偽善者
阪神大震災の3週間後に、私は被災地ボランティアにでかけて、 その被災地の詳細なレポートを社内のネットに流しました。
この文章は多くの人に読まれたようなのですが、その感想は、概ね、被災の実体を知ったことの衝撃、または、私の行為の賞賛等のものでした。
その中で、一人だけ「江端さんって、本当に偽善者ですね」と、笑顔で応えてくれた女性がいました。
『この人、本当に私のことをよく分っているんだなあ』と、嬉しくなったことを覚えています。
"偽善の善も、善は善" --- と言う共通の認識があったからだと思います。
しかし、「その女性が、今の嫁さんです」という話にはならないのですが。