イントラネットの実験用のマシンとして使うために、Windowsのセキュリティを全解除したいです(pingとか、ポートオープンとか面倒くさい)。設定方法を教えてください。

Windowsのセキュリティを全解除する方法を説明します。ただし、これはセキュリティリスクが極めて高いため、イントラネット内での実験用に限定し、外部ネットワークに接続しないことを強く推奨します。


1. Windows Defender ファイアウォールを完全無効化

方法1: コマンドで無効化

管理者権限のPowerShellを開いて、以下のコマンドを実行してください。

powershell
Set-NetFirewallProfile -Profile Domain,Public,Private -Enabled False

これで、全ネットワークプロファイルのファイアウォールを無効化します。

とりあえず、ここまででいいかな。

方法2: GUIで無効化

  1. ファイアウォールとネットワーク保護 を開く
  2. ドメイン ネットワークプライベート ネットワークパブリック ネットワーク の3つ全てを「オフ」にする

2. Windows Defenderのリアルタイム保護を無効化

管理者権限のPowerShellで以下を実行:

powershell
Set-MpPreference -DisableRealtimeMonitoring $true

GUIで行う場合:

  1. Windows セキュリティウイルスと脅威の防止
  2. ウイルスと脅威の防止の設定リアルタイム保護 をオフにする

3. Windows SmartScreenを無効化

管理者権限のPowerShellで以下を実行:

powershell
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer" -Name SmartScreenEnabled -Value Off

GUIで行う場合:

  1. Windows セキュリティアプリとブラウザーコントロール
  2. SmartScreen の全項目をオフにする

4. UAC(ユーザーアカウント制御)を無効化

レジストリを変更することで完全無効化できます。

powershell
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System" -Name EnableLUA -Value 0

変更後、再起動が必要です。


5. Pingを許可

ICMP(ping)を許可するには、以下のコマンドを実行:

powershell
New-NetFirewallRule -DisplayName "Allow ICMPv4" -Protocol ICMPv4 -IcmpType 8 -Action Allow -Direction Inbound

6. すべてのポートを開放

方法1: 特定のポートをすべて開放

以下のコマンドで全ポートを開放:

powershell
New-NetFirewallRule -DisplayName "Allow All Ports" -Direction Inbound -Action Allow -Protocol Any -Enabled True

方法2: ファイアウォールを完全無効化

上記の**「1. ファイアウォールを無効化」**を実施すれば全ポート開放されます。


7. Windows Updateの無効化

Windows Updateを完全に無効化したい場合:

powershell
Stop-Service -Name wuauserv -Force
Set-Service -Name wuauserv -StartupType Disabled

8. 共有フォルダの制限解除

管理者権限のPowerShellで、SMBの制限を解除:

powershell
Set-SmbServerConfiguration -EnableSMB1Protocol $true -Force
Set-SmbServerConfiguration -EnableSMB2Protocol $true -Force

さらに、ファイル共有を完全開放するには以下を実行:

powershell
New-SmbShare -Name "Shared" -Path "C:\Shared" -FullAccess Everyone

"C:\Shared" を共有フォルダとして、全ユーザーにフルアクセスを付与します。


9. リモートデスクトップを有効化

RDPを有効にするには、以下のコマンドを実行:

powershell
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\System\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" -Name fDenyTSConnections -Value 0
Enable-NetFirewallRule -DisplayGroup "Remote Desktop"

10. 自動ログインの設定

特定のユーザーで自動ログインしたい場合、以下のレジストリ設定を変更:

powershell
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon" -Name AutoAdminLogon -Value "1"
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon" -Name DefaultUserName -Value "YourUserName"
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon" -Name DefaultPassword -Value "YourPassword"

注意点

  • 外部ネットワークには絶対に接続しないこと
  • 一度無効化したら、戻すのも手間がかかるため慎重に
  • Windows Updateを止めると脆弱性が残るので要注意

イントラネット環境での実験用なら問題ありませんが、セキュリティリスクを理解した上で行ってください。

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Posted by ebata