WV-S2130Rのメニューの解釈の仕方
添付ファイルのように、解像度やフレームレートが決まっているので、ビットレートは自動的に決まるような気がします。「1クライアントあたりのビットレート」とは何でしょうか?
「1クライアントあたりのビットレート」とは、ストリーミング配信時に1つのクライアント(視聴者)に対して割り当てられるビットレートを指します。
考えられる動作
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固定ビットレート(CBR: Constant Bitrate)の場合
- 設定したビットレート(例:3072kbps)が、そのまま1クライアントあたりの配信ビットレートとして適用されます。
- クライアントが増えても、各クライアントに同じビットレートで送信されるため、サーバーの総帯域は**「3072kbps × 接続クライアント数」**となる。
-
可変ビットレート(VBR: Variable Bitrate)の場合
- ネットワークの状態や映像の動きによってビットレートが変動する可能性があります。
- クライアントごとに適応的に異なるビットレートが設定されることがある。
サーバー側の負荷との関係
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クライアント数が増えると、総帯域も増加
例えば、10人のクライアントが接続すると、合計ビットレートは 3072kbps × 10 = 30.72Mbps になります。
サーバーの帯域幅が限られている場合、クライアント数が増えるとストリーミングの品質が低下する可能性があります。 -
マルチキャスト配信(UDP)であれば帯域が一定
画像の設定では「インターネットモード:Off(UDP)」になっています。
UDPマルチキャストを使う場合、同じストリームを複数のクライアントに送信できるため、クライアント数が増えてもサーバーの総帯域には影響しにくいです。
設定の意味
この設定が「1クライアントごとのビットレート」になっているため、
- クライアントごとに3072kbpsで配信される
- クライアント数が増えると、サーバーの帯域も比例して増加
- UDP(マルチキャスト)であれば、帯域が固定されて効率的に配信可能
という仕組みになっていると考えられます。
つまり「1クライアントあたりのビットレート」というのは「1クライアントあたりのビットレートの上限値」という解釈で良いですか。つまり、それ以上のビットレートは出せない、という意味である、ということで良いですか?
今回の場合、ユーザは数人程度しかいません。
配信モードは「固定ビットレート」「可変ビットレート」「フレームレート指定」「ベストエフォート指定」のメニューがあります。
解像度は640x360で、5fps,10fps,20fpsの3種類の転送実験を行いたいと思っています。選択すべき配信モード、解像度とfpsに対する、1クライアントあたりのビットレートを表にして示して下さい
推奨設定とビットレート表
1. 配信モードの選択
- 「フレームレート指定」 が適切
- 実験の目的が「解像度 640×360」で 5fps, 10fps, 20fps の転送実験 を行うことなので、フレームレートを固定できるモードを選択するのが適切。
- 「固定ビットレート」では画質が保証されず、特に低fps時に無駄なビットレート消費が発生する可能性がある。
- 「ベストエフォート指定」ではネットワーク状況に応じて変動するため、実験の統一性が損なわれる可能性がある。
- 「可変ビットレート(VBR)」も画質を維持しやすいが、フレームレートとの相性が不明なため、今回の実験には適さない可能性がある。
2. 各設定における推奨ビットレート
解像度 | フレームレート | 推奨ビットレート(H.264, 1クライアントあたり) |
---|---|---|
640×360 | 5fps | 93kbps(最低100~150kbps推奨) |
640×360 | 10fps | 185kbps(最低200~300kbps推奨) |
640×360 | 20fps | 370kbps(最低400~600kbps推奨) |
3. 補足
- ビットレートの決定方法
- 参考値として フルHD(1920×1080, 30fps)の5000kbps を基準に、解像度とfpsの比率を使ってスケーリングして計算。
- 実際の設定では、若干高めのビットレート(表の推奨範囲)を指定した方が安定する。
- 配信モードの調整
- 「フレームレート指定」+「固定ビットレート」(上記の推奨値)で安定した画質を維持しやすい。
- ネットワーク帯域に余裕があれば 「可変ビットレート(VBR)」を試して、最低ビットレートを表の値以上に設定する ことで、より滑らかな映像が得られる可能性もある。
4. 最適な設定の結論
設定項目 | 推奨値 |
---|---|
配信モード | フレームレート指定 |
解像度 | 640×360 |
フレームレート | 5fps, 10fps, 20fps(それぞれ実験) |
1クライアントあたりのビットレート | 最低値を超えるよう設定(推奨範囲:100~600kbps) |
結論:
- 実験では「フレームレート指定」モードを選択
- 各fpsに対応する最低ビットレートを超えるように設定
- ネットワークに余裕があれば、少し高めのビットレート(推奨範囲内)を選択
- 可変ビットレートも試してみる価値あり(最低値を超える設定で)