昭和16年(1941年)当時の日米の経済力比

以前にもお話したかもしれませんが、私、まだやりたいことがあります。

1940年(昭和15年)秋、内閣直轄の機関として「総力戦研究所」が文官・軍人・民間などから30代の優秀な人材約35名を選抜し、「模擬内閣」としてシミュレーションを実施し、たとえ緒戦では善戦できても、戦争が長期化すれば「必ず敗北する」という結論に至っていました。

項目 内容
機関名 総力戦研究所(首相直属)
設立時期 1940年(昭和15年)秋
参加者 若手エリート約35名(文官・軍人・民間)
想定内容 南方侵攻を含む日米戦争シミュレーション
結論 初戦は善戦可も、長期化すれば必敗
政策への影響 報告されたが無視され、開戦に至る

私、このシミュレーションの資料を手に入れて、自宅のPCで、そのシミュレーションの再現を行ってみたいのです。

ただ、再現するだけでなく、これをMAS(マルチエージェントシミュレーション)を使って、再計算してみたいと思っています。

で、まあ、度々こういうデータを色々拾っていました。

このシミュレーションを実現する為には、防衛関係者とのコネと、研究者としてのそれなりの実績が必要なんだろうなぁ、と思い込んでいました。

ところが、ChatGPTに聞いてみたら、できることが山ほどあることが分かりました。

忘れないようにメモしておきます。

「総力戦研究所と「日本必敗」シミュレーション」の各種の資料を入手する方法を教えて下さい

了解です。一次史料から研究書・論文、入手ルート(無料でDL/館内閲覧/購入)まで「どこで・どう探すか」を実務手順でまとめます。

1) 公的アーカイブ(一次資料:無料DLあり)

  • 国立公文書館デジタルアーカイブ

    キーワード「総力戦研究所/机上演習/総研甲/返赤」で検索 → 代表例:
    「総研甲-第6号・昭和18年度・第一回総力戦机上演習関係書類」
    画面の「ダウンロード」から PDF 一括入手可(CC0)。請求番号:返赤10002000。演習スケジュールや「内閣構成員からみた図上演習の記録」などが見られます。 (デジタルアーカイブ)

  • アジア歴史資料センター(JACAR)

    オンライン目録・画像提供。キーワード「総力戦研究所/模擬内閣/机上演習」で横断検索。該当件名への到達口としてまずトップの検索結果に入るのが近道です。 (国立公文書館ジャパンクラウド)

  • 防衛研究所・戦史研究センター

    『戦史研究年報』等で「総力戦研究所」に関する史料紹介あり。年報PDFは研究所サイトから閲覧可能(創立60周年特別号の編集後記に掲載言及あり)。必要論文は所蔵照会・複写依頼も可。 (防衛省ネットワーク情報システム)

2) 国立国会図書館(NDL)・大学図書館での入手

  • NDLサーチ/デジタルコレクション

    例:

    • 『占領地統治及戦後建設史(総研資 第48号)』(総力戦研究所, 1942)所蔵。館内閲覧・遠隔複写の可否は書誌から確認。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 森松俊夫『総力戦研究所』(白帝社, 1983)。所蔵館を NDLサーチ→最寄りの公共・大学図書館で取り寄せ(相互貸借)。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 法令そのもの(昭和15年10月1日 勅令第648号「総力戦研究所官制」)は NDLOP(日本法令索引)経由で御署名原本画像へ。 (日本法令索引)
  • CiNii Research(論文)

    大学紀要・学会誌に一次史料の読解・位置づけを行う研究論文が複数。例:

    • 市川新「総力戦研究所ゲーミングと…英米合作経済抗戦力調査」 (CiNii)
    • 太田弘毅「総力戦研究所の設立について」(『日本歴史』1977、NDLデジコレでメタ情報/複写申込可) (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 市川新「日本における社会システム・ゲーミングの創始」 (CiNii)

3) 研究書・一般書(購入しやすい二次資料)

  • 猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫/各社版)。総力戦研究所「模擬内閣」に基づく通史的叙述。紙版・電子版とも入手容易。 (ウィキペディア, Amazon)
  • 資料集の復刻
    『十五年戦争極秘資料集 補巻47 総力戦研究所関係資料集』(全9冊+別冊)。研究機関向け高額セットだが、大学図書館に所蔵あり。所蔵館が近くになければ相互貸借を依頼。 (fujishuppan.co.jp)

4) 新聞・特集記事(図版・導入に便利)

  • 朝日新聞デジタル:「黙殺された『日本必敗』」—公文書館の**「第一回総力戦机上演習」**スケジュール図版を引用。大学図書館のデータベース(朝日新聞クロスサーチ等)からも閲覧可能。 (朝日新聞)

5) 具体的な探し方(クエリ例)

  • 和文キーワード:
    「総力戦研究所」「模擬内閣」「机上演習」「総研甲」「返赤10002000」「総研資」「長期戦研究」
  • 組み合わせ:
    「総力戦研究所 AND 机上演習」「総研甲 AND 第一回」「総研資 AND 占領地統治」「勅令 第648号 AND 総力戦研究所」
  • 各サイトでの動線:
    1. 国立公文書館DA → 検索 → 件名ページ →「ダウンロード」
    2. NDLサーチ → 所蔵館確認 → 最寄り図書館へ相互貸借申込 or NDL遠隔複写
    3. CiNii Research → 論文ページ → PDF直DL or 掲載誌リンクから機関リポジトリへ

6) 研究を始める最短ルート(私案)

  1. 公文書館DAの**「総研甲-第6号」**をDLして一次資料の骨格を把握。 (デジタルアーカイブ)
  2. 猪瀬『昭和16年夏の敗戦』で通史的叙述と人名・語彙を押さえる。 (ウィキペディア)
  3. CiNiiの市川新・太田弘毅論文で方法論(ゲーミング/制度史)を補強。 (CiNii, 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
  4. 必要に応じて NDLの「総研資」群復刻資料集へ掘り下げ。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ), fujishuppan.co.jp)

こういう研究をさせてくれる大学や研究機関がありましたら、紹介して下さい

ご期待に沿えるよう、「こうした戦争シミュレーション(ウォーゲーミング)研究」に取り組む大学・研究機関およびシンクタンクをご紹介します。現在、日本で類似の研究や活動に携わっている主な研究拠点は以下のとおりです。


大学・研究機関

1. 日本シミュレーション&ゲーミング学会(NPO)

日本におけるゲーミング研究推進の中核団体で、学会全国大会では大学研究者による事例発表が活発です。総力戦研究所の「社会システム・ゲーミング(政策研究ゲーミング)」は、現代日本のシミュレーション手法学の基礎的研究と位置づけられています (SPF, J-STAGE)。

2. 笹川平和財団(SPF)

政策シミュレーションやウォーゲーミングの導入を活発化させている民間シンクタンクです。特に「台湾有事」など現代安全保障上の危機に対する机上演習を、官僚・専門家と共に実施した実績があります (SPF)。

3. 東京大学・加藤陽子教授(国近代史)

加藤教授は戦争選択や近現代史を専門とし、広範な政策史的アプローチで戦争研究を行っています。ゲーミングを直接扱っているわけではないものの、戦争の意思決定プロセスを歴史的に分析する観点から参考になる存在です (ウィキペディア)。

4. 大学研究室におけるシミュレーション・教育活用

国際関係や戦争文化を教育目的で扱う大学研究室やゼミでも、シミュレーションやロールプレイ型の授業が導入されているケースがあります。たとえば「国際関係学の学びにおけるシミュレーション・ロールプレイ」などの教育実践が報告されています (CORE)。


国際・戦争研究に関連する研究者・活動

  • 上杉勇司(早稲田大学):国際紛争解決・平和構築を研究する国際政治学者。シミュレーションではなく、政策形成や紛争解決の理論モデルが得意です (ウィキペディア)。
  • 山影進(青山学院大学):マルチエージェント・シミュレーションなど、人工社会モデルを用いた国際関係理論の研究経験があります (ウィキペディア)。

簡易比較まとめ

機関・人物 活動・専門領域 備考
日本シミュレーション&ゲーミング学会 教育・ゲーミング手法研究 総力戦研究所の実践と類似のアプローチ有 (J-STAGE, CiNii)
笹川平和財団 現代安全保障シミュレーション 実際の政策課題(台湾有事等)での演習実施 (SPF)
東京大学・加藤陽子教授 日米関係・戦争選択史 歴史的視点から戦争の意思決定に迫る研究 (ウィキペディア)
教育機関(大学ゼミ等) シミュレーション・ロールプレイ教育 国際関係学の授業で導入例多数 (CORE)
上杉勇司(早稲田大学) 国際紛争・平和構築 シミュレーションではないが制度分析など豊富 (ウィキペディア)
山影進(青山学院大学) マルチエージェント・シミュレーション 社会シミュレーション応用可能性あり (ウィキペディア)

ご希望に応じた推薦

  • 学術的なゲーミング研究手法を学びたいなら → 「日本シミュレーション&ゲーミング学会」や関連大学研究室への参加・問い合わせをおすすめします。
  • 現代政策への応用型シミュレーションに関心があるなら → 笹川平和財団の活動が最も近い内容です。
  • 歴史的・思想的観点から日米開戦や意思決定を読みたいなら → 東京大学・加藤陽子教授に関連論文や指導を仰ぐのが有効です。
  • 教育目的で演習型授業を導入したいなら → 関連ゼミや大学の教育系研究者に相談するとよい導入事例が得られます。
  • 社会シミュレーション技術に興味があるなら → 山影進教授の研究領域が参考になります。

ご要望の用途(例:大学院での受験、研究授業の依頼、シンクタンクとの協働など)があれば、さらに具体的に適切な窓口をご案内できます。どうぞお知らせください。

未分類

Posted by ebata