未分類

江端さんのひとりごと

「世代の特異点」

1998/01/16

「X JAPAN」とは、7年程前に結成したバンドだそうで、嫁さんに訊ねてみると、彼女も何曲か彼らの持ち歌を知っていました。

『ふーん・・・。そんなに有名なのか』とパソコンでネットサーフィンしながら検索をかけてみると、まあ出てくるは出てくるは、熱狂的なファンが作った濃い内容のホームページが多数ヒットし、熱狂的・・・というか、狂信的な内容で、ちょっと引き気味になりました。

そういうカルト的なホームページを差し引いても「X JAPAN」は非常に知名度の高い優れたバンドのようです。独特のな音楽スタイルで一世を風靡し、ティーンエイジャーだけでなく、幅広い世代に渡り熱狂的なファンを多く持っていることがわかりました。

今度、きちんと彼らの曲を聞いてみたいと思っています。

-----

昨年の年末、30日まで働いていた嫁さんがついに倒れ、大晦日と正月はずっと熱を出して昏睡していました。

このような状態で大掃除など出来よう訳も無く、私は嫁さんの枕元に氷水の入った洗面器を置いて、時々彼女の額の濡れタオルを換えつつ、その合間に部屋や車の掃除をして、しめなわや鏡餅を買いに行き、夕食の手巻き寿司の準備と年越しそばを作っているうちに、いつの間にか年を越してしまいました。

31日の大晦日、私は、寝込んだ嫁さんの横で、部屋中をどたばた走り回っていて、その部屋のテレビは一日中スイッチオンの状態のままになっていました。

おかげで、テレビ局のニュースを何度も聞かされることになりました。

テレビ局の人間は、東京上野のアメ横と老舗の蕎麦屋の生中継をすれば大晦日のニュースは事足りると考えているようです。視聴者の安易な刷込みの上で、ろくな企画を立てずにすごせるマスコミとは、実にうらやましい職業です。

そのニュースの合間にキーワードとなる2つの芸能情報がありました。

それが、「アムロ休業」と「X JAPAN解散」でした。

アムロとは、アイドル歌手の「安室奈美恵」であることは知っていたのですが、「X JAPAN」の方は全くわかりませんでした。

私がその時すぐに思ったことは、『UNIXのXウインドウの日本語対応版(*1)なんぞに ソフト技術者以外の一般人がなんで興味があるのか?』と言うことでした。

ずいぶん前から不思議に思っていて、『X JAPAN解散!』と騒がれた時、「『Xのサポート中止』の間違いじゃないか?」と首をかしげていました。

これがミュージックバンドのバンド名であるのを知ったのは、大晦日のニュースで「X JAPAN解散コンサート」を見た時です。

(*1) ktermとかxjptermのことかと思っていた(本当)

中継の解散コンサート会場には、ディープな化粧のOLのお姉さんや、知性とはあまり御縁を感じさせない一世代前のヤンキー風のお兄さん、無理があるんだから止めた方がいいのにな、と余計な気を遣わせてしまうサーファ風のおじさんや、尖った金属を多数装着した皮製のジャンバーを着た「お姉さん」と呼ぶには若干無理のある女性の方々が多数集まっていました。

もちろん、普通のカジュアルな服装の方も多かったのですが、コンサート会場に、わざわざ学校の制服や、特攻服なんぞを着てくるティーン達は、やはり「世代の特異点」と言う気がします。

レポーターが、開演を待っている人たちにインタビューをしていました。

『きゃ~、これテレビぃ?』と言いながらピースサインをする女子高生たち。せっかく世代の特異点として認められているのだから、もっとアバンギャルドなアクションを、自ら開発して欲しいものです。

『X JAPANのいいところ?サイコ~って感じぃ?!』

質疑応答の体をまるで成していません。

私としてはこのミュージックバントについて知りたいのであるが、これでは情報が何もありません。

だいたいテレビ局のレポーターがなっていないと思います。

質問に対して、コンパクトかつ的確な表現でまとめ、テレビの向こうの視聴者に適切な情報を送り込むことができる知性と教養にあふれるX JAPANのファンの人を見つけて、インタビューすべきなのです。

マスコミが、世代の特異点に媚びるのは仕方ないとしても、視聴者にまで迷惑をかけるのは良くないと思います。

次のインタビューは、いわゆる「ヤンキー座り」をして暴走族の集会そのものの状況で集まっているティーンの女の一群の一人。

特攻服には「YOSHIKI命」と書かれていました。

特攻服といえば、私は暴走族と言う奴等が死ぬほど嫌いです。

私自身もライダーで、バイクの魅力と危険は骨身に染みて分かっていますが、私に関係のない所であれば、好きなだけ暴走してくれればいいし、喧嘩でも殺し合いでも好きなだけ思う存分やって、とっとと逝ってくれて構いません。

私が許せないのは、深夜に爆音を撒き散らしこの『私』の安眠を妨害することです。

正月の深夜、アパートの真横でマフラーはずしたバイクのエンジンの爆音で叩き起こされ、新年から怒り心頭に達しております。

早朝覚醒型不眠症の私を深夜に叩き起こす全てのものを、私は『敵』と認識します。

閑話休題。

-----

知性のなさそうな舌っ足らずな口調のしゃべりかたと、お世辞にも可愛いとは言いかねる顔にべったり化粧を塗った面は、それだけで私の生理的な嫌悪感を「ばしばし」と刺激しました。

『ヨシキはぁ、自分のことぉ、ちゃんとぉ分かっている奴だからぁ、やっぱぁそういうこと、きちっとしてるしぃ!』と言い放つと、(お前らには分かるまいがよお)と言う尊大な目をして、カメラの方を睨み付けていました。

それを聞いた瞬間、私は、久々に自分の中で『ブチッ』と切れる音をききました。

・・・おい、女(アマ)・・・。

私は、掃除機を持っている手を止めて、テレビの画面を直視しました。

・・・おまえは、(多分X JAPANというバンドのメンバーの一人なんだろうが)その、「ヨシキさん」と言う方と友人なのか!

お前がどう思っているか知らんが、その「ヨシキさん」はお前のことなんか、髪の毛ほどにも知っちゃいないぞ!!

(よくわからんが)その「ヨシキさん」は偉大なアーチストなんだろうが!?

お前ごとき暴走族ふぜいが、友人のようにタメ口きいて偉っそうにするんじゃねえ!!

この身の程知らずがぁ!!!

私は久しぶりに、体中に怒りのアドレナリンが満たされるのを感じていました。

-----

しかし、程なくそれがすぐに引いていくのを感じて、自分でも意外な感じでした。

そうです。

私はよく分かっていたのです。

「若さ」というのは、「愚かさ」と同義であるということを。

アイドルの歌っている歌を、自分だけに送られたメッセージのように受け取ってしまう愚かさ。

年に何回もないコンサートのチケットを、文字どおり命がけで入手し、アーチストが観客席に向かって呼びかける言葉だけで、そのアーチストの人格を全て理解してしまったかのように思い込む愚かさ。

そして、夜になれば、その憧れのスターとデートしたり結婚したりする妄想の中で、安らかに眠りついていく愚かさ。

はっきり言って、馬鹿です。

新興宗教にずっぽりはまってしまったり、過激な思想を礎とする過激派や、非合法の暴力を生業とする団体に入って行ってしまう奴が多いのも、そして、好きになった人をその人の意志を無視して追い回す馬鹿さ加減も、やはり「若さ」がなせる恐るべき業(わざ)です。

私は、気の狂った教祖を抱えた宗教団体が、地下鉄にシアン系の毒ガスを撒き散らして4000人もの人間を殺傷する被害を与えた事件を、今でもはっきりと覚えています。

そしてその実行グループが、私と同じ年齢くらいだったことを忘れることができません。

『人を殺めてはならない』と言う社会の一般的公理すら、若さゆえの柔軟な受容体を持ったが為、簡単に歪(いびつ)な宗教思想で捻じ曲げられてしまった彼ら。

駅前に掲げられている指名手配の看板に載せられている彼らの写真は、もしかしたら私だったかも知れないのです。

-----

(ヨシキのことなら何でも分かっている)と思い込んでいるこの特攻服の女は、己の馬鹿さ加減を全国に知らしめてしまいました。

彼女は、いずれ自分の浅はかな愚かさに気がつき、それを思い出しては恥ずかしさのあまり叫びだしたり、部屋の中を転がり回るようになるのかも知れません。

「若さ」故の「愚かさ」の特権を使ってしまった者たちは、その大いなる負の財産として「恥ずかしさ」という苦痛を一生引きずっていかねばなりません。

-----

しかし、「世代の特異点」たちが、その資質である「愚かさ」を発揮できる時間はきわめて短いのです。

そして、彼らが「愚かさ」を全開できるということは、この国が「愚かさ」を許容する余裕があるということです。

ある年になったら、例外なく軍役につかねばならない国があります。

女性が肌を見せることを法で禁じている国もあれば、市民が犯罪者を石を投げて殺すことを奨励する国もあります。

成人することが一つの奇跡とされる、小児死亡率が極めて高い国もあります。

この国は、有能とはいいかねる為政者と、既得権の確保に終始し汚職にまみれた官僚に支配され、不動と思われた経済基盤もそろそろ真面目にやばい状況です。

ですが、『ヨシキのことを何でも知っている』と思い込んでいる馬鹿な若者の存在を許せる程度には、この国はまだまだ余裕があるんだと思います。

-----

銀行がつぶれ、円が高騰し、金融機関が破綻し、日立がつぶれても大丈 夫。

東京にマグニチュード8程度の直下型地震が直撃し、首都機能が完全に破壊されても、心配いりません。

北朝鮮が自己崩壊し、そのついでに近隣諸国にやけくそのような戦争を仕掛けたって、まだまだ行けます。

しかし、「世代の特異点」達の望みが、『ヨシキのお嫁さんになること』ではなく『世界平和』なんぞに変わった時・・・・

その時、この国は本当に終わりです。

(本文章は、全文を掲載し、内容を一切変更せず、著者を明記する限りにおいて、自由に転載して頂いて構いません。)

2012,江端さんの忘備録

実家に一冊の本が置いてあります

「兵士たちの連合赤軍」という本です。

# 学寮の先輩の部屋にあったものを、拝借し、その後、返却していないだけです。

連合赤軍の兵隊達は著名な大学の出身者であり、基本的に善人であり、世の中の仕組みを変えて、多くの人を助けたいという理想主義者という点で共通しています。オウム真理教にしても同様です。

私は、『革命やら宗教ふぜいに救って貰おうとは思わん。大きなお世話だ』と思うけど、「人を助けたい」と思うそのマインド自体は悪くないと思っています。

----

しかしですね、「人を助けたい」というマインドが、「集団リンチ」や「毒ガス散布」になるという理屈が、よー分からん。

で、私も、それらの組織の「教義」やら「方針」やら「理念」について、ちょこっと調べてみたんですよ。

いわゆるコモンセンスから逸脱すること甚しいのですが、一応、細いながらも「一本の糸」のように論理付けはできているようです。

----

無理があるのは、この論理付けの中間に「善意の殺人」という概念が入り込むところです。

『教義に従って死ねば天国に生まれる→教義の名による殺人の肯定』

『革命の敵(身内も含む)を排除すれば人民の救済に繋る→革命の名による殺人の肯定』

こんなこと、今更言うまでもないことですが。布教や革命成就の為の暴力を肯定している宗教や政治結社はゴマンとあるのは、ご存知の通りです。

-----

ようするに、善意で構成されている彼等は、「筋の通った論理」に対抗する力がなかったと言うことです。

「論理」に対しては「論理」でしか立ち向えないというルールを作って、それを守るという律儀さがあった。

集団リンチにしろ、毒ガス散布にしろ、そこに「正当な論理付け」をされ反論ができなければ、それに逆らうことができなかった。

暴力や殺人などのテロを、無条件で「否」と言えない弱さ。

唾棄すべき弱さ。

----

この時代にあって、今、我々に求められる力とは、

『あなたには、ついていけません。さいなら』

と言い放って、何もかも放り出して逃げだす勇気、

「逃走力」

かもしれません。

「転向力」といっても良いかもしれません。

-----

と、ここまで読んだ、あなたは、

「また、江端のあの『停滞主義』論か」

と、うんざりされたかもしれませんが、そうではないのです。

ここから、この文章の論旨は、大きく飛躍し、

「新型うつ」

の話にシフトするのです。

(続く)
http://www.amazon.co.jp/兵士たちの連合赤軍/dp/4882026996

2024,江端さんの忘備録

私は、私は料理が「できる」というレベルではありませんが、料理を「する」というレベルにはあると思います。

I am not at the level where I 'can' cook, but I think I am at the level where I 'do' cook.

私は、冷蔵庫の残り物から、適当に一品作ることができます。

I can make a dish from leftovers in the fridge, as appropriate.

もちろん、その料理は「旨い」というものではなく、「喰える」というものです。

Of course, the food is not 'good,' but 'edible.'

外食は、外出して、注文して、待って、食べて、支払いをして、帰宅する、というプロセスが発生しますが ―― 私は、これを面倒くさいと感じます。少くない時間を消費するのも嫌なのです。

Eating out involves going out, ordering, waiting, eating, paying, and going home - I find this a hassle. I wouldn't say I like to consume a small amount of time.

で、結構な頻度で『外す』のです 。つまり『不味い』。

And I 'miss' quite often. In other words, it 'tastes bad'.

外食は一種のギャンブルですので、これは必要なコストと言えますが、やっぱり『外す』リスクは見逃せません。

Eating out is a kind of gambling, so this is a necessary cost, but the risk of 'missing out' still cannot be overlooked.

-----

それ以外の観点としては、「料理がシステム構築」であるということですね。

The other perspective is that 'cooking is system building.'

男子食堂

ただ、私は素材や調理法に関する科学的知見がありませんので、私の料理は、基本的には「トライ&エラー」となります。

However, I have no scientific knowledge of ingredients or cooking methods, so my cooking is essentially 'trial and error'.

自分の料理でも、「外す」ときは「外します」

Even my cooking 'fails' when I 'fail.'"

-----

で、今日、たまたま、

And today, by chance,  I read the book of 

ヤンキー君と科学ごはん

Yankee-kun and Science Gohan

を読みました。

これが凄くてですね、料理のプロセスの意義を、ほぼ100%科学的に説明しているのです。

The book is amazing. It explains the significance of the cooking process in an almost 100% scientific way.

漫画(絵図)で説明されているし、ストーリの中で主人公たちの会話を読むことで、内容も深まります。

It is explained in cartoons (pictorial), and the content is deepened by reading the conversations between the main characters in the storyline.

ヤンキー君がわたしたちの疑問を、先生がその理由を説明していくというストーリ展開が良いです。

The storyline is well developed, with Yankee-kun asking our questions and the teacher explaining why.

-----

性別、年齢に関係なく、自分の食事くらいは、自分でなんとかできるようにした方がいいです。

Regardless of gender or age, you should at least be able to manage your food.

自分の喰いたい飯を、自分で作るのは、てっとり早くていいですよ。

Making the food you want to eat yourself is quick and easy.

彼は『鳥と豚と牛の肉の違いも分からん』と無邪気に語っていましたが ―― はっきりいって、それ『マザコン』や『ロリコン』以上にヤバい。

未分類

バスは、平均速度17.9km/hくらい

カートは、平均速度7.2km/hくらい

高低差が富岡地区と程度の1.3kmをテスト歩行 / 24分
歩行は3.25km/hくらい

歩行に対するバスの歩行比 = 0.18

歩行に対するカートの歩行比 = 0.45

-----

歩行速度: 1.0 m/s (約3.6 km/h)  → 3 km/h
自転車速度: 4.0 m/s (約14.4 km/h) → 14 km/h
原付(バイク)速度: 6.0 m/s (約21.6 km/h) 信号待ちを考慮すると、実際の平均速度はやや低くなる場合があります。 → 20 km/h
バス速度: 5.5 m/s (約19.8 km/h) 信号待ちを考慮すると、実際の平均速度はやや低くなる場合があります。 → 実測では17.9km/hとなっている → 18 km/h
自動車速度: 8.0 m/s (約28.8 km/h) 信号待ちや交通量によって速度が変動しますが、一般的な推定値です。 → 30 km/h
京急線の平均速度: 約40 km/hから50 km/h → 40 km/h
カートの平均速度 7.2km/h(実測) → 7 km/h
Unknownは、上記の単純平均としておく(やりようがないので) → 18km/h としておく

 

 

2024,江端さんの技術メモ

ポインタと値の操作: item がリスト内の要素をポインタ経由で取得している場合、item を変更しても元のリストの要素が変更されることがありますが、それ以外の場合はそのような自動的な反映は行われません。必要に応じて、&item を使用してポインタ経由でアクセスし、リスト内の要素を直接変更します。

 

スライスと範囲ループの挙動: Go言語では、for range ループで取得した item は元のスライスの要素のコピーです。これにより、item を直接変更しても元のリストの要素に反映されません。そのため、ポインタ経由でアクセスして変更する必要があります。

失敗例

var estimatedStartTime time.Time
			var estimatedMovingTime time.Duration
			var estimatedStayTime time.Duration

			for i, item := range list {

				if i == 0 {
					estimatedStartTime = estimated_Start_Time(data, item.destination) // 出発時刻(リアル時間)
					fmt.Println("i=0のitem.destination:", item.destination)
					fmt.Println("i=0のestimatedStartTime:", estimatedStartTime)
					item.dep_time = estimatedStartTime // 時刻 (記録用)
					fmt.Println("in i=0  item.dep_time:", item.dep_time)
				} else {
					item.dep_time = estimatedStartTime.Add(estimatedMovingTime + estimatedStayTime)
				}

				fmt.Println("===================>", item.dep_time)

				estimatedMovingTime = estimated_Moving_Time(item.ox, item.oy, item.dx, item.dy) // 移動時間(間隔)
				fmt.Println("estimatedMovingTime:", estimatedMovingTime)

				estimatedStayTime = estimated_Stay_Time(data, item.destination) // 滞在時間(間隔)
				fmt.Println("estimatedStayTime:", estimatedStayTime)

				// item.dep_time = estimatedStartTime // 時刻 (記録用)
				item.stay_time = estimatedStayTime // 滞在時間(間隔) (記録用)


					if i+1 < len(list) {
						fmt.Println("in 558", estimatedStartTime, item.dep_time)
						nextItem := &list[i+1]
						nextItem.dep_time = estimatedStartTime.Add(estimatedMovingTime + estimatedStayTime) // 次の出発時刻 = 現在の出発時刻 + 移動時間
						fmt.Println("After nextItem.dep_time:", nextItem.dep_time)
						fmt.Println("in 562", estimatedStartTime, item.dep_time)
					}


				//fmt.Println("in 565", estimatedStartTime, item.dep_time)

			}

			for i, item := range list {
				fmt.Println(i, "item.dep_time:", item.dep_time)
				fmt.Println(i, "item.stay_time:", item.stay_time)
				fmt.Println(i, "item:", item)
				//fmt.Println(i, "item.dep_time:", item.dep_time.Format("2006-01-02 15:04:05"))
			}

成功例

var estimatedStartTime time.Time
		var estimatedMovingTime time.Duration
		var estimatedStayTime time.Duration

		for i := range list {
			if i == 0 {
				estimatedStartTime = estimated_Start_Time(data, list[i].destination)
				fmt.Println("i=0のitem.destination:", list[i].destination)
				fmt.Println("i=0のestimatedStartTime:", estimatedStartTime)
				list[i].dep_time = estimatedStartTime
				fmt.Println("in i=0  item.dep_time:", list[i].dep_time)
			} else {
				// 前のアイテムの出発時刻に移動時間と滞在時間を加えて計算
				list[i].dep_time = list[i-1].dep_time.Add(estimatedMovingTime + estimatedStayTime)
			}

			// 移動時間と滞在時間を計算する
			estimatedMovingTime = estimated_Moving_Time(list[i].ox, list[i].oy, list[i].dx, list[i].dy)
			fmt.Println("estimatedMovingTime:", estimatedMovingTime)

			estimatedStayTime = estimated_Stay_Time(data, list[i].destination)
			fmt.Println("estimatedStayTime:", estimatedStayTime)

			// 滞在時間を記録用に設定する
			list[i].stay_time = estimatedStayTime

			fmt.Println("===================>", list[i].dep_time)
		}

		for i := range list {
			fmt.Println(i, "item.dep_time:", list[i].dep_time)
			fmt.Println(i, "item.stay_time:", list[i].stay_time)
			fmt.Println(i, "item:", list[i])
		}
	}

そんな仕様、知るかーーーー

2024,江端さんの忘備録

現在通っている大学のゼミの学生の半数は、海外からの留学生です(聞いている範囲では、殆どの学生がJICAの支援を受けているようです)。

Half of the students in the seminar at the university I am currently attending are from overseas (as far as I have heard, the JICA supports most of them).

先日、大学で留学生から、「大学の守衛門で、建物を聞いたら、腕で×印をされて、『私は大学の学生ではない』と言われた」という話を聞いて ―― 私(江端)がキレました。

最近、会社でのチームのリーダーも、海外の人になりました。

Recently, the team leader in my company has also been an expatriate.

ここ2年で、英語を使う機会が一気に増えました。

My opportunities to use English have increased dramatically in the last two years.

こうなってくると、もう英語が「できる」とか「できない」とかいう次元の話ではなくなります。

When this happens, it is no longer a question of 'being able' or 'not being able' to speak English.

「英語を使わない」という選択肢が『ない』のです ―― 本当に『ない』。

There is a 'no' option to 'not use English' -- really a 'no' option.

「使わなければ、自分の存在が消失する」という状況です。

'If I don't use it, I will cease to exist'.

正直、キツい日々です。

Frankly, it's a tough day.

-----

こうなってくると、「正しい英語」とか「美しい英語」とか、そういうことを言っている余裕は1mmもありません。

When it comes to this, there is not a millimetre of time to talk about 'correct English' or 'beautiful English'.

以前書いたコラムの内容を、そのまま実践するしかないのです。

I can only put into practice what I have written in my previous columns.

(上記をクリックすると、コラムに飛びます)

(Click above to jump to the column).

-----

上記のコラムの内容については、当時、少なからず批判を受けました。

I received no small amount of criticism at the time for the content of the above column.

(私は執念深いので、その批判をしてきた人のことを、全員覚えています)

(I am so vindictive that I remember everyone who has made that criticism.)

ちなみに、私の今のような状況は、今後の未来で、多くの日本人が直面する状況になるでしょう。

Incidentally, I am in the situation many Japanese will face now.

これは、確定した未来です。

The above is a confirmed future.

その時、「正しい英語」とか「美しい英語」などと言っている余裕があるでしょうか?

Can we talk about 'correct English' or 'beautiful English'?

私は「ない」と思う。

I would say 'no'.

この件に関してだけは、今なお、『私が正しい』と思っています。

I still think that I am right on this matter.

-----

多分、私のしゃべっている英語を、心底不快に思っている人は、沢山いるでしょう ―― 日本語ネイティブの人であれ、非ネイティブの人であれ。

There are probably many people who are sincerely uncomfortable with the English I speak, whether they are native Japanese speakers or non-native speakers.

そもそも、しゃべっている私自身が、私の英語を不快に感じています。

In the first place, I, who am speaking, feel uncomfortable with my English.

『もっと、カッコよく英語をしゃべれんものかなぁ』と、がっかりしてはいます。

I'm disappointed that I can't speak English more excellently.

ですが、自己嫌悪に陥る暇はありません。

But there is no time for self-loathing.

生きるためなのです。

It is for survival.

カッコついてける余裕なんぞ、あるわけありません。

There is no way I can afford to be excellent.

-----

私のデタラメな英語を聞いて、不快と感じて、私を嫌いになる人は、少なからずいると思います。

I think there are more than a few people who find my bullshit English offensive and dislike me.

申し訳ないと思いますが、今の私には、そんなことを忖度(そんたく)する余裕は全くありません。

I am sorry, but I now have no time for such a consideration.

諦めて下さい。

Please, you must give up.

『嫌いな奴から言われることは、その是非に関係なく、全ての内容に100%ムカつく』

 

2024,江端さんの忘備録

昨日、冷蔵庫の中に、テレビのリモコンが入っているのを見つけました。

Yesterday, I found a TV remote control in my refrigerator.

最後の利用者、時間帯、家に滞在していた人間、などを分析し、犯人は簡単に特定できました。

The culprit was easily identified by analyzing the last user, the time of day, the person staying at the house, etc.

――  『終りの始まり』が始まった

"The Beginning of the End" has begun.

を確信しました。

The above convinced me of the fact.

-----

まあ、これまでも、

Well, ever,

■風呂場に着替えを2セット用意する

■Two sets of clothes in the bathroom

なども、結構ありました。

And so on have been quite common.

不適切な情報制御

などもありましたが、「冷蔵庫からリモコンが出てくる」は、もうレッドアラートでしょう。

The above incidents have occurred over the past ten years, but "a remote control coming out of the refrigerator" should be a red alert by now.

『これからも、こういうことがあったら、夫婦で”情報”を共有する』ことを、嫁さんと再度確認しました。

My wife and I confirmed once again that we would share "information" with each other if something like this ever happened again.

 

 

 

2008,江端さんの忘備録

先日、道路を横切って、膝の高さ程度の柵を越えようとして、足を引っ掛け、派手に転倒してしまいました。

肘や胴を強く打ちつけ、暫く息ができませんでした。

-----

私がショックを受けたことは、足を引っ掛けたこと、そのこと自体ではなく、柵を乗り越える際に、その柵の存在をきちんと認識し、高さを確実にチェックしたという確信があるという事実です。

つまり、センサ(目とか耳とか)を介して、アクチュエータ(足、腕)に命令を出すという江端智一という一個の閉じた生体システムが、不適切な情報制御の処理を実行したという事実です。

-----

今日は敬老の日です。

未分類

クローン作るのに、10時間弱ですよ・・・(昔はよかった・・・(遠い目))

2024,江端さんの忘備録

シニアエンジニアの皆さん

Senior engineers.

後輩エンジニアが、『ご存知ないかもしれませんが・・・』という話をしてきて、

A junior engineer tells you a story about 'You may not know...',

それについて得意気に知識や知見を披露している時、

When she/ good at sharing your knowledge and expertise about it,

仮にあなたが、かつてその分野についての、ど真ん中の当事者であったとしても、

Even if you were once in the middle of the pack on the subject,

「へー、そういうものなんですか。大変勉強になりました。ありがとうございます」

'Oh, so that's how it is? I learned a lot. Thank you very much.

と、御礼を言うことができて、

はじめて「シニアエンジニア」というのです。

You are a senior engineer, so only when you say, "Thank you very much.

-----

ジュニアエンジニアの皆さん

Junior engineers.

上記のような可能性があることを、頭の片隅に置いておくと、

If you keep the above possibilities in mind,

『後になって色々と分かって、恥しさでベッドの上で転げ回る』という醜態を晒す回数を、減らすことができます。

You can reduce the number of times you have to do the abomination of 'I'll find out later and roll over in bed in shame.'"

-----

この歳になると、シニア、ジュニア、どちらの立場も見えるようになって ―― それなりに楽しいこともあります。

At my age, I can see both sides, senior and junior -- and it can be fun.

『マウントなんて、面倒くさい』と思えるようになると、色々とラクになります。

'When you can think, 'Mounting is such a hassle,' it makes things a lot easier.

―― できるだけ無様な自分を、ありのままにさらけ出す