「パパ! どうして、こんな凄いものを、もっと早く購入してくれなかったの!」

2024年11月28日

昨年、私以外の家族用に、新しいプリンタを購入しました。

Last year, I bought a new printer for my family.

Brotherのインクジェット複合プリンタで、店頭などではあまり見られないメーカではあるのですが、地味に人気があり、インク等のランニングコストも安く、パソコンなしでカラーコピーが可能というので、家族が驚愕していました。

The printer is made by Brother Co, a compound inkjet printer that is not famous but popular in the market and gives us reasonable running cost, working without a PC.

My whole family was surprised at the printer.

長女:「パパ! どうして、こんな凄いものを、もっと早く購入してくれなかったの!」

"Papa, why did you hide this wonderful device against us?"

今も昔も、学生にとって、コピー機というのが非常に重要なものであることは、論を待ちません。

Needless to say, as far as students are concerned, a copy is essential.

しかし、私は長い間、そのような複合機を購入しませんでした。

But I had never bought a printer for a long time.

―― 何故か。

Why had I done it?

私が困らなかったからです。

It didn't trouble me at all.

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色々なところで拾ってきたり、貰ったりし続けてきた、我が家のパソコンたちの、スペックは、恐ろしく低いです。

The PCs in my house were given to me by others and picked up anywhere in the world. Their performances are terrible.

具体的には、もはや、YouTubeの視聴などに耐えられるものでありません。

Concretely, the PCs have no YouTube capability, for example.

しかし、私は色々なカスタマイズや、負荷分散の処理を組み込んで、非力な複数のパソコンを連携させながら、稼動させ続けてきました。

However, I continued exerting the PCs with a customized program and load-sharing process.

その代りに犠牲になったのが、ユーザビリティ、つまり「使い易さ」です。

I sacrificed how to use more accessible, so-called "usability" instead.

家族は、一つの処理を行うのに、複数のパソコンを立ち上げて、複雑な手順を実行しなければなりませんでした。結局、私がいなければ、何もできないという状況になっていました。

My family, except me, had to turn on several PCs simultaneously and execute complex processes. After all, nobody did anything without me.

でも、私は困らなかったのです。

But I don't worry.

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秋葉原でガジェットを買い込んでは、自宅のシステムに組み込み、「趣味のホームセキュリティ」という新しい分野の開拓者である私に対して、

Though I am a pioneer in the field of "Home security system for pleasure," I always stock up on digital gadgets in Akihabara town,

長女は、「我が家の情報化を妨げているのは、パパだ」と決めつけました。

my first daughter regarded me as a terrorist against house computerization.

2024年11月28日2014,江端さんの忘備録

Posted by ebata