国際学会への原稿投稿を行っていますが、"corresponding author"のチェックは共著者全員を入れた方が良いでしょうか
国際学会への原稿投稿を行っています。"corresponding author"のチェックは共著者全員を入れた方が良いでしょうか
"corresponding author"(責任著者)のチェックは、共著者全員ではなく、1名に限定すべきです。
理由:
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投稿・査読・修正・出版後の連絡窓口として、出版社や学会が一貫して連絡を取るための代表者が必要だからです。
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システム上、1名しか"corresponding author"に指定できない場合が多いです。
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共著者全員を責任著者にしてしまうと、連絡の混乱や重複対応のリスクがあります。
対応方法:
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投稿システム上で「corresponding author」にチェックを入れるのは、主にやり取りを行う著者1名のみにしてください。
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その人物のメールアドレスや所属情報が正確に登録されていることを確認しましょう。
補足:
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論文本文中では、例えば「Corresponding author: XXX@example.com」のように明記する欄がある場合もあります。
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他の著者に連絡が必要な場合は、本文にその旨を追記することも可能です(あまり一般的ではありませんが、分野によっては複数の連絡先を載せる例もあります)。
Each author marked as a corresponding author will receive email messages from the system about this submission. There must be at least one corresponding author.
と記載されています。1名で良いでしょうか?
はい、基本的には1名で十分です。
この文の意味は:
「責任著者としてマークされた著者には、投稿に関するシステムからのメールが届きます。少なくとも1人は責任著者を指定する必要があります。」
つまり、複数人を指定することも可能ですが、必要最低限としては1名でOKということです。
✅ 通常は1名にする理由:
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投稿・査読・修正対応の窓口が一本化され、連絡ミスや重複対応のリスクを避けられる
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投稿システム側も、多くの場合は1名を前提として設計されている
❗ 例外的に複数名を指定する場合:
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複数機関が共同で責任を持っているケース(たとえば国際共同研究)
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責任著者が長期出張・休暇で不在になりやすい場合
その場合でも、事前に共著者間で**「誰が何を担当するか」**を明確にしておく必要があります。
結論: 特別な理由がなければ、1名を責任著者として指定すれば問題ありません。