『お前が助けてくれなければ、家族で心中することになる』

私は、お金の恐しさを知っていると自負しています。

I am proud to say that I know how scary money can be.

―― 一体、父は、どのように、このような『地獄の日々』をすごしてきたのだろうか

お金は、簡単に人を殺します。

Money can quickly kill people.

ですので、私は、長女の習い事のローンは勿論、アパートの保証人でさえ、保証の上限額を確認するまでは、絶対に契約書に押印しませんでした。

So, I had never signed a contract for a loan for my eldest daughter's lessons or even a guarantor for a flat until I had confirmed the maximum guarantee amount.

ですので、私に借金を申し入れることは、全くの時間の無駄です。

Therefore, applying for a loan from me is a complete waste of time.

そもそもお金がありませんが、もし、そのような人がいれば、私は父の話をします。

I don't have any money, but if someone does, I will tell them my father's story.

それでもまだ、私に借金を頼める人がいたとしたら ―― それはそれで感心はします。

I would be impressed if someone could still ask me for a loan.

でも、お金は貸しませんが。

But I don't lend money.

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『お前が助けてくれなければ、家族で心中することになる』

'If you don't help us, we'll end up in a family suicide.'

と泣きつかれたら、

if you cry to me like the above,

『そうだ。そういうものなんだよ』

'Yes. That's the way it is.'

と言えるだけの修羅場を見てきたのです、私は。

I've seen enough hell to be able to say.

 

 

2024,江端さんの忘備録

Posted by ebata