「最短経路アルゴリズムを使って、近道を⾒つける」というのは、カーナビだけでなく、地理情報システム(GIS︓Geographic Information System)の定番ですが ―― 恐しく⾯倒くさいです。
そもそも、地図情報の座標⼊⼒なんぞ真⾯⽬にやっていたら、⼈⽣が終了してしまいます。といって、地図サービスプロバイダを使えば、権利や⽉額費⽤の他、使⽤できる範囲などの契約などでウンザリです。
仮に、それらをパスしたとしても、その膨⼤な地図情報のデータを使って、⾃⼒で、ダイクストラ法やら、ワーシャルフロイド法なんぞのアルゴリズムを実装していたら、⼈⽣が200年くらいあったとしても、⾜りないでしょう。
はっきり⾔いましょう。
―― 地理情報システム(GIS︓Geographic Information System)の⼿作りは⾯倒くさい
逆に⾔えば、簡単に⼿作りできれば、GISの研究やアプリ開発でラクができます。
本書は、「最短距離計算を⾏うダイクストラ法の使い⽅」をユースケースとして、『⼿作りGISの作り⽅と使い⽅』 を⼀通り説明するものです。