「宇宙戦艦ヤマト」= 「詐欺」という構図の完成
「宇宙戦艦ヤマト」は、私に
■科学技術の夢とロマンと、
■商業主義の汚さを、
これでもか、これでもか」いうくらい教えてくれた、「大人の階段」を、完璧に具現化してくれた作品です。
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まあ、「夢とロマン」の方はさておき、「商業主義」の方は、こんな感じです。
■死んだはずのキャラクターを、「実は死んでいなかった」ことにして、続編を作る
■都合の悪いストーリーは「なかったもの」としてスキップして、続編を作る
こういう、「とにかくヤマトで儲けろ」というスタンスは、「ヤマト」を深く愛していたティーンの心を酷く傷付けたものです。
私の中では、
「宇宙戦艦ヤマト」= 「詐欺」
という構図が完成してしまいました。
この影響(か、どうかは分かりませんが)もあって、私はその後、このような宇宙戦争を扱ったアニメに興味が持てなくなりました。
例えば、「ガンダム」なる超著名ロングランアニメについて、私は何も語るものを持っていません。
これは、このような、ティーン時代の「負の記憶」に因るところが大きいと思っています。
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ですから、今、放送中の「宇宙戦艦ヤマト2199」も、
『まだ飽き足らず、詐欺の続きをやっていやがるのか』と、腹だしい思いで、まあ、それでも初回だけでも見てやろうか、と、思ったのですよ。
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■うん、まあ、あのやたら暑苦しくて、鬱陶しい「古代進」が、まあ、ちょっと言い感じになったかもしれないな?
■「森雪」の設定がなかなか意味深になっていて、悪くない。
■ワープの論理(フィクション)が、なんとなく複雑になって、しかも、ちょっと腹に落ちるようにはなっているな。
■ガミラス帝国が、単なる悪の帝国としてではなく、ちゃんとしたヒューマンドラマとして描かれているのは、まあ、評価できるかな。
■都合の悪い、難しい話を、全部「コンピュータ」に押しつけるというスタンスが、改善されているなぁ。
■波動砲の使用に関して、倫理的観点からの批判が採用されている点は、とても良い。
■初戦において、「地球側から戦端を開いた」という、驚愕の設定を導入した点は、高く評価できる。
■なんか、やたら「ドメル」が、かっこよくないか!!
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まあ、そんなこんなで、私は、日曜日午後5時から、私の部屋を完全に立ち入り禁止にして、テレビを見ています。
宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集の購入は、決定済みです。