2024,江端さんの忘備録

ここ数年、日本語ネイティブでない人との仕事が多くなりました。

In recent years, I have been working with many people who are not native speakers of Japanese.

20年後には、日本語ネイティブでない人が、人口の1割になるという試算結果もあります(現在の外国人人口:300万人(全人口の約2.4%))。

There are also estimates that in 20 years, non-native speakers of Japanese will make up 10% of the population (the current foreign population is 3 million (about 2.4% of the total)).

日本語は、PCTの国際言語の一つではありますが、日本語ネイティブでない人で日本語が流暢な人は少ないと思います。

Japanese is one of the international languages of the PCT, but I think there are not many people who are not native Japanese speakers but are fluent in Japanese.

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仕事をする上で、私は自分のホームページのリンクを伝えているのですが、技術メモの英語翻訳はやっていませんので、日本語のページのままで紹介することになります。

I provide links to my website in my work; however, I don't translate technical memos into English.

最近の翻訳エンジンは凄いので、「もう英語翻訳はしなくてもいいかな」という気持ちにもなっています。

The translation engines these days are so good that I sometimes feel like I don't need to do English translation anymore.

一方、これでは駄目だろう、とも思っています。

On the other hand, I also think that this won't do.

―― 私たち日本人が、ハングル、アラビア語、クルド語、ヒンディー語、ロシア語、スペイン語、スワヒリ語、ヘブライ語、タイ語、ベトナム語で記載されたページを、翻訳してまで読もうとするだろうか?

Would we Japanese even try to read pages written in Hangul, Arabic, Kurdish, Hindi, Russian, Spanish, Swahili, Hebrew, Thai, or Vietnamese, let alone translate them?

いや、絶対に読まない。読まずに諦める。

No, I definitely won't read it. I'll give up without reading it.

逆に言えば、他の国の人にとっても、

On the other hand, for people from other countries,

―― 彼らが、日本語で記載されたページを、翻訳してまで読もうとするだろうか?

"Would they even bother to translate and read a page written in Japanese?"

いや、彼らも絶対に読まない。読まずに諦める ―― と思う。

No, they definitely wouldn't. I think they would give up without reading it.

そういう意味では「英語」とは、私たち日本人にとって、『しぶしぶながら読もうとする気力を起こさせる最後の言語』です。

In that sense, English is the “last language that makes us Japanese want to read it, even though we don't want to.”

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画像はイメージです

(↑クリックすると記事に飛びます)

(Click to go to the article)

上記の記事(の後半)に記載しているように、

As mentioned in the above article (second half),

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私がここから得た教訓は、「国際的な意思疎通においては、美しく正しい中国語や日本語よりも、デタラメでいいかげんでテキトーな英語の方がずっとマシ」と言う事実

I learned from this that in terms of international communication, “random, sloppy, and haphazard English is much better than beautiful and correct Chinese or Japanese.”

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という傾向は、英語のツールの性能が向上したとしても、当面は続くだろう、と思っています。

This trend will likely continue for now, even if the performance of English tools improves.

『AIとスマホがあれば、外国語はいらない』という仮説があります。

 

未分類

Wordのフッターセクションのページ番号が同じになってしまいます。修正方法を教えてください

で、ようやく原稿を修正して、いざ投稿しようとしたら、

だ、そうです。

こういうことはよくあることだけど、何度やっても「せつない」

 

 

未分類

Wordでフッターセクションのページ番号がすべて同じになってしまう問題は、セクションごとのリンク設定やページ番号の設定が原因であることが多いです。以下の手順に従って修正してください。

### ページ番号がすべて同じになってしまう場合の修正方法

1. **フッターの編集モードに入る**:
- Wordのウィンドウ下部にあるフッター部分をダブルクリックして、フッター編集モードに入ります。

2. **セクションのリンク解除**:
- もしドキュメントが複数のセクションに分かれている場合、「前と同じヘッダー/フッター」が有効になっているとすべてのセクションで同じページ番号が表示されることがあります。
- フッター編集モードで、「ヘッダーとフッター」タブが表示されていることを確認してください。
- その中にある「前と同じヘッダー/フッター」を解除するには、**[前と同じ]** ボタンがオンになっていればそれをクリックしてオフにします。

3. **ページ番号の設定**:
- 「ヘッダーとフッター」タブで **[ページ番号]** をクリックし、**[ページ番号の書式]** を選択します。
- 「ページ番号の書式」ダイアログが表示されたら、「連続番号」を選択しているかを確認します。
- もし異なるセクションで番号を続けたい場合は、「前のセクションから継続する」を選択してください。

4. **ページ番号の更新**:
- もしページ番号が正しく表示されていない場合は、ページ番号を挿入し直してみてください。
1. フッター内で、現在のページ番号を選択して削除します。
2. 「ヘッダーとフッター」タブで、**[ページ番号]** → **[ページの下]** を選択し、希望する位置にページ番号を再挿入します。

### 注意点
- もし文書が複数のセクションに分かれており、異なるページ番号スタイルや開始番号を設定したい場合は、各セクションで個別に設定する必要があります。

上記の手順で問題が解決しない場合は、Wordのバージョンや具体的な設定状況を教えていただければ、さらに詳しくお手伝いできます。

2024,江端さんの忘備録

NHKのドラマ「坂の上の雲」が、ようやく再放送されるに至っております。

The NHK drama “Saka no Ue no Kumo” is finally being re-aired.

私、毎年、NHKでやっている特番なんぞ止めて、年末には、このドラマ「坂の上の雲」を毎年再放送すれば良いのに、と思っているくらいです。

I think they should stop making the unique programs the NHK makes every year and instead re-broadcast this drama “Saka no Ue no Kumo” every year at the end of the year.

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なんで、数学や英語や歴史や科学や ―― いわゆる、私たちの生活に関係のないことを学ばなければならないの?

Why do we have to learn things like math, English, history, science, and other things unrelated to our lives?

という、これまで、おそらく全ての国民が、必ず一度は口にしたフレーズの理由が、実は「このドラマ」の中にあります。

The reason for the phrase that every citizen has probably said at least once is actually in this drama.

(↑クリックすると、コラムに飛びます)

(Click to go to the column)

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この事実から分かることは、この海軍士官というエリート育成教育カリキュラムが、そっくりそのまま、現在の日本国の子どもたち教育プロセスとして踏襲(とうしゅう)されているということです。

This fact shows that the elite training curriculum for naval officers is being followed as it is now in the education process for children in Japan.

しかし、私たち日本人のほとんどは、

However, most of us Japanese

  • エリート意識など欠片(かけら)もなく、
  • 立身出世の野心もなく、
  • 国家のリーダーとなる自覚なんぞ絶無で、
  • ただ日々平穏に生きていきたいだけ
  • have no sense of being elite,
  • no ambition to make a name for ourselves,
  • no awareness that we will become leaders of the nation,
  • and we want to live peacefully every day

です。

それにもかかわらず、本人の資質(能力とか才能)を無視して、"超"が付くエリート育成教育を、強要され続けているのです。

Nevertheless, we are forced to undergo education that cultivates “super” elites, ignoring their qualities (abilities and talents).

(コラムより抜粋)

(Excerpt from the column)

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つまりですね、私たち日本人には、「坂の上の雲」という、『でっかい成功体験』があるわけです。

In other words, we Japanese have a “huge success experience” in the form of “Saka no Ue no Kumo.”

この『でっかい成功体験』が、「私たちの生活に関係のないことを学ばなければならないの? 」の理由です。

This “huge success experience” is the reason for “Why do we have to learn things that have nothing to do with our lives?”.

そして、「私たちの生活に関係のないことを学ばなければならないの? 」を"その通り"としてきた国が、帝国主義の時代にあって、列強諸国の喰い物(植民地支配とか、市場の独占とか、安い労働力の提供とか)にされてきたことは事実です。

It is true that countries that have said, “Do we have to learn about things that have nothing to do with our lives?” have been preyed upon by the great powers (such as through colonial rule, market monopolies, and provision of cheap labor) during the era of imperialism.

ちなみに、明治維新後の日本が、朝鮮半島、中国大陸、東南アジアを『喰い散らかしてきたこと』は、ご存知の通りです(欧米列強諸国と同様に)。

Incidentally, as you may know, Japan, after the Meiji Restoration, 'devoured' the Korean Peninsula, the Chinese mainland, and Southeast Asia (as did the Western powers).

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「私たちの生活に関係のないことを学ばなければならないの? 」に対する答えは、「侵略」と「国防」です。

The answer to “Why do we have to learn about things that have nothing to do with our lives?” is “invasion” and “national defense.”

「侵略」の方は今の日本国憲法で厳に禁止されていますので使えませんが、「国防」については有効です。

The current Japanese constitution prohibits “invasion,” which is strictly forbidden under the current Japanese constitution and is valid for “national defense.”

「国防」という言葉のニュアンスが気にいらない人もいるでしょうから、もっと具体的に言えば 「街」「家族」「自分」を守る手段です。

Some people may not like the nuance of the word “national defense”, so to be more specific, it is a means of protecting “towns”, “family” and “oneself”.

勉強の目的は「学歴」ではありません。「自衛」です。

The purpose of studying is not “academic background.” It is “self-defense”.

空手や合気道と同じですが、応用範囲は比較にならないほど広いです。

It's the same as karate and aikido, but the range of its applications is incomparably more comprehensive.

江端:「うん。だから数学の授業で『投資セミナーの例題を使って、等比級数と指数関数を教えれば、一石二鳥だ』と、昔から、ずっと言い続けているんだけど ―― 文部科学省って、バカなの?」

不利益な人生を選ぶ自由

2024,江端さんの忘備録

自民党の総裁選挙が終わりました ―― はっきりいって、自民党党員以外にとっては無関係な選挙なのに、世間は盛り上がっていましたね。

The Liberal Democratic Party presidential election is over. Although it was irrelevant to anyone other than LDP members, the world was excited about it.

「となりのクラスの学級委員の選挙」だけど、「そのクラス学級委員になると生徒会長に当確」となると、まあ世間も「他人事」とは思えないでしょう。

The election for a class representative in the class next door is also a sure thing for the student council president; then, the general public probably won't think it's someone else's problem.

私が候補者を見るときは、基本的には『具体例』を『ロジック』と『数字』で使って語っているか否か、です。

When I look at candidates, I look at whether they use 'concrete examples,' 'logic,' and 'numbers' in their answers.

この方法は、各候補者が「自分の信じる政策を、資料と取っ組み合いになりながら、自力でちゃんと勉強しているか」をチェックする簡単な方法です。

Using the materials provided, this method is a simple way to check whether each candidate is studying the policies they believe in.

私たち(技術分野)の世界でも同じです。

The same is true in our (technical) world.

いつも聞かれることは、「この技術分野における市場規模の金額は?」「この技術分野における弊社の技術力の順位は?」「競合他社はどこ?」です。

The questions we are always asked are “What is the market size in this technology field?”, “What is our company's ranking in terms of technological capabilities in this technology field?” and “Who are our competitors?”.

この質問に対して、すらすらと回答することは、会社から研究予算をゲットする上で、必要なことです ―― つまるところ「数字」です。

Answering this question smoothly is necessary to get research funding from the company - after all, it's all about the “numbers.”

「自分の公約の達成度を円グラフで記載していた」、39歳の理系出身者の方に投票しました。

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そういう観点でいうと、今回の自民党の新総裁の選出は妥当であったと思いますし、そういう意味では「自民党党員」の良識をチェックできた、とも思えます。

From that perspective, I think the election of the new LDP president was appropriate. It was also a good opportunity to test the members' common sense.

しかし一方、相変わらず『具体例』も『ロジック』も『数字』の片鱗も見えなかった(あるいは、見せなかった)候補が第三位の投票率を獲得していた、ということは、「自民党党員」の非ロジック性も露呈した、とも言えるかと思います。

However, on the other hand, the fact that a candidate who still showed no sign of providing any “concrete examples,” “logic,” or “figures” (or, instead, did not show them) still managed to get the third highest number of votes can be said to have also exposed the illogicality of “LDP members.”

敢えて「こういう候補で勝負に出た」というバクチを打ったのであれば、それはそれで評価します。

I would appreciate it if they took a gamble and went for it with the candidate.

今や、「我が国はバクチ勝負くらいしか打つ手がない」という腹の括り方をしているのであれば、政権与党の覚悟、と、前向きに評価します。

If the ruling party is now prepared to accept that “our country has no other choice but to gamble,” I would positively evaluate its resolve.

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私が繰り返し言い続けている、『具体例』『ロジック』『数字』がどこから来ているかと問われれば、「特許明細書」です。

If you ask me where the “specific examples,” “logic,” and “numbers” that I keep repeating come from, the answer is “patent specifications.”

『具体例』と『ロジック』のない特許明細書では、特許庁から、特許査定(&特許権)を貰えません。

A patent specification without 'concrete examples' and 'logic' will not be granted a patent by the patent office.

特許明細書に、実現不能な「ポエム」とか、小学生が書くような「将来の夢」のようなものを記載したら、一発で拒絶査定を喰らいます。

If you include impossible “poems” or “future dreams” that a primary school student might write in a patent specification, your application will be rejected immediately.

実現の可能性、具体例とロジック(と数値)でちゃんと示されている「実施例」は特許査定を貰うための『最低条件』です。

The “implementation example” that clearly shows the feasibility, specific examples, and logic (and numerical values) is the “minimum requirement” for obtaining a patent assessment.

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つまるところ私が言いたいのは、

In the end, what I'm trying to say is

―― 世界を客観的に把握した上で、具体的に政策を語れ

"You need to be able to talk about specific policies based on an objective understanding of the world."

の一言に尽きます。

具体例やロジックや計算を人任せ(官僚任せ)にすれば、『金に頼る政治』になるのは、仕方がないと思います。

If he leaves the specifics, logic, and calculations to others (the bureaucracy), I think it is inevitable that he will end

それに政治をやっている人はたいてい激務で、勉強している時間が十分ではない、というのも理解しています。

I also understand that people involved in politics usually have hectic schedules and lack time to study.

でも、日本中のだれもが、金と時間がない中で、なんとかやっています。悪いけど、そのことに対して、同情するつもりはありません。

However, everyone in Japan does their best despite lacking money and time. I'm sorry, but I don't intend to feel sorry for them.

ともあれ、私たち国民から見て「ポエム」や「僕の将来の夢」みたいなことを語っている人に、我が国を方向を任せるのは、相当に勇気がいります。

It takes a lot of courage to entrust our country to someone who talks about things like “poems” and “my future dreams” from the people's perspective.

『政策の大枠やビジョンを語ることが多い一方で、具体的な政策の詳細や数値、実行計画を深く掘り下げて説明することが少ない』という印象を持たれたら ―― そりゃ、政治家としてはダメでしょう。

If you get the impression that 'while they often talk about the broad outlines and vision of their policies, they rarely go into depth to explain the specifics, figures, and implementation plans' - well, that's not good for a politician.

2024,江端さんの忘備録

1年ほど前、長女が「オーストラリアでワーキングホリデーをしてくる」てなことを言っていました。

About a year ago, my eldest daughter said, “I'm going to Australia on a working holiday.”

その後、その話は聞かなくなったので、多分、これは取り下げになったのだと思います。

After that, I didn't hear anything about it, so it probably fell through.

私、ろくに英語がしゃべれない20代前半で、世界(の一部)を放浪してきました。

I'm in my early 20s and can't speak English very well, but I've been wandering around the world (part of it).

(↑クリックで、コラムに飛びます)

(Click to jump to the column)

しかし、

However, I think that

―― 私は『英語はしゃべれなかった』けど、『英単語を叫ぶ』くらいのことはした

Even though I “couldn't speak English,” I did at least “shout out English words.”

とは思う。

『世界の中心で愛を叫ぶ』(もちろん、未読、未視聴)はやったことはありませんが、『東南アジア(一部中央アジア)の片隅で"英単語"を叫ぶ』はしてきました。

I've never seen or read “Crying Out Love, in the Center of the World” (of course), but I have been “shouting out English words” in a corner of Southeast Asia (and some parts of Central Asia).

で、これで、なんとかなりました ―― 「放浪」とか格好いいこといっていますけど、所詮「旅行」ですからね。「仕事」じゃないので、私の愚かさの責任は、私一人で負えば足りました。

So, I managed somehow - I may have said some cool things like “wandering,” but it's just a “trip,” after all. It's not “work,” so I only had to take responsibility for my stupidity.

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「オーストラリアでワーキングホリデー」を希望する若者が、英語で自己紹介ができないというニュースを聞きました。

I heard a news report about a young person who wanted to go on a working holiday in Australia but couldn't introduce themselves in English.

最初、このニュースを見た時には『レアケースを大袈裟に言っているんだろう』と思っていました。

When I first saw this news, I thought, “I guess they're making a big deal out of an unusual case.”

こっちは「ワーキングホリデー」、つまり『労働』です。労働をしにいくのに、自己紹介もできない英語のスキルで飛び込むなんて、なんという無茶苦茶な、と思いましたが、今は考えを変えています。

It is a “working holiday,” which means “working.” I thought it was absurd to go and work there with such poor English skills that I couldn't even introduce myself, but now I've changed my mind.

『その振る舞いや良し』

“Their attitudes are good.”

うん、構わん。オーストラリアには悪いが、我が国の若者の語学育成機関となって頂こう。

Yes, that's fine. I'm sorry to Australia. I want the country to become a language training institution for our country's youth.

オーストラリアで、働いて、死線を渡れば、(多分)英語は取得できる。

If you work in Australia and survive the ordeal, you will probably be able to acquire English.

派手に失敗こいたとしても、得られるものは大きい。

Even if you fail spectacularly, you will gain a lot.

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賭けてもいいけど、こういうニュースを見て、『自己紹介もできない英語のスキルで飛び込むなんて、なんという無茶苦茶な』と説教を始めるジジイやババアは、必ずいます。

I'm willing to bet that there are always older men and women who, when they see news like this, start lecturing about how it's absurd to jump into a situation like this with English skills that they can't self-introduction.

彼らの言を間に受けてはなりません。そういう奴らは全て無視していい。

You shouldn't take their words seriously. You can ignore all those kinds of people.

リスクを計算せずに、安直に、愚直に、直感に従って、誰にも相談せずに、一人で行動を開始すべきです。

It would be best if you started acting on your own without consulting anyone, following your intuition, without calculating the risks, and acting straightforwardly and honestly.

他人に相談するのは、よくない。

It's not a good idea to talk to other people about it.

特に「親に相談する」は最悪です。

Especially, “talking to your parents” is the worst.

止めるに決まっているからです。彼らは、自分の人生に経験に入っていないことは「全て反対します」。

Because they know they will stop it, they “oppose everything” not part of their life experience.

私の場合、海外から電報を打って、事後報告をしていました。

In my case, I would send a telegram from overseas to report on the situation afterward.

(ちなみに、渡航費用やら滞在費を親や他人に頼ることを考えている人は、お話になりません)

(If you plan to rely on your parents or other people for travel and living expenses, you are not serious about studying abroad.)

多分、あなたの試みは、思ったようには成功しません。形を変えて一部でも成功すれば御の字、むしろ、高い確率で失敗しますが、それでいいのです。

Perhaps your attempts won't be as successful as you'd hoped. If you can succeed somehow, even if it's just a tiny part, that's great. On the other hand, there's a high chance that you'll fail, but that's okay.

デカい失敗ができる期間は、あまり長くないからです。

Because the time you can make big mistakes is not very long.

やるなら今です。

If you're going to do it, do it now.

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―― と、まあ、ここまでは建前です。

Well, that's the official story.

ここからは本音でいきましょう。

Let's get straight to the point from here.

『「英単語を叫ぶ」だけで、なんとかなる』 ―― という体験を得た若者は、我が国の貴重なアセット(資産)となります。

Young people who experience “getting by just by shouting out English words” are a valuable asset to our country.

私たちシニアが、若い人たちに対して言うべき言葉は『私たちを無視して、愚かに行動しろ』です。

The words we seniors should say to the young people are, “Ignore us and act foolishly.”

そして、これは、若い人たちにリスクを押しつけて、私たち高齢者が利益を得る、というシニア戦略とも合致しています。

The phrase also fits in with the senior strategy of pushing risks onto young people and reaping the benefits ourselves as older people.

まあ、非道であることは認めますが、それでも ―― 神風特攻隊に若者を乗せて死地に追いやった司令官(戦後、責任を取って自死した人間は、私が知る限りたったの一人)に比べれば、はるかにマシです。

Well, I'll admit that it's inhumane. Still, even so - it's a far better strategy than the one used by the commander of the Kamikaze Special Attack Unit, who sent young men to their deaths (of the people who took responsibility and committed suicide after the war, there was only one person that I know of).

『英語に愛されないエンジニアの、国際学会プレゼンテーションのリアル』

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2000の構造体のエージェントのコピーを作成するのに、「実体作ってコピーしろ」と言われて、ちょっとキレてChatGPTに八つ当たりしてしまいました。

C言語ならmemcpyで済む話ですが、本当にこんな面倒な処理をしなければならないのですか?
確かに、C言語では `memcpy` を使えば簡単にメモリのコピーができますが、Go言語ではメモリ管理が異なるため、直接 `memcpy` のような方法はありません。

しかし、Goではスライスのディープコピーを簡略化するライブラリやテクニックも存在します。もしGoで複雑なディープコピーが必要でなければ、標準ライブラリを使って簡単にコピーできる場面も多いです。ただし、構造体の中にポインタや参照型が含まれる場合、手動でコピーしないと参照先が共有されてしまう点に注意が必要です。

もしスライスのデータがシンプルで、参照型が含まれていない場合、`copy` 関数を使うことで、比較的簡単にシャローコピーを行えますが、それでも構造体のフィールドが参照型の場合はディープコピーを手動で行う必要があります。

GoではC言語の `memcpy` に相当する直接的な手段はありませんが、効率的なディープコピーが必要な場合、サードパーティのライブラリ(例: `copier`)や `reflect` パッケージを利用することで、コードの煩雑さを軽減することができます。

簡略化された方法を使用したい場合、Goの `reflect` やサードパーティライブラリの活用を検討すると、冗長なコードを少し短くできるかもしれません。

2024,江端さんの忘備録

『仕事というものは、(1)フォローする側に立てば、パワハラになりやすく、(2)フォローされる側に立てば、うつ病になりやすい』

'Work can easily lead to (1) power harassment if you are the person doing the following”, and (2) depression if you are The person being followed.

上記の仮説を検討してみました(思考実験です)。

I have examined the above hypothesis (it is a thought experiment).

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1. フォローする側に立った場合のパワハラ発生リスク

1. Risk of power harassment occurring when you are the person doing the following

管理職やリーダーは責任の重さから、部下への指示が強くなりやすく、以下の要因でパワハラのリスクが高まります。

Due to the weight of their responsibilities, managers, and leaders tend to give their subordinates more instructions, and the risk of power harassment increases due to the following factors.

(a)ストレスの蓄積:プレッシャーから厳しい言動に発展しやすい。

(a) Accumulation of stress: It can quickly develop into harsh words and actions due to pressure.

(b)上下関係の悪用:過度な監視や命令が圧力となる。

(b) Abuse of hierarchical relationships: excessive monitoring and orders can be a form of pressure.

(c)期待の過度な投影:無理な要求が精神的余裕を奪い、パワハラとみなされる。

(c) Excessive projection of expectations: Unreasonable demands deprive people of their mental space and are considered power harassment.

2. フォローされる側のうつ発症リスク

2. Risk of depression when you are The person being followed.

部下や後輩は指導を受ける立場で、以下の要因からうつのリスクが増します。

Subordinates and junior staff are in a position to receive guidance, and the risk of depression increases due to the following factors.

(a)自己効力感の低下:意思や判断が尊重されず、精神的に消耗する。

(a) Decrease in self-efficacy: one's intentions and judgments are not respected, which can be mentally draining.

(b)失敗への恐怖:失敗を恐れるあまり、過度な不安を抱く。

(b) Fear of failure: Excessive anxiety due to fear of failure.

(c)自己評価の低下:「支えが必要な存在」と感じ、無力感に陥る。

(c) Decrease in self-evaluation: Feeling like “someone who needs support,” you fall into a state of helplessness.

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つまり、仕事というものは、「パワハラ発生装置」であり、同時に「うつ病生成装置」である、と言えます。

In other words, work is simultaneously a “power harassment generator” and a “depression generator.”

何が悪いのか ―― 全て『仕事』が悪い

What's wrong? - It's all "works" that's wrong.

ですが、この結論では安直に過ぎます。

However, this conclusion is too simplistic.

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もう少し深く考えてみます。

I'll think about it a little more deeply.

私たちは、「フォローされる側」でありながら、同時に「フォローする側」でもあるという役割を担って生きています。

We all are “The person being followed” and ”the person doing the following.”

例えば、私は「労働者としてうつになるまで働かされる側」であると同時に、「保護者として子どもを教育する立場でパワハラをする側」でもあります。

For example, I am both “someone who is made to work until they become depressed as a worker” and “someone who commits power harassment as a guardian who educates their child.”

つまり、『仕事が』というよりも『私たち自身が』、「パワハラ発生装置」であり、同時に「うつ病生成装置」であるということです。

In other words, rather than “work” being the cause, “we” are the “power harassment generator” and, at the same time, the “depression generator”.

そして、多くの人は、この2つのペルソナを持っていることに気づいていません。特に、「パワハラ」のペルソナを持っていることには、驚くほど無自覚です。

And many people are not aware that they have these two personas. In particular, they are surprisingly unaware that they have the “power harassment” persona.

だから、不愉快な上司には、「パワハラだ!」と叫ぶことで、その状態を確定させられます。

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ChatGPTに相談してみたところ、次のように言われました。

When I asked ChatGPT for advice, it said the following.

『「パワハラをしている」または「うつ病である」という自覚を持つためには、自己観察やフィードバックの受け入れ、感情やストレスのモニタリング、そして専門家のサポートが不可欠です。自分の行動が周囲に与える影響を常に意識し、早期に気づくための意識的な努力が必要です。』

'To be aware of whether you are “committing power harassment” or “suffering from depression,” it is essential to monitor your emotions and stress, to accept feedback, and to seek support from professionals. You need to be constantly aware of the impact of your actions on those around you and make a conscious effort to notice any problems at an early stage.

うん、要するに『自分でがんばれ』ということですよね。これがダメだということは、私はよく知っています。

Yes, it means 'work hard on your own'. I know very well that this is not good.

そもそも、パワハラは自覚がないまま行われるものであり、うつ病は典型的な「否認の病(*)」です。

To begin with, power harassment is carried out without awareness, and depression is a typical “disease of denial(*).”

(*)「自分がうつ病であることを絶対に認めない」こと。

(*) “Never admit that you have depression.”

そこで次に、ChatGPTに『あなたの提案は、自覚がないパワハラや、否認されるうつ病には全然効果がないよ』と指摘したところ、次のような回答が返ってきました。

So next, I pointed out to ChatGPT that “your suggestions are completely ineffective against unconscious power harassment and depression that is denied,” and the following response came back.

『パワハラやうつ病は自覚や否認の問題があるため、個人の自己認識だけに頼る対策では不十分です。組織全体でシステム化されたフィードバックや評価、第三者の介入、早期介入プログラム、職場環境の改善が、こうした問題に対処するための現実的かつ効果的なアプローチです。』

'Because power harassment and depression are issues of self-awareness and denial, measures that rely solely on the individual's self-awareness are insufficient. Systematized feedback and evaluation throughout the organization, third-party intervention, early intervention programs, and improvements to the workplace environment are realistic and practical approaches to dealing with these issues.

なるほどなぁ。

I see.

論理的に追いつめられると、ChatGPTも政治家のような言い回しをするんだなぁと、少し変な感動を覚えました。

When I pushed ChatGPT logically, I was a little weirdly impressed that ChatGPT also used the wording you would expect from a politician.

2024,江端さんの忘備録

Amazon LightSailに使っていたドメイン名が結構高価(不要なオプションを付けてくるので)なので、更新を止めて廃止を決意しました。

The domain name I was using for Amazon Lightsail was quite expensive (because they added unnecessary options), so I decided to stop renewing it and cancel it.

で、私が個人で運営しているkobore.netの、サブドメインの運用に切り替えました。

So, I switched to using a subdomain for kobore.net, which I run privately.

ドメイン名の引越しでは、これまで随分痛い目にあってきました → こんな感じ。

I've had many painful experiences with domain name transfers → like this.

ですので、ハードワークを覚悟していたのですが、びっくりするくらいサクっと設定できました(IPアドレスを設定するだけ)。

So, I prepared for hard work but was surprised at how quickly I could set it up (just by setting the IP address).

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ちなみに、私、kobore.netの次に取得したのは、父の会社のドメイン名でした。

Incidentally, the next domain name I registered after kobore.net was the domain name for my father's company

結局、一度も使わずに消滅しましたが。

In the end, it disappeared without being used even once.

その他としては、町内会のドメイン名を取得して、ホームページのリメイクなどもしていました。

In addition to this, we also acquired the domain name for the neighborhood association and remade the website.

―― そして、現実に、エラいことになったのです。

で、まあ、がんばった挙げくの「落ち」がこれです。

So, after all my hard work, this is the result.

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ホームページ作っても、コンテンツを作る人間がいなければ、結局そのページは「空家」のままです。

Even if you create a website, if no one creates the content, the page will ultimately remain " empty.”

そして、まるで町内会が機能していないことを、世界にさらしているかのようです。

And it's as if they're showing the world that the neighborhood association isn't functioning.

そんなホームページなら、最初からない方がマシだったかもれません。

If it was a website like that, it might have been better not to have it in the first place.

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私も随分、ドメイン名とホームページを作ってきましたが、基本的に、kobore.net 以外は、全部放置してきました。

I've created many domain names and websites, but apart from kobore.net, I've left all the others alone.

私も、この「空家」を作ってきた責任者である、という自覚はあります。

I also know I am responsible for creating this “vacant house.”

2024,江端さんの忘備録

ティーンエイジャを脅かすわけではありませんが、社会人になると『中間テストや期末テストが、毎週、あるいは3日おきにある』ような日常になります。

I'm not trying to scare teenagers, but when you become a working adult, your life will be like, 'There are mid-term and final exams every week or every three days.'

まあ、それはそれで、慣れていくものですが、ここで分かって頂きたいことは、

Well, you get used to it, but what I want you to understand here is that

―― 大人が子どもを「舐める」には、それなりに理由がある

there are good reasons why adults “Look down on” children

ということです。

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子どもの「忙しい」は、大人からみれば、笑っちゃうような「忙しい」なのです。

Children's idea of being busy is something that adults would laugh at.

大人の「忙しい」は「食事ができない」という忙しさではなく、「食事を忘れてしまう」という忙しさのことをいいます。

The word “busy” for adults does not mean “being too busy to eat”, but rather “being too busy to remember to eat”.

大人の「徹夜」は、その次の日の昼に睡眠できるものではなく、「その徹夜の日の後の次の夜まで一睡もできない」という「徹夜」をいいます。

An “all-nighter” for adults is not one where you can sleep during the day after it, but rather one where you “can't sleep at all until the night after the all-nighter.”

加えて、大人の面倒くさいことには、

In addition, some things are troublesome for adults, such as

「1ミリメートルもやる気がないのに、やる気があるように振る舞わなければならない」とか、

“having to act like you're motivated even though you're not motivated by even one millimeter, “

「(自分にとっては)失敗することが火を見ることが明らかなことでも、やらなければならない」とか、

“having to do things even though it's obvious that you'll fail (for you),” and

「大嫌いな人間に対して、敬意を持っているようなふりをしなければならない」

“having to pretend to have respect for people you hate.”

などがあります。

さらに不愉快なことには、結構な頻度で「その時の自分の判断が間違っていて、大嫌いな奴から指摘されたことが、結局『正解』だった」ということが、結構な頻度で発生する、ということです(大体半分くらいかな)。

What's even more unpleasant is that quite often, “the decision I made at the time was wrong, and the fact that someone who I dislike point me, in the end, the ‘right answer’” (about 50%).

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こういう話をすると、多くのティーンエイジャーは、「大人になりたくない」と思うかもしれませんが、

When I talk about things like this, many teenagers might think, “I don't want to grow up,” but

――― あの“クラス”かいう、楽しくもなく、仲のよいフリをさせられ、『和』だの『仲間』だのという言葉で虚飾された閉鎖空間の日々に比べれば、

compared to the days of that “classroom,” where you had to pretend to be close friends and where the words “harmony” and “friendship” were used to cover up the closed-off space where there was no fun,

「大人の世界はパラダイス」と断言できます。

I can say with certainty that “the adult world is paradise.”

―― 大人は自由だ。大人は楽しい。大人はパラダイスだ

また、大人の最後の切り札は「逃亡できる」という点にあります。

Also, the final trump card for adults is that they can escape.

正確に言えば、子どもも「逃亡できる」のですが、子どもは、「逃亡方法を教えてもらっていない」ので、逃げ方を知らないのです。

Children can also “escape” but don't know how because adults don't teach them how to escape.

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大人は子どもを「舐めています」が、大人もまた、自分の子どもの頃の「地獄を忘れて」います。

Adults “look down on” children, but they also “forget the hell” of their childhood.

私は、「子どもを舐める大人」が嫌いですし、『大人は分かってれない』などと、当たり前のことを叫ぶ子どもも嫌いです。

I hate “adults who look down on children,” and I also hate children who shout out obvious things like “adults don't understand.”

まあ、つまるところ、大人も子どもも、どっちもロクなものではない ―― と、この程度の気持ちを持っていることが肝要かと思います。

Ultimately, I think it's essential to have a feeling like this: adults and children are no good.