時刻表ベースのダイクストラ計算方法

運行情報(ダイヤグラム)を反映した最短時間で到着する計算方法は、通常のダイクストラ法を拡張して実行することができます。以下は、ダイヤ情報を考慮する最短到着時間を計算する一般的なアプローチです:

  1. グラフの作成:
    • ダイヤグラムに基づいて、駅間の接続を表すグラフを作成します。各エッジ(駅間の接続)には、所要時間が含まれます。
    • グラフのノードは駅を表し、エッジの重みは駅間の移動にかかる時間です。
    • 通常のダイクストラ法と同様に、出発駅を始点としてグラフを探索します。
  2. ノードの拡張と更新:
    • 通常のダイクストラ法と同様に、出発駅から各駅への最短到着時間を記録するデータ構造を使用します。初期状態では、出発駅の最短到着時間を0に設定し、他の駅は無限大(無効値)とします。
    • プライオリティキューを使用して、最短到着時間が最小の駅を選択します。
  3. ダイヤ情報の適用:
    • 選択した駅から出発するエッジを調べ、ダイヤ情報を考慮して最短到着時間を計算します。
    • ダイヤ情報には、駅への到着時間や運行間隔などが含まれます。現在の到着時間とダイヤ情報を使用して、次の駅への最短到着時間を計算します。
    • 新しい到着時間が現在の最短到着時間よりも短い場合、その駅の最短到着時間を更新します。
  4. プライオリティキューから次の最短到着時間の駅を選択し、ステップ3を繰り返します。目的の駅に到達した場合、計算を終了します。
  5. 最短到着時間を使用して、目的の駅への最短経路を復元します。

このアプローチを使用すると、ダイヤ情報を反映した最短到着時間を計算できます。ダイヤ情報は、駅への到着時間や運行間隔を正確に取得し、計算に組み込む必要があります。また、プライオリティキューの実装や適切なデータ構造の設計も重要です。

2024,江端さんの技術メモ

Posted by ebata