投身自殺」というのは、やっぱりガッカリだと思います。
http://www.amazon.co.jp/うつ病の常識はほんとうか%20[単行本(ソフトカバー)]/dp/4535983569/ref=cm_cr_pr_pb_t