未分類

VMAF(Video Multi-Method Assessment Fusion)は、動画の品質を評価するための指標で、主にFFmpegなどのツールを使用してローカル環境で計算されます。しかし、オンラインでVMAFスコアを計算できるサービスも存在します。

例えば、「VMAF-on-browser」は、ブラウザ上でVMAFスコアを計算できるオンラインツールです。このツールを使用すると、ソフトウェアのインストールや設定を行わずに、手軽に動画の品質評価が可能です。

使用方法:

  1. ウェブサイトにアクセス:
  2. 動画ファイルのアップロード:
    • 「Reference Video」と「Distorted Video」の欄に、それぞれ元の動画ファイルと品質を評価したい動画ファイルを選択します。
    • 対応する動画形式は、mp4、webm、mkvなどです。
  3. VMAFモデルの選択:
    • 「VMAF Model」のドロップダウンメニューから、使用したいVMAFモデルを選択します。
    • 一般的にはデフォルトのモデルで問題ありませんが、特定の用途に応じて他のモデルを選択することも可能です。
  4. 計算の実行:
    • すべての設定が完了したら、「Compute VMAF」ボタンをクリックします。
    • 計算が開始され、完了するとVMAFスコアが表示されます。

注意点:

  • アップロードする動画ファイルのサイズや長さによって、計算時間が変動します。
  • ブラウザの性能やインターネット接続状況によっては、処理が遅くなる場合があります。
  • プライバシーや機密性の高い動画をアップロードする際は、セキュリティに十分注意してください。

このオンラインツールを活用することで、ローカル環境での設定やインストール作業を省略し、迅速に動画の品質評価を行うことができます。

 

 

2024,江端さんの忘備録

長女の結婚式の前に、散々私が言ってきたことがあります。

Before my eldest daughter's wedding, I had told her at length.

私:「『お父さん、お母さん。これまで育ててくれてありがとう。(以下省略)』という、あの例のスピーチ(または録音)やらをやらかしかしたりしたら、結婚式そのものを台無しにしてやるから、覚悟しておけよ」

Me: If you do anything like a speech or recording of “'Father and mother. Thank you for your .....", I'll ruin the wedding, so be prepared.

長女:「そんなに嫌?」

Eldest: “You don't like it that much?”

私:「虫酸が走るくらい、嫌」

Me: “I hate it so much it makes me sick.

長女:「なにが、そんなに嫌?」

Eldest: “Why, you don't like it that much?”

私:「『お涙頂戴』の陳腐な予定調和の役に、この私が組込まれるのが不快の極み。こんな役割は、私の人生の自己否定と言っても過言ではないレベルで、嫌」

Me: “I am extremely uncomfortable with the fact that I am being paired with a clichéd, scheduled role in a ‘sob story.’ I hate this kind of role on a level that is not too much to say that it is a self-denial of my life.”

長女:「ちなみに『台無し』って、どういう風に」

Eldest: “By the way, how do you mean ‘ruined’?”

私:「そうだなぁ。私なら、『不快な表情をして、会場の表門からから立ち去って、ドアを叩き閉める』とか、『娘の感謝とはこの程度のものでであったのかと知って、ガッカリしました』とかのスピーチをかます。判っていると思うが、私は"本気"だ」

Me: “Well, I guess. 'With an uncomfortable look, walk away from the front gate of the venue, and slam the door shut' and I will say, "I'm disappointed to learn that this is the extent of my daughter's gratitude,” or some such speech.".You know I'm serious.

------

で、昨日、長女から、こんなものが届いていました。

So, yesterday, I received this from my eldest daughter.

―― あいつ(長女)、よく、分かっているじゃないか

"-- She (the eldest daughter) knows exactly what I want."

と、とても嬉しかったです。

I was delighted.

感謝は、明解な内容を、言葉を伴って、当事者間で行われて、残されるべきです(ちなみに、この感状は、ラミネートでラッピングされています)。

Thanks should be left with a clear statement, accompanied by words, and made between the parties (by the way, this letter of sentiment is wrapped in laminate).

上記は、以下の日記のことだと思います。

I believe the above refers to the following diary entries.

「結婚とは不幸になること」でいいんです。

―― 大人は自由だ。大人は楽しい。大人はパラダイスだ

若者に「世界は広い」といっても無駄 ―― ということを分っていない大人が、多すぎるように思えます。

-----

まあ、卒業証書、英検認定証、国際学会の論文賞や奨励賞の賞状、ましてや社内表彰なんぞよりも、長女の「感状」は、

Well, rather than a diploma, an Eiken certificate, a certificate for a paper award, or an encouragement award from an international conference, much less an in-house prize, my eldest daughter's “letter of commendation” -- made me much happier and prouder.

―― はるかに嬉しく、誇らしい気持ちになった

"I felt much happier and prouder."

ということは、ちゃんと残して、伝えておきたい、と思いました。

I wanted to leave this message with her and let her know that I was very proud of her.

-----

感謝とは、言葉にして、表現して、残して、その人に伝えて、はじめて「感謝」になるのです。

Gratitude becomes “gratitude” only when it is put into words, expressed, left behind, and conveyed to that person.

日本の生産性がずっと低下しているのは、この「Let me say "Thank you"」ができていないからだと、私は本気で思っています。

2024,江端さんの忘備録

私は「キャリアアップ」という言葉の意味は分かっているつもりなのですが、その意義については、私は、多分、理解できないまま生涯を終えるだろう、という諦観があります。

I think I know what “career advancement” means, but I have resigned myself to the fact that I will probably spend the rest of my life not understanding its significance.

キャリアなるものの主な"機能"を調べてみたのですが、「自己実現の手段」「社会的役割の提供」「経済的基盤の確立」などが挙げられるようです。

I looked up the main “functions” of a career, and it seems that it is a “means of self-realization,” “provision of social roles,” and “establishment of an economic foundation.

また、キャリアの"効果"では、「スキルと知識の拡張」「自信の向上」「人間関係の拡大」「柔軟性の向上」などが出てきます。

Career “benefits” include “expanded skills and knowledge,” “increased confidence,” “expanded relationships,” and “increased flexibility.

上記の内容を眺めながら、

While looking at the above,

―― 私には、どの項目もヒットしないなぁ

"None of the items hit the mark for me."

と思っています。

I am thinking.

そもそも、私は、「キャリアアップ」を目的として働いた記憶がないのです。

To begin with, I don't recall ever working for “career advancement.”

だから『私の人生、この歳にして、この様(ざま)』か ―― うん、ちょっと悔しいけど、納得しました。

So, “My life, at my age, is like this”—yes, it's frustrating, but I'm convinced.

-----

私はエンジニアですので、私の財産は「技術力」ということなります。

I am an engineer, so my asset is my “technical skills.”

ですが、私の場合、この「技術力」は、別にキャリアアップを目指したものではなく、「目の前の課題解決の手段」として模索してきた結果です。

In my case, however, this “technical skill” is not something I have been aiming for career advancement, but is the result of my search for a “means of solving the issues at hand.

つまり、「その場しのぎの努力」であり、そこには長期的ビジョンがありません。

In other words, it is a “stopgap effort” with no long-term vision.

これを最も分かりやすく説明するのであれば、"あれ"ですよ、あれ ―― 「一夜漬け」。

The easiest way to explain this is “that,” that -- “cram for the test.”

「なんとかしろ」と命令されて、「なんとかしてきたもの」が、私の「技術力」です。

I was ordered to “do something about it,” and “what I have managed to do” is my “technical ability.

そこには、「向上しよう」とか「出世しよう」とか、そういう前向きな志(こころざし)は、1mmもなかったですね(断言)。

There was not a single millimeter of positive aspiration to “improve,” “get ahead,” or anything like that (I assure you).

あえて言うなら「最大限、手を抜く為に、膨大な時間を費して勉強をして、システムやプログラムを作ってきた」という感じです。

I dare say that I have spent an enormous amount of time studying and creating systems and programs to cut corners to the greatest extent possible.

こういう振舞いは、コスト的には、全然ダメなのかもしれません。

This kind of behavior may not be cost-effective at all.

でも、「本当にそうかな?」 とも思いましたので、ChatGPTと会話してみました。

But I also wondered, “Is it?” I also wondered, so I had a conversation with ChatGPT.

-----

『キャリアアップをするコストとしないコストの比較をしてみてください。コストとはここでは時間、労力、金銭を、数値で語って下さい』

キャリアアップをする場合としない場合のコスト比較を具体的に示すため、以下の仮定を設定して試算します:

  1. 条件設定
    • 年齢:30歳、年収400万円の会社員
    • 勤務時間:年間2000時間(1日8時間・250日)
    • キャリアアップの具体的な取り組み:資格取得のための学習と転職
    • キャリアアップ後の年収:500万円
    • キャリアアップしない場合の年収:昇給率1%/年
  2. キャリアアップのコスト試算
    • 時間
      • 資格取得の学習時間:300時間(年間約6時間/週)
      • 転職活動:50時間(企業リサーチ、面接準備、移動など)
      • 合計:350時間/年
    • 労力
      • 学習負荷:業務外の勉強時間を確保する精神的・体力的コスト
      • 転職負荷:不安定な状態での精神的ストレス(数値化困難)
    • 金銭
      • 資格取得費用:20万円(講座費用、試験代など)
      • 転職に伴う一時的な収入減:30万円(転職準備中の失業期間の1ヶ月分)
      • 合計:50万円
  3. キャリアアップしない場合のコスト試算
    • 時間
      • キャリアアップ準備をしない分、年間350時間が自由時間として確保可能
    • 労力
      • 業務以外の負担なし(学習や転職活動がない)
    • 金銭
      • 年収の伸び率:1%/年(年収400万円懼10年後440万円)
  4. 比較表(10年後の累積)
項目 キャリアアップする場合 キャリアアップしない場合 差額
累積収入 約5000万円 約4400万円 +600万円
学習・転職時間 350時間・2年 = 700時間 0時間 -700時間
金銭コスト(資格・転職) 50万円 0円 -50万円
自由時間 約17200時間(2000-350・2) 約20000時間 -2800時間

分析

  • キャリアアップの金銭的リターン
    10年後の累積収入差は+600万円。ただし、初期費用の50万円を差し引いても、結果的には利益が大きい。
  • 時間コストの比較
    キャリアアップの学習や転職活動に費やす700時間を考慮すると、年間自由時間が減少。
  • 選択のポイント
    • キャリアアップは金銭的なリターンが大きいが、時間の余裕がなくなる。
    • 自由時間や精神的負担を優先する場合、キャリアアップしない方が得策。

詳細な計算や条件の調整も可能ですので、必要であればご指定ください。

To compare the costs of pursuing career advancement versus not pursuing it, the following assumptions and calculations are provided:


1. Assumptions

  • Age: 30 years old, current annual salary of ▼4,000,000
  • Working hours: 2,000 hours/year (8 hours/day ・ 250 days)
  • Career advancement activities: Studying for certification and job-hopping
  • Post-advancement annual salary: ▼5,000,000
  • Annual salary growth without advancement: 1%/year

2. Career Advancement Cost Estimates

  • Time
    • Study time for certification: 300 hours (approx. 6 hours/week for a year)
    • Job-hunting: 50 hours (researching companies, preparing for interviews, travel, etc.)
    • Total: 350 hours/year
  • Effort
    • Study burden: Physical and mental effort required to allocate study time outside of work
    • Job-hunting burden: Stress from job instability during the transition (hard to quantify)
  • Money
    • Certification costs: ▼200,000 (course fees, exam fees, etc.)
    • Temporary income loss during job transition: ▼300,000 (1 month of unemployment)
    • Total: ▼500,000

3. Costs of Not Pursuing Career Advancement

  • Time
    • No preparation for career advancement, freeing 350 hours/year for personal use
  • Effort
    • No additional workload outside regular job (no studying or job-hunting)
  • Money
    • Annual salary growth: 1%/year (▼4,000,000 懼 ▼4,400,000 after 10 years)

4. Comparison Table (Cumulative Over 10 Years)

Item Career Advancement No Career Advancement Difference
Cumulative Income Approx. ▼50,000,000 Approx. ▼44,000,000 +▼6,000,000
Study & Job-Hunting Time 350 hours ・ 2 years = 700 hours 0 hours -700 hours
Monetary Costs ▼500,000 ▼0 -▼500,000
Free Time Approx. 17,200 hours Approx. 20,000 hours -2,800 hours

5. Analysis

  • Monetary Return on Career Advancement
    The cumulative income difference after 10 years is +▼6,000,000. Even after deducting initial costs of ▼500,000, the financial gain is significant.
  • Comparison of Time Costs
    The time spent studying and job-hunting amounts to 700 hours, reducing annual free time.
  • Key Considerations
    • Career advancement offers substantial monetary returns but reduces available free time.
    • Not pursuing career advancement may be preferable if you prioritize free time and reduce mental burdens.

Further adjustments to the calculations or assumptions can be made upon request.

----

ほらね。

You see?

このChatGPTの回答は、ちょっと単純に過ぎますが、キャリアアップが、かならずしもコスト的にプラスになっているは限らない一例だとは思うのです。

This ChatGPT answer is a bit too simplistic, but it exemplifies how career advancement does not always cost positively.

-----

私は、キャリアップのためには時間を使わなかったけど、技術力の為には、膨大(というか莫大)な時間を費してきました。

I didn't spend much time on career advancement, but I have spent an enormous (and I mean huge) amount of time on technical skills.

この理由を問われると、正直答えには窮するんですが ―― 多分、「ある技術でモノを動かせるようにする = (ゲームの)ラスボスを倒す」と同じ感覚なのだと思います。

I am at a loss to answer why this is so -- perhaps it is the same feeling as “making things move with a certain technology = defeating the last boss (of a game).”

ただ「ラスボスを倒した"後"」も、取得した必殺技を使い続けることができる分、「技術には『若干トク』があるんじゃないかな」と思い込むことにしています。

However, I have decided to assume that there is a “slight advantage” to the technique because I can continue to use the special moves that I have acquired “after” defeating the last boss.

2024,江端さんの忘備録

皇族の皆様が行われている研究については、ニュースなどで興味深く拝見させて頂いております。

I have been watching the research conducted by the royal family in the news with great interest.

これまでの天皇陛下や皇室の方々が取り組んでこられた研究は、自然科学(植物や生物)関係が多いように思います。

It seems that most of the research that His Majesty the Emperor and members of the Imperial Family have engaged in so far has been related to the natural sciences (plants and organisms).

で、私が気にしているのは『その研究を"楽しく"行なわれているか?』ということです。

And my concern is, “Do they conduct the research with enjoying?

-----

私:「興味のある研究をやられているならいいんだけど、『皇族』を理由で、研究内容にある種の圧力が発生していないかを心配しているんだ」

Me: “I hope they are doing the research they are interested in, but I am concerned that they are not creating some sort of pressure on the content of their research because of the ‘royal family.’”

嫁さん:「どういうこと?」

Wife: “What do you mean?”

私:「例えば、ご本人が、"遺伝子工学"、"量子力学(量子コンピュータを含む)"、"核融合"、"同性生殖技術"、"廃炉(デブリ除去を含む)技術"、"戦術核"とかの研究を、ご希望されているにもかかわらず、それをやらせてもらえない、ということはないだろうか、と、まあ、余計な心配をしているんだよ」

Me: “For example, even though they would like to research ‘genetic engineering,’ ‘quantum mechanics (including quantum computers),’ ‘nuclear fusion,’ ‘same-sex reproduction technology,’ ‘decommissioning (including debris removal) technology,’ ‘tactical nuclear weapons,’ etc., I wonder if they would not be allowed to do so, well... I'm just worried about something else.”

嫁さん:「それはなんというか、凄い"パワーワード"だね」

Wife: “They are kind of great ‘power words.’

私:「私は、天皇制の意義について私なりに理解したと思っているし、陛下を含めた皇室の方々の日々のご公務について、本当に感謝している。だからこそ、私たちのために、皇室の方々が『何かを諦めなければならない』のであれば、それは"よくないこと"だと思う」

Me: “I believe that I have understood the significance of the Emperor System in my way, and I am truly grateful for the daily official duties of the members of the Imperial Family, including His Majesty the Emperor. Therefore, if the members of the Imperial Family have to “give up something” for our sake, I think it is a “bad thing.

嫁さん:「で?」

Wife: “So?”

私:「とは言え、日本の皇室の方々が行っている研究分野は、国内のみならず、海外にも反響を与えるだろうとは思う。その研究内容は、国内の公的研究投資額への影響も必至だ」

Me: “Nevertheless, I believe that the field of research being conducted by the Japanese Imperial Family will have repercussions domestically and abroad. And that research will inevitably impact the amount of public research investment in Japan.”

嫁さん:「そうだねえ。皇室の方が『戦術核の研究』されていた、なんてことになれば・・・うん、世界が動く」

Wife: “Yes, that's right. If it comes out that the imperial family was 'studying tactical nuclear weapons,'... yeah, the world will move.”

私:「まあ研究者として生きるのであれば、発表してナンボなのは事実だけど、個人的には、研究なんぞ別に発表しなくてもいいと私は思っている。公に発表できなくとも、少なくとも、自分の好きな勉強が自由にできる環境だけは担保されていて欲しい、と心から願っている」

Me: “Well, it is true that if they are going to live as a researcher, they have to publish their research, but I do not think they have to publish your research. Even if they cannot publish publicly, I sincerely hope they can have an environment where they can freely study what they want.

嫁さん:「・・・」

Wife: “...”

私:「政府機関は、皇室の方々の『学問の自由』を守ってくれているのかな・・・」

Ebata: “I wonder if the government agencies are protecting the ‘academic freedom’ of the imperial people...”

-----

(シニアの)学問の徒の一人として、「学問の自由だけは絶対に守られるべきである」と、私は信じているんです。

As one of the (senior) academics, I believe that “only academic freedom should be protected.

ちなみに、戦術核は無理ですが、IT周辺の研究であれば、私は研究のお手伝いができると思います。

By the way, I can't help with tactical nuclei, but I can assist with IT research.

私は口も軽く、筆も軽いですが、その秘密は墓まで持っていくつもりです。

I am light of mouth and light of pen, but I will take that secret to my grave.

ですけど、やめた方がいいかな。

But I think you'd better not.

私、外国の諜報機関に拷問されたら、2秒で口を割る自信があります。

I am confident that if a foreign intelligence agency tortured me, I would crack in two seconds.

-----

ともあれ、宮内庁の人が『あの江端は、何下らないことを心配しとるんだ』と、せせら笑ってくれるようなら、それが一番いいです。

Anyway, it would be best if the people at the Imperial Household Agency would sneer at me and say, 'What a silly thing that Ebata is worrying about.

『計算とシステム評価から、敬愛に至る』

未分類

NHKの「解体キングダム」という番組がありますが、この番組構成と同じような形態で、人生の終りを計画・実行する「終活キングダム」を考えて下さい。

「終活キングダム」というテーマに基づく番組構成を提案します。この番組は、視聴者に終活(人生の終わりに向けた準備)についての具体的な手順やアイデアを提供することを目的とし、解体キングダムのようにプロジェクト形式で進行します。


番組タイトル

終活キングダム ~人生の最終章をデザインする~


番組構成

1. オープニングセグメント

  • 番組のテーマを簡潔に紹介。
  • 視聴者が抱える「終活」への不安や課題を映像やインタビューで紹介。
  • 「今日のプロジェクト」を発表。例えば、遺品整理、生前契約、デジタル遺産の管理、終活イベントの準備など。

2. プロジェクト開始

  • 番組ホスト(終活コンサルタントや専門家)が登場し、具体的なゴールを設定。
    • 例: 遺品を整理し家族に思い出を伝える、デジタルデータの整理とメッセージ作成など。
  • 専門家チーム(弁護士、遺品整理士、ライフコーチ、医療関係者)がプロジェクトをサポート。

3. ドキュメントパート

  • 実際のプロジェクト遂行の様子を追う。
  • プロジェクトの対象者(高齢者やその家族)が抱える感情的な葛藤や課題を描写。
  • 専門家が終活のアイデアや技術的なノウハウを提供。
    • 例: 家族とのコミュニケーション方法、効率的な整理術、法的手続きの解説。

4. エモーショナルセグメント

  • 家族や親しい人々との会話や手紙の準備など、感動的な場面を挿入。
  • 視聴者が共感できるように、実際の人生エピソードを共有。

5. プロジェクトの完成

  • 成果を視聴者に報告。
  • 例: 整理された家、メモリアルビデオ、生前葬の準備が整った様子などを紹介。
  • 対象者の感想や心の変化を語ってもらう。

6. エンディングセグメント

  • 番組を通じて得られた知識や視点を総括。
  • 視聴者に向けたメッセージとして、「今日から始められる終活リスト」を提供。
  • 次回予告: 他の終活テーマ(墓じまい、老後資金計画、友人へのメッセージ作成など)。

特徴

  • ビジュアル重視: 解体キングダムのようにビフォー・アフター形式を取り入れ、視覚的な変化を楽しめる構成。
  • 専門家の知識を凝縮: 終活のプロフェッショナルが分かりやすくアドバイス。
  • 心に響く物語性: 感動的な人間ドラマを通じて、終活への前向きな姿勢を啓発。
  • 参加型の要素: 視聴者が自分でも実践できる終活ワークシートを提供。

この番組を通じて、視聴者が人生の最終章を自分らしくデザインし、前向きな気持ちで終活に取り組むきっかけを提供します。


(江端感想)

うーん。この内容では、プロジェクトの評価項目(KPI)と、評価結果、およびフィードバックがないな。

「まだ、番組として検討の余地あり」と思いました。

# 自分の「死に方」にまで、点数を付けられではたまらん、と考える人は多いかとは思いますが、私、「終活」も、「技術」の一つだと思っていますので。

2024,江端さんの忘備録

私は、容姿や成績はともあれ、自分の話題や考え方が、世の中の若者と違うということを、かなり早い段階から認識しておりました。

I recognized very early on that my topics and ideas differed from those of the world's youth, notwithstanding my appearance and grades.

で、『多分、私には、恋愛や結婚はかなり難しいであろう』とい自己分析が、15歳くらいの時には完成していたように思います ―― それはそれで、嫌なガキではありますが、それはさておき。

So, I think I had completed my self-analysis of 'I will probably have a tough time finding love and marriage' by the time I was about 15 years old -- and that's a nasty kid, but that's beside the point.

もちろん、今のご時世であれば、独身であり続けることは特段珍しいことではありませんが、当時のティーンエイジャで「自分が将来も独身であり続ける」などと思っていた若者は、ほとんどいなかったであろうと思います。

Of course, it is not particularly unusual for teenagers to remain single today, but few teenagers at that time would have thought that they would stay single in the future.

なぜなら、社会全体が『非婚者の存在』自体がスコープ外、というくらい「結婚は当然である」という風潮でしたし、そうでなければ「高齢非婚者には『何かある』と勘繰られる」のが普通という時代だったのです。

In those days, it was so common that society as a whole took “marriage for granted” to the extent that “the existence of non-married people” itself was out of scope, or else “older non-married people would be suspected that there was something wrong with them.

で、この『何かある』が、今となっては大問題となるようなネタ(同性愛者、小児性愛車、性的不能者、不妊者などなど)という、それはもう、想像を絶する圧倒的な社会的偏見と差別だったのです。なにしろ、それらが"偏見"や"差別"という意識すらなかったのです。

And this “something” was the kind of material that is now a big problem (homosexuals, pedophiles, the sexually impotent, infertile, etc.), which was unimaginably overwhelming social prejudice and discrimination. At any rate, there was no awareness of “prejudice” or “bigotry.

このような過去の常識を、今の時代から非難するのは簡単ですが、あまり意味がありません ―― というのは、今の時代の有り様も、次の未来の世代で批判されることも「確定しているから」です。

It is easy to condemn such common sense of the past from the present time, but it does not make much sense because it is “confirmed” that the next generation will also criticize the state of the present time.

未来とは、過去を踏み台にして、多くの人の幸せを少しづつ増やしていくようにできている、と、希望的に期待します。

I hope and expect that the future is made to be a stepping stone to the past and a little more happiness for many people.

まあ、最近は、その踏み台にされてしまう過去の差し替えが早くて、本当に苦労していますが。

I have been struggling lately with the quick replacement of the past, which is used as a springboard.

私、現状を1mmも変えないまま、安全で平和な死を迎えたいだけの、バリバリの保守です(と自負しています)が、ちょっと厳しいなぁ、と思っています、

-----

ともあれ、この価値観(今で言うところの偏見と差別)が継続すると思っていた、当時のティーンエイジャであった私は、本気で「ヤバい」と思っていたわけです。

Anyway, as a teenager at the time, I seriously thought that this value system (what we now call prejudice and discrimination) would continue.

基本的に、私は人間が好きではありませんので、男女交際も、基本的には『面倒くさい』と考える方でしたが、それでも、男女交際は、不相応で不器用なりにがんばっていました。

I don't like people, and I considered male-female relationships to be a 'hassle,' but even so, I tried my best in my unworthy and clumsy way to have male-female relationships.

で、かなりの頻度で失敗を繰り返して、学習をし続けることになりました。

And so, quite often, I made mistakes and continued to learn.

特に、「自分のプライドを捨てる」というのが一番辛い作業だったと思います。

In particular, I think the most challenging part of the process was to “give up my pride.

その他「ロジックが通じない人間が存在する」ということや「理由も説明せずに、『どうして分かってくれないの』と突然泣き出す人間」に面くらったりもしていました。

I was also amused by “the existence of people who cannot understand logic” and “people who suddenly start crying without explaining why, saying, 'Why don't you understand me?

その結果として、「どの時点まではその人に寄り添う努力をして」、「どの時点でその人を諦めるか」 ―― という閾値(しきいち)ができてきたように思います。

As a result, I think I have established a threshold (threshold) at which I should make an effort to be close to the person and at which point I should give up on the person.

-----

今の時代は非婚であることが一つの生き方として認められています(よね?)が、もし、結婚をしたいと思うのであれば、それなりの数の交際を試みて、結構な数の失敗をする、ということは、避けて通れないと思っています。

Nowadays, being unmarried is accepted as a way of life (right?). However, if you want to get married, I think it is inevitable that you will try many relationships and make a fair number of mistakes.

プライドを捨てて、「自分が無造作に放り投げられ続けるサイコロ」程度の存在でしかない、という、自己認識から始めないと、結婚に至るのは難しいかもしれません。

If you don't let go of your pride and start with the self-awareness that you are nothing more than “a dice that keeps getting tossed carelessly,” it may be challenging to get married.

江端さんのひとりごと「英会話スクール出逢い機関論」

単に、私の恋愛/結婚の学習能力が低かっただけかもしれませんが。

Maybe I wasn't a good learner in love/marriage.

-----

という訳で、江端家の娘たちの恋愛事情については、私は原則不干渉です。

Therefore, as a rule, I am non-interference in the love affairs of the Ebata family's daughters.

事前に連絡さえ入れておけば、外泊、同棲、旅行、全て基本的にOKです。事前や事後の説明も不要ですし、私も別段聞き出しません(本人から言い出す場合は別ですが)。

Overnight stays, cohabitation, and travel are all OK as long as I am notified. There is no need for an explanation before or after the fact, and I don't ask for it (except when the person himself says so).

そのプロセスで発生する娘たち自身の幸福や不幸は、娘たちが享受する「権利」です。この権利を保護者と言えども邪魔することはできません。

The daughters' happiness or unhappiness from this process is their “right” to enjoy. This right cannot be interfered with, even by parents.

ともあれ、私の『恋愛と結婚の成否は、つまるところ"場数"で決まる』という主張は、主観的にも客観的にも正しいと思っています。

Anyway, my assertion that “the number of occasions ultimately determines the success or failure of love and marriage” is correct subjectively and objectively.

未分類

江端さんのひとりごと

「英会話スクール出逢い機関論」

2002年12月24日

特許明細書が書き上がりません。

最近、クリスマスの思い出と言うと、特許を執筆していた記憶以外にありません。

時期的にも、下期の特許提出の時期にぶつかることもあって、私にとって、「クリパ」と言われれば、クリスマスパーティなんぞではなく、クリスマスパテント(特許)です。

本当は、このような愚にもつかない駄文を書いている間に、明細書の第二の実施例を執筆しなければいけないのですが、システム構成図を書き直すのが面倒なのです。

なんとか手を抜けないかと、現実逃避の考案をしている時、私の駄文執筆能力は、最高潮に達するようです。

-----

嫁さんの気質や思想やポリシーに影響されるところ大なのですが、私は、結婚してから色々なことから解放され自由になり、人生が楽に、そして楽しくなりました。

また、嫁さんとは関係なく、結婚というシステムの観点からだけでも、いくつかのことから自由になったことがあります。

その中の一つに、「クリスマス脅迫症候群」とも言うべきものがあります。

この時期、駅前、商店街、デパート、繁華街、どこにいても出現する緑と赤の装飾、巨大なクリスマスツリーの電飾イルミネーション、そして、どこまでもしつこく追いかけてくるクリスマスソング。

会社の帰りに、夕食のコロッケを買っているところに、ユーミンや山下達郎なんぞ、出現させるんじゃない(ちと古いが)。

若い頃、私は、

一人で街を歩いたら、いかんのか!

と怒鳴りたくなる衝動にかられていました。

そのようなものから逃げる為に、イブの夜に嫁さんに担保をお願いしていた若い頃の自分は、愚かだったと思います。

だが、この青春の愚かなプロセスなくして、今の家庭や家族がないのも、また真実です。

その時、若さ故の愚かさを、シニカルに笑っていただけなら、今、食卓を囲んで家族で笑っていることはできなかったでしょう。

逆説的な結論ではありますが、「クリスマス脅迫症候群」によって「クリスマス脅迫症候群」から離脱する、というこの一連の理論は、物質が他の物質に変化するプロセスで、一時的に高エネルギー状態に至らなければならないという「励起状態」を思い起こさせます。

いずれにしても、今の私には、街中のクリスマスソングも、電車の中で若い恋人達がいちゃつく様も(そして愚にもつかない彼等の会話も)、まるで、梅が咲きほこる雅な茶会の席で、俳句をしたためながら、ホトトギスの声を遠くに聞くくらい、気になりません。

ともあれ、こういう下らない脅迫観念から離脱できただけでも、結婚は私にとって意義があったと断言できます。

閑話休題。

-----

実際のところ、一体どれ程の効果があるのだろうか良くわからない「英会話スクール」ですが、この不景気日本にあって、しぶとく生き残っているようです。

先日、先輩と話していた時に、「英会話スクール」の目的は、勿論英会話の向上にあることの他、「異性と出逢う場」としての役割もあるそうです。

なるほど。

そういうことなら、あのふざけた高価な授業料も、投資としてはむしろ安い。

個人を主体とする現代の社会構造上、異性と出逢うチャンスがないと言うのは、至極当然のことではあるのですが、出逢いを求めている当の本人達にとっては、深刻な問題です。

近い未来、自力で彼氏や彼女を見つけてきた者は、会社や地元の自治会から表彰されるような未来がくる、と私は真面目に考えております。

実際、政府が国営のお見合い期間の設立に動いています(2002年11月14日の朝日新聞より)

-----

これは本当の話ですが、私は10年も前に、日立のスーパーコンピュータのアプリケーションとして「お見合いシステム」を提言していました。

スーパーコンピュータの性能と言うと、円周率の計算くらいしかやることがないように思われていますが、これからのスーパーコンピュータはスペックは、MIPSやディスクアクセス速度、トランザクション処理数などではありません。

目標は、単位時間あたりに、どれだけの大量のカップルを生成させることができるか、そして、そのカップルをどれだけの時間維持させえるか、さらには、定着率(結婚率)などが競われるようになる、と予言していました。

MTTR(Mean Time To Repair 平均修復時間)は、システムの平均復旧時間から、カップルの平均復旧時間へと解釈が変更され、MTBF(Mean Time BetweenFailure 平均故障間隔)は、言うまでもなく、カップルの平均交際停止間隔と解釈される訳です。

こんな風に考えていくと、「システム」と「恋愛」は恐しく良く似ていることに気がつきます。

セキュリティの観点から言えば、機密性、可用性、抑制機能、予防機能、回復機能等、メンテナンスの観点からは、初期不良、経年劣化、リプレース・・・

まあ、この辺で止めておきましょう。

-----

結婚の問題とは関係なく、異性と付き合うことは、それ自体が人生を豊かにするし、そもそも楽しいものです。

勿論、苦しさや面倒も半端じゃありませんが。

この機会を、英会話スクールが提供しているのだとすれば、大変コストパフォーマンスな「場の提供」と言えるでしょうし、次世代の新しいコミュニティ創成の場として大変有望なものであると、私は考えました。

-----

「そうかな?」

私が得意げに、「英会話スクール出逢い機関論」を唱えていると、嫁さんが異議をはさんできました。

私 :「どうして? 出会い系のメールやWebなどに比べて、身元や面が割れる分、健全で安全で安心だし、勉強で集うと言う点も、さらに高品質のフィルターを通っているとも解釈できるぞ」

嫁さん:「『出逢う』為には、男性と女性が、少なくとも同じクラスにいなければいけないよね」

私 :「そりゃ、まあね」

嫁さん:「で、まあ当然、英会話を始める人なら、初級コースから入会するよね」

私 :「そうだろうね」

嫁さん:「自然に無理なく親しくなるためには、それなりに時間もかかるよね」

私 :「あからさまに、『異性を探しています』てな感じの奴なんて、いやだろうからな」

嫁さん:「英会話クラスの初級コースなんぞに、うだうだといつまでも居残っている男ってことは、『私には将来性がありませんよ』と宣言しているようなものじゃない? 私なら、私と同じクラスにいるような男は嫌だな」

私 :「・・・あっ」

盲点でした。

確かに、そんな将来性の見えない異性を探しすために、金を出しているとしたら、投資以前の問題です。

金をドブに捨てているようなものです。

嫁さんの提示したアンチテーゼは、英会話スクール以外にも、テニススクール、その他のスクール全部に適用が可能のようです。

いつまでたっても、初級コースから抜けられない野郎と付き会いたい女性は少ないだろうからです。

むしろ、検討除外の明確な指針となってしまう恐れもあります。

まあ、別の異性へのアクセスのポインタくらいにはなるのかもしれませんが。

-----

「出逢い」が難しい時代になりました。

「出逢い」を構築するために、自分ではない、不本意な自分を演出する必要性に苦しんでいる人も多いと思います。

口ばかりが上手くて、綺麗に装うのが上手い奴だけが、出逢いの門に立てるのだろうかと問われれば、私は自信を持って答えることができます。

その通りです。

ですから、「一緒になって貰うために、地に這いつくばい、泥をすすり、自尊心を投げうって、彼女の足を舐めるような屈辱を経て、結婚を承諾して貰った」(http://www.kobore.net/mail8.txtより抜粋)と言う、私の尊敬する人の言葉が、私の胸を熱く打つのです。

-----

クリスマスイブの今日、私より皆さんに、新約聖書の「マタイによる福音書」7章13節を贈ります。

「狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きくその道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。命にいたる門は狭くその道は細い。そして、それを見いだす者が少ない」

最後に、江端による福音書、第3節A項の第5号にて、今日はお別れしたいと思います。

皆さん、よいクリスマスを。

「狭い門から入る必要なんぞないし、できれば避けたいのは山々だが、本当の自分を好きになってくれる人と出逢う為の門は狭い。天国の門なんぞお話にならんくらい狭い。ナノテクノロジーですら解決できないほど狭い。とにかくうんざりするほど狭い。それを見いだす者は、かなり運が良い」

(本文章は、全文を掲載し、内容を一切変更せず、著者を明記する限りにおいて、自由に転載して頂いて構いません。)