こぼれネット

WV-S2130Rのメニューの解釈の仕方

添付ファイルのように、解像度やフレームレートが決まっているので、ビットレートは自動的に決まるような気がします。「1クライアントあたりのビットレート」とは何でしょうか?

「1クライアントあたりのビットレート」とは、ストリーミング配信時に1つのクライアント(視聴者)に対して割り当てられるビットレートを指します。

考えられる動作

サーバー側の負荷との関係

設定の意味

この設定が「1クライアントごとのビットレート」になっているため、

という仕組みになっていると考えられます。

つまり「1クライアントあたりのビットレート」というのは「1クライアントあたりのビットレートの上限値」という解釈で良いですか。つまり、それ以上のビットレートは出せない、という意味である、ということで良いですか?

「1クライアントあたりのビットレート」=「1クライアントあたりのビットレートの上限値」 という解釈でほぼ正しいです。
つまり、設定したビットレートを超えるデータ量は送信されない という意味になります。

ただし、可変ビットレート(VBR) の場合は少し異なり、最大値としての上限 になりますが、実際のビットレートは映像の内容に応じて変動 します。
逆に、固定ビットレート(CBR) では 常に設定値で送信 されます。

具体的な挙動

配信モード 「1クライアントあたりのビットレート」の意味
固定ビットレート(CBR) 常に設定値のビットレートで送信(超えないし、下回らない)
可変ビットレート(VBR) 最大値としての上限(超えないが、低くなることはある)
フレームレート指定 フレームレートを固定しつつ、CBRまたはVBRを適用
ベストエフォート指定 ネットワーク状況に応じて変動(上限なしの場合も)

結論

「1クライアントあたりのビットレート」は、基本的には「上限値」として機能し、設定値を超えることはない
ただし、ビットレートの挙動は配信モードに依存する ため、VBRでは上限値未満で可変、CBRでは常に設定値 という違いがある。

今回の場合、ユーザは数人程度しかいません。
配信モードは「固定ビットレート」「可変ビットレート」「フレームレート指定」「ベストエフォート指定」のメニューがあります。
解像度は640x360で、5fps,10fps,20fpsの3種類の転送実験を行いたいと思っています。

選択すべき配信モード、解像度とfpsに対する、1クライアントあたりのビットレートを表にして示して下さい

推奨設定とビットレート表

1. 配信モードの選択

  • 「フレームレート指定」 が適切
    • 実験の目的が「解像度 640×360」で 5fps, 10fps, 20fps の転送実験 を行うことなので、フレームレートを固定できるモードを選択するのが適切。
    • 「固定ビットレート」では画質が保証されず、特に低fps時に無駄なビットレート消費が発生する可能性がある。
    • 「ベストエフォート指定」ではネットワーク状況に応じて変動するため、実験の統一性が損なわれる可能性がある。
    • 「可変ビットレート(VBR)」も画質を維持しやすいが、フレームレートとの相性が不明なため、今回の実験には適さない可能性がある。

2. 各設定における推奨ビットレート

解像度 フレームレート 推奨ビットレート(H.264, 1クライアントあたり)
640×360 5fps 93kbps(最低100~150kbps推奨)
640×360 10fps 185kbps(最低200~300kbps推奨)
640×360 20fps 370kbps(最低400~600kbps推奨)

3. 補足

  • ビットレートの決定方法
    • 参考値として フルHD(1920×1080, 30fps)の5000kbps を基準に、解像度とfpsの比率を使ってスケーリングして計算。
    • 実際の設定では、若干高めのビットレート(表の推奨範囲)を指定した方が安定する。
  • 配信モードの調整
    • 「フレームレート指定」+「固定ビットレート」(上記の推奨値)で安定した画質を維持しやすい。
    • ネットワーク帯域に余裕があれば 「可変ビットレート(VBR)」を試して、最低ビットレートを表の値以上に設定する ことで、より滑らかな映像が得られる可能性もある。

4. 最適な設定の結論

設定項目 推奨値
配信モード フレームレート指定
解像度 640×360
フレームレート 5fps, 10fps, 20fps(それぞれ実験)
1クライアントあたりのビットレート 最低値を超えるよう設定(推奨範囲:100~600kbps)

結論:

  • 実験では「フレームレート指定」モードを選択
  • 各fpsに対応する最低ビットレートを超えるように設定
  • ネットワークに余裕があれば、少し高めのビットレート(推奨範囲内)を選択
  • 可変ビットレートも試してみる価値あり(最低値を超える設定で)
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