故に、彼らは、平気で「毎日の練習」だの「継続は力」だの「努力は報われる」だのと言い放ちます。
私は、文章を書くのが好きなのですが、「文章の書き方」のようなものを、人に説明することができません。
I like to write sentences, but I can't explain to people how to write sentences.
もちろん、『テクニカルライティング』のようなメソッドについては、語ることはできます。
Of course, I can talk about methods like "technical writing".
しかし、『コラム』のようなものをどうやって書くと問われると、答えることができません。
But no matter how you write something like a column, I can't answer.
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私は、コラムの挿絵(イラスト)も自分で作成しています。
I also draw a column illustration (illustration) by myself.
しかし、私のイラストは、他の人のコンテンツを真似して、それらを均(なら)しているだけのものです。
But my illustrations are just imitating other people's content and merging them.
ですから、私は「自分で絵を描いている」とは思っていません。
So I don't think I'm drawing myself.
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そもそも私は、「イラストの書き方」という教本の内容を理解することができません。
First of all, I cannot understand the content of the textbook “How to draw Illustrations”.
「イラストの書き方」なる本は、『頭の中にあるイメージを紙の上に表現できる人間の存在』を前提として説明されています。
The book "How to draw Illustrations" is explained on the premise of "a human being who can express the image in his head on paper".
なぜ、そのような才能が「前提」とされているのか?
Why is such a talent considered a "premise"?
「イラストの書き方」の執筆者は、
The author of "How to draw illustrations" think that
『世の中のほとんどの人は、そのような才能が全ての人間に"デフォルト(初期設定)"として備わっている』
"Most people in the world have such a talent as a "default" for every human being."
と思っているからです。
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―― 冗談ではありません
"No kidding"
私が、エンジニアリング手法を使って、必死にそれらしいイラストを「作って(×描いて)」いるのに ――
Though I'm desperately "making (not drawing)" such an illustration using engineering techniques,
そんな特殊な才能を"デフォルト"とされては、敵(なか)いません。
I cannot be helped that such a special talent is regarded as "default".
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絵を描ける人は、自分の才能を「前提」としてアドバイスをします。
A person who can draw a picture will give someone advice based on his talent as a "premise".
英語が使い熟せる人は、自分の才能を「普通」としてアドバイスをします。
A person who can use English will give someone advice based on his talent as an "ordinary".
彼らに悪意はありません。
They are not malicious.
故に、彼らは、平気で「毎日の練習」だの「継続は力」だの「努力は報われる」だのと言い放ちます。
Therefore, they are confident that they are "everyday practice", "continuation is power" and "effort is rewarded".
そして、そのような才能を持っていない人は、才能を持っている人の「前提」と「普通」に苦しめられます。
And those who do not have such talents suffer from the "premise" and "ordinary" of those who have talents.
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私は、再三
I have said many times that
―― 努力は天才に勝てない
"Effort cannot win over genius"
―― 努力に負ける程度の天才は、天才の名に価しない
"A genius who loses his efforts is not worthy of "genius""
と、言い続けてきました。
仮に、あなたが、天才の費す時間の100倍の時間をかけて、天才を越えたとしても、
Even if you spend 100 times the time that a genius spends and you can overcome a genius,
天才は、あなたの1/100の力で、たちまち、あなたを「ぶっちぎり」ます。
the genius will "break" you with your 1 / 100th power.
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才能と闘ってはなりません。
Don't fight against talent.
それは、あなたを不幸にするだけです。
It only makes you unhappy.
そのようなプロセスなしに、あなたを幸せにする方法は、
The way to make you happy without such a process is
"To be crazy"
この一択しかありません。
There is only one choice.