あなたの「ウンコの匂い」を嗅がされる人の「苦痛」に想いを馳せましょう。「ウンコ」はトイレで、「タバコ」は分煙室で。 ―― JT
JTの広告に面白いものがありましたので、 ご紹介します。
後半のみ抜粋します
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今、私たちがマナー広告を
継続的に発信しているのは、
ルールを守らない
喫煙者が多いからではありません。
ルールはもちろん、マナーにも配慮している
喫煙者は、確実に増えています。*1
一部のルール違反者、あるいは
マナーの気配りが足りない喫煙者に、
今の自分の行動に気づいてほしい
と考えているからです。
もちろん、マナーだけで
すべてが解決できるとは思っていません。
しかし、私たちは、
一律的な全面禁煙には、反対します。
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と、ここで、このメッセージの文章が、唐突に突然終了するのです。
凄い違和感を感じます。
普通の文章であれば、「しかし、私たちは、一律的な全面禁煙には、反対します。なぜなら、・・・」と続くはずです。
小論文のテストであれば大きな減点対象ですし、論文ならリジェクトされかねない重大な瑕疵です。
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それにしてもですね、「一律的な全面禁煙」って、明らかに有効な根本的解決策ですよね。
これに反論できる人っていますか?
「一律的な全面禁煙には、反対します」と言う以上、この解決策に欠点があることをキチンと示さなければなりません。
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これは、米国で、本当にあった話なのですが、たばこ会社がちゃんと試算しているのです。
(Step.1)喫煙を認容する
(Step.2)→国民の寿命が短くなる
(Step.3)→高齢者対応の財源(年金)の大幅な削減が可能となる
(Step.4)→国家の財政が助かる
(これも、ハーバード熱血教室(回数失念)で見た内容です)
「働けなくなった人間は、さっさと死んで貰うことが、社会(の財源)に資する」というのは、勿論、―― 悪魔の論理ではあるのですが ―― 嘘ではありません。
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まあ、ここまで言わなくても、
「我々の雇用がなくなる」とか、・・・、うん、これも言わなくていいや。
ならば、どっかららデータを持ってきて、
「タバコがストレス社会における、一定の役割を担っている」
程度の理由は明示すべきでしょう。
私は、ここではタバコの是非については言っていません。
ただ、「いい大人が書いているんだから、ちゃんとした文章にしなさい」と言っているだけです。
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ところで、私がマナー広告の文面を作れ、といわれたらこう書きます。
―― 「排便行為」が生きていく上で必要であるように、ある人にとっては「タバコを吸う」ことが必要である人がいます。
―― だからといって、私達は、だれしも、人前で「排便」をしながら会議をしたり、「排便」をしながらごはんを食べたり、「排便」をしながらお酒を飲んだりはしません。
―― あなたの「ウンコの匂い」を嗅がされる人の「苦痛」に想いを馳せましょう。
―― 「ウンコ」はトイレで、「タバコ」は分煙室で。
―― JT
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上記のキャンペーンメッセージ、自由に使って頂いて結構です。