pgRouting/osm2pgrouting の mapconfig.xml mapconfig_for_bicycles.xml mapconfig_for_cars.xml mapconfig_for_pedestrian.xml の違いを教えて下さい。

https://github.com/pgRouting/osm2pgrouting

 

pgRouting/osm2pgroutingmapconfig.xml ファイルは、OSM(OpenStreetMap)データを pgRouting データベースにインポートする際に使用される設定ファイルです。これらのファイルの違いは、主にインポートするデータの内容やデータに付与する属性の違いによって、特定の交通手段(自転車、自動車、歩行者)に適したルーティングデータを作成することを目的としています。

以下、それぞれのファイルの主な特徴と違いを説明します。

1. mapconfig.xml

このファイルは、デフォルトの設定を提供し、特定の交通手段に偏らない一般的なマップ構成を示します。OSMデータからすべての主要な道路(自動車用、歩行者用、自転車用など)をインポートし、基本的な属性情報(長さ、速度制限、道路種別など)を含めたルーティングデータを作成します。

2. mapconfig_for_bicycles.xml

このファイルは、自転車での移動に最適化されたデータ構造をインポートするための設定です。以下のような特徴があります。

  • 自転車道(cycleway)のタグを含める。
  • 車両用道路の中でも、自転車の通行が認められている道路に注目。
  • bicycle=yescycleway=lane といったOSMタグに対応。
  • 自転車専用のレーンや、速度制限が自転車向けに低く設定されている道路を考慮。

3. mapconfig_for_cars.xml

このファイルは、自動車での移動に最適化された設定です。以下のような特徴があります。

  • 自動車専用道路や高速道路のインポート。
  • 自動車が通行可能な道路を重視し、motor_vehicle=yeshighway=motorway などのタグに対応。
  • 速度制限(maxspeed)や、交差点におけるターンレーン(turn restrictions)の情報を考慮。
  • 歩行者専用道路や自転車専用道路を除外。

4. mapconfig_for_pedestrian.xml

このファイルは、歩行者の移動に最適化された設定です。以下のような特徴があります。

  • 歩道(footway)や歩行者専用道路を重視。
  • foot=yeshighway=footway といったタグに対応し、歩行者がアクセス可能な道路を含む。
  • 自転車専用や自動車専用の道路を除外する。
  • 公園内の小道や、都市部の歩行者専用エリアを考慮。

まとめ

これらのファイルは、osm2pgrouting で OSM データをインポートするときに、特定の交通手段に適したルーティングデータを作成するための設定ファイルです。それぞれのファイルは、交通手段ごとの特徴を考慮し、OSMタグの選別や属性の付与を行います。

  1. mapconfig.xml: 全体的なデフォルト設定。
  2. mapconfig_for_bicycles.xml: 自転車用のデータ設定。
  3. mapconfig_for_cars.xml: 自動車用のデータ設定。
  4. mapconfig_for_pedestrian.xml: 歩行者用のデータ設定。

このように、これらの設定ファイルは、pgRoutingを使った経路探索の精度を高めるため、異なる移動手段に応じた最適なマップデータを生成するために使用されます。

未分類

Posted by ebata