2022/01,江端さんの技術メモ

おそらくAmazonで購入できる、日本で(世界でも?)もっとも安価な3Dプリンタの一つを購入しました。

お世話になっている同僚から「迷っているようなら、一番安いものを、とっと買って試した方がいい」と言われたことに因ります。1日の勉強代としてペイするくらいの値段です。

で、まあ、このメモを読んで、購入する人もいると思いますので、最初に申し上げると、「添付マニュアルの記載はゴミです(日本語ページも5Pしかない)ので、これを日本語字幕ONにして、このビデオクリップのまま実施することをお勧めします。

こっち↓が公式ですが、上の方が分かりやすいと思う(日本語字幕をONにすれば)

台座の位置調整が大切で、「A4の紙が入る程度」と説明されていますが、「A4の紙を入れるとちょっと抵抗がある程度の調整する」ほうが良いです。

これをいい加減にやると、

になります。

で、この調整の際に、電源外して、台座を動かすのですが、これが「固く」て結構怖いですが、力づくで動かして下さい(電源外していることが重要です)。

現時点では、パソコンから直接印刷することができなくて(できるのかしれないけど、まだ分からん)、SDカードから読みとらなければなりません。

今日一日で分かったこと

■3Dプリンタの印刷時間が半端なく長い。キーホルダー程度のブツに、約1時間
■この格安プリンタのできあがりは、シャレにならないくらいキレイ
■アームやら台座やらは、ある程度力づくで動かしてもOK(キャリブレーションがずれるということもなさそう)

で、今日一日の結果として、経験的に分かったことを、記載しておきます(多分、私だけしか分からん内容)。

これが、印刷中の外観。

で、大切なのが「操作の順番(手順)」


SDカードしか使えないのであれば、『このUSBケーブルは一体何の為にあるんだろう? 』と思っていますが、今日は、この辺で切り上げたいと思います。

で、今日の成果(失敗も多かったですが)です。右の舟を作っている途中で、添付した溶剤(フェラメント)が無くなりました。

2022/01,江端さんの忘備録

ご存知かもしれませんが、私、"墓"というものに対するこだわりが、絶無です。

As you may know, I have never been particular about "graves".

こちらの『パリの平家物語』を御一読頂ければ、ご理解頂けると思います。

If you read "The Tale of the Heike in Paris", you will understand what I mean.

あの時に、

At the time,

『朽ちていく墓標の、なんという悲しく惨めなことか―― あんなもの、ない方がマシだ』

"What a sad and miserable thing a decaying gravestone is -- It is better to have no grave at all.

という、最初の思いが生まれたと思います。

I think that was the first thought that came to my mind.

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大抵の民間墓地は50年もすれば、埋め立てされて、跡形もなくなります(更地になる)。

Most private cemeteries will be reclaimed and there will be no trace of them after 50 years. And the land will be cleared.

100年以上も墓地として存在し続けることは、かなりのレアケースで、残るのは、歴史的景勝地にある著名な有名人の墓くらいです。

It is quite rare for a cemetery to exist for more than 100 years, and the only ones that remain are the graves of famous celebrities in historical scenic spots.

そこに本人の遺骨が入っているのかどうかも、かなり怪しいものです。

It is also very doubtful that the person's remains are in there.

『私たちの今、住んでいる土地が、元墓地だった』という可能性は、無視できない程度には高いです。

The possibility that the land we now live on was once a cemetery is too high to ignore.

つまり ―― 墓とは、しょせんは、その程度のものなのです。

In other words -- a grave is just that -- a grave.

それでも、「家族、親族が集るためのランドマーク」という意義はあると思います。

Still, I think it has the significance of being a landmark for families and relatives to gather.

しかし、そのランドマークの有効期間は、間違いなく著作権(70年)より短かいし、下手すると特許権(20年)よりも短いかもしれません。

However, the validity period of the landmark is definitely shorter than copyright (70 years), and maybe even shorter than patent right(20 years).

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で、ここから、先日、ちょっと笑った話です。

So, here's a story that made me laugh a little the other day.

私は、すでに墓(というか"穴"?)を購入済みで、(葬儀はどうなるか不明ですが)遺骨の行き先だけは決まっています。

I have already purchased a grave (or is it a "hole"?). I don't know what the funeral will be like, but I do know where the remains will go.

で、先日から、大学病院への献体を検討しているという話を家族でしている時に、

The other day, when we were discussing with my family that we were considering donating our bodies to a university hospital, I said to them,

江端:「献体すれば、大学の集合墓地に埋葬してくれるらしいよ」

Ebata: "I heard that if I donate my body, they will bury me in the university's cemetery.

という話をしたら、

嫁さんに、

My wife was very upset and said to me

「なんだとぉ。私と一緒の墓には入れん、と言うのか?」

""What? You don't want to be in the grave with me, is that it?"

と凄まれました ―― 『俺の酒が飲めん、と言うのか』というノリで。

like "You don't want to drink with me"

私は、「いえいえ、一緒に入って、末永く一緒に過していきたいです」と、丁重にお返事させて頂きました。

I politely replied, "No, no, I want to join you and spend many years together.

私が、嫁さんと一緒の墓に入りたいのは本当です。なんか、楽しいことができそうな気がして。

It is true that I want to be in the same grave with my wife. I feel like we could have a lot of fun.

例えば、土壌を科学反応させて真冬に桜を満開させたり、常温核融合反応を実現して墓地一帯を吹き飛したり、とか。

For example, we can make cherry blossoms bloom in the middle of winter by scientifically reacting the soil, or blow up an entire cemetery by achieving a room temperature nuclear fusion reaction.

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ただ、『伴侶、舅や姑と同じ墓に入るのは、死んでも嫌』という人は、一定数(あるいは相当数)いると思うのです。

However, I think there are a certain number of people (or a significant number of people) who say, 'I don't want to be in the same grave as my spouse, father-in-law, or my mother-in-law, even if I die.

これを理解するには、『大っ嫌いな上司と、同じ墓に入る』というような、思考実験をされてみると良いかと思います。

To understand this, I suggest you try a thought experiment like "I'm going to the same grave as the boss I hate so much.

考えただけで、吐きそうになりました。

I felt like I was going to throw up just thinking about it.

こういう問題も含めて『ぶっちゃけ"墓"なんてろくなもんじゃねえ』という考え方には、それなりに説得力があると思うんです。

Including these issues, I think there is a certain persuasiveness to the idea that "graves" are the worst.

2022/01,江端さんの技術メモ

私は普段、PostgreSQLを使っています。主な理由は、PostGISを使いたいからですが、サーバとして立ち上げる必要があるので、そこそこ面倒くさいです。

dockerでPostGISを入れたPostgreSQL環境構築

1つのアプリケーションだけで使えれば良い、と割り切るのであれば、SQLite3が便利だと聞きましたので、golangでちょっと使ってみました。

golangで、SQLiteを使ってDB構築の手を抜く

アプリで使えて、SQL文が使えるようにするために、SQLite3をインストールしてみました。忘れないうちに、手順を記録しておきます。

https://www.sqlite.org/

で、

をダウンロードして解凍して、c:\sqlite3を作って、ここの中に放り込む。

で、あとは、c:\sqlite3にパスを通しておく。

これで環境構築は完了です。

あとは、csvファイルからDBを作ってみます。

まず適当なディレクリを掘ります。

https://people.sc.fsu.edu/~jburkardt/data/csv/csv.htmlあたりから、サンプルのcsvファイル("biostats.csv","cities.csv"あたり)をダウンロードして、ちょっと加工しました(空白とか、ダブルコーテーションを削除)。

biostats.csv
cities.csv

をクリックしてダウンロードする。

これで、このデイレクトリの中に、test_dbというデータベースファイルができます。
この中には、2つのデータベース、 biostats, cities が入っています。
これらのDBは、原則としてSQL文が使える(みたい)です。

"sqlite> .exit" で、コマンドプロンプトに戻れます。

で、もって、 "sqlite3 test_db" でDBをSQL文で使えるようになります。

あと、日本語を使えるようにする問題が、未解決ですが、まあなんとかなるでしょう。

取り敢えず、今日のところは、ここまで。

以上

未分類

インターネット登録で、「臓器提供意志登録カード」を作ってくれるようです。

■インターネットでの登録方法

(Step.1) https://www.jotnw.or.jp/faq/?category=001001にアクセス

あとは、流れのままに必要事項を入力して、ボタンを押せば「仮登録」が終わります。

最後に、

仮登録が完了しました。
(公社)日本臓器移植ネットワークからIDの入った登録カードを送付します。

とメッセージが出てきます。登録カードが届いたら速やかに署名と署名年月日を自筆で書き、本登録手続き(本サイト上の本登録画面にIDとパスワード(江端のパスワードは"最初は大きい最高の私")を行ってください。


ここから3日後、郵送で、こんなものが届きました。

でもって、仮登録した時に送付されてきたメールを開きます。

これで登録は終りです。

あとは、カードに必要記載事項(署名年月日、本人署名(自筆)、家族署名(自筆)←家族と同居されていない場合は空欄でもいいそうです)を記入して、記載した面に、保護シート ↓

で張り付ければ、完了です。

送付されてくるカードが、プラスチック製だといいな、と思っていたのですが・・・まあ、保護シートがあるから、ある程度の硬さは担保できると思いますが。

どうせなら、VISAとかMasterとかJCBを付けて、日常的に使用できるようにしておくと良いんじゃないかと。デートでの支払いの時に、このカードを彼氏/彼女に見せることで、さりげなく自慢ができるようにする、てなアプローチは「あり」だと思います。

ちなみに、

というように、移植臓器のマッチングの可能性は恐しく低いです ―― もちろんタイミングの問題もあるのですが、(私、勘違いしていたのですけど)希望すれば、誰でもいつでも臓器を提供できる訳ではないようです。

臓器提供適応基準となる年齢」があることを知り、軽くショックを受けています。
『そうかぁ、私の臓器にも"旬"があるのね』と、「結婚適齢期」と同程度の概念として「臓器適齢期」というものがあると知って、がっくりしています(考えてみれば、そりゃそうだよな、とも思えるのですが)。

まあ、そうだとしても、提供登録者が増えるのは良いことだと思います。母数が増えれば、確率は上がるのですから

では、最後に注意を一つ。

嫁さん:「このカード、どこに保管しておこうか?」

私:「いやいや、持ち歩かんと意味ないだろう? 必要なのは、死亡直後の私たちの遺体なんだから」

以上

2022/01,江端さんの忘備録

最近は、「名前が書き込まれた鉛筆」という贈り物があるようです。

Recently, there is a gift "pencils with names written on them".

義母から「病院でお世話になっている方のお子さんに、プレゼントとして贈りたいと」の希望を受けて、私がAmazonから発注・配送をしました。

My mother-in-law wanted to give it as a gift to the child of one of her patients at the hospital, and I ordered and delivered it from Amazon.

後日、さらに2人分の追加手続をお願いされました。

Later, I was asked to place an additional order for two more people.

なんでも「兄弟のもう一方が、そのエンピツを欲しがってしまって、困っている」ということらしいです。

It seems that one of the brothers is in trouble because the other one wants the pencil.

で、追加発注をしようとしたのですが ―― 在庫切れになってしまっていて、私も困っています。

So I tried to place an additional order -- but it's out of stock, and I'm having trouble with it, too.

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それにしても、鉛筆を「名前入り」としただけで、大きな付加価値になるんだなぁ、と感心しています。

Still, I'm impressed by the fact that just having a pencil "with your name on it" is a great added value.

値段としては、普通の鉛筆の2倍以上です。

The price is more than double that of a regular pencil.

まあ、鉛筆に印刷用の刻印入れるのは、結構な手間(特別な装置や入力の手間暇)がかかると思いますので、「2倍以上」でもペイしているのか、分かりませんが、

Well, I think it takes a lot of time and effort (special equipment and inputting time and effort) to put a print imprint on a pencil, so I don't know if "more than double" pays off.

―― 個人情報保護の時代を逆手にとった新ビジネス

"A new business that reverses the era of personal information protection"

というのは、考えすぎかな。

I guess I'm overthinking it.

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ただ、「個人に特化していく贈り物」というのは、「これからの時代、アリだな」と思っています。

However, I think that "the gift of specializing in individuals" is "the way" of the future.

そういえば、今朝、注文していた3Dプリンタが、中国から届いたようです。

Oh, by the way, the 3D printer I had ordered seems to have arrived from China this morning.

2022/01,江端さんの忘備録

昨年、社用スマホのバッテリー寿命で、交換をしたのですが、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のイストールを忘れていたことに気がついて、今、慌ててインストールしました。

Last year, I had to replace the battery of my company phone due to its lifespan, but I realized that I had forgotten to install the new coronavirus contact confirmation application (COCOA), so I hurriedly installed it now.

このCOCOAですが、これまで何度も不具合が報告されており、『ダメじゃん』という感じになっているような気がします。

This COCOA has been reported to have many problems, and I feel that it is becoming a 'no-no'.

加えて、感染接触の報告が全然こなければ、興味も薄れるというものです。

In addition, if we don't receive any reports of infected contacts, we will lose interest.

そこで、『テスト感染』というテストモードを作ることを提案します。

Therefore, I propose that we create a test mode called "Test Infection".

例えば、仮想新型ウイルス『例:江端株(テスト用)』というものを使えるようにして、私が、街中を歩き回ることによって、濃厚接触者に、その感染情報が広がるようにするのです。

For example, I can use a virtual new type of virus, such as the Ebata strain (for testing), and spread the information about the infection to my close contacts as I walk around the city.

なんなら、ゲーム性を持たせて、『江端株(テスト用)感染クーポン』というものを発行しても良いかもしれません。

If we want, we can make it game-like and issue "Ebata stock (for testing) infection coupons".

これは、COCOAの使用率を上げる、ということの他に、フィールドテストの検証(バグ出し)などでも使える、というメリットがあります。

In addition to increasing the usage rate of COCOA, this has the advantage that it can be used for field test verification (bug detection).

―― てなことは、多分、デジタル庁も、厚生労働省だって考えたはずです

"I'm sure the Digital Agency and the Ministry of Health, Labor and Welfare have thought of this as well"

この程度のアイデアが出て来ていなければ、"無能"と言っちゃいますよ、私は。

If they hadn't come up with this level of idea, I'd call them "incompetent".

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分っているんです。

However, I know well.

このような、仮想新型ウイルス『江端株(テスト用)』みたいなテストモードを作れば ――

If they create a test mode like this, a virtual new virus called "Ebata strain (for testing)," and they use the virus as a tool for testing,

それを「コロナ濃厚感染」と勘違いしてしまう人が、少なからずいて、結果として、それが社会に混乱を与える大騒ぎになってしまう、ということを。

There are more than a few people who mistake it for a "concentrated corona infection," and as a result, it becomes a socially confusing fuss.

で、すでにシステム開発サイドには、このようなテストモードとテストモードを実施するチームが、存在していると思うのですが ――

So, I think there is already a team on the system development side that implements this kind of test mode and test mode...

問題は、一般の人へのCOCOAへの興味への低下です。

The problem is the declining interest of the general public in COCOA.

これは、悩ましい問題だと思います。

I think this is a vexing problem.

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テストモードの希望者を、集うというのはどうでしょうか?

How about gathering those who want to be in test mode?

事前に本人をテストして、適性を確認をする必要がありそうですが、それもレジストリ(登録)の手続が大変そうです。

It may be necessary to test the person beforehand to confirm his or her suitability, but it also seems that the registry (registration) process will be difficult.

ならば、政府から『テスト対象企業』を選択して要請する、という手もあります。

If this is the case, the government could select and request companies to be tested.

そこの従業員(の社用スマホ)には、無条件にテストモード対応のCOCOAがインストールされるとしてしまい、運用・管理も、その会社に丸投げする、というものです。

The idea is that the employees of the company (their company phones) will be unconditionally installed with COCOA that supports the test mode, and the operation and management will be thrown to the company.

そうですね ―― グループ含めて従業員10万人以上の、『デジタルで食っていくぜ』を宣言している大手企業であれば ――

Yes, if a major company with more than 100,000 employees, including group companies, has declared "we are going with digital services",

たぶん政府も要請しやすいんじゃないかな、と思うんですが、いかがでしょう?

I think it would be easier for the government to make a request, don't you think?

2022/01,江端さんの忘備録

本日は、ここ数日、家族+姉の間ですったもんだの原因となったメモを、ご覧頂きたいと思います。

Today, I'd like to share with you a memo that has been the cause of a lot of confusion between my family and my sister over the past few days.

「私の死亡後に関する葬儀ならびにそれらに関するメモ」

"Funeral services after my death and notes regarding them"

私の死亡後に関する葬儀ならびにそれらに関するメモ

私の死後に色々走り回るのは家族なので、私の意志は二の次、というのは仕方ないのかなぁ、と、かなりガックリきています。

My family will be the ones who will be running around after my death, so I guess it's inevitable that my will is secondary.

ちなみに、子どもからは『所詮、パパも、"普通"以外の道を歩けないんだよ』と言われてしまいました。

Incidentally, my children told me, "After all, you can't walk any other path than 'normal' either.

2022/01,江端さんの忘備録

昨日のメールに関して、昨夜、献体を担当されている医師の方からメールで連絡がきました。

私の遺体なんぞででよろしければ、先生の大学に全部差し上げますが、要ります? ―― コラム執筆の御礼としては、甚しく「粗品」とは思いますが。

Regarding yesterday's email, I received an email last night from the doctor in charge of the donation.

そこで、先程、その大学病院に電話してみました。

So, I just called the university hospital.

ご対応して頂いた方とのQ&Aの要点のみを纏めます。

The following is a summary of the main points of the Q&A session with the person who responded.

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Q: 移植は無制限にO.K. で 献体はN.G.という取り扱いは可能ですか? (嫁さんの要望)

Q: Is it possible to have "unlimited transplants" and "no donation"? (My wife's request).

→ 無理。原則として「移植」と「献体」は両立しないと考えて頂いた方が良いです(角膜移植のみの場合などの例外もある)。

-> Impossible. As a general rule, it is better to think that "transplant" and "donation" are incompatible (there are exceptions such as in the case of corneal transplants only).

Q: 献体するにはどうればいいのですか

Q: How can I donate my body?

→ 今年度分の予約は終了しましたので、4月1日以降に連絡を下さい。

-> Reservations for this year have been closed, so please contact us after April 1.

Q: 私の献体は可能ですか

Q: Is it possible for me to donate my body?

→ (住所を聞かれて)管轄内ですので可能です。

-> (When asked for the address) It's within our jurisdiction, so it's possible.

Q: 私の献体の条件は何ですか

Q: What are the requirements for my donation?

→ (1)コロナ等のウイルス感染による死、(2)梅毒、結核等の感染症による死、(3)自死 でないこと、となります。

-> There is no problem as long as the following items are not included. (1) Death due to viral infections such as corona, (2) Death due to infectious diseases such as syphilis and tuberculosis, (3) Suicide

Q: 献体の「使われ方」をインタビューまたは見学したいのですが、どうすれば良いですか?

Q: I would like to interview or observe the "use" of a donated body.

→ 本大学での対応は難しいので、全国ネットワークの「篤志会」にコンタクトされることをお勧めします。

-> Since it is difficult for our university to respond to this request, we recommend that you contact the national network of "benevolent societies".

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(嫁さんのように)「移植(のみ)を希望する場合はどうしたら良いのか」は、自分で調べてみました。

I did my own research on "What should I do if I want an organ transplant only?" like my wife.

基本的には、このページに全部記載されています。

Basically, this page contains everything you need to know.

特に、「臓器移植解説映像」が秀逸です。

In particular, the "organ transplant explanation video" is excellent.

今、私たちにできることは、結構簡単です。

What we can do now is pretty simple.

臓器移植提供を希望される方は、「今、ここで」やってしまいましょう。

If you want to donate your organs, do it "now, immediately".

(1)運転免許、マイナンバカード、臓器提供意思表示カード(私は、コンビニのレジで手に入れました)に住所と名前、その他を記入する

(1) Fill in your address, name, and other information on your driver's license, My Number Card, or Organ Donation Intention Card (I got this at the checkout counter of a convenience store).

(表面)

(裏面)

(私もこれから全部記入しますが ・・・ちなみに、マイナンバーカードのカード記入欄は、『どんな極細のペンなら記載できるんだ!』という位に小さい(怒)。これでは、『行政は「臓器移植をさせたくない」と考えている』ようにすら見えます)

(By the way, the field for filling out the card on the My Number Card is so small that it looks like "What kind of ultra-fine pen can you use to fill it out? This makes it look like the government doesn't want people to have organ transplants.)

(2)家族、友人、病院の方に「これらが財布に入っているから、私の死後に必ず連絡してくれ」と、繰返し言っておく。

(2) Repeatedly tell family, friends, and hospitals, "These are in my wallet, so be sure to contact the administration after my death.

後は、

After that,

(3)自分の臓器の再利用が可能な程度に健康な日々を送り、誰かに再利用して貰えるように祈る。

(3) Live each day healthy enough to be able to reuse my organs, and pray that someone else will reuse them.

です。

大切なのは、

The important thing is...

―― 自分から積極的に動いてアピールしないと、あなたの臓器(一説には、総額1000万円相当)が、燃やされて(火葬)て灰になってしまう

"If you don't actively promote yourself, your organs (worth a total of 10 million yen, according to one story) will be burned (cremated) to ashes."

という、絶対的な事実です。

which is an absolute true.

『意思を示しておけば、善意の誰かが何とかしてくれる』というのは ―― はっきりいって、「幻想」で「甘えた考え方」です。

The idea that "if I show my intentions, someone with good intentions will take care of it" is -- quite frankly -- an illusion and a naïve way of thinking.

もちろん、これは、臓器移植の提供を希望する人のみへのお話です。

Of course, this is a story for those who wish to donate their organs for transplantation.

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ちなみに、「献体」v.s.「臓器提供」なら、私は後者優先です。

By the way, if it's "donation" versus "organ donation," I prefer the latter.

そして、人間の臓器を「デバイス」「部品」と考えているエンジニアの江端は、心の底から

And Ebata, an engineer who considers human organs as "devices" or "parts", from the bottom of his heart,

『お願い! 誰か私(の臓器)を貰って!!』

"Please! Somebody take my organs!"

と思っている1人です。

I want to shout that.

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ちなみに、これは、終活(人生の終わりのための活動)の一環ですが ―― なんか『婚活』とか『就活』に似ているなぁ、と思いました。

Incidentally, this is a part of the "life after life" (activities for the end of life) -- I thought it was somewhat similar to "marriage hunting" or "job hunting.


因みに、インターネット登録で、登録カードを作ってくれるようです

■インターネットでの登録方法

(Step.1) https://www.jotnw.or.jp/faq/?category=001001にアクセス

あとは、流れのままに必要事項を入力して、ボタンを押せば「仮登録」が終わります。

最後に、

仮登録が完了しました。
(公社)日本臓器移植ネットワークからIDの入った登録カードを送付します。

とメッセージが出てきます。登録カードが届いたら速やかに署名と署名年月日を自筆で書き、本登録手続き(本サイト上の本登録画面にIDとパスワード(江端のパスワードは"最初は大きい最高の私")を行ってください。

はっきりいって、ネット登録→IDカードの発行が圧倒的にラクかな と思います。

以上

2022/01,江端さんの忘備録

最近、以下のメールを大学機関に送付しています。

I have recently sent the following email to university institutions

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XXXXX研究/移植担当部門

XXXXX Research / Transplantation Department

○○先生

Dr.○○

突然のメールを差し上げる無礼をお許し下さい。

Please forgive my rudeness in sending you this email so suddenly.

私は、江端智一と申します。

I am Tomoichi Ebata.

私の死亡後、御大学への全臓器の移植提供と、献体を希望致したく考えております。

I would like to donate all my organs and body to your university after my death.

つきましては、その実施事項に際しまして、当方から希望する形がございます。そのご相談に乗って頂ければと考えております。

I would like to happy to discuss the procedure in detail.

○○先生の、お手すきの際に、ご連絡頂ければ幸いと存じます。

I would appreciate it if you could contact me when you are free.

また、ご担当が異なっておりましたら、お手数ですがその旨をお知らせ頂けますよう、お願い致します。

If you are a different contact person, please let us know the proper person.

お忙しい中、恐縮とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

I would like to thank you for your time.

江端智一

Tomoichi Ebata

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<以下、シバタ先生への私信>

The following is a personal letter to Dr. Shibata

私の遺体なんぞででよろしければ、先生の大学に全部差し上げますが、要ります? ―― コラム執筆の御礼としては、甚しく「粗品」とは思いますが。

If you'd like my death body, I can give it all to your university, if you'd like. -- I am afraid that it would be a very "little gift" for thanking you for writing the column.

シバタ先生の大学までの輸送に『鮮度』が落ちるかもしれないことが懸案です(もし、移植に使って頂けるのであれば)。

My concern is that it may not be 'fresh' to transport it to your university (if you can use it for the transplant).

未分類

私は、私が死去した場合、全ての葬儀を、その規模の大小に関わらず『全て行わないで欲しい』ことを表明しております。

以下、メモではありますが、備忘録としてコピペしておきます。

(1)自分なりの宗教観がある

■これは、米国のユタ州のアーチーズ国立公園で見た風景の中に、いわゆる「神」を見た(という気になっている)という、私の体験に因ります。現在、私が信じられるのは、その私の「神」だけで、それ以外の「神」や「仏」については、ちょっと『良く分からない』という感じです。

■そんでもって、私が信じていない『神仏』で葬儀をされることも、そして理解不能な呪文(お経)のようなもので葬送されるのも)『なんか違うなぁ』と思っています。

(2)智一(故人)主催の『オリジナルの葬儀』を考えている

■私のイベントですので、自分で葬儀をコーディネートしたいです。私が実施する予定の葬儀は「Webを使ったメモリアル葬儀」です。私のことは(喪主ではなく)私が語りたいし、感謝の気持ちも、私の言葉で語りたい(それによって、新しい葬儀の創始者になりたい)。

■そして、四十九日や一周忌などというイベントではなく、10年後も、20年後も、いつでも、(日本国内だけでなく、世界でお世話になった人々も含めて)私のことを思い出して貰えるような葬儀を企画したい。

■上記の『オリジナルの葬儀』については、人に集って貰う必要もないので、双方にとってもメリットがあると思う。

(3)すでに、献体、臓器移植の手続きを開始済である

■尊厳死協会(リビングウイル)への登録、私の身体の部位の無条件の献体手続を開始済み(ただし移植目的に限定。学術目的には提供しない、で相談中)しています。

■献体は、死亡直後に行わなければならないらしいです。これが、普通の葬儀を行わない(行えない)最大の理由です。

■で、移植用の身体の部位の摘出作業に数日から1週間くらい必要とされています(*)。その後に、普通の葬儀をする、というのも(しかも、身体本体もないし(骨くらいは残っているかもしれんけど))、なんとなく間が抜けているなぁ、と思っています(遺骨の返還は1~2年、長ければ3年だそうです)。

―― 自分から積極的に動いてアピールしないと、あなたの臓器(一説には、総額1000万円相当)が、燃やされて(火葬)て灰になってしまう

(4)法律上必要な手続はきちんとやる

■日本は火葬が法律で定められているので、火葬はしなければならないので、これはちゃんとやる予定です。納骨についても、家族で保存して貰うのも面倒ですし、散骨は許可を得るのが面倒なので、行き先(墓場)は確定(購入済み)しています(なお、大学病院で納骨して貰うということもできるそうです)。

(5)死後も『チャレンジャー』でありたい

■色々な考え方はあると思いますが、やっぱり「私の死」は「私のもの」だと思っています。世間の常識や慣例や、あるいは人の考えではなく、私の生き方と私の死に方は、私が決めたい、と思うのです。

■『私に最後に一目会いたい』という方の気持ちには応えられなのかもしれませんが、私としては、上記の、私の創る『オリジナルの葬儀』で、『生きていた時の私』を覚えていて欲しいし、それを独力で実現したいと思っています。そして、その(日本発?の)パイオニアが、『私』でありたいと思っています。


ところが、この全ての葬儀を、その規模の大小に関わらず『全て行わないで欲しい』 について、家族で議論を行った結果、『現状では無理である』と、家族から逆にロジカルに説得されてしまいました。

特に、家族からのコメント「火葬までに一定の時間は欲しい」「故人を語り会う機会を担保して欲しい」「礼服を着てみたい」「喪主をやってやらんでもない」という反対意見があり、その中でも最大の理由が「上記(1)~(5)の理由では、(家族以外の)親族を説得するロジックとしては弱すぎる」でした。

# つまり『面倒はゴメンだぜ』という家族の本音がダダモレでした。

その一方で、

「遺体の顔を一方的に見られるのは甚だしく不本意なので、私たち(嫁さん+娘たち)については『火葬ファースト』でよろしく」などという、かなり身勝手な意見もでております。

という訳で、本件、継続審議ということになっております。

以上