2024,江端さんの忘備録

先日、こちらの日記に

The other day, I wrote in my diary here

『小学生の娘に「化物語」を勧める父親は、根本的に問題があると思う』

『「最近、どんな本を読んだ?」「好きな作家は誰?」「で、その作品は、どういう内容なの?」などは、私たち一般人でもできる、簡単な人物プロファイリングの手法です』てなことを書きました。

"What books have you read lately?" Who is your favorite author? And what's the story behind the book? These are simple profiling techniques that we, the general public, can use.

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しかし、正直、「読書なんて面倒くせいことやってらんねーよ」という人もいるかと思います。

But, honestly, some people may say, "I don't want to go through the hassle of reading.

そこで、たった一冊読むだけで、

So, by reading just one book,

(1)「『この人、ステキな人かもしれない』と好感を得られて」

(1) "Someone will get a good impression that you might be a nice person" and

(2)「知的であるように見られて(誤解してもらえて)」

(2) "You will be seen (misunderstood) as an intelligent person.

(3)「読書家であるように思われて(勘違いしてもらえて)」

(3) "You are seen as a well-read person (misunderstood)."

(4)「世界的に有名な名著であって(外国でも通用する)」

(4) "The book is a world-famous book (that can be used in foreign countries)."

(5)「実際に自分で読んでいても、面白い(苦痛がない)」

(5) "It is interesting (and painless) to read by yourself.

という本がないか、考えてみました。

で、これらの条件を全て満たすものとして

And as one that meets all of these criteria

「アルジャーノンに花束を」

"Flowers for Algernon"

を選びました。

As the one that fulfilled all these conditions.

この本を『駄作』という人を、私は知りませんし、もしいたとしても無視して良いでしょう。

I don't know anyone who would call this book a 'bad book,' and if there were, you would ignore them.

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「アルジャーノンに花束を」は、知的障害を持つ青年チャーリーが知能を高める手術を受け、天才となる物語です。

Flowers for Algernon" is the story of Charlie, a mentally disabled young man who undergoes an operation to increase his intelligence and becomes a genius.

チャーリーは、知能が向上するにつれ、人間関係や自己理解が深まりますが、やがて彼は、再び元の知能に戻ってしまいます。

As Charlie's intelligence improves, so do his relationships and self-understanding, but eventually, he reverts to his original intelligence.

この本では、この過程を通じて、知識と感情、人間の尊厳についての問いが描かれます。

The book will illustrate questions about knowledge, emotion, and human dignity throughout this process.

これ以上のネタバレをするのは興ざめと思いますので、未読のかたは、是非、御一読を。

If you have not read the book, please read it.

ちなみに、この本の原作の題名"Flowers for Algernon"は、私が知っている英語の中で、もっとも好きなフレーズです。

Incidentally, the book's original title, "Flowers for Algernon," is the most beautiful phrase I know in English.

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私、若いころに付き合ってきた女性に、この本をプレゼントして渡してきました。

I had given this book as a gift to women I dated in my younger years.

もちろん、この本は良いのですが、「『この本をプレゼントするセンスのある私』を売り込む」という、ゲスな下心もありました。

Of course, the book is good, but I also had a prickly ulterior motive: to sell. "I have the sense to give away this book.

今となっては、この売り込みが上手くいっていたのかどうかは、分かりませんが。

Now, I don't know if this sales pitch was successful or not.

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最近、私が「変なこと」をやっていることに気がつかれている方もいるかと思います。

Some of you may have noticed that I have been doing "strange" things lately.

ダニエルキイスの「アルジャーノンに花束を」に登場する、主人公の結論「人為的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する」を以下の2つのケースで、それぞれ微分方程式で示して下さい

この定式化は、初めてこの本を読んだ時から、ずっと試してみたかったことでした。

This formulation has been something I have wanted to try since I first read the book.

ChatGPTの助けもあって、ようやく今回、すっきりさせることができました。

With the help of ChatGPT, I was finally able to clear things up this time.

未分類

今朝(深夜)にChatGPTと議論してグタグタな内容になっていました。

「アルジャーノンに花束を」について、以前から気になっていたことをChatGPTに質問してみた件

で、今朝、頭を整理して質問を完結に纏めました。(因みにLatexが面倒になったので、ChatGPTの回答のハードコピーを貼りつけるだけにしました(私が分かればいいので))。

ChatGPTの価値は、「回答」ではなく、「回答に至るプロセスで考えを纏めることができる」だなぁ、と実感しています。

ダニエルキイスの「アルジャーノンに花束を」に登場する、主人公の結論「人為的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する」を以下の2つのケースで、それぞれ微分方程式で示して下さい

(1)人為的に誘発された知能が、時刻t=0において定数として与えられる場合
(2)人為的に誘発された知能が、時刻t=0から段階的に定量的(線形)に与え続けられる場合

ただし、t=∞において、知能は、人為的に誘発される前の知能に戻る、として下さい。

 

やっと、私の頭の中でイメージできる数式(一般解)が出てきました。ChatGPT様々です。

特に最後の式は、『人為的に知能を誘発する技術や薬剤の処方をし続けたとしても、いつかは必ず知能が元のレベルに戻る』という(物語の中の)現実を示す式として現われています(微分方程式の条件として加えているので当然だけど)。

『人為的に誘発された知性』によって、この式を導出してしまった主人公の絶望感に、深く共感できてしまいました。

後日、エクセルかGnuplotで、この「アルジャーノン=ゴードン効果」をグラフで示してみたいと思います。

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ちなみに、私、こちらのコラムの最初のページで、『有用性の観点で言えば、三角関数より微分方程式の方が、はるかに役に立つ』という論旨を展開しています。

ただ、問題は、『微分方程式の一般解を導く為には、三角関数が必要となる(今回のケースでは指数関数だけで済みましたが)』という点が、やっかいなのです。

って、たった今気がついたのですが、石丸さんって「あの石丸さん」?

ちょっとビックリしています。

未分類

太字が江端の質問です(Latexが上手く表示できませんが、後日何とかします)

Latex表示のテスト(ここから)

[math jax] $$ e = \lim_{n \to +\infty} \biggl( 1+\frac{1}{n} \biggl)^{n} $$

$$ e = \lim_{n \to +\infty} \biggl( 1+\frac{1}{n} \biggl)^{n} $$

Latex表示のテスト(ここまで)

アルジャーノンに花束に、「人為的に生成された知能は、その生成された量に比例して減少する」というようなセリフがありました。正確なセリフを教えて下さい。

ChatGPT

「アルジャーノンに花束を」(原題:Flowers for Algernon)で言及されているセリフは以下の通りです:

「人工的に高められた知能は、上昇した度合いに比例して急激に衰える。」

このセリフは、チャーリー・ゴードンが自身の知能の急激な向上と、その後の衰えについて理解する過程で述べられます。このフレーズは、彼が知能の一時的な向上と、その後の不可避な衰えを予見し、受け入れることの難しさを反映しています。

4o

「人工的に高められた知能は、上昇した度合いに比例して急激に衰える。」 を微分方程式で表現して下さい

ChatGPT

「人工的に高められた知能は、上昇した度合いに比例して急激に衰える」という文を微分方程式で表現する場合、知能のレベル I(t)I(t)I(t) が時間 ttt に対してどのように変化するかを考えます。この文の解釈に基づいて、知能の衰えがその知能レベルに比例することを意味します。つまり、知能の減少速度が現在の知能レベルに比例するという形で表現できます。

この考えに基づいて、知能の時間に対する微分方程式は以下のようになります:

$$ \frac{dI}{dt} = -kI $$

ここで:

$$\frac{dI}{dt}$$ は知能の時間に対する変化率(衰えの速度)です。
$$I(t)$$ は時間$$t$$ における知能レベルです。
$$k$$ は比例定数で、知能の衰えの速さを決定します。$$k$$ は正の定数です。

この微分方程式は、知能の衰えがその知能レベルに比例していることを示しています。解くことで、知能の時間経過に伴う変化を表す式を得ることができます。

解法

この微分方程式を解くと、知能 $$I(t)$$は指数関数的に減少することがわかります。

$$\frac{dI}{dt} = -kI$$

この方程式を分離変数法で解くと、

dII=−k dt\frac{dI}{I} = -k \, dtIdI​=−kdt

両辺を積分すると、

∫1I dI=−k∫dt\int \frac{1}{I} \, dI = -k \int dt∫I1​dI=−k∫dt

ln⁡∣I∣=−kt+C\ln |I| = -kt + Cln∣I∣=−kt+C

ここで CCC は積分定数です。両辺の指数を取ると、

∣I∣=e−kt+C|I| = e^{-kt + C}∣I∣=e−kt+C

I=Ce−ktI = Ce^{-kt}I=Ce−kt

この式は一般解を示しています。初期条件 I(0)=I0I(0) = I_0I(0)=I0​ を適用すると、

I0=Ce0I_0 = Ce^0I0​=Ce0

C=I0C = I_0C=I0​

したがって、知能の時間経過に伴う変化は次のようになります:

I(t)=I0e−ktI(t) = I_0 e^{-kt}I(t)=I0​e−kt

この解は、時間とともに知能が指数関数的に減少することを示しています。

4o

この方程式には「人工的に高められた知能」の内容が入っていないように思えます。

ChatGPT

ご指摘ありがとうございます。「人工的に高められた知能」の部分を考慮に入れて、さらに詳しいモデルを構築してみましょう。

「人工的に高められた知能」が徐々に減少するという現象を表現するために、知能の自然な状態を I0I_0I0​ とし、人工的に高められた知能を I(t)I(t)I(t) として、それが時間とともに減少していく過程を考慮します。

仮定と設定
I0I_0I0​ は元の知能レベル(自然な知能レベル)とします。
I(t)I(t)I(t) は時間 ttt における人工的に高められた知能レベルとします。
知能の減少速度は現在の知能レベルに比例し、知能の自然なレベルからの増分に対しても比例するものとします。

これを反映するために、次のような微分方程式を提案します:

dIdt=−k(I(t)−I0)\frac{dI}{dt} = -k (I(t) - I_0)dtdI​=−k(I(t)−I0​)

ここで:

dIdt\frac{dI}{dt}dtdI​ は知能の時間に対する変化率です。
I(t)I(t)I(t) は時間 ttt における知能レベルです。
I0I_0I0​ は元の知能レベル(自然な知能レベル)です。
kkk は比例定数です。
解法

この微分方程式を解くと、次のような形式の解が得られます。

dIdt=−k(I(t)−I0)\frac{dI}{dt} = -k (I(t) - I_0)dtdI​=−k(I(t)−I0​)

まず、変数を分離します:

dII−I0=−k dt\frac{dI}{I - I_0} = -k \, dtI−I0​dI​=−kdt

両辺を積分します:

∫1I−I0 dI=−k∫dt\int \frac{1}{I - I_0} \, dI = -k \int dt∫I−I0​1​dI=−k∫dt

ln⁡∣I−I0∣=−kt+C\ln |I - I_0| = -kt + Cln∣I−I0​∣=−kt+C

ここで CCC は積分定数です。両辺の指数を取ると:

∣I−I0∣=e−kt+C|I - I_0| = e^{-kt + C}∣I−I0​∣=e−kt+C

I−I0=±eCe−ktI - I_0 = \pm e^C e^{-kt}I−I0​=±eCe−kt

積分定数 eCe^CeC を C′C'C′ と置き換えると:

I(t)=I0±C′e−ktI(t) = I_0 \pm C' e^{-kt}I(t)=I0​±C′e−kt

初期条件 I(0)=IinitialI(0) = I_{\text{initial}}I(0)=Iinitial​ を適用すると:

Iinitial=I0±C′I_{\text{initial}} = I_0 \pm C'Iinitial​=I0​±C′

したがって、定数 C′C'C′ は Iinitial−I0I_{\text{initial}} - I_0Iinitial​−I0​ となります。これにより、解は次のようになります:

I(t)=I0+(Iinitial−I0)e−ktI(t) = I_0 + (I_{\text{initial}} - I_0) e^{-kt}I(t)=I0​+(Iinitial​−I0​)e−kt

この式は、時間とともに知能が自然なレベル I0I_0I0​ に向かって指数関数的に減少する様子を示しています。

4o

これも変です。I_initial はI_0と同じ値なので、第二項の係数が0になりますよね。

ChatGPT

おっしゃる通りです。初期条件に関する考え方に誤りがありました。人工的に高められた知能が時間とともに減少する過程を適切にモデル化するためには、知能の初期値が自然な知能レベル I0I_0I0​ とは異なることを明確にする必要があります。ここでは、人工的に高められた知能レベル ImaxI_{\text{max}}Imax​ を導入し、その変化を考慮します。

次のような状況を考えます:

I0I_0I0​ は自然な知能レベル
ImaxI_{\text{max}}Imax​ は人工的に高められた知能レベルのピーク
I(t)I(t)I(t) は時間 ttt における知能レベル

人工的に高められた知能が時間とともに減少する過程を次のように表現します:

dIdt=−k(I(t)−I0)\frac{dI}{dt} = -k (I(t) - I_0)dtdI​=−k(I(t)−I0​)

初期条件として、I(0)=ImaxI(0) = I_{\text{max}}I(0)=Imax​ を考えます。

この微分方程式を解くと、

dIdt=−k(I(t)−I0)\frac{dI}{dt} = -k (I(t) - I_0)dtdI​=−k(I(t)−I0​)

変数分離して積分します:

dII−I0=−k dt\frac{dI}{I - I_0} = -k \, dtI−I0​dI​=−kdt

両辺を積分します:

∫1I−I0 dI=−k∫dt\int \frac{1}{I - I_0} \, dI = -k \int dt∫I−I0​1​dI=−k∫dt

ln⁡∣I−I0∣=−kt+C\ln |I - I_0| = -kt + Cln∣I−I0​∣=−kt+C

ここで CCC は積分定数です。両辺の指数を取ると:

∣I−I0∣=e−kt+C|I - I_0| = e^{-kt + C}∣I−I0​∣=e−kt+C

積分定数 eCe^CeC を C′C'C′ と置き換えると:

I−I0=C′e−ktI - I_0 = C' e^{-kt}I−I0​=C′e−kt

初期条件 I(0)=ImaxI(0) = I_{\text{max}}I(0)=Imax​ を適用すると:

Imax−I0=C′I_{\text{max}} - I_0 = C'Imax​−I0​=C′

したがって、定数 C′C'C′ は Imax−I0I_{\text{max}} - I_0Imax​−I0​ となります。これにより、解は次のようになります:

I(t)=I0+(Imax−I0)e−ktI(t) = I_0 + (I_{\text{max}} - I_0) e^{-kt}I(t)=I0​+(Imax​−I0​)e−kt

この式は、時間とともに知能が自然なレベル I0I_0I0​ に向かって指数関数的に減少する様子を正しく表しています。

4o

人工的に加えられた知性を定数とするのは不自然です。人工的に加えられた知性も時間関数で増えるものとして下さい。ここでは簡単にするために、人工的に加えられた知性は線形増加する、としていいです。

ChatGPT

ご指摘ありがとうございます。人工的に加えられた知性が時間とともに線形に増加する場合を考慮して、より適切なモデルを構築します。

仮定と設定
I0I_0I0​ は元の自然な知能レベルとします。
Ia(t)I_a(t)Ia​(t) は時間 ttt における人工的に加えられた知能の量で、線形に増加すると仮定します。具体的には、Ia(t)=atI_a(t) = atIa​(t)=at とします。
I(t)I(t)I(t) は時間 ttt における総合的な知能レベルで、自然な知能レベル I0I_0I0​ と人工的に加えられた知能 Ia(t)I_a(t)Ia​(t) の和です。

人工的に加えられた知能が時間とともに線形に増加し、総知能レベルが減少していく過程を次のように表現します:

I(t)=I0+Ia(t)I(t) = I_0 + I_a(t)I(t)=I0​+Ia​(t)

ここで Ia(t)=atI_a(t) = atIa​(t)=at です。知能の減少速度が現在の知能レベルに比例することを考慮すると、次の微分方程式になります:

dIdt=−kI(t)\frac{dI}{dt} = -kI(t)dtdI​=−kI(t)

この I(t)I(t)I(t) は自然な知能と人工的に加えられた知能の合計です:

I(t)=I0+atI(t) = I_0 + atI(t)=I0​+at

したがって、この関係を微分方程式に代入すると:

dIdt=−k(I0+at)\frac{dI}{dt} = -k (I_0 + at)dtdI​=−k(I0​+at)

しかし、上記の形では、線形増加する人工知能の影響をうまくモデル化できないため、以下のように考えます。実際に、人工的に加えられた知能 Ia(t)=atI_a(t) = atIa​(t)=at の効果を考慮しつつ、総合的な知能 I(t)I(t)I(t) の減少を考慮します。

微分方程式の構築

総合的な知能 I(t)I(t)I(t) が時間とともに減少する一方で、人工的に加えられた知能が線形に増加する場合を考えます。

知能の変化は次のようにモデル化できます:

dI(t)dt=ddt[I0+Ia(t)−βI(t)]\frac{dI(t)}{dt} = \frac{d}{dt}[I_0 + I_a(t) - \beta I(t)]dtdI(t)​=dtd​[I0​+Ia​(t)−βI(t)]

ここで Ia(t)=atI_a(t) = atIa​(t)=at は人工的に加えられた知能、β\betaβ は減少率です。

したがって、全体の知能レベル I(t)I(t)I(t) は以下のような微分方程式に従います:

dI(t)dt=a−βI(t)\frac{dI(t)}{dt} = a - \beta I(t)dtdI(t)​=a−βI(t)

解法

この微分方程式を解くと、総合的な知能 I(t)I(t)I(t) の時間に対する変化が得られます。

dI(t)dt=a−βI(t)\frac{dI(t)}{dt} = a - \beta I(t)dtdI(t)​=a−βI(t)

変数分離して積分します:

dI(t)a−βI(t)=dt\frac{dI(t)}{a - \beta I(t)} = dta−βI(t)dI(t)​=dt

積分すると:

∫1a−βI(t) dI=∫dt\int \frac{1}{a - \beta I(t)} \, dI = \int dt∫a−βI(t)1​dI=∫dt

−1βln⁡∣a−βI(t)∣=t+C-\frac{1}{\beta} \ln |a - \beta I(t)| = t + C−β1​ln∣a−βI(t)∣=t+C

両辺に −β-\beta−β を掛けて整理すると:

ln⁡∣a−βI(t)∣=−βt+C′\ln |a - \beta I(t)| = -\beta t + C'ln∣a−βI(t)∣=−βt+C′

ここで C′C'C′ は新たな積分定数です。指数を取ると:

∣a−βI(t)∣=e−βt+C′|a - \beta I(t)| = e^{-\beta t + C'}∣a−βI(t)∣=e−βt+C′

初期条件 I(0)=IinitialI(0) = I_{\text{initial}}I(0)=Iinitial​ を適用すると:

a−βIinitial=eC′a - \beta I_{\text{initial}} = e^{C'}a−βIinitial​=eC′

これを C′′C''C′′ と置き換えると:

a−βI(t)=C′′e−βta - \beta I(t) = C'' e^{-\beta t}a−βI(t)=C′′e−βt

したがって、総合的な知能レベル I(t)I(t)I(t) は次のように表現されます:

I(t)=aβ+(Iinitial−aβ)e−βtI(t) = \frac{a}{\beta} + \left(I_{\text{initial}} - \frac{a}{\beta}\right) e^{-\beta t}I(t)=βa​+(Iinitial​−βa​)e−βt

この解は、人工的に加えられた知能が線形に増加しつつ、全体の知能レベルが時間とともに減少する様子を示しています。

2024,江端さんの忘備録

マツコ・デラックスさんがMCをされている「月曜から夜更かし」という番組があります。

The program is called "Monday Late Show" and has Matsuko Deluxe as the MC.

この番組では、日本各地の街の人にインタビューする企画があるのですが、編集された人は、いわゆる「普通の人」とは異なる「変な人」ばかりが登場します。

In this program, there is a project to interview people in towns all over Japan, but the people edited out are all "weirdos" who are different from the so-called "ordinary people.

例えば、奇異な服装で街を徘徊している人とか、昼間から泥酔している人とか、インモラルな発言を平気でする人とか、です。

For example, people who roam the streets in strange clothing, are drunk in the daytime or are not afraid to make immoral remarks.

まあ、それが番組の企画の目的ですので、仕方がないとは思うのですが、『こういう人を見つけ出すことは、なかなかに難しいのではないだろうか』と思っています。

That is the purpose of the program's planning, so I don't think it can be helped, but I think, 'It must be challenging to find these people.

標準偏差で言えば、2.5σ~あたりの人々という感じです(イメージで言えば、100人インタビューをして1.7人以下)。

On a standard deviation scale, this means people in the 2.5 sigma to 2.5 sigma range (to give you an idea, less than 1.7 people out of 100 interviewed).

私の住んでいる街も登場したことがあるのですが、『この人たちが、我が街のイメージメーカーとなるのは嫌だな』と、ちょっと苦々しい気持ちになりました。

My city has also appeared on the show, and I felt a little bitter, thinking, 'I don't want these people to be the image makers of my city.

それでも、まあ、日本人であれば、このような企画の意図を知った上で、番組を見ていると思いますので、あまり心配していませんでした。

Still, I was not too worried because I think Japanese people would watch the program knowing the intention of such a project.

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ところが、「月曜から夜更かし」が、中国(大陸の方)では非常に人気のある番組であると知って、かなり心配になってきました。

However, I became quite concerned when I learned that "Monday Late Show" is a top-rated program in China (on the mainland).

『この人(変な人)たちが、日本国の象徴とみなされるのは、とても困るなぁ』と思いました。

I thought, 'It is very troubling that these people (weirdos people) are regarded as symbols of the Japanese nation.

『米国人は娯楽に興じる国民であり、日本人の精神力に劣る』とか『ゲルマン民族は、他民族に優越する』とか思いこんで、自国の国力の50倍の国に戦争をふっかけた国(日本です)や、周辺国全部に戦争ふっかっけた国(ドイツです)のことを、ついつい思い出してしまうからです。

The reason is that I remember the countries that launched a war against a country 50 times its strength (Japan) or a country that launched a war against all neighboring countries (Germany), thinking that "Americans are a people of amusement and inferior to the mentality of the Japanese" or "the Germanic people are superior to other peoples.

それくらいなら、「天皇は日本国の象徴である(日本国憲法第1条)」の方を強く押して、NHKの『皇室アルバム』と併わせて海外発信して欲しい ―― まあ、これはこれで、別の問題も炎上させそうですが。

I'd rather see a stronger push for "The Emperor is the symbol of the nation of Japan (Article 1 of the Constitution of Japan)" and have it published overseas in conjunction with NHK's "Imperial Family Album" -- well, this is likely to inflame other issues as well.

「日本国憲法第9条問題」という火炎瓶を、東南アジアの国々に投げこんだら ―― 炎上必至と思うんですけど、もうそういう時代でもないのかな?

If you throw a Molotov cocktail called "The Issue of Article 9 of the Japanese Constitution" at Southeast Asian countries -- I think it will inevitably cause a firestorm. Still, I wonder if that is no longer the case.

中国(大陸と島の両方)の問題が、今、東南アジア各国をひっかき回している最中なので、もしかしたら「9条改正」は今がチャンスかもしれません。

Since the issue of China (both continental and island) is scratching Southeast Asian countries right now, perhaps now is a good time for an "Article 9 amendment".

『憲法第9条問題について、考えている人』

まあ、それはさておき。

Well, let's put that aside.

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一方、「月曜から夜更かし」の中で登場していた中国の方が、

On the other hand, the Chinese who appeared in "Monday Late Show" said

『(NHK番組の)"ドキュメント72時間"も見ている』

"I also watch 'Document 72 Hours' (NHK program).

と発言されているのを見て、ちょっとだけホッとしました。

I was a little relieved to hear her talk. 

―― "一旗"って何だろう?

なぜなら、こちらの番組では、色々な個人的な問題で悩んでいる日本人が登場し「概ね、等身大の日本人を描いている」ように思っているからです。

Because I believe that this program "generally portrays life-size Japanese people" with Japanese people who are suffering from various personal problems.

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日本のコンテンツが海外で売れることは、我が国(の税収)にとって良いことです。

It suits our country (tax revenue) when we sell Japanese content overseas.

アニメ、コミック、そして「月曜から夜更かし」も、どんどん売って、バシバシ儲けてもらいたいです。

I would like to see them sell more and more anime, comics, and "Monday Late Show" and make a fortune.

ただ、これらのコンテンツは、当然エンタメである以上、私たちの考える日本人像から離れるように描かれます。

However, since these contents are entertainment, they are portrayed in a way that departs from the real-life image of the Japanese people.

これは仕方がないことではありますが、例えば、『倍返しだ!』と叫ぶのが日本人のスタンダードと思われたら大変ですし、『おしん』のように受忍限度が無限に高いと思われるのも、困ります。

It is inevitable, but it would be a problem if, for example, shouting "Double payback! It is the standard for Japanese people, and it would be a problem if, as in the case of "Oshin," the limit of acceptance is considered to be infinitely high.

そんな訳で、NHKさんには、「ありのままの日本人像」を発信して頂くため、『我が家の受信料を使って』、これからもがんばって頂きたいと思っています。

For this reason, I would like NHK to continue to do its best to present the "true image of the Japanese people" through our subscription fees.

2024,江端さんの忘備録

以前、「なぜ保護者は、子どもが読書をしてると安心するのか」について記載したことがあります。

I have previously described why parents feel comfortable when their children are reading.

―― 太宰や芥川の文庫本を、読みかけのようにして、リビングの床に落しておくだけ

私もそうした、凡庸な保護者の一人です。

I am one of those mediocre parents.

なぜ、そういう考え方になるかというと、基本的に『読書は苦痛である』という自分の経験があるからです。

The reason why I think that way is because of my own experience that 'reading is painful.

苦痛であるので、『本を沢山読んでいる人は、努力家で立派な人』という幻想が発生します。

Since it is painful, the illusion arises that 'people who read a lot of books are hardworking and respectable.'

そして、その幻想は、結構世の中で、かなり氾濫しているような気がします。

And I think that illusion is entirely flooding the world quite a bit.

実際、人を測る方法として、「読書」は、かなり便利に使われる物差しです。

In fact, "reading" is a rather conveniently used measure of a person.

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「最近、どんな本を読んだ?」「好きな作家は誰?」「で、その作品は、どういう内容なの?」などは、私たち一般人でもできる、簡単な人物プロファイリングの手法です。

What books have you read lately?" Who is your favorite author? And what's the story behind the book? These are simple profiling techniques that we, ordinary people, can use.

友人や同僚の間では使われませんが、学校や大学の面接は、お見合いとか、初対面の場ではよく使われる手法です。便利で簡単だからです。

We don't use this technique among friends or colleagues but often at first meetings, such as school or college interviews or blind dates. Because it is convenient and easy.

で、まあ、そういうことを経験的に知っている私たち大人は、自分の子どもに、『そういう質問に対して、いつでも「気の効いたナイスな回答」ができるようになっておいて欲しい』と思うわけですよ。

And, well, we adults who know such things empirically want our children to be able to give "nice and witty answers" to such questions at any time.

いわゆる「リスクマネージメント」というやつです。

It is a kind of "risk management."

こういう質問に対してサラッと答えられる人を「カッコイイ」とか「安心できる」と思う人は ―― まあ、分かりませんが、少なくとも世界に一人はいます。

People who think that a person who can answer these questions smoothly is "cool" or "secure" -- well, I don't know, but there is at least one person in the world.

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で、その一人の犠牲者になったのが、私の娘だったりします。

And one of the victims was my daughter.

先日、娘から

The other day, my daughter told me,

『小学生の娘に「化物語」を勧める父親は、根本的に問題があると思う』

"A fundamental problem exists with a father recommending "Bakemonogatari" to his elementary school daughter."

と言われました。

西尾維新先生の本は、私も何度か話題に出させて貰っています。

I have talked about Ishin Nishio's book several times.

『過剰な言葉遊びと独特な文体』『複雑なプロットとキャラクター設定』など色々言えますが、私は好きです。

I can say many things about it, such as "excessive wordplay and unique style" and "complex plot and characterization," but I like it.

「でも阿良々木君、目の前の女の子は救った方が良い」」」 ← この3つの括弧を書き込みたくて、仕方がないのです。

『世間の常識(良識)を疑い、人間の善性や悪性を、ある時は肯定し、ある時は否定する』―― そのロジックが楽しい。

I enjoy the book's logic, which "doubts the common sense of the world, affirming at times the goodness and malignancy of human nature, and at other times denying it."

まあ、確かに、小学生の娘に「化物語」を勧める父親は、根本的に問題があったかもしれませんが、娘は普通に読書ができるようにはなったように思います。

The father who recommended "Bakemonogatari" to his elementary school daughter may have had a fundamental problem, but I think my daughter has developed a normal reading habit.

ただ、娘の読書のフィールド(*)が、思ったほど広がっていかなかったなぁ、と思っていますが、まあ、それはそれで良いと思っています。

However, my daughter's reading field(*) has not expanded as much as I had hoped, but I think that's OK.

(*)純文学、歴史、ノンフィクション、哲学、政治、経済、その他

(*)Literature, history, non-fiction, philosophy, politics, economics, etc.

2024,江端さんの忘備録

大学に在学中、私が自分のやりたい勉強を一人ぼっちで続けていたとき、そのような私を見かねたのか、大学の自治寮の寮母さんが、

When I was a student at the university, I was studying alone, doing what I wanted to do, when the matron of the university dormitory, perhaps not seeing me, said to me,

『あなたが、自分のやりたいことを一生懸命やっていれば、かならず同じ道を目指す仲間が現われるから』

"If you work hard at what you want to do, you will find others who want to follow your path."

と、私を励ましてくれました。

私が、この年齢まで生きてきた結論として、以下を断言します。

As a conclusion of my life up to this age, I affirm the following.

『そんな仲間はこれまでできませんでした。多分、これから死ぬまでの間もできないと確信しています』

"I have never been able to make such a friend, and I am convinced I will not be able to make such a friend until I die."

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考えれば、この結果は、帰納的な観測を行うまでもなく、論理的に当然です。

If one thinks about it, this result is logically natural, needless an inductive observation.

なぜなら、他人は私ではないからで、他人がやりたいことは、私のやりたいことではないからです。

Because others are not me, and what they want to do is not what I want to do.

あなたの考え方は、これまでも、そして、これからも、誰からも理解されることはありませんし、同じ道を目指す仲間はできません。

Your way of thinking has never been, and will never be, understood by anyone, and you will never be able to make friends who pursue the same path.

この孤独の闘いの果てにあるものは何か ―― 孤独の闘いの終了(死)だけです。

What is at the end of this solitary struggle? It is only the end of the solitary battle (death).

そして、あなたも私も、存在していたことが、キレイさっぱり忘れ去られます。闘いの軌跡など1mmも残りません。

And the fact that nobody remembers you and me. Not a trace of the struggle will remain.

で、まあ、私は「それでいい」と思っています。

And, well, I'm "okay with that".

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人と共にありたい、人と理解しあいたい、人から優しくして欲しい ―― そう思うなら、「一人ぼっちの闘い」などは、止めてしまえばいい。

If you want to be with others, if you want to understand others, if you want others to be kind to you -- if that's what you want, then you can stop "fighting alone."

誰もあなたを責めないし、私もあなたを責めないし、そして、あなた自身もあなたを責める必要はない。

No one blames you; I don't blame you, and you don't have to blame yourself.

闘いの停止とは『停戦』です。一般的に、停戦は、世界中で無条件で歓迎される行為です。

A cessation of fighting is a 'ceasefire.' Generally, a ceasefire is welcomed unconditionally worldwide.

「世界や自分と闘う」などということは、とっとと止めた方がいいです。

You will stop "Fighting the world and myself." immediately.

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一人ぼっちの闘いに対して、誰からも理解されない世界を『憎む』のは止めましょう。無意味な上に、筋違いです。

Stop 'hating' on the world that no one understands you for your lone struggle. It's not only pointless. It's out of line.

『誰からも理解されない自分だけの世界を、たった一人で楽しむ』方法を探す方が、はるかに建設的です。

Looking for ways to "enjoy your world " without anyone understanding you is much more constructive.

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私が、仕事や学業、コラムやブログでやっていることは、つまるところ、こういうことです。

After all, what I do in my work, studies, columns, and blog is like that.

闘いをやめて世界と迎合して楽しく生きていくのも、闘い続けながら息もできないような孤独の中で死んでいくのも ―― どっちの生き方も、大して変わりません。

You can stop fighting and live happily in harmony with the world, or you can continue to fight and die in solitude that makes it impossible to breathe -- either way of life is much the same.

私たちは、好きな方を選べばいい、と思います ―― ただ、選んだ後で、ガタガタ、グチグチと言わない方がいいとは思います。

I think we can choose whichever we want -- I don't think we should rattle and whine about it after we've made our choice.

見苦しいからです。

Because it's not a good look.

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これで、答えになっていますか? 私に質問をされた方。

Does this answer your question asked me?

『友人は債券である』 ―― この話を嫁さんにしたら、嫌な顔をしていました。

 

 

 

2024,江端さんの忘備録

アンケートや、あるいはWebサイトに登録する際に記載されている、

When you fill out a survey or register on a website, the state asks you, 

「お客様の個人情報の利用目的外についての利用. お客様からお預かりしました個人情報につきましては、上記利用目的以外には、一切の利用を行いません」

"We will not use your personal information for any purpose other than those stated above. We will not use your personal information for purposes other than those stated above."

って、一体、誰が、それを保証し、保障してくれるの? と思っています。

But who in the world can guarantee and warrant that? I am wondering.

正直に言えば、上記の内容は「宣誓」であって、「契約」ではありません。

The above is a "pledge" and not a "contract".

だって、(私の所感では)隔日間隔で、個人情報の流出事件が発生しているじゃないですか。

Because (in my opinion) there are incidents of personal information leaks every other day.

外部からの攻撃でも、これだけ簡単に流出しているのですから、内部の人間の手にかかれば100%これを止める手段はありません。

Since even an external attack can leak out so quickly, there is no way to 100% stop this from happening in the hands of an insider.

私の見解に反論できる人がいたら、是非私に挑んで下さい。

If anyone can refute my views, please challenge me.

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例えば、「お客様の個人情報の利用目的外についての利用. お客様からお預かりしました個人情報につきましては、上記利用目的以外には、一切の利用を行いません」

For example, "We will not use your personal information for any purpose other than those stated above. We will not use your personal information for purposes other than those stated above."

に加えて、

In addition to the following,

『万一、そのような事実がありましたら、その事実から72時間以内に、社員全員を解雇した上で、保有資産をお客様に分配しその残余は国庫に納付し、完全に廃業した上で、取締役全員が情報流出に関する被告となった場合、一審判決で控訴せずに判決確定を受け入れます』

"If such a fact should ever occur, we will, within 72 hours of the fact, dismiss all of our employees, distribute our assets to our customers and pay the remainder to the government treasury, close our business entirely, and accept the finality of the judgment without appeal at the first instance if all of our directors become defendants in the information leakage."

くらいは加えても良さそうなものです。

I would expect the above.

この記述でさえも「誓約」の粋を出ませんが、僅かなながらも記述内容に信用が加わるとは思います―― でも、私が調べた限り、そんな会社や組織は一つもありませんでした。

Even though this statement is not the best of "pledges," I think it adds some credibility to the statement, albeit only a little - but as far as I have found, there is no such company or organization.

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以前の私は、架空の人物を作って、アンケートやWebサイト登録をしていました。

Previously, I had created a fictitious person to complete surveys and website registrations.

氏名、年齢、職業、住所、電話番号、すべてデタラメ。メールアドレスは、無料のメアドを作って、終了後に抹消していました。

I gave my name, age, occupation, address, phone number, all bullshit, and my email address was a free email address that I created and then deleted after I finished.

そもそも、これだけ流出事件が続けば、私(たち)の個人情報はすでに拡散されまくっているはずです。

With so many leaks going on, my (our) personal information must have already been spread around.

そんな状況で、架空人物を作るのがバカらしくなってきたので、もう止めました。

Under such circumstances, it became ridiculous to create fictitious characters, so I stopped.

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最近もアンケートがあったのですが、最後のコメント欄に、

There was another recent survey, and I described the following in the comments section at the end.

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(1)的外れと思われる問診結果を読んで、ストレスになる。「家族の不和」など的外れなことを記載される上に、表現も甚だしく礼を欠いている。

(1) I feel stressed when I read the results of the medical interview, which seem to miss the point. (1) It is stressful to read the results of a medical questionnaire that seems off the mark.

(2)アンケート内容は秘密を担保しているといわれながら、小集団で統計を取れば、本人の特定は簡単である(統計学の基本)。事実上、この手のアンケートはプライバシーが担保されていないと感じる。

(2) While the questionnaires' contents are said to be confidential, it is easy to identify the respondents if statistics are collected on a small group of people (the basis of statistics). In effect, I feel that this type of questionnaire does not guarantee privacy.

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と記載したのですが、最終的にこのコメントを消して提出しました。

I did, however, eventually cross this comment out and submit it.

なぜなら、組織にとって、個人の特定など朝飯前だからです。

For an organization, identifying individuals is a piece of cake.

忘れないでください ―― 私は「会社の犬」です。

そして、『雉も鳴かねば打たれまい』は、組織の基本原則です。

And, "Even a pheasant will not be struck unless it crows" is a fundamental principle of the organization.

今年もやってきました。私の神経を逆撫でする、あの"JMI"が。

 

2024,江端さんの忘備録

『日本の相互理解の手段は、世界に通用しません。自分の国の常識は、自分の国でのみ有効です。他国の人に適用しませんし、その努力は徒労に終わります』

こちらの方でご紹介した「異文化理解力」を読了しました。

I have just finished reading "The Power of Intercultural Understanding," introduced above.

「毎週、金曜日の大学通学時のみに読む」と決めていたため、先週読み終えました。

I finished it last week, having decided to read it only on Fridays during my commute to college.

一気読みするのが勿体なかったので『金曜日の大学通学時のみとした』というくらいの面白さでした。

It was so interesting that I didn't want to read it all in one sitting, so I decided to 'only do it on Fridays when I commute to college.

この本、『知的爆笑本』といっても過言ではありません。

It is no exaggeration to say this book is an "intellectual laugh book."

特に図が秀逸です ―― 最高。

The diagrams are especially excellent -- the best.

ネタバレになっては申し訳ないので、一部引用(著作権法32条第1項)として転載させて頂きます。

I'm sorry if this is a spoiler, so I'm reprinting it as a partial citation (Article 32(1) of the Copyright Act).

これが、ベースとなる図で、これだけでも「笑える」のですが、この手のネタが満載で、いちいち『その通り!』と突っ込みながら読んでいました。

The above diagram is the base diagram, which is 'funny.' The book is complete of this kind of stuff, and every time I read it, I would say, 'Exactly!'

上の図は、外食時(ラーメン屋)で、嫁さんに、この本について説明している時に見せた図ですが、夫婦で感心しつつ笑っていました。

I showed the above figure to my wife while explaining the book to her at a ramen restaurant, and we both laughed with admiration.

私たち夫婦は、2000年から2年間の間、「『米国民の時間の考え方』に翻弄されまくって帰国したチーム」でもあったので、異文化ギャップについては、骨の髄まで思い知っているのです ―― 嫌な思い出として。

My wife and I were also "the team that returned home after being tossed around by the 'American way of thinking about time' for two years from 2000," so we know the cross-cultural gap in our bones -- as a bad memory.

ただ、この本を読んで、「米国はまだマシだった」ということも分かって、かなりビックリしています。

However, after reading this book, I was surprised to learn that the U.S. was still better off.

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私、若い頃から世界を放浪してきて、どの国に行っても、憤慨して、ケンカしてきたのですが、『ずいぶんと無駄なエネルギーを使っていたものだ』と、今、遠い目をしています。

I have been wandering the world since I was young, and I have been resentful and quarrelsome in every country I have visited, but now I look at it with a faraway look and think, 'I have wasted a lot of energy.

この本の帯には「語学力より不可欠なもの」との記載があります。

The book's obi states, "More essential than language skills.

著者は、それこそが『異文化理解力』である、ということを主張していると思うのですが ―― 私の主張は、昔から一貫して、この一言に尽きます。

I think the author is arguing that that is what "intercultural understanding" is -- On the other hand, my argument has always been consistent with this one word.

「もう『他人を理解する努力』は、やめませんか?」

Why don't we stop trying to 'understand others'?"

です。

江端さんのひとりごと 「壁」

2024,江端さんの忘備録

私、多くの若者と同じように、中学生の頃にフォークギターを『かき鳴らして』いたことがありました。

Like many young people, I used to 'strum' the folk guitar in junior high school.

『かき鳴らしていた』というのは、文字通り『かき鳴らしていただけ』です。Fコードを押さえることができた、というのが、私のギター技術の上限でした。

When I say 'I was 'strumming,' I just 'strummed'... I could hold down an F code, the upper limit of my guitar skills.

そんな私に、友人の一人から『ライブに出演してみないか』と誘われたことがあります。

One of my friends once asked me if I would like to perform in a live concert.

当然ですが、その当時の私は、誰もと同じように身の丈にあった『バカ』であったと思います。

Of course, I was a 'fool' of my stature then, just like anyone else.

しかし、さすがに、『Fコードを押さえることができる』だけの人間をライブ出演に誘うのは「どう考えても、おかしい」と思う程度の分別はありました。

However, as expected, I had enough sense to think that it would be "strange, no matter how you think about it," to invite someone who can only "hold the F code" to perform live.

当然、私は断わりました。いくら私がバカでも、人前で演奏できるかどうかくらいは、判断できましたので。

Naturally, I refused. No matter how stupid I was, I could at least judge whether I could perform in public.

なんで、こんなことを書いているかというと、Amazon Primeで「ぼっち・ざ・ろっく」をぼんやりと眺めているうちに、ふと、このことを思い出したからです。

I am writing this because I suddenly remembered this while idly watching "Botch the Rock" on Amazon Prime.

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今、思い返すと、もしかして、あれは、

Now that I think back on it, maybe it was something like a

―― ライブ詐欺

"Live scam"

という様なものだったのかもしれません。

Maybe it was like that.

「ライブ詐欺」というのは、たった今、私が思いついた言葉なのですが、例えば、『ライブチケットの販売ノルマを強制させられる』というような詐欺なら、十分にありそうじゃないですか。

Live scam" is a term I just came up with, but wouldn't it be enough if the scam was, for example, 'forced to sell a quota of live tickets'?

しかも、当時の私は、法律の知識もない、ただの中学生です。簡単に騙せたと思います。

Moreover, I was just a junior high school student without any law knowledge. I could have easily fooled them.

当時の私は「おかしい」とは思ったものの、「怪しい」とは1mmも思いませんでした。

I thought it was strange then but didn't think it was suspicious.

『眩しいくらいに無垢で純粋な私(江端)』 ―― 今の私からは想像もできないような私が、当時は、確かに存在していたのです。

I was 'dazzlingly innocent and pure (Ebata)' - I certainly existed then in a way that I can't even imagine from what I am now.

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改めて考えると、

Once again, I think,

『子どもを騙すのって、もの凄く簡単だなぁ』

"It's so easy to cheat a child."

と、今、深々と実感しています。

I am now deeply aware of this.

今後、私が、職にあぶれて、喰い詰めて、本当に困ったら『子どもを狙う大人』になりそうだと思いました。

I thought that in the future, when I am out of work, hungry, and in real trouble, I will become an "adult who targets children.

ぶっちゃけ、これは美味しいですよ。

To be frank, this is easy.

なにしろ、騙す相手は、法律の知識もなく、犯罪の被害者になっているという自覚すらない、本当に"ちょろい"相手ですから。

After all, the people you are cheating do not know the law and are not even aware that they are the victims of a crime.

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それゆえに、未成年相手に、性行為を強要させたり、詐欺で金を巻き挙げたりするような大人なんて、『この社会から排除してもいい』と思うんですよね。

Therefore, I think that adults who force children to engage in sexual acts or scam them out of money should be 'removed from this society.

未成年相手の犯罪者は、他の犯罪者と切り離していいと思うのです。「更生機会を与える必要すらない」と思うんですよ。

I think we can divide offenders dealing with children from other offenders. I don't think they should have a chance for rehabilitation."

それが無理なら、一般法を適用するとしても、マイナンバーカードに犯罪歴をデジタルタトゥーとして永久記録してもいいんじゃないか、と思うのです。

If that is not possible, I believe that even if we apply the general law, we can permanently record criminal records as digital tattoos on the personal number card.

『子どもに手を出した奴に、未来はない』 ―― それでいい、と思う。

'There is no future for those who commit crimes against children' -- that's fine, I guess.

まあ、ゆっくりではありますが、その方向に法律が改正されていることについては、私は支持しています。

I support the fact that the law is slowly changing in that direction.

例えば、この条令における年齢制限を外した上で、「ネット・ゲーム依存症」を、「セックス依存症」と置き換えたら、どうなるかな、と。

2024,江端さんの忘備録

大学のころ、免停(免許停止)で講習にいった時に、警察のアンケート集計システムから「遵法精神に欠けている」と指摘された江端です。

When I was in university, I went to a course for a suspension (license suspension), and the police questionnaire tabulation system pointed out that I was not law-abiding.

江端さんのひとりごと 「遵法精神って何?」

遵法精神とは、法を遵守するポリシーのことだと思いますが、私は「法に諾々と従う」という意味では捉えていません。

I believe that law-abiding spirit refers to a policy of compliance with the law, but I do not see it as 'acquiescing to the law.'

というのは、私は「法律は"きまり"ではあるが、必ずしも"正義"ではない」と思っているからです。

I believe the law is a 'rule' but not necessarily 'justice.'

私、学生の頃に、先輩から「喫煙が危険だというのであれば、成人であろうが、なかろうが危険に決まっとろうが。それを未青年だけに禁じているのは、不合理だ」と言われたことがあります。

When I was a student, a senior student told me, 'If smoking is dangerous, then it must be dangerous whether you are an adult or not. It is unreasonable to prohibit it only for young people.

もちろん、これは極論です。身体の成長過程にある未成年に対して、喫煙を制約するのは、国家として義務であるとは思います。

Of course, this is an extreme view. I believe that the state must restrict smoking to minors who are still in the process of physical development.

ただ、それを『頑(かたくな)に守ること』は、『法に隷属する』一種の思考停止であると思いますし、社会全体としても危険な兆候だとも思います(全体主義を加速しかねない)。

However, I think that 'adhering stubbornly' to it is a kind of 'slavery to the law' and a dangerous sign for society as a whole (it could accelerate totalitarianism).

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江端解釈の「遵法精神」とは、「法を遵守するように"世間"に見せかけること」と考えています。

Ebata's interpretation of 'law-abiding spirit' means 'to make it appear to the "world" that one is obeying the law.'

喫煙や禁煙も、第三者に外部に発見されない範囲で、個人の行為として秘匿し続けるのであれば、「法律にとやかく言われる筋合いではない」と思っています。

Smoking and non-smoking are also 'not a matter for the law' as long as they continue to be kept secret as individual acts, to the extent that third parties do not externally detect them.

個人の範囲で完全に秘匿している以上、社会秩序を乱している訳でもありませんし、喫煙や禁煙による健康障害は自分だけの問題です。

As long as you keep it completely confidential within your sphere, you are not disrupting the social order, and the health problems caused by smoking and smoking cessation are your problem.

(もっとも、医療費負担を持ちだせば、完全に個人の問題とは言い切れないのですが)

(Although, if you bring up the burden of medical costs, it is not entirely a personal issue.)

ともあれ、大人である私としては、『私にバレないように上手くやれ。しかしバレた以上は、私は、法治国家の大人の1人として振る舞わざるを得ない』のです。

As an adult, I can say, 'Do it well so you don't find out. But as long as I find your fault, I have to behave like one of the law-abiding adults.

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こういう、大人の『苦しくて面倒くさい立場』を、子どもは理解しません。

Children do not understand these 'painful and troublesome positions' of adults.

大人としては、『なんで、我々大人にバレる態様で、喫煙や飲酒をするんだ、このバカ! 』と叫びたいことでしょう。

As an adult, I may want to shout, 'Why are you smoking and drinking in a manner that we adults can see, you idiot? '.

そして、私なら『その程度の配慮や工夫もできんほど、お前は低能か』と怒鳴りつけたい。

And I would shout at her, 'Are you so low that you can't even give that level of consideration and ingenuity?

(まあ、喫煙や飲酒を、自慢気に人に見せているバカなティーンエイジャを、私は『矯正不能のバカ』と認定しているので、ここでは取り扱いません)。

(Well, I don't deal with stupid teenagers who proudly show smoking and drinking to others, as I identify them as 'uncorrectable idiots').

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ティーンエイジャのころ、私、年に数回くらい、母親と梅酒で晩酌していました。

As a teenager, I used to have a plum wine evening with my mother a few times a year.

これを公にしていれば、うちの母は「子どもに飲酒を勧めた」という罪で、未成年者飲酒禁止法で、罰金、拘留、懲役の対象になったでしょうし、虐待ということで傷害罪の適用もあったかもしれません。

Had this been made public, my mother would have been subject to fines, detention, and imprisonment under the Underage Drinking Law for "encouraging a child to drink," and she may have also been subject to injury charges for abuse.

そして、晩酌に興じていた私もまた、警察にごやっかいになり、停学や退学になっていた可能性もあります。

As a night-time drinker, I could also have been in trouble with the police and suspended or expelled from school.

また、大学受験日前には、寝付けなくて、無理矢理ビールを流しこんだりしていました。当時、ビールが美味しいとは思いませんでしたけど(私はティーンエイジャのころから、不眠症の傾向がありました)。

I also used to force myself to pour beer down my throat before university exam days because I couldn't sleep. I didn't think beer tasted good at the time (I had had insomnia since I was a teenager).

しかし、私は、この件を誰かに話したり、ましてや自慢するような、バカげたことはしませんでした。

But I didn't do anything stupid like tell anyone about it, much less brag about it.

これが「法を遵守するように"世間"に見せかける生き方」の一例です。

It is an example of a way of life that makes me appear law-abiding to 'the world.'

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ちなみに、「たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ!」とかいっている国会議員もいるようですが、そもそも、この認識、間違っています。

Incidentally, a diet member said, 'What's the fuss over a mere cigarette? It's not a drug!" But this opition is wrong, to begin with.

タバコも、飲酒も、大麻も、覚醒剤も、すべて、常習性があり、健康被害があるという観点では「全部麻薬」です。

Tobacco, alcohol, cannabis, and methamphetamine are all 'drugs' in terms of being addictive and damaging to health.

ただ、タバコと飲酒は、国家によって一定年齢以上の摂取が、合法とされているというだけの話です。

It is just that tobacco and alcohol consumption above a certain age is considered legal by our country.

タバコと飲酒が合法となっているのは、もっぱら税収と、それと、健康被害と社会秩序の妥協点として成立しているだけです。

Tobacco and alcohol consumption are legal solely as a compromise between tax revenue, health hazards, and social order.

飲酒を嗜む人にとっては、我が国は「天国」ですが ―― 断酒中の人間にとっては、「地獄」と言えます。

そもそも、タバコと大麻について、科学的に線引きできるのか、私は疑問です。

In the first place, I doubt that we can divide tobacco from cannabis from the science viewpoint.

―― 大麻を試したいなら、なぜ、栽培、乾燥、製粉までの全行程を、DIYで実現しようとしないのか?

私は、『大麻でアヘン中毒者が急増させ、中国社会の生産性や労働力が著しく低下に成功した(アヘン戦争(1839年-1842年))』という歴史的事実があり、たばこについては『今は、まだそれが確認されていない』ということにすぎない、と認識しています。

I am aware that it is a historical fact that 'cannabis caused a sharp increase in opium addicts and succeeded in significantly reducing the productivity and workforce of Chinese society (Opium War (1839-1842))', and that with tobacco it is only 'now, I have not confirmed that.'

飲酒についても『国家にとっては、税収がおいしい』のだろうな、と思っています(明治30年代から昭和初期にかけて、酒税が国家予算の約3割を占めていた時期もありました。ちなみに今は1%程度(それでも1.18兆円)です))。

As for alcohol consumption, think 'the tax revenue is delicious for the state.' (From the 1890s to the early Showa period, alcohol tax accounted for about 30% of the national budget. Incidentally, it is now around 1% (still 1.18 trillion yen).)

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てなことをトータルで勘案すると、オリンピックに出場する未成年の選手が、飲酒と喫煙で、出場停止にさせられるというのは、厳しい措置ではありますが、私は、妥当であると思います ―― 少なくとも、失当ではない、と思う。

Taking all of the above into consideration, I think it is a harsh measure to suspend underage athletes from the Olympics for drinking and smoking. Still, I think it is reasonable -- at least not unjustified.

もちろん、これまで、人生の多くを犠牲にして、努力を続けてきた本人にとっては、絶望的で、そして苛烈な措置でしょう。

Of course, this would be a desperate and frustrating measure for the individual who sacrificed much of their life and efforts.

でもね、『国内法に違反している当事者を、国際的なイベントに国家を代表して出場させられる』ことが可能と思いますか?

But do you think allowing a party violating national law to represent a nation in an international event is possible?

そりゃ無理ですよ。これは、法治国家としてのメンツの問題でもあります。

That's impossible. It is also a matter of pride as a law-abiding nation.

そして、私たち大人としても『どうして、個人で、秘密で、ひっそりと、バレないようにやってくれなかったのか!』と地団駄を踏みたくなる思いもあるのです。

And, as an adult, I am also tempted to say, "Why didn't she do it privately, in secret, so that she hid? I also feel like stamping our feet.

―― 泣いて馬謖を切る(by 三国志)

"To make a costly sacrifice in the course of justice" (by Three Kingdoms)

という、言葉がピッタリきます(知らない人は調べて下さい)。

The word fits perfectly (if you don't know it, please look it up).

私たち大人に、このような残酷な措置をさせないよう、ティーンエイジャの皆さんは協力して下さい。何卒よろしくお願いします。

Please help us teenagers not to allow such cruel measures for us adults. Thank you in advance for your cooperation.

『やるなら、黙って、1人で、バレないように、静かにやれ。他人とつるむな。他人から誘われても断固として断わった上で、どうしても我慢ができないのであれば、個人でひっそりとやれ。そして、証拠は完全に隠滅し、ガサ入れには最大の注意を払い続けろ』

"If you're going to do it, do it quietly, alone, and without being noticed. Do not associate with others. If you can't stand it, do it privately and quietly. "

これを徹底して下さい。

Please be thorough in this.

これは、大人としての江端からのお願いです。

It is a request from Ebata as an adult.

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P.S.

私が心底腹を立てていることは、高校野球の部員やら、大学のアメフトの部員やらが、飲酒や喫煙や大麻をやるとき『必ず、仲間とつるんでやっている』ということです。

What I resent is that when high school baseball players or college football players drink, smoke, or use marijuana, they "always do it with their friends.

『違法行為をやりたいなら、たった1人でやれ。それができないくらいのチキンなら、そもそも、お前には違法行為をやるだけの器はないんだ!』と怒鳴りつけてやりたいです。

'If you want to do something illegal, do it alone. If you are too chicken to do it, you can't do it in the first place! I want to yell at him.

『私(江端)のやり方を見習え』 ―― とまでは言いませんが。

I don't want to say, 'Follow my (Ebata's) example.