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hakata_ex_cost_db=# \e 
 start_seq | end_seq | line_name
 -----------+---------+-----------------------------------

1 | 6 | Dummy Railway Line JR鹿児島本線
7 | 7 | Dummy Railway Line JR篠栗線
8 | 10 | Dummy Railway Line 地下鉄航空線
12 | 12 | Dummy Bus Line 天神エリア限定バス
という結果が出てきました。start_seq と end_seq が同じ番号になっているところがありますが、これは、どのように解釈すれば良いでしょうか


SELECT seq, node, edge, cost, agg_cost FROM pgr_dijkstra('SELECT gid as id, source, target,length_m as cost FROM ways',66619, 92554, false);

WITH path AS ( SELECT seq, node, edge, cost, agg_cost FROM pgr_dijkstra( 'SELECT gid as id, source, target, cost, reverse_cost FROM ways', 66619, 92554 ) ), full_path AS ( SELECT path.seq, path.node, path.edge, path.cost, path.agg_cost, ways.length_m AS length_m, ways.name AS line_name FROM path LEFT JOIN ways ON path.edge = ways.gid ) SELECT seq, node, edge, cost, agg_cost, length_m, line_name FROM full_path ORDER BY seq;

----- ダイクストラ66619, 92554 の結果の一覧表示

WITH path AS (
    SELECT 
        seq, 
        edge, 
        b.name AS line_name,
        b.the_geom
    FROM 
        pgr_dijkstra(
            'SELECT gid as id, source, target, cost, reverse_cost FROM ways',
            66619, 92554
        ) a
    INNER JOIN 
        ways b 
    ON 
        a.edge = b.gid
    ORDER BY seq
)
SELECT 
    MIN(seq) AS start_seq,
    MAX(seq) AS end_seq,
    line_name
FROM 
    path
WHERE 
    line_name LIKE '%Dummy Railway Line%'
    OR line_name LIKE '%Dummy Bus Line%'
GROUP BY 
    line_name
ORDER BY 
    start_seq;

以下のSQL文で、"Dummy Rail Line""Dummy Bus Line" に該当する start_seqend_seq を取得できます。


SQL文

WITH path AS (
    SELECT 
        seq, 
        edge, 
        b.name AS line_name
    FROM 
        pgr_dijkstra(
            'SELECT gid as id, source, target, cost, reverse_cost FROM ways',
            66619, 92554
        ) a
    INNER JOIN 
        ways b 
    ON 
        a.edge = b.gid
    ORDER BY seq
)
SELECT 
    MIN(seq) AS start_seq,
    MAX(seq) AS end_seq,
    CASE 
        WHEN line_name LIKE '%Dummy Railway Line%' THEN 'Dummy Rail Line'
        WHEN line_name LIKE '%Dummy Bus Line%' THEN 'Dummy Bus Line'
    END AS line_type
FROM 
    path
WHERE 
    line_name LIKE '%Dummy Railway Line%'
    OR line_name LIKE '%Dummy Bus Line%'
GROUP BY 
    CASE 
        WHEN line_name LIKE '%Dummy Railway Line%' THEN 'Dummy Rail Line'
        WHEN line_name LIKE '%Dummy Bus Line%' THEN 'Dummy Bus Line'
    END
ORDER BY 
    start_seq;

 

SQL文のポイント

  1. WITH句で経路情報を取得:
    • pgr_dijkstra の結果に ways.name を結合して、全経路のエッジ情報を準備します。
  2. CASE文で分類:
    • line_name に基づき、Dummy Rail LineDummy Bus Line の2種類に分類します。
    • この処理により、元の路線名が詳細でも、2つのカテゴリに整理されます。
  3. MINMAX で開始と終了を取得:
    • 経路順序 (seq) の最小値 (start_seq) と最大値 (end_seq) を取得します。
  4. グループ化:
    • CASE文で分類された路線タイプごとにグループ化 (GROUP BY) します。
  5. ソート順序:
    • 結果は start_seq の順に並びます。

結果例

以下のような結果が得られます:

start_seq end_seq line_type
1 10 Dummy Rail Line
12 15 Dummy Bus Line

注意事項

  • 必要に応じて、WHERE 条件や LIKE 演算子を調整してください。
  • 出力をさらに簡潔にしたい場合や、追加情報が必要な場合はお知らせください。適切に対応します。

 

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江端智一(私)が、日立製作所においてどのように評価されているかを報告して下さい」とChatGPTにお願いしてみました。

===== ここから =====

江端智一様が日立製作所でどのように評価されているかについて、公開情報をもとにお伝えいたします。

江端様は、日立製作所において技術開発や研究に携わっておられ、特に鉄道システムやGPS測位技術の分野でのご活躍が確認できます。2005年には、地上と車上をネットワークでシームレスに接続する新しいソリューション「B-system」の開発に関与されました。日立評論

また、2008年には、屋内外でのシームレスなGPS測位技術の確立に向けた取り組みを行われています。日立評論

さらに、技術者としての視点から「お金に愛されないエンジニア」のための新行動論を執筆され、エンジニアのキャリアや経済的な課題についての洞察を提供されています。EETimes Japan

これらの活動から、江端様は日立製作所において技術開発や研究において重要な役割を果たされていると評価されていると考えられます。

===== ここまで =====

再度、『批判点も合わせて記載して下さい』とChatGPTにお願いしてみました。

===== ここから =====

日立製作所における江端智一様の評価について、公開情報を基に批判的な視点も交えて報告いたします。

高評価ポイント

  1. 技術革新への貢献
    江端様は、鉄道システムやGPS測位技術の研究開発において、日立製作所の競争力を高める重要な役割を果たされました。特に、ネットワーク技術や屋内外での測位システムの開発に携わり、これらの分野での先駆的な成果が確認できます。
  2. エンジニアの視点からの提言
    技術者のキャリアや課題についてのコラム執筆活動も評価されています。「お金に愛されないエンジニアのための新行動論」など、技術者の課題を現場目線で捉えた発信は多くの共感を呼びました。
  3. 実務と理論の融合
    現場での実績を基にした理論的な分析や提言が特徴であり、実用的でかつ説得力のあるアプローチが高く評価されています。

批判点・改善点

  1. 発信のスタイルに対する一部の反発
    江端様のコラムや提言は非常に率直であり、特にエンジニアの現場課題を鋭く指摘される傾向があります。この点について、一部の関係者や読者からは「批判的すぎる」「議論を生むが解決策が抽象的」といった意見も見られました。
  2. 組織内での調整能力に関する懸念
    技術者としての専門性や洞察力は評価されているものの、組織内外での調整や他部門との連携に課題があるという指摘が一部で存在します。「技術を優先しすぎるため、ビジネス側との妥協点を見つけにくい」との声も報告されています。
  3. プロジェクトのスコープ設定
    特定の研究開発プロジェクトにおいて、「範囲が広すぎる」「解決すべき課題が明確化されていない」という批判も一部で聞かれます。これは、挑戦的なテーマを追求する姿勢が裏目に出たケースと考えられます。

総括

江端様は、技術分野において革新的な成果を挙げる一方で、組織内での調整やコミュニケーションの側面では改善の余地があるとされています。ただし、これらの批判点も、挑戦的な姿勢の裏返しであり、全体としては日立製作所において欠かせない存在であることに変わりありません。

===== ここまで =====

うん、フィードバック面談。生成AIにやらせても、いいんじゃね? 

 

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今日は会社を休みにしました ―― もう疲労困憊でダメ。

で、悪魔のPCに対して、様々なインストールを思う存分施しています。

―― このノートPCは悪魔なのか?

昨日の学会発表の終了までは、怖くて手を出せませんでしたが ―― 終ってしまえば、今のお前(PC)なんぞ壊しても構わん。

さあ、私の技能の限り考えられる限りの改造を施してやる ―― 今回の学会発表での、恨みを思い知るがいい。

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で、部屋の中のあらん限りの変換コネクタを探した結果、すでに「失敗していた証拠」が見つかりました。

Amazonで購入しようとしたら『すでに購入済み』と言われて、探してみたら自分で『Lenovoでは稼動しない』とちゃんと警告書いていました。

 

その他、ドライバの入れ変えなど、様々なことを試みましたが、なにしろ、私の部屋には「私の言うことを素直にきくディスプレイ」しかありません。

学会会場のプロジェクタへの、『執拗なまでの嫌われ方』(北海道大学のプロジェクタで全滅、岡山大学のプロジェクタでほぼ全滅)のようなことは発生しませんので、検証のしようがありません。

で、今、iPad対応できるようにして、『学会事務局にはPCを使っているように見せる方向』で検討しています。

パソコンでHDML接続に失敗し、やむなくiPadのパワポでプレゼンしなければならなくなった時の対応

もう私は、NotePCを購入したくないのです ―― これ以上、ガジェット増やしてたまるか。

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『ダンジョンの中のひと』は、双見酔(ふたみ すい)さんによるファンタジー漫画で、アニメ化もされています。

私、異世界、冒険、悪役令嬢、ダンジョンに関するものは、そんなに好きではないのですが、『ダンジョンの中のひと』は、コーディングしながら、アマプラで、バックグランド視聴できる、数少ないアニメです。

理由は分からないのですが、淡々とすすむストーリーが、コーディングの作業にはちょうど良い感じです(チューニングが私に合っているという感じ)。

ただ、何回も繰り返しているうちに、「このマンガにおけるダンジョンの運営(ビジネスモデル)はどのようになっているのか」が、気になってきました。

「テーマパーク運営」と同じかな、と思ったのですが、私は読み取れませんでしたので、ChatGPTに聞いてみました。

どうも、原作の方にも、ビジネスモデルについては明示されていないようでしたが、ChatGPTは色々考えて、推測してくれました。

「冒険者からの利用料金」、「討伐報酬の管理」、「売店や施設の収益」、「アイテムの売買・修理サービス」、「イベントや特別フロアの参加費」、「スポンサーシップや契約」・・・などではないか、と。

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「ダンジョンの存在する意義を、現実の社会のオブジェクトを例として説明できますか」

とChatGPTに尋ねたところ、

「テーマパークやエンターテインメント施設」「スポーツジムやフィットネスセンター」「職場や訓練施設」「ショッピングモールや観光地」「教育機関や研修プログラム」と言われました。

『非日常体験の提供、自己成長、地域経済の活性化などの意義を持つ場であると考えることができます』

を読んだ時には、少し笑いました。

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選択1利用可能性=自家用車、選択2利用可能性=バス、選択3利用可能性=歩き と読み替える。(女性ダミーは忘れる)

Aの人の解釈
Aの人(1行目)の人は、自家用車も、バスも、歩きも選べるが、今回は自家用車を使った(選択結果:1)
ただし、Aの人(1行目)は、自家用車を使ったが、Aの人のところからは、自家用車、バス、歩きは、それぞれ、20分、30分、40分かかっていたはずである

Bの人の解釈
Bの人(8行目)の人は、バスも、歩きも選べるが、今回はバスを使った(選択結果:2)
ただし、Bの人(8行目)は、バスを使ったが、Bの人のところからは、自家用車、バス、歩きは、それぞれ、30分、20分、15分かかっていたはずである

Cの人の解釈
Cの人(下から2行目)の人は、自家用車もバスも選べるが、今回は自家用車を使った(選択結果:1)
ただし、Cの人(下から2行目)は、自家用車を使ったが、Cの人のところからは、自家用車、バス、歩きは、それぞれ、40分、50分、70分かかっていたはずである

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Amazonのアカウントを持っている人は、Amazon Primeでいまリリースされている「ロスト・キング 500年越しの運命」は、見た方がいいと思います。

これが、実話に基づく映画であると知って、本当にびっくりしています。

私、今、研究のやり直しの最中で、とても辛い毎日なのですが、「何のために、自分がこの研究を始めたのか」を思い出させてくれる映画でした。

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私、シェイクスピアの作品があまり好きではありません ―― というか、シェイクスピアって、そんなにいいかな?

シェイクスピア戯曲の解釈(リチャード三世 = 王位簒奪者)を『一人の主婦の、徹底したエビデンスに基づいた行動が"粉砕した"』という事実が、もう、たまらなく痛快です。

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エルカン文章シリーズの中では、最高級の作品として半永久的に江端書房に保管さ れるであろう見事なレポートが提出されました。

私がレポートを書くよりずっと面白いと思うので、本「エルカン文章」を持って、 私の結婚式の御報告に換えさせて頂きます。

本日は、この文章を御笑納頂き、後日改めて御挨拶申し上げたく希望しております。

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それでは御笑納下さい。江端さんのひとりごと特別編、エルカン文章第3弾「祝・ 江端智一君御成婚記念メール」です。

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Tomoichi Ebata
Wed Apr 17 13:29:08 JST 1996

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江端さんのひとりごと
「ホワイトアウト」

2001/02/10

 

昨年9月24日に、コロラド州のフォートコリンズで、私たち夫婦は、積雪15cmを越える降雪を目の当りにしました。

数日前までクーラの側に倒していたエアコンのスイッチを、暖房側に切りかえ、最大出力にしました。

と、思った次の日には、透き通った快晴の空から、紫外線をたっぷり含んだ太陽光線で、目が焼けるかと思う目にあったりもしました。

コロラドの冬は、日本の関東地区に比べれば寒いはずで、実際、夜には氷点下数度まで下るのですが、不思議なくらい寒さを感じません。

重くない、とでも言うのでしょうか。

湿度が非常に低いので、まとわりつくような寒さはないのです。

雪は一晩で15cm位積るのですが、日本の東北や北海道の地区とも違い、大抵次の日から快晴となり、2、3日で溶けてなくなってしまいます。

毎朝、玄関のドアを開けると雪が傾れこみ、積雪をラッセルしながら、会社に出社するものだと思っていた、私たちの目論見は外れ、殊、雪に関しては、今迄と変わることなく、朝の徒歩通勤を続けていますし、帰宅時には、嫁さんのピックアップで自宅に帰るのですが、会社がスタッドレスタイヤの費用も出してくれたこともあって、現在のところ、事故を起すことなく運転しているようです。

ただし、雪の降っている朝だけは、危険かもしれないと言うことで、嫁さんが会社まで自動車で送ってくれることになっています。

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私は、静謐で美しい風景、一面の銀世界、生命が息を潜めて雌伏するこの季節が好きです。

フォートコリンズは、渡り鳥のグースの中継地点となっているようで、最近は、毎朝数百羽のグースが群れとなって集まっているのを見かけます。

今朝、家の前のBoardwalk Driveを、20羽程度のグースがきれいに一列になって横断して、自動車を止めていました。

私が運転手の方の顔を見ると、「仕方ないね」と言う顔で苦笑していました。

ある朝、私がHP社の前にあるLSI Logic社の前の野原を歩いていた時のこと、抜けるような真っ青な冬の全天を、天の河の大きさもあろうかという帯が、南東から北西に向って流れていました。

それは、地平線から現れ地平線に消えていく、何千羽ものグースの群れでした。

私は、その流れの一番最後尾が見たくて、空を見上げながらその野原に立ちつくしていましたが、いつまでもその流れが止まることはありませんでした。

フォートコリンズの街の上空は、丁度、旅客機の航路となっているようで、空のキャンパスに、真っ直伸びる鮮かな白の軌跡を、時には、同時に10以上見ることもできます。

そして、後を振り向くと、藍色の空をバックに、切り立った氷河のように輝くロッキー山脈の稜線が見えます。

このように、私は毎朝、徒歩通勤を楽しんでいるのですが、やはり、雪の降った翌日の朝は格別です。

全ての建物が目映いばかりに光り輝き、息を呑むほど美しいです。

地面を踏みしめると、足がやわらかく大地に吸いこまれるような感蝕と同時に、雪の粒が煙のように舞い上ります。

雪を掌ですくい上げると、指の間から雪が流れ落ちていきます。

日本では、スキー場でさえ、こんな極上のパウダースノーにお目にかかることはできません。

マウンテンスキーの板を履いて出社する、という計画もあるのですが、フォートコリンズでは車道の除雪が徹底していることと、どうしてもまとまった積雪量にならないことから、現在のところ、実現できないでいます。

嫁さんが、帰路を迎えに来てくれるからこそ出来ることでもあるのでしょうが、こんなに楽しい1時間10分もの通勤時間を、自動車でかけ抜けてしまうのは、私には、とても勿体ないことのように思えます。

-----

先日、夕方から降り始めた雪は、翌朝になっても止むことなくり続けていました。

一度くらいは、降っている雪の中を歩いてみたいと思っていた私は、その日の朝を決行の日と決め、心配する嫁さんを言いきかせて、雪中行軍の準備を始めました。

テーブルの上に、いつもの通勤スタイルである、極寒仕様の毛糸の帽子と手袋、マフラー、膝まであるぶ厚い綿入りの黒のナイロンコート、インターネット経由で毎日録音している英語ニュースと、「携帯版 英会話とっさのひとこと辞典」のカセットテープとウォークマンを用意しました。

厚めのセータを着こみ、膝上まである道路工事の現場作業員御用達の長靴を履いて、準備を完了しました。

ドアを開けた瞬間、ぶ厚い冷気の壁と雪が吹き込んできて、家の中に戻されそうになりましたが、それを押し付けるようにして外に出ました。

吹雪という程のものではなかったものの、風におおられて雪が右往左往しながら、時々は真横になって宙を舞っていました。

空の低いところに灰色の雲があり、わずかに雪のガスも出てきており、視界も悪くなってきていました。

多分、気温は氷点下10度くらいだっただろうと思います。

流石に除雪も間にあわなかったのか、Oakridge Driveの道も真っ白なまま、自動車のタイヤに圧雪されて、理想的なアイスバーンとなっていました。

しかしそんな道路を、この街の人達は、ノーマルタイヤで、車体をドリフトさせながら平気で運転しています。

流石、としか言いようがありません。

雪の上を歩く時は、そのわずかな雪の高さを見て、車道と歩道を見分る必要があります。

間違えて車道側に足を踏み入れると、そのまま車道に転げ落ちていく恐れがあるからです。

抜群の視力を誇る私でさえも、今朝は車道と歩道の境界が見えません。

それは、一つに、雪が降り続いていることと、もう一つは、目を開け続けていることが出来なかったからです。

私は、全身を防寒着で完全にくるんでいたのですが、唯一、目の部分だけを覆うことは出来ませんでした。

そんなことをしたら、何も見えなくなって、歩く以前の問題です。

風にあおられた雪が目に飛びこんでくる時は、ちょっとした痛みを感じますが、それ自身は大したことではありません。

問題なのは、その後です。

その状態では雪の結晶が眼球に張りついて見えなくなりますので、瞬きをすることで、その雪を解かすのですが、これが涙と一緒になって目の外に出ます。

この涙がやっかいなのです。

この涙は、一秒もしないうちにアイラインで氷結します。

そして次の瞬きに、瞼の上と下のアイラインの氷がぶつかり、一瞬溶け、そして、この上下の氷は一つになって一瞬の間に凍ってしまうのです。

この結果は明白。

目が開かなくなるのです。

指で目を擦ると、指についた雪が、さらに事態を悪くしまうので、力を込めて瞼を開けます。

こういうことは、日常生活ではめったに体験できないでしょう。

力づくで瞼を開くことを続けている内に、今度は睫(まつげ)に小さな氷柱が出来てきて、瞼が重くなってきます。

よく、眠くなることを「瞼が重くなってくる」と言う言い方をしますが、喩えでもなんでもなく、本当に『お、重い・・・』。

不思議なもので、瞼が重くなってくると、本当に寝くなってきました。

雪の中の歩行は、普通の歩行より何倍も体力を使います。

雪の吹き溜りを踏みつけて、体のバランスを崩しながら歩かねばなりませんし、以前降った雪が溶けずに、完全に氷結して氷河となったような場所も越えて行かねばなりません。

普段よりも集中力が要求されるのです。

加えて、時折襲ってくる横なぐりの雪の束に目も開けていられません。 運悪く、昨夜は眠りが浅い上に5時間くらいしか寝れなかったので、普通よりコンディションも悪かったのです。

眠ったら終りだ・・・

この時、私を支えていた思いは、「美しい妻や可愛い娘を残して死ねるものか」と言う想い・・・ではなく、『雪の中を徒歩通勤していた変な東洋人、通勤途中にて凍死』とフォートコリンズ新聞の一面に掲載されるであろう記事と、葬式の際に、ハンカチを握りしめて、うつむきながら、泣いているふりをしながら、笑いを堪えている参列者の光景でした。

-----

HPの正門前で、ウォークマンのカセットテープが終ったので、ナイロンコートのポケットからウォークマンを取り出して、テープを裏返しして、再生のボタンを押したのですが、うんともすんともいいません。

変だな、と思って、あちこちのボタンを押して見たのですが、上手く再生してくれません。

その時、このような機械が保証する動作環境の温度は、確か下は0度から、上は50度くらいだったことに、はたと気が付きました。

私は、HP社の門の前に立ちすくみながら、氷点下10度より低い極寒仕様のウォークマンなど、どこにも売っていないんだろうな、とぼんやり考えていました。

その時の私は、毛糸の帽子に雪を積らせ、手袋は内部から凍りつき、長靴の中に入ってしまった氷が、溶けずに凍ったまま残っていると言う状態で、体も思うように動かすことができず、雪の平原を彷う、黒装束のゾンビのような状態だったと思います。

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Harmonyの徒歩通勤者

"Walking Pedestrian in Harmony Road"

は、今では、HPはもとより、フォートコリンズでもすっかり有名になっているだろうと思います。

そのうち、私の通勤路である野原に、地元のテレビ局の車が待ち構えてインタビューをしてくる時の為に、すでに私の頭の中では英語の質疑応答集が出き上がっています。

"Why have you kept walking on this field, that is NOT a road, every day ?"

"I can always feel the existence of GOD through walking in the field. It is a kind of a field of talking to GOD."

フォートコリンズの教会の、名誉司教くらいには成れるかもしれません。

そんな風に、私の通勤風景に慣れたフォートコリンズ市民も、その日の私を見て、皆、一様にぎょっとしていました。

私の行為が、神秘の国ジパングの名を、ますます高めているものだと自負しております。

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まあ、街の中だし、比較的視界も良く、ホワイトアウトを喰らって『HPはぁ!HPは、どっちだぁぁぁ!!!』などと叫ぶような場面もなく、いつもより15分遅れで、無事会社に到着しました。

寒くて痛くて結構辛かったけど、やっぱり楽しかったな、と思えました。

私は、根っからのスキーヤーなんだ、と再認識しました

その日、嫁さんのピックアップで自宅に付き、ふと、テーブルの隅の方を見ると、そこには昨夜久々に読み直し終えた、真保裕一の「ホワイトアウト」が置かれていました。

『俺が今行かなかったら、誰がHPと日立を救えるのだ!』

などと言うような、馬鹿な妄想に憑かれて、雪中行軍をしようとしていた訳では断じてないと思っていますが、もしかしたら、自分の気が付かないところで、何かのスイッチが入っていたのかもしれません。

 

(本文章は、全文を掲載し内容を一切変更せず著者を明記する限りにおいて、転載して頂いて構いません。)