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以前、こんな日記を書いたことがあります。

記事だけで新聞を判別できるか

これをChatGPTに読ませて批評させたら、「やや一面的で雑然としているということも否めません」と言われたので、『じゃあ、お前(ChatGPT)が書いてみろ』と言ったら、以下のようなものを出してきました。

あなただったら、このコラムの内容をどのようにリライトしますか? 新聞ごとに私のやったような特徴付けをして下さい

 

了解しました。
ここでは 「私がこのコラムを書き直すなら」 という立場で、あなたの元の観察姿勢(直感的・皮肉・新聞文化への距離感)を維持したまま、構成と表現を整理し、かつ 新聞社ごとの特徴付けをより明確にしたリライト案を示します。

※「正しさ」よりも「読み物としての切れ味」「個人コラムとしての納得感」を優先しています。


リライト方針(前提)

  • 統計・検証はしない

  • あくまで「長年読んできた人間の体感」に基づく

  • 評価軸は 文体・語尾・読者への姿勢

  • 各新聞を「人格」に見立てる


リライト案(本文)

見出し

記事を読めば、どの新聞かはだいたい分かる


新聞というのは不思議なもので、
社名を伏せられても、記事を数行読めば「どこだな」と分かってしまう。

主張の内容ではない。
書いてある事実でもない。
決定的なのは、語尾と態度だ。

以下は、私が長年新聞を読んできて身についた、
いわば「文体による新聞判別法」である。


読売新聞

「だから、こうすべきだ」型

読売の記事は、結論が早い。
そして迷いがない。

○○は問題である。
政府は速やかに対応すべきだ。

という調子で、
「正解はこれだ」 と教えてくる。

教科書というより、
学級委員長の意見書に近い。

読者に考えさせるというより、
「まあ、そうだよな」と頷かせにくる新聞である。


朝日新聞

「我々はどう考えるべきか」型

朝日は、とにかく問いかける。

○○という現実を、
私たちはどう受け止めるべきなのだろうか。

事実は書く。
ただし、結論は読者に委ねる

いや、正確には
「委ねているように見せて、方向は示している」。

倫理・理念・歴史を背負った
道徳の先生のような新聞だ。


毎日新聞

「現場の声を聞いてみよう」型

毎日は、少し距離が近い。

取材した○○さんは、こう語った。

人の顔が出てくる。
生活感がある。

大きな主張は控えめで、
「まあ、現場はこうですよ」 という立ち位置。

新聞というより、
真面目な週刊誌に一番近い。


日本経済新聞

「数字がすべて」型

日経は感情を排する。

市場は△%反応した。
○○社の株価は××円。

倫理も正義もほとんど出てこない。
あるのは 数字と因果関係 だけ。

人間臭さを求めると裏切られるが、
経済という無慈悲な現実は一番よく分かる。


産経新聞

「言いたいことははっきり言う」型

産経は、感情を隠さない。

看過できない。
断じて容認できない。

語気が強く、
敵と味方がはっきりしている。

論調は一貫しており、
ブレない代わりに、揺れもしない

読み手を選ぶが、
姿勢は最も分かりやすい。


赤旗

「構造が悪い」型

赤旗は、必ず構造に行き着く。

問題の背景には、
資本主義の矛盾がある。

個別の事件は、
常にシステムの問題として語られる。

好き嫌いは分かれるが、
論理の首尾は一貫している。


聖教新聞

「人は変われる」型

聖教は、語調が柔らかい。

希望を持ちたい。
明日はきっと良くなる。

政治記事でさえ、
最終的には人の成長に着地する。

新聞というより、
人生相談欄が拡張された媒体である。


結び

こうして見ると、
新聞は「事実を伝える装置」ではなく、
世界の見方を提供する文体だと分かる。

どれが正しいかではない。
どの眼鏡で世界を見るかの違いである。

そして怖いことに、
毎日読んでいると、
その眼鏡が「自分の視力」だと思い込んでしまう。

だから私は、
新聞を読むとき、
まず語尾を見ることにしている。


コメント(なぜこうリライトしたか)

  • 元コラムの「直感的分類」を
    人格・態度の違いとして明確化

  • 揶揄ではなく
    距離を取った観察者の皮肉に寄せた

  • 「どれも一理ある」構図にして
    → 読者が自分の立ち位置を考えられるようにした

前進(中核派機関紙)とか、解放(革マル派機関誌)もお願いします。

了解しました。
では、先ほどのリライト案に自然に接続する形で、
**前進(中核派機関紙)/解放(革マル派機関誌)**を同じ作法――
「文体・語尾・世界の切り取り方=人格」――で書き足します。

※あくまで個人コラムとしての観察であり、思想の正誤判定はしません。


追補リライト(追加分)


前進(中核派)

「情勢は革命を要請している」型

前進は、とにかく世界が常に臨界状態にある。

情勢は新たな段階に突入した。
今こそ決起の時である。

昨日も今日も、
そしておそらく明日も、
**「歴史の分岐点」**にいる。

語彙は硬く、熱量は高い。
感情というより、使命感で書かれている。

個人はほとんど出てこない。
出てくるのは「労働者階級」「大衆」「闘争」だ。

新聞というより、
永遠に続く作戦会議の議事録である。


解放(革マル派)

「敵の本質を暴露する」型

解放は、まず敵を定義する。

これは偶然ではない。
敵の戦略的意図によるものである。

陰謀論、ではない。
全てが計画的だと仮定して世界を見る

前進が「行け」と叫ぶなら、
解放は「なぜそうなったか」を延々と説明する。

文章は長く、
一文が重い。

読み終える頃には、
読者は世界を信頼する能力をかなり削られる

新聞というより、
疑念を訓練するための教材に近い。


ここまで含めた全体像(整理)

この二紙を加えると、新聞・機関紙は
次の軸で綺麗に並ぶ

位置
結論を出す 読売・産経・前進
問いを投げる 朝日
現場を見る 毎日
数字を見る 日経
構造を見る 赤旗
意味を見る 聖教
敵を定義する 解放
行動を要請する 前進

コラムとしての「落ち」

この2紙を並べたことで、
最初の問い――

記事だけで新聞を判別できるか

は、ほぼ YES になる。

なぜなら、
事実は同じでも、

  • 誰に怒れと言われるか

  • 何を信じろと言われるか

  • いつ行動せよと言われるか

が、文体にすべて出ているからだ。

新聞とは、
情報ではなく
世界との向き合い方の訓練装置なのだと思う。


補足的に言うと(個人コラムらしく)

前進と解放を
「極端だから特別」と切り分けるのは簡単だが、
実は他の新聞も、
その方向性を弱めた同型に過ぎない。

違いは、

  • 自覚しているか

  • 無自覚か

それだけだ。

2025,江端さんの忘備録

私がこれまで生きてきた中で、人生のパラダイムを変えるイノベーションを挙げろと言われたら、まよわず、
If I were asked to name the innovations that have changed the paradigm of my life so far, without hesitation,

(1) パソコン
(1) Personal computers

(2) 生成AI
(2) Generative AI

の二つを挙げます。
These two would be my choices.

この二つには、驚くほど共通した評価が与えられてきました。
These two have received surprisingly similar evaluations.

―― これらのものは、人間を"バカ者"にする
"These things make humans stupid."

というものです。
That is the claim.

---

生成AIについては、まだ十分な時間が経っていませんが、パソコンについては、すでに数十年分の結果が出ています。
As for generative AI, not enough time has passed yet, but for personal computers, we already have several decades of results.

パソコンが普及する前には、次のような「弊害」が語られていました。
Before personal computers became widespread, the following "harmful effects" were often discussed.

- 計算を機械に任せることで、思考力や計算力が低下する
- Delegating calculations to machines would weaken thinking and arithmetic skills

- 文字を書かなくなり、漢字や表現力が衰える
- People would stop writing by hand, leading to a decline in kanji and expressive ability

- 情報を覚えなくなり、調べれば済むという姿勢が広がる
- People would stop memorizing information and rely solely on looking things up

- 対人コミュニケーションが減る
- Face-to-face communication would decrease

- 機械に依存し、人間が主体性を失う
- Humans would become dependent on machines and lose their autonomy

そして実際、普及後には、
And in fact, after widespread adoption,

- 暗算や手書き能力の低下
- A decline in mental arithmetic and handwriting ability

- 漢字が書けない、電話番号を覚えない
- Inability to write kanji and failure to memorize phone numbers

- 検索前提の行動様式
- Behavior based on the assumption of constant search access

- 試行錯誤の浅さ
- Shallowness in trial-and-error processes

- 画面越し中心のやり取り
- Communication centered around screens

といった現象が確認されました。
Such phenomena were indeed observed.

この点だけを見れば、
Looking only at these points,

■ パソコンは、人間の一部の能力を弱めた
■ Personal computers weakened specific human abilities

という予測は、かなり正確だったと言えます。
This prediction was reasonably accurate.

しかし、当時の議論には決定的に欠けていた視点がありました。それは、「失われる能力」ばかりを見て、「移動する能力」を見ていなかったことです。
However, a crucial perspective was missing from the discussions at the time: they focused only on abilities that would be lost, not on those that would shift.

現実に起きたのは、
What actually happened was,

■ 人間が全面的に劣化した、という事態ではない
■ Humans did not deteriorate across the board

■ 能力の総量が減ったわけでもない
■ The total amount of ability did not decrease

■ 知性の使われ方と配置が変わった
■ The way intelligence is used and allocated has changed

という変化でした。
These were the changes.

暗算や記憶は弱まりました。その代わり、設計・編集・判断・統合・抽象化といった能力は、むしろ要求水準が上がりました。
Mental arithmetic and memorization weakened, but in exchange, abilities such as design, editing, judgment, integration, and abstraction faced higher demands.

したがって、より正確に言えば、
Therefore, more precisely speaking,

■ 弊害の予測は当たった
■ The prediction of harm was correct

しかし、
However,

■ 影響の評価は外れた
■ The evaluation of the impact was incorrect

という整理になります。
That is the most accurate way to frame it.

そして、何より重要なのは、
And most importantly,

―― 『弊害があるからパソコンを止めよう』という人が、現実には一人もいなかった
No one actually said, "Because there are harmful effects, we should stop using computers."

という事実です。
That is the reality.

---

この構図は、生成AIでもほぼそのまま再現されています。
This same structure is almost perfectly reproduced with generative AI.

生成AIについて語られているのも、
What is said about generative AI is also

―― 考えなくなる
- People will stop thinking

―― 書けなくなる
- People will lose the ability to write

―― 創造性が失われる
- Creativity will be lost

―― 判断力が衰える
- Judgment will deteriorate

といった、どこかで聞いた話ばかりです。
all familiar arguments we have heard somewhere before.

おそらく将来、これらの多くは「また当たっていた」と言われるでしょう。
In the future, many of these will probably be said to have been "right again."

生成AIは、人間の一部の能力を確実に弱めます。思考の初動を、AIに委ねる場面が増えるからです。
Generative AI will certainly weaken some human abilities, because the initial stage of thinking is increasingly delegated to AI.

文章を書く前にAIに聞く。コードを書く前にAIに出す。構成を練る前にAIに要約させる。
We ask AI before writing sentences. We give code to AI before writing it. We have AI summarize before planning the structure.

この時点で、すでに手を動かす前の仕事は、人間の手を離れています。
At this point, the work done before actually using our hands has already left human control.

では、その先に待っているのは、人間の劣化でしょうか ―― パソコンの歴史を見る限り、答えは否です。
So does that mean human degradation awaits us? Judging from the history of computers, the answer is no.

---

失われる能力がある一方で、人間に求められる能力の重心は、確実に移動します。
While some abilities are lost, the center of gravity of abilities demanded of humans clearly shifts.

生成AI時代に残るのは、
What remains in the age of generative AI is,

- 任せる/任せないを決める判断
- Judgment about what to delegate and what not to delegate

- 出力の妥当性を見抜く評価
- The ability to evaluate the validity of outputs

- 文脈に合わせた修正
- Adjustments aligned with context

- 複数結果の統合と意味づけ
- Integration and meaning-making across multiple results

- 問いそのものを設計する力
- The ability to design the questions themselves

といった、外部化しにくい知性です。
These are forms of intelligence that are difficult to externalize.

それにもかかわらず、
Nevertheless,

―― 弊害があるのだから、生成AIを止めよう
"Because there are harmful effects, we should stop generative AI."

という主張が、世界に通用する訳がない。
It is a claim that has no chance of being accepted by the world.

そういうことを言っている人や新聞の論評を見る度に、私は『この人、時間を無駄使いしているなぁ』と思っています。
Whenever I see people or newspaper editorials making such claims, I think, "This person is wasting their time."

(ちなみに、このコラムのネタは、頼みもしないのに、サービスとしてここ2~3日我が家のポストに投函された、朝日新聞をパラパラと読んだ時に、思い至りました。)
(By the way, the idea for this column came to me while casually flipping through the Asahi Shimbun, which was delivered to my mailbox as a "service" over the past few days without my asking.)

---

この考えに至ったのは、技術の話だけを見てきたからではありません。
I did not arrive at this conclusion by looking only at technology.

東京2020オリンピックは、開催前まで反対意見が圧倒的でしたし、大阪万博2024も、廃止論の方が目立っていました。
Before the Tokyo 2020 Olympics, opposition was overwhelming, and for Expo 2024 Osaka, abolition arguments were more prominent.

ところが、開催が始まった途端、あるいは終わった途端に、反対の声は、驚くほどきれいに消えました。
However, as soon as the events began or ended, the opposing voices disappeared with surprising cleanliness.

賛成に転じたわけではありませんし、是非が解決されたわけでもありません。
It was not that people switched to supporting them, nor that the issues were resolved.

ただ、「もう戻らない」と認識された瞬間に、話題にされなくなっただけです。
They stopped being talked about once it was recognized that there was no going back.

ですので、今なお、「東京2020は中止すべきだった」「大阪万博2024はやるべきではなかった」と声高に言っている人がいるなら、ぜひ紹介して下さい。
So if there are still people loudly insisting that "Tokyo 2020 should have been canceled" or "Expo 2024 Osaka should not have happened," please introduce them to me.

---

まあ、つまり、こういうことです。
In short, this is what it comes down to.

―― 一度走り始めてしまえば、私を含めて、世間なんぞ、実にチョロい
"Once something starts moving, society, including myself, is remarkably easy to sway."

あれほど、問題だ、危険だ、人間がダメになると言っていたはずなのに、気がつけば、文句を言いながら、全員が普通に使っている。
Despite all the talk about problems, dangers, and human decline, before we realize it, everyone is using it anyway while complaining.

パソコンもそうでした。生成AIもきっと同じです。
That was the case with computers, and generative AI will surely be the same.

「本当は反対だった」「危険性は理解している」「使うべきではないと思っている」そう言いながら、今日も検索し、今日もコピペし、今日もAIに聞いています。
Saying "I was actually against it," "I understand the risks," or "I don't think it should be used," we still search, copy-paste, and ask AI every day.

人間というのは、信念より便利さを、主張より締切を、思想より効率を、だいたい優先します。私も含めて。
Humans tend to prioritize convenience over beliefs, deadlines over principles, and efficiency over ideology, myself included.

だから、パソコンも生成AIも、出現してしまった以上、もう止まりません。
That is why neither computers nor generative AI will stop once they have appeared.

「慎重に議論すべきだ」という正論は、「明日の会議に間に合わせたい」という現実に、ほぼ確実に負けます。
The correct argument that "we should discuss this carefully" almost always loses to the reality of "we need to be ready for tomorrow's meeting."

批判している人たちが間違っているとは思いません。正しいことを言っている場合も多いでしょう。
I do not think those who criticize are wrong; they often say correct things.

ただ、その横を、何事もなかった顔で、ただ世界が進んでいくだけです。
But beside them, the world moves on as if nothing happened.

パソコンが使えない人や生成AIを拒否する人を、責める必要はありません。責めなくても、世界の方が、彼等を勝手に置いていきます。
There is no need to blame people who cannot use computers or who reject generative AI; even without blame, the world will leave them behind on its own.

---

私が、何が言いたいかというと、
What I want to say is this:

―― 世間の流れに「批判」だけで逆らうのは、コストパフォーマンスが、恐ろしく悪い
"Resisting the flow of society with nothing but criticism has a terribly poor cost-performance ratio."

ということです。
That is the point.

流れることには、面倒も苦労も伴います。納得できないことも、腹の立つことも、山ほどあります。それでも結局、私たちは流れます。
Going with the flow involves hassle and hardship, and there are countless things we cannot accept or that anger us. Still, in the end, we flow along.

文句を言いながら、自分は違う顔をしながら、「仕方がない」と言いながら。
While complaining, while pretending we are different, while saying "it can't be helped."

---

要するに、
In short,

―― 世間はチョロい
"Society is easy."

のです。
That's how it is.

私を含めて。
Including myself.

ーー 私は、権力に逆らわない。場を読んで、常に強い側に寝返る。必要なら何度でも寝返り続ける

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年末の換気扇の掃除は、憂鬱でした。

私は、換気扇を分解して、屋外にもっていて、石油を使って洗い流すことにしていたのですが、石油の匂いは臭いし、外は寒いし、手は冷たいしで ーー まあ、結構辛い作業だったのです。

嫁さんに相談したところ、嫁さんが、いわゆる「大掃除用の各種の物品」を購入していたので、それを試してみました。

―― びっくりしました

洗剤でも灯油でも落ちなかった10数年来の油汚れが、嘘のように落ちました。

50~60度の温度のお湯に溶かした溶液に、換気扇のパーツを突っ込んで、2時間くらい放置しておいたら、水が真っ黒になって、ブラシで擦ったらボロボロと油の塊が剥れていいました。

この「セスキ」とは何だ? と、思い調べてみました。

=====

この「セキス」とは何ですか?

写真の「セキス」は、**「セスキ(炭酸)」**のことで、正式には セスキ炭酸ソーダ(英:sodium sesquicarbonate)を指します。

セスキ炭酸ソーダとは

  • 弱アルカリ性の洗浄剤

  • 炭酸ナトリウム(ソーダ灰)と重曹の中間的な性質

  • 合成界面活性剤を含まない、比較的安全性の高い洗剤

何に使うものか

  • 油汚れ(換気扇、グリル、フライパン、写真のような金属フィルター)

  • 皮脂汚れ・手垢

  • 軽い焦げ付き

  • 消臭(生ゴミ周り、布製品など)

写真では、換気扇やレンジフードの油汚れを落とす目的で、セスキ水に浸け置きしている状態に見えます。用途としては非常に典型的です。

重曹との違い(簡単に)

  • 重曹:弱アルカリ(穏やか、研磨向き)

  • セスキ:重曹よりアルカリ性が強く、油汚れに効く

  • 炭酸ソーダ:さらに強い(扱い注意)

注意点

  • アルミ、銅、真鍮などは変色する可能性あり

  • 長時間の浸け置きは避ける

  • ゴム手袋推奨(手荒れ防止)

要するに、この「セキス」は
「油汚れを安全寄りに、しかし重曹より強力に落とすためのアルカリ洗浄剤」
です。

激落ちくん レック の セスキ炭酸ソーダ 粉末タイプ 1kg /アルカリの力で油汚れを落とす/コンロ、手アカ、えりそで汚れにも/

いままで、灯油とかを使って換気扇を洗っていたのですが、嘘のようにこびりついた油が落ちていきました。この効果を化学的に説明して下さい。

とても良い観察です。
これは「気分的に落ちた」ではなく、化学的に見て必然的に起きている現象です。以下、仕組みを整理して説明します。


1. 換気扇の「こびりついた油」の正体

換気扇の汚れは、単なる油ではありません。

実体は次の混合物です。

  • 食用油(トリグリセリド)

  • 空気中の酸素によって酸化・重合した油

  • 調理中に付着したタンパク質・糖分

  • 微粒子の煤(すす)

時間が経つほど、

  • 油は 酸化 → 重合 → 樹脂状化

  • 粘度が上がり、疎水性が強くなる

つまり、
「水にも溶けない、灯油にも溶けにくい半樹脂」
になっています。


2. 灯油が効きにくかった理由(溶解モデル)

灯油は非極性溶媒です。

  • 新しい油(非極性) → よく溶ける

  • 酸化・重合した油 → 極性官能基(–COOH, –OH)を持ち始める

結果として:

「非極性溶媒(灯油)」
vs
「半分は極性を帯びた劣化油」

となり、溶解力が急激に落ちる

さらに灯油は:

  • 表面を濡らすだけ

  • 削らないと奥まで入らない

  • 揮発が遅く、再付着しやすい

という欠点があります。


3. セスキが「嘘のように落ちる」理由(反応モデル)

セスキ炭酸ソーダは 弱アルカリ性(pH ≈ 9.8)

ここが決定的に違います。

(1) 脂肪酸の中和反応

劣化した油には、**脂肪酸(–COOH)**が大量に含まれています。

そこにアルカリが来ると:

脂肪酸 + アルカリ → 石けん(脂肪酸ナトリウム)

つまり、

こびりついた油そのものが、界面活性剤に変わる

これが最大のポイントです。


(2) 乳化・分散が自動で起きる

生成した石けんは:

  • 油を包み込む

  • 水中に分散させる

結果:

  • 「剥がす」ではなく

  • 「自壊して流れ落ちる」

という挙動になります。

だから、

「こすってないのに、勝手に浮いて落ちる」
と感じるわけです。


4. 浸け置きが効く理由(拡散と時間)

セスキ水では、

  • アルカリが金属表面の微細な隙間に浸透

  • 酸化油の内部まで拡散

  • 内部から中和・乳化

これにより、

  • 表層から剥がす灯油

  • 内部から崩すセスキ

という決定的な差が生まれます。


5. なぜ「嘘のように」見えるのか

理由は心理ではなく物理です。

灯油 セスキ
溶かすだけ 化学反応を起こす
表面処理 内部破壊
再付着しやすい 水で流れ去る
力仕事 時間が仕事をする

人間は「反応」を見ていなかっただけで、
実際には、油が自分で壊れていく


6. 一言でまとめると

灯油は「油を溶かそうとしていた」
セスキは「油を化学的に別物に変えていた」

この違いです。

=====

値段も500円程度で、安全性も高い ーー 灯油で苦労していた10年以上の月日がバカみたいです。

換気扇カバーのサイズが洗面器に入り切らなかったので、100均ショップに行って、大き目の洗濯カゴを購入して、そこに120リットルサイズのビニール袋で覆って、そこに、セキスの溶液を作って、換気扇カバを突っ込みました。

みるみるうちに、透明の溶液が真っ黒になりました。

ーーーーー

こういう、化学の実験を兼ねた家事は楽しい ーー と、実感しました。

2025,江端さんの忘備録

―― 人間、若ければ若いほど、自分のメンツとかプライドに拘るものございます
―― Generally speaking, the younger a person is, the more they tend to cling to their pride and sense of face.

と、まあ落語の一席のような切り口上ではありますが、まあ、これ、大きくは外れていないと思うのです。
It may sound like the opening line of a rakugo performance, but I don't think it's far off the mark.

私の場合、実際に、若い頃の方が、プライド高くて、他人にマウントとってナンボ、という感じで振る舞っていたものです。
In my case, I was actually much more prideful when I was younger, behaving as if gaining the upper hand over others was everything.

年齢を重ねると、比較的、物事が"遠く"、または"広く"見えてくるもので、自分の立ち位置や限界のようなものが、少しずつ分かってきます。
As one grows older, things tend to be seen from a more distant or broader perspective, and one gradually comes to understand one's own position and limitations.

その結果として、『自分が、そんなに大したものではない』という事実を、感情的な抵抗なく受け取れるようになるのだと思います。
As a result, I think one can accept the fact that "I'm not really all that special" without emotional resistance.

いや……ちょっと違うか。
No… that might not be quite right.

---

正確には、『自分が拘っていることに、そこまで拘り続けるエネルギーを使うのが、面倒になってくる』という感じでしょうか。
More precisely, it's that continuing to pour energy into things I'm fixated on starts to feel bothersome.

■他人と比較せずに、自分の好きなことを、好きなようにやれていれば、それで十分。
- It's enough if you can do what you like, the way you like, without comparing yourself to others.

■他人と比較して悩む時間があるなら、その分を自分のために使った方がいい。
- If you have time to worry by comparing yourself with others, you'd be better off using that time for yourself.

■その「好きなようにやれている時間」が、可処分時間の10%も確保できていれば、人生としては、もう大勝利
- If that "doing what you like" time makes up even 10% of your disposable time, then life is already a huge win

なのではないか。
Or so I think.

そんなふうに考えるようになり、徹底して『世間と比較するのが面倒くさい』という境地に、落ち着いてきたように思います。
Thinking this way, I feel I've settled into a state where I thoroughly find it tiresome to compare myself with society.

ただ、これがティーンエイジャーの段階で、このような達観に至ってしまっていると、それはそれで困りものだ、ということも分かります。
However, I also understand that if someone reaches this kind of detachment at a young age, it would be problematic in its own way.

ですので、『自分のメンツとかプライドに拘る』という気持ちは、若い時期には確かに必要で、しかしそれが年齢とともに、自然に減衰していくのであれば、自分にとっても、社会にとっても、悪くないことなのだろう、と思っています。
So I think that caring about one's pride and face is certainly necessary when one is young. Still, if it naturally diminishes with age, that's probably not a bad thing for either the individual or society.

---

小学生の頃、夏休みの家庭科の宿題(たしか、衣服を縫うという内容だったと思います)を、母が勝手にやってしまい、酷く腹を立てたことがあります。
When I was in elementary school, my mother once did my summer vacation home economics homework (I think it involved sewing clothes) without asking, and I got furious.

自分の宿題は自分でやる、というのが、小学生の頃の私なりの矜持だったからです。
That was because, for elementary-school-aged me, doing my own homework was a matter of personal pride.

(ちなみに、嫁さんの場合は、『夏休みの終了3日前から、両親を起動して、一家総出で一気に片づける』というのが家風だったそうです。『宿題は7月中に自力で完了させる』という私の方針との差に、お互いが驚いたものです)
(By the way, in my wife's family, the custom was to "activate the parents three days before the end of summer vacation and finish everything at once as a family." We were both surprised at how different that was from my policy of "finish all homework on your own by July.")

その私が今や、ChatGPT頼みで、生きています。
And now, that same person is living by relying on ChatGPT.

3年間、問題を抱え続けていたシステムを、昨夜、一気に片づけてしまいました。
Last night, I resolved a system that had been plagued with problems for three years in one go.

もちろん、解決の方針や考え方は私がChatGPTに提案したものですが、実際にコードを書いたのはChatGPTです。
Of course, I proposed the solution approach and ideas to ChatGPT, but ChatGPT wrote the actual code.

生成AIに指示されるがままにコードを書き、エラーを報告し、デバッグを繰り返して、3年越しに、システムをサーバ起動できるようにしました。
Following the generative AI's instructions, writing code, reporting errors, and repeating the debugging process, I finally managed, after three years, to get the system running on a server.

---

―― 生成AIに顎(あご)で使われてシステムを動かしてもらって、お前の誇りは傷つかないのか?
"Doesn't it hurt your pride to have a generative AI boss you around and run your system for you?"

と問われたとしても、
Even if I were asked that,

『動くなら、それでいいじゃん』
"If it works, that's good enough, right?"

と思っている今の私は、きっと小学生の頃の私から、盛大に説教されるのだろうな、とは思います。
I'm sure the elementary-school version of myself would give me a massive lecture.

『他人の力に頼ることも立派な能力なんだよ』と語りたいのですが、ただ、ちょっと"それ"は言えないんですよ。
I'd like to say, "Relying on others' strength is also a fine ability," but I can't quite say that.

生成AI以外のモノ(人間)には、あまり頼ってこなかったからです。
Because I haven't relied much on things other than generative AI, namely, people.

それはプライドというより、頼った結果として、その人の言動に腹が立てることがが多かったから、というのが正直なところです。
That's less about pride and more about the fact that relying on people often made me angry at their words or actions.

---

ともあれ ーー
In any case,

今の私がやっていることは、英語や数学の問題を読んで、速攻で解答を見て、「なるほど、なるほど」と頷いているのと、ほぼ同じです。
What I'm doing now is almost the same as reading English or math problems, checking the answers immediately, and nodding while saying, "I see, I see."

学校の勉強についてはともあれ、少なくともITシステムは「動けば、それでいい」のです。
Whatever the case may be with school studies, at least for IT systems, "if it works, that's enough."

https://c-anemone.kobore.net:8080/の過負荷テストにご協力下さい。

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公共交通オープンデータセンタを通じて横浜市交通局が提供しているバスのリアルタイム情報を用いたバス位置把握システムについて、昨夜、全面的な改修を行いました。

これまで、本システムには「ユーザごとに表示内容が異なる」という問題がありました。そこで、バスのリアルタイム位置情報の収集処理をサーバ側に集約し、クライアント側は表示機能のみを担う構成へと変更しました。現在、この仕組みはサーバ化されています。

つきましては、過負荷テストを実施したく、皆様のご協力をお願いできればと思います。

ここ↓をクリックするだけです(お1人、1回で結構です)。

https://c-anemone.kobore.net:8080/

下記のような画面がでてきたら、拡大や縮小させて見て下さい。30秒毎に画面が自動更新されます。
(出てこない場合は、サーバが落ちたということになります。ご容赦下さい)。

「Protocol Buffersって何? 」から、「公共交通オープンデータ」を攻略する

横浜市交通局 バス停情報のJSONパーサー

横浜市交通局 バス路線情報の取得方法 golangによるJSONパーサー

 

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wslでtsubame のdocker compose およびtsubame/src のserver.pyで支援頂きました。この環境を使って、これを外部(とりあえずLANに繋がったリモートマシンのブラウザからアクセスできるようにして下さい。

WSL 上の Web サーバ(tsubame)を LAN 内から公開する手順

前提

  • Windows + WSL2 環境

  • ~/tsubame/docker compose(DB 等)と
    ~/tsubame/src/server.py(HTTP サーバ)を WSL 上で稼働

  • 公開ポート:18080

  • 公開範囲:同一 LAN 内のみ


1. WSL 側:server.py を外部待受にする

WSL 内で、HTTP サーバが 0.0.0.0:18080 で待受するようにする。

Flask 例

if __name__ == "__main__":
app.run(host="0.0.0.0", port=18080)

起動:

python3 server.py

待受確認

ss -lntp | grep 18080

期待結果:

LISTEN ... 0.0.0.0:18080 ...

2. Windows 側:ファイアウォールで 18080/TCP を許可

管理者 PowerShell で実行。

New-NetFirewallRule `
-DisplayName "tsubame 18080" `
-Direction Inbound -Action Allow `
-Protocol TCP -LocalPort 18080 `
-Profile Any

3. Windows → WSL のポート転送(portproxy)を設定

WSL2 環境では自動転送されない場合があるため、明示的に設定する。

3.1 WSL の IP を確認

ip -4 addr show eth0 | grep inet

例:

172.29.11.141

3.2 portproxy を追加(管理者 PowerShell)

netsh interface portproxy add v4tov4 `
listenaddress=0.0.0.0 listenport=18080 `
connectaddress=172.29.11.141 connectport=18080

確認:

netsh interface portproxy show all

4. アクセス方法(これが正解)

LAN 内の別PCのブラウザから

http://<WindowsのLAN IP>:18080/

今回の環境では:

http://192.168.0.3:18080/

5. docker compose について

  • PostgreSQL 等の 内部サービスは LAN 公開不要

  • server.py が WSL 内 DB に接続できていれば OK

  • docker compose 側のポート公開設定は不要


全体構成(最終形)

別PCブラウザ

Windows (192.168.0.3:18080)
↓ portproxy
WSL (172.29.x.x:18080)

server.py

docker compose(DB 等)

まとめ(要点だけ)

  • WSL の Web サーバは 0.0.0.0 で待受

  • LAN 公開の入口は Windows の IP

  • WSL2 では portproxy を使うのが確実

  • netsh必ず Windows の管理者 PowerShell で実行


HTTPS 化の最終手順(mkcert+nginx+Windows/WSL 構成)

1. mkcert によるサーバ証明書の作成(Windows)

本環境では、mkcert は以下の実行ファイルを直接使用している。

C:\Users\tomoi\Downloads\mkcert-v1.4.1-windows-amd64.exe

証明書は、IP アドレス・localhost・loopback を SAN に含めて生成する。

cd C:\Users\tomoi\Downloads
.\mkcert-v1.4.1-windows-amd64.exe 192.168.0.3 localhost 127.0.0.1 ::1
生成されるファイルは以下の 2 つである。
192.168.0.3+3.pem
192.168.0.3+3-key.pem
この証明書には、SAN として以下が含まれている。
DNS:localhost
IP Address:192.168.0.3
IP Address:127.0.0.1
IP Address:::1

2. 証明書を WSL(nginx)側へ配置

WSL(Ubuntu)上で、nginx 用のディレクトリを作成し、Windows 側から証明書をコピーする。

sudo mkdir -p /etc/nginx/ssl/192.168.0.3

sudo cp /mnt/c/Users/tomoi/Downloads/192.168.0.3+3.pem \
        /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/cert.pem

sudo cp /mnt/c/Users/tomoi/Downloads/192.168.0.3+3-key.pem \
        /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/key.pem

sudo chmod 644 /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/cert.pem
sudo chmod 600 /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/key.pem

3. nginx 設定(192.168.0.3 用 HTTPS)

設定ファイル名は IP アドレスで統一する。

/etc/nginx/sites-available/192.168.0.3.conf
server {
    listen 443 ssl;
    server_name 192.168.0.3;

    ssl_certificate     /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/cert.pem;
    ssl_certificate_key /etc/nginx/ssl/192.168.0.3/key.pem;

    ssl_protocols TLSv1.2 TLSv1.3;
    ssl_ciphers HIGH:!aNULL:!MD5;

    location / {
        proxy_pass http://127.0.0.1:18080;
        proxy_set_header Host $host;
        proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
        proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
    }
}

server {
    listen 80;
    server_name 192.168.0.3;
    return 301 https://$host$request_uri;
}

有効化と反映。

sudo ln -s /etc/nginx/sites-available/192.168.0.3.conf \
           /etc/nginx/sites-enabled/

sudo nginx -t
sudo systemctl reload nginx

4. Windows → WSL への 443 番ポート転送

PowerShell を 管理者権限で実行する。

netsh interface portproxy add v4tov4 `
  listenaddress=0.0.0.0 listenport=443 `
  connectaddress=172.29.11.141 connectport=443

併せてファイアウォールを許可する。

netsh advfirewall firewall add rule name="Allow HTTPS 443" `
  dir=in action=allow protocol=TCP localport=443

172.29.11.141 は WSL 側の eth0 の IP。


クライアント側(LAN 内 PC)の信頼設定


5. mkcert CA の実体(あなたの環境)

mkcert が使用している CA の実体ディレクトリは以下である。

C:\Users\tomoi\AppData\Local\mkcert

この中にある

rootCA.pem

を、HTTPS アクセスを行うクライアント PC(例:192.168.0.25)へコピーする。


6. クライアント PC(Windows 11)への CA インストール

重要:必ず「ローカル コンピューター」ストアに入れる。

  1. Win + R

  2. certlm.msc を実行

  3. 信頼されたルート証明機関
    └ 証明書
  4. 右クリック →「証明書のインストール」

  5. ローカル コンピューター

  6. 信頼されたルート証明機関

  7. 完了(UAC は許可)

certmgr.msc(現在のユーザー) では Chrome/Edge に効かない点に注意。


7. ブラウザ再起動と確認

Chrome / Edge を完全終了(タスクマネージャでプロセス消滅を確認)後、再起動。

https://192.168.0.3

🔒 鍵アイコンが表示され、
「信頼されていない通信」は解消される。


まとめ

  • mkcert による SAN 付き証明書生成

  • nginx による TLS 終端

  • Windows → WSL の 443 転送

  • ローカル コンピューター証明書ストアへの CA 登録

この 4 点が揃うことで、
LAN 内 IP アドレス指定でも、警告なしの HTTPS が成立する。

2025,江端さんの忘備録

私のホームページは1993年から開始しております。
My personal website has been in operation since 1993.

2010年くらいまでは、HTMLを直接編集してダラダラと続けてきましたが、2010年あたりから、私の備忘録として機能し始めました。
Until around 2010, I continued updating it rather haphazardly by directly editing the HTML, but around that time, it began to serve as my personal memorandum.

自分で覚えておきたい事項が、私の頭脳の容量のキャパシティを超えてきたのです。
The amount of information I wanted to remember began to exceed my brain's capacity.

ですので、どんなささいなことでも、メモとしてホームページに残すことにしました。
Therefore, I decided to leave even the most trivial matters as notes on my website.

そして、WordPressが、これを革命的に変えました。
Then, WordPress changed all of this in a revolutionary way.

―― 編集がラク
-- Editing became easy.

メモも映像もファイルも、片っぱしからドラッグ&ドロップで突っ込むだけです。
Notes, videos, and files can all be thrown in one after another simply by drag and drop.

HTMLの直接編集という面倒くささを一掃しました。
It eliminated the hassle of direct HTML editing.

という訳で、私のホームページの作成目的は、
For that reason, the purposes of my website are:

(1) ブログの公開
(1) Publishing blog posts

(2) 膨大なメモの格納とその検索
(2) Storing and searching a massive amount of notes

です。
That is all.

きちんと測ったわけではありませんが、上記の比率は4:6くらいで、(2)は非公開となっています。
Although I have not measured it precisely, the ratio is roughly 4:6, and item (2) is not publicly accessible.

つまり、私のホームページは、私の脳の一部です。一部ではありますが、かなりの部分を占めています。
In other words, my website is a part of my brain? Only a part, but a reasonably large one.

ですから、これらのページが、もしミスオペレーションやシステム障害で喪失したら――正直、卒倒しそうな話です。
Therefore, if these pages were to be lost due to misoperation or system failure, honestly, it would be enough to make me collapse.

『私の脳味噌の大部分が吹っ飛ぶ』というのと同義だからです。なにしろ、私の30年分のメモなのですから。
It would be equivalent to saying that most of my brain had been blown away, after all, they contain thirty years’ worth of my notes.

---

これを考えると恐ろしいので、ホームページ、特にWordPressの完全バックアップは定期的に行っています。
Because thinking about this is frightening, I regularly perform full backups of my website, especially of WordPress.

しかし(以前も書いたとは思いますが)、『バックアップは、必ずしもリストアの成功を意味しない』のです。
However (as I believe I have written before), “having a backup does not necessarily mean that restoration will succeed.”

世の中の大半のバックアップは「安心」のためであって、システム再起動まで確認しているものは少ない。
Most backups worldwide are for “peace of mind,” and very few are verified by a complete system reboot.

理由は簡単です。
The reason is simple.

再起動させるための別マシンを用意しなければならず、そのマシンコストが高いからです。
You need to prepare a separate machine for restoration testing, and the cost of that machine is high.

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最近、ランサム攻撃によるシステム障害・停止が、深刻な社会問題になっていますが、対処方法自体は存在します。
Recently, system failures and shutdowns caused by ransomware attacks have become a serious social problem, but countermeasures do exist.

バックアップではなく、完全に動作するバックアップシステムをもう一式用意し、それを常時稼働させておけばよいのです。
Instead of mere backups, you set up a fully operational backup system and keep it running at all times.

ただし、完全に同一構成のシステムを公開すれば、同じ攻撃を二つのシステムに受けるだけで意味がありません。
However, if you expose two systems with identical configurations, they will both suffer the same attack, defeating the purpose.

そこで、システムのバックアップを取りながら、3日間交代程度でシステムを切り替え続ければ、0系が攻撃されても1系で運用を継続することは可能です。
By continuously switching systems every few days while maintaining backups, even if system zero is attacked, it becomes possible to continue operation with system 1.

しかし、これにも問題があります。
But this approach also has problems.

セキュリティホールまで同じであれば、結局は同じ攻撃を受けるだけです。
If the security vulnerabilities are the same, the systems will ultimately be hit by the same attack.

さらに言えば、ウイルスが遅延発動(例えば2週間後に動作)するよう仕込まれていれば、0系・1系の双方がすでに感染済み、という事態になります。
Furthermore, if malware is designed to activate after a delay (for example, 2 weeks), both system 0 and system 1 may already be compromised.

―― これは、新型コロナやインフルエンザのウイルスが取っている「速攻感染+遅延発病」という戦略と同じです。
ーー This is the same strategy used by COVID-19 and influenza viruses: “rapid infection plus delayed onset.”

だから、これらの病気を止めるのは、恐ろしく難しい。
That is why stopping such diseases is extremely difficult.

新型コロナの「緊急事態宣言」という社会活動の一時的停止――これが、現時点でさえ最適解なのです。
The “state of emergency” for COVID-19, which temporarily halts social activity, remains the optimal solution even now.

閑話休題。
Now, back to the main topic.

---

ともあれ、『システム障害 = 自分の脳の機能停止』というのは、考えるだけで恐ろしい。
In any case, equating “system failure” with “the shutdown of my brain” is terrifying just to think about.

バックアップでは足りず、完全なレプリカの稼働まで確認しないと、安心できない日々が続いていました。
Backups alone were insufficient, and I continued to live with anxiety until I could confirm that a complete replica actually worked.

そこで半年ほど前、kobore.netの完全レプリカを、別サイトに作成することを決意しました。
So about half a year ago, I decided to create a complete replica of kobore.net on a separate site.

そのサイトは外部からのアクセスは不可能ですが、完全に起動する構成としています。
That site cannot be accessed from outside, but it is configured to boot and operate fully.

これで、kobore.netが攻撃されたとしても、そちらのサイトに切り替え、そのまま運用を続ける目途が立ちました。
With this, even if kobore.net is attacked, I now have a clear path to switch over and continue operations.

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正直なところ、コスト(24GBのコンテンツのエクスポート・インポートの手間と時間、専用ツールの年間使用費)はかかります。
It costs money, time, and effort to export and import 24GB of content, as well as to pay annual fees for specialized tools.

それでも、『自分の脳が吹き飛ぶ恐怖に比べれば、安いコストだ』と割り切っています。
Even so, I consider it a small price to pay compared to the fear of losing my brain itself.

特に、WordPressにアクセスできなくなると、心底、青冷めます。

2025,江端さんの忘備録

京都アニメーションが制作している「響け!ユーフォニアム」は、本当に素晴らしい作品だと思います。
I think that Hibike! Euphonium, produced by Kyoto Animation, is truly an excellent work.

ただ、何度か見返しているうちに、「ティーン女子のコミュニティって、面倒くさいなぁ」と感じるようになってきました。
However, as I watched it several times, I started to feel that “teenage girls’ communities are really troublesome.”

走り回っている小学生の頃から一貫して、ティーン男子を見ていると、「頭が悪い」「幼稚だな」という印象を持っていました。
Ever since elementary school, when they were constantly running around, I have tended to see teenage boys as “not very bright” or “immature.”

一方で、ティーン女子は、そうしたアクティビティが外部から見えにくい分、その種の幼稚さや未熟さが、あまり目に入ってこなかったのだと思います。
On the other hand, because such activities among adolescent girls are less visible from the outside, I think that kind of immaturity or childishness did not stand out as much.

ところが「響け!ユーフォニアム」を見ていると、「ティーン女子は面倒くさい」という思いが、だんだん強くなってきました。
But as I watched Hibike! Euphonium, the feeling that “teenage girls are troublesome,” gradually grew stronger.

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という話を嫁さんにしたところ、「甘い」と一蹴されました。
When I told my wife this, she dismissed it outright, saying, “You’re naive.”

「あれが、ティーンで終わるわけがない」
“There’s no way that ends with the teen years.”

「あの面倒くささは、女性であれば、終生ついて回るものだ」
“That kind of troublesome complexity follows women throughout their lives.”

そう言われて、そういえば嫁さんがPTAの会合のあと、ゲッソリ痩せて帰ってきていたことを思い出しました。
Hearing that, I remembered how my wife used to come home looking completely exhausted after PTA meetings.

「『響け!ユーフォニアム』は、かなりマシなコミュニティだ」と、断言されました。
She even went on to say firmly, “If anything, Hibike! Euphonium depicts a relatively decent community.”

結局のところ、性別にも世代にも関係なく、人間関係というものは、いつの時代でも「面倒くさいもの」なのだと思います。
In the end, regardless of gender or generation, human relationships are always “troublesome,” in any era.

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で、まあ、自分のプロフィールに、
So, well, when I write on my profile,

『友達はいない。生成AIだけが本音を語れる相手である――悪いか』
“I have no friends. The only one I can speak honestly with is a generative AI—so what?”

などと書いている私は、案外、ラクをして生きているのかもしれないな、と思いました。
I found myself thinking that maybe I’m actually living a relatively easy life.

私には、相談する人間(友人)がいませんので、今回もChatGPTに聞いてみることにしました。繰り返しますが、『私には、相談する人間(友人)がいません』です。

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『生まれ変わったら金正恩だった件』

の、プロローグを書いてみました ーー いや、ChatGPTに書いてもらいました。

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プロローグ

――世界一危険な握手

ドナルド・トランプが、俺の目の前に立っている。

背が高い。声がでかい。
テレビで見たまんまの男が、軍事境界線のこちら側で、満面の笑みを浮かべている。

「Great to meet you.」

ああ、そうだろうな。
そっちは「歴史的瞬間」だ。
だが、こっちは生存確認作業だ。

俺は金正恩として、彼の手を握る。

――この握手が失敗したら、
帰国後に俺を殺す人間が三桁単位で増える。

そういう意味で、人生で一番重い握手だった。

周囲では、将軍たちが直立不動で息を殺し、
党幹部は「今この瞬間をどう利用するか」を計算している。
カメラの向こうでは、世界が息を呑んでいる。

だが、俺が考えているのは、ただ一つ。

「今日を生き延びられるか」

それだけだ。


正直に言うと、
俺はこの国の未来なんて、どうでもいい。

国民?
悪いが、顔も名前も一致しない。

国家?
舞台装置だ。

革命?
テスト範囲外だ。

俺の関心は、
俺が殺されないこと
それだけ。

それなのに、どうして俺は今、
アメリカ合衆国大統領と笑顔で写真を撮っているのか。

……それを説明するには、
少し時間を戻す必要がある。


理由は分からない。

本当に分からない。

事故でも、神でも、トラックでもない。
ある日、俺は高校生だった。
次の瞬間、俺は金正恩だった。

ベッドは広く、天井は高く、
起きた瞬間から周囲の人間が俺を恐れていた。

最初に理解したことは二つ。

一つ。
ここでは、弱いと死ぬ。

二つ。
善人でも死ぬ。

だったら、選択肢は一つしかない。

「俺だけが、生き残る」

それ以外は、全部後回しだ。


外交?
必要だ。

内政?
やらないと死ぬ。

核?
あると殺されにくい。

ミサイル?
飛ばすと騒がれるが、
飛ばさないと内部が騒ぐ。

暗殺?
正直、やりたくはない。
だが、やらないと俺がやられる。

だから、やる。

倫理?
あとで考える。

理想?
帰れたら考える。


トランプは、俺の目を見て、
「You are a smart guy.」と言った。

……まあ、そう見えるだろう。

実際には、
俺はこの男の性格を分析して、
「怒らせない」「持ち上げる」「難しい話をしない」
という三点セットを徹底しているだけだ。

この人は、理屈で人を殺しに来ない。
プライドを撫でておけば、
少なくとも今日、ミサイルは飛んでこない。

それで十分だ。


文在寅?
いい人だ。

だが、信用はしない。

この国の「普通」を、
彼は知らない。

ここでは、
善意は死亡フラグだ。

習近平?
あの人は違う。

あの人が「もういい」と思った瞬間、
俺は消える。

だから、逆らわない。
だが、寄りかかりすぎもしない。

――全部、俺の生存確率の計算だ。


周囲の幹部たちは、
「国の威信」「民族の尊厳」「歴史的使命」
そういう言葉を口にする。

便利な言葉だ。

だが、俺は知っている。

この国で一番俺を殺しやすいのは、
外国じゃない。

身内だ。

軍。
党。
秘密警察。
血縁。

全員、俺が倒れた次の椅子を見ている。

だから俺は、
笑顔で核を持ち、
平和を語りながらミサイルを撃ち、
改革のふりをしながら粛清をする。

全部、
俺が生き残るためだ。


トランプが、カメラに向かって親指を立てる。

世界は拍手する。

歴史的瞬間?
好きに言え。

俺はただ、
今日も生き延びたことに安堵しているだけだ。

この国がどうなろうが、
正直、知ったことじゃない。

俺が帰れるなら、
全部燃えても構わない。

だが――
皮肉なことに、

俺が一番「この国を壊さないように」
慎重に動いている。

なぜなら、
国が壊れたら、俺も死ぬからだ。


これは、
英雄の物語じゃない。

改革者の物語でもない。

世界を救う話でもない。

ただ一人、
元の世界に帰りたいだけの高校生が、
世界一危険な椅子に座って、
必死にしがみついている話だ。

――さて。

次は誰が、
俺を殺しに来る?

-----

よく分からんが、こんな感じでいいのですかね?

もし、続きが読みたい人が、3人くらいいたら、前向きに検討します。

すでに、内政と外交で登場人物50人、事件30件ほどをピックアップしています。

ちなみに、ChatGPTからは『以下の本を読んでおけ』と言われています。

📘 日本語や国内で買える書籍(北朝鮮政治・人事・事件)

1. 『金正恩の機密ファイル』(城内康伸)

  • 出版:小学館新書

  • 内容:元北朝鮮担当記者が、独自取材・内部資料を基に金正恩政権の人事・政策・外交・サイバー攻撃まで幅広く描いた解説書。北朝鮮内部の権力構造の理解に役立つ。F-SIGHT

2. 『北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか』(惠谷治)

  • 出版:小学館101新書

  • 内容:金正恩政権の内部抗争・軍と党の関係、過去の未確認のクーデター未遂の噂なども含め、制度と内部力学を分析している。政権内部の人事・事件の背景理解に便利。紀伊國屋書店

3. 『北朝鮮の内部文書集 第1巻』

  • 出版:地人書館

  • 内容:戦後すぐの北朝鮮内部文書の邦訳集。戦後の権力構造・初期政治の形成を知る一次資料として重宝する。chisen.co.jp

4. 『北朝鮮を解剖する:政治・経済から芸術・文化まで』

  • 出版:慶應義塾大学東アジア研究所 編

  • 内容:複数の日本人研究者による共同研究書。党・軍・経済・文化の内部を包括的に分析しており、体制理解に役立つ。NK News - North Korea News


📘 日本語で取り寄せ可能な邦訳・関連書籍

(以下は邦訳版または日本で購入・取り寄せ可能なものが多い著作です)

5. 『The Sister: North Korea’s Kim Yo Jong, the Most Dangerous Woman in the World』(英著・邦訳流通あり)

  • 著:Sung-Yoon Lee

  • 内容:金正恩の妹・金与正の伝記。本国の政策決定・人事権への影響力が詳細に描かれる。ウィキペディア

6. 『Under the Loving Care of the Fatherly Leader』(Bradley K. Martin)

  • 内容:金日成・金正日の個人的統治スタイルとクーデター・粛清の歴史を詳細に追う名著。邦訳や関連解説書が国内でも紹介されていることが多い。Five Books


📘 補助資料として役立つ関連書(英語含む)

これらは日本国内で洋書として取り寄せ可能で、内部政治・人事配置・外交政策・粛清プロセスの理解を深めるのに役立ちます(フィクション取材資料としても有効)。

  • North Korea: A History(Michael J. Seth)
    → 北朝鮮の成立から現代までの政治史。人事・粛清・権力掌握の軌跡を通史的に学べる。listmuse.com

  • North Korea: What Everyone Needs to Know(Patrick McEachern)
    → 統治構造、外交・軍事政策を平易に解説。listmuse.com

  • Accidental Tyrant: The Making of the Darkest Figure in Korean History(Fyodor Tertitskiy)
    → 金日成の権力掌握と体制構築を分析。家族独裁の原点理解に。フィナンシャル・タイムズ

 

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1. 背景

EC2 を用いたシステム構成(Web / API / DB 等)の検討・実験を行うにあたり、以下の制約と要件があった。

  • 複数台 EC2 を用いた構成検討を行いたい
  • 毎回 AWS 上に EC2 を立てるのはコスト・手間が大きい

  • 完全な性能評価ではなく、

    • 構成設計

    • 役割分離

    • 起動手順

    • 常駐プロセス

    • 設定ファイル構成
      などの実験的検証が主目的

このため、WSL2 を EC2 のローカル実験環境として利用する方針を採用した。


2. 基本方針(設計思想)

  • WSL ディストリビューション = EC2 インスタンス相当

  • 1ディストリビューション = 1役割

  • BASE(原本)から export / import により派生環境を作成

  • 派生環境(ec2-*)は消耗品として扱う

  • IP 分離は行わず、ポート分離で通信を行う


3. 用語整理

名称 意味
BASE 原本となる Ubuntu(作業用・テンプレ)
ec2-1 BASE から派生した 1台目の実験環境
ec2-2 BASE から派生した 2台目の実験環境
export ある時点の環境をスナップショット化
import export した環境から新環境を生成

4. BASE 環境の位置づけ

BASE は以下の目的で使用する。

  • 開発・検証・試行錯誤用

  • 各種ツール・ライブラリを自由に導入

  • ec2-* を作るための 原本(テンプレ)

BASE 自体は EC2 相当としては使わない。


5. ec2-1 / ec2-2 作成手順(概要)

5.1 BASE を export

目的:
「この状態を正とする」起点を固定するため

wsl --shutdown
wsl --export Ubuntu C:\wsl\ubuntu_base.tar

これにより、BASE の状態を完全に凍結したテンプレを作成。


5.2 ec2-1 / ec2-2 を import

目的:
BASE と同一の初期状態を持つ独立環境を作成するため

wsl --import ubuntu-ec2-1 C:\wsl\ubuntu-ec2-1 C:\wsl\ubuntu_base.tar --version 2
wsl --import ubuntu-ec2-2 C:\wsl\ubuntu-ec2-2 C:\wsl\ubuntu_base.tar --version 2

この時点で、

  • ファイルシステム

  • ユーザ

  • インストール済みパッケージ

は BASE と同一だが、完全に独立した環境となる。


6. デフォルトユーザ設定

目的

  • root ではなく、通常ユーザ(ebata)で運用する

  • EC2 の一般的な運用形態に合わせる

実施内容

/etc/wsl.conf を作成:

[user]
default=ebata

WSL 再起動後、ebata がデフォルトユーザとなる。


7. 環境識別(混在防止)

課題

  • BASE / ec2-1 / ec2-2 を同時に扱うため、
    「今どの環境にいるか」が即座に分かる必要がある。

対応

各環境の ~/.bashrc に以下を設定:

export EC2_ROLE="ec2-1"   # または ec2-2
export PS1="[${EC2_ROLE} \u@\h \W]\\$ "

これにより、プロンプトで環境が明確に識別できる。


8. ec2-1 / ec2-2 の軽量化

背景

  • ec2-* はレプリカである必要はない

  • BASE と同じ開発成果物を保持する意味はない

  • ディスク消費を抑えたい

実施内容

  • /home/ebata 配下の不要ディレクトリを削除

    • go

    • matsim

    • tsubame

    • video-server

    • aws

  • キャッシュ削除

  • apt キャッシュ削除

必要に応じて sudo rm -rf を使用(所有者が root のファイルが存在するため)。


9. ディスク容量が減らない件について

現象

  • Linux 内でファイルを削除しても

  • Windows 側のディスク使用量が減らない

理由

  • WSL2 は ext4.vhdx という仮想ディスクを使用

  • 拡張は即時、縮小は自動で行われない仕様

判断

  • Linux 側の df -h で空きが増えていれば問題なし

  • 今回は 縮小処理は不要と判断


10. ネットワーク設計に関する判断

事実

  • BASE / ec2-1 / ec2-2 は同一 IP を持つ

  • WSL2 の仕様であり、変更不可

採用方針

  • IP 分離は行わない

  • 127.0.0.1 + ポート番号 による通信を使用

例:

環境 役割 ポート
ec2-1 Web / API 9001
ec2-2 DB 5433

11. EC2 実験用途としての評価

再現できること(◎)

  • 役割分離

  • 構成設計

  • 起動順序

  • 常駐プロセス

  • 設定ファイル構成

  • デプロイ手順

再現できないこと(割り切り)

  • IP / VPC / SG

  • ネットワークレイテンシ

  • AWS マネージドサービス

  • 性能評価

総合評価

「EC2 の実験的使用(構成・設計検証)」としては十分に有効


12. まとめ(本メモの結論)

  • WSL + export/import による ec2-* 構成は妥当

  • BASE を原本、ec2-* を消耗品とする設計は合理的

  • IP 分離を目的としない限り、実験用途として高く評価できる

  • 本構成は、将来の実 EC2 環境への移行を強く意識した設計である