2022/03,江端さんの忘備録

今回のロシア軍によるウクライナ侵攻(ここでは、各種メディアに合わせて「侵攻」を使います)に関して、

With regard to the recent Russian military invasion of Ukraine (we use "invasion" here, in keeping with the various media outlets), there is an opinion that

―― 到底、勝目のない戦争。国内の犠牲者が出るだけだから、早くウクライナは降伏すべきである

"A war that cannot possibly be won. Ukraine should surrender as soon as possible, as it will only result in domestic casualties"

という意見があります。

かつて、日本も同じような状況になったことがあります。

Japan has had similar situations.

太平洋戦争時、我が国の最高戦争指導会議は、この判断(無条件降伏)ができませんでした。

During the Pacific War, our Supreme War Leadership Council was unable to make this decision (unconditional surrender).

その結果、多数の非戦闘員(民間人)が殺害され、国土を原爆の実証実験に使われました。

As a result, many non-combatants (civilians) were killed and our country was used to demonstrate the atomic bomb.

そのように考えた場合、このような「降伏優位論」には、一定の説得力があります。

When considered in this light, such a "surrender superiority theory" has a certain persuasiveness.

-----

しかし、その一方で、

However, on the other hand,

(今回のウクライナ侵攻ではなくて)前回のクルミア半島併合の時のシナリオを、我が国を使ったユースケースとして考えてみると、

If I consider the scenario of the previous annexation of the Kurmian peninsula (instead of the current invasion of Ukraine) as a use case with our country,

■「北海道の在留ロシア人がロシアへの併合を希望している」から、

- "The Russians living in Japan in Hokkaido want to annex Hokkaido to Russia.

■ロシア大統領が『北海道をロシアに併合する』と宣言して、

- The Russian president declares, "Hokkaido will be annexed to Russia.

■一方的に軍事侵攻をしてきて、

- Unilateral military invasion of Hokkaido

■北海道より北部の我が国の領土を実効占拠した

- They effectively occupy our territory north of Hokkaido.

としたら、

, and when we were told the following

『到底、勝目のない戦争。国内の犠牲者が出るだけだから、日本は、北海道をロシアに譲るべきだ』

"It's a war that can never be won. Japan should cede Hokkaido to Russia because it will only result in domestic casualties."

と言われて、私たちは、納得するでしょうか。

Will we be convinced ?

-----

私、絶対的な意味において、愛国者ではありませんが、それでも、

I'm not a patriot in the absolute sense of the word, but I thought,

―― 命をかけて戦える

"I can fight for my life."

と思いました。

私の場合、「愛国心」なんかなくったって、「理不尽に対する激怒」で戦えます。

For me, though I don't need "patriotism" to fight, I can fight with "rage against unreason".

-----

上記のユースケースは、私が思いついたもので、多分、あまり妥当なものではないと思います。

The above use case is just something I came up with and probably not very good.

誰か、これような「我が国を使ったユースケース」で上手く説明してくれる方、いらっしゃいませんか?

Can someone please explain well with a "use case using our country" like this?

そういうことを考えている人は、沢山いると思うんです。

I think there are a lot of people who are thinking about that.

2022/03,江端さんの技術メモ

readme

readme

C:\Users\ebata\goga\3-23に格納されている(絶対忘れると思ったので、アップしておく)

対向サーバは、〜/go_template/tests/server23.go

2022/03,江端さんの技術メモ

【Golang】structのField名で気をつけるところ

「小文字で始まるField名は外部パッケージからのアクセスできない」 って、どんな言語仕様なんだ・・・

いや、privateとかpublicなんぞ使うよりずっといいって思うよ。

でも、こんなことでvscodeから怒られているとは思わなかったよ。

 

2022/03,江端さんの忘備録

私は、これまで、母の胃ろう器具交換のサポートの為に、4ヶ月ごとに、一人で帰省してきました。

I have been returning home alone every four months to support my mother in changing her gastroduodenal appliance.

そして、帰省の度に、コンビニで売られている「ゴルゴ13」などのマンガを1冊づつ購入していました。

And every time I returned home, I would buy one copy each of "Golgo 13" and other manga sold at convenience stores.

-----

先日、母の四十九日の法要の為に、家族全員で実家に帰省しました。

Recently, my entire family returned to my parents' home for my mother's 49th day memorial service.

法要後、お坊さんから、コロナでお亡くなりになった方のお話を聞きました。

そこで、長女が、私が購入したマンガを読んでいました。

There, my senior daughter was reading a comic book I had purchased.

長女は、

She was muttering,

「『ルールは常に征服者の都合で決まる』・・・か」

"'The rules are always determined by the convenience of the conqueror.'..."

と、呟いていました。

(*)ゴルゴ13 Vol.191 1万キロの狙撃

(*)Golgo 13 Vol.191 10,000 km Sniper

-----

社会人1年生の、長女の琴線に触れたようです。

It seems to have tugged at the heartstrings of her, a first-year working adult.

2022/03,江端さんの技術メモ

みなさん。 golang の ":="は、変数宣言せずに変数を使える便利な奴ですが、スコープ(有効範囲)を間違えて、二重使用すると「地獄」を見ますよ。

/////a_Point := liPoint
	a_Point := liPoint

	for {
		/////b_Point := a_Point // aがスタート、bがゴール
		b_Point := a_Point // 現在のゴールをスタートにする

		a := <-ch3 // センタからch3待ち(ゴールを教えてもらう)
		if a != -1 {
			a_Point = li[a.(int)]

この最後の行を、

a_Point := li[a.(int)]

となっていて、訳の分からない変数の追跡で、数時間失いました。

2022/03,江端さんの忘備録

私、SWIFT(*)については、よく知らないですし、今、ロシアの主要銀行を、このシステムから排除する、ということの意味も、正直、肚の底から理解できているとは思っていません。

I don't know much about SWIFT(*), and I honestly don't think I understand deep in my heart what it means to exclude major Russian banks from this system now.

(*)ベルギーに本部を置く非営利組織で、国際金融の送金を手がける世界的な決済ネットワーク

(*)A non-profit organization headquartered in Belgium, a global payment network that handles international financial remittances

ですが、

However,

―― VISAとマスター、ロシアでカード決済停止

"VISA and Master suspend card payments in Russia"

この脅威は、理解できます。

This threat is understandable for me.

こんな制裁を受けたら、江端家のキャッシュフローは、二ヶ月も経たないうちに破綻します。

With such sanctions, the Ebata family's cash flow would collapse in less than two months.

江端家の場合、ここにAmazonのサービス停止が加われば、私は、その瞬間に白旗を上げます。

In the case of the Ebata family, if Amazon's service outage is added to this, I would, at that moment, raise the white flag.

-----

SWIFTからの排除が「ミサイル攻撃」であるとすれば、VISAとマスターの停止は「市街戦」という感じがします。

If the removal from SWIFT was a "missile attack", the suspension of VISA and Master feels like "urban warfare".

ともあれ、SWIFTであれ、VISA/マスターであれ、Amazonであれ、「インフラを握ったものが世界を制す」を痛感しています。

Anyway, whether it is SWIFT, VISA/Master, or Amazon, I am keenly aware that "The persons who controls the infrastructure, controls the world".

もちろん、「エネルギーを握ったものが世界を制す」は不変であるとは思いますが。

Of course, I believe that "The persons who holds the energy controls the world" will remain constant.

いずれにしても、日本は、そのいずれも(インフラもエネルギー)持っていないから、『世界を制する側には立てない』ということに、変化はありません。

In any case, there is no change in the fact that Japan does not have either of these (infrastructure or energy), and therefore "Japan cannot be the world's dominant player.

-----

だからこそ、我が国に必要なものは『現実的な弱者戦略』であり、「それが、我が国の生存戦略である」と胸を張って主張できる『開き直り』です。

Therefore, what our country needs is a "realistic strategy for the weak" and the "openness" to be able to proudly claim that "this is our country's survival strategy.

ただ、ここに付け加えることがあるとすれば ―― 「核」です。

Just one thing to add here -- "nuclear".

「核兵器」「核保有」「原子力エネルギー施設」それ以外のありとあらゆる「核」に関する事項について、我が国は、

We are the only country that can express our opinions on "nuclear weapons," "nuclear possession," "nuclear energy facilities," and all other "nuclear" matters in the following manner

■『どのような話も聞き入れない』

"We will not listen to any story"

■『いかなる正当化のロジックも受け入れない』

"We will not accept the logic of any justification"

■『"力"も"言い訳"も、すべて許さない』

"We will not tolerate any force or any excuses"

という、非論理的な感情の発露が許される、世界唯一の国だと信じています。

I believe that our country is the only country in the world where illogical emotional outbursts are allowed.

-----

原爆投下、原子炉メルトダウン、放射性物質拡散 ―― 「核」に関して、こんな悲惨で悲しく苦しい体験を、立て続けに体験させられた国が、世界中のどこにある?

The atomic bombings, the reactor meltdowns, the proliferation of radioactive materials - where else in the world have we been subjected to such a series of tragic and distressing nuclear experiences?

ないよ。

There has been none.

うち(日本)だけだよ。

Only in our country (Japan).

故に、私は、

Hence, I believe

―― 「核」に関してだけは、理性的でも、論理的でもある必要もなく、むしろ、激情や憤怒で対応してもよい

"Only when it comes to "nuclear weapons," there is no need to be rational or logical, but rather to respond with fury and indignation."

と信じています。

―― 放射能で汚染されたウクライナの国土は、ロシア侵攻に対する、数千年間の『ファイアウォール』になる

 

 

2022/03,江端さんの忘備録

―― どこから手を付けていいのか、分からない

"I don't know where to start".

っていうのは、結構、日常的にあると思います。

I think this is quite common in everyday life.

今の私がそんな感じです。

That's how I feel now.

-----

現在、

Now,

■江端のコラムを読んで頂いている「Kさん」からの疑問に端を発し、

- Sparked by a question from "Ms. K" who read Ebata's column.

■「轢断のシバタ先生」から、COVID-19の最新情報を頂き、

- Giving update on COVID-19 information from "Dr. Shibata of Run Over"

■EE Times Japan編集部のMさんが"GO"を出した

- with "GO" call from Mr. M of EE Times Japan editorial department

COVID-19コラムシリーズの第8弾、「Kプロジェクト」の編集作業に入っています。

I am in the process of editing the eighth installment of the COVID-19 column series, "The K Project".

今、Kさんとシバタ先生から頂いた情報のページ数をカウントしてみたら、すでに50ページ分ありました。

I just counted the number of pages of information I received from Ms. K and Dr. Shibata, and there are already 50 pages worth of information.

ここに、私の解説やら図面やらが入ることを考えると、見たこともない膨大なコラム(?)になりそうです。

Considering that my explanations, drawings, etc. will be included here, this is a huge column(?) that I have never seen before.

-----

―― どこから手を付けていいのか、分からない

"I don't know where to start".

が、本気で、シャレにならない状況です。

Seriously, this is a situation that is beyond embarrassing.

未分類

(翌日)

  • 熱は出ていない(36.6度)
  • 関節という関節が痛い。全身がダルい。鉄棒にぶらさがるのは無理そう。
  • ウォーキングに出たら、もっとも遠い地点で不調Maxになった。フラフラしながら歩いていた。
  • 3月分のコラムの編集が「できないほどの不調ではない」ので、クスリを接種して、現在、原稿を作成中
  • 嫁さんは、「腕が痛い」のみ

ちなみに、鉄棒で「懸垂1回のみ」ができるようになった。
飛び付いた勢いを使っているので、公式の懸垂回数にならないことは、認識済み。

部屋に鉄棒を作ってみた


(翌々日)

完全復活。むしろ、睡眠時間が十分すぎて、ここ暫く体験したことがない、絶好調の体調。

コロナワクチンの副反応で苦しんでいる世界中の人に、大変申し訳がないような気持ちになる。

でも

―― なんで、副反応に、こんなにも個体差があるんだろう?

ということについても、調べてみたくなりました。


新型コロナワクチン接種後に熱が出るほど抗体価が上がる? 日本から複数の研究結果が報告

副反応に苦しんだ人は、そのメリットを得られる ―― ということになるのかな?

以上

2022/03,江端さんの忘備録

LUCIFER/ルシファーという、米国のドラマを見ています。

I am watching an American drama called LUCIFER.

ナイトクラブ、酒、狂乱騒ぎ、プレイボーイ等々、私が選択するドラマとしては、甚しく「好み」が違います。

Nightclubs, booze, craziness, playboys, etc., are not my "tastes" in drama of choice.

しかし、登場人物の正体が、

However, the characters' identities are the gods, goddesses, angels, and demons of

―― キリスト教神学

"Christian theology"

の神、女神、天使、悪魔です。

彼等が、ロサンジェルスの街に現われて、神話のキャラクターの役割を演じながらも、日常生活(刑事ドラマです)を送るという、異世界転生コンテンツの逆転バージョンのようなドラマです。

They appear in the city of Los Angeles and live their daily lives (it's a cop drama) while playing the roles of mythological characters, in a drama that is like a reversed version of otherworldly reincarnation content.

アメナディエル、ウリエル、オーロラ(ドラマではこの名前ではないようですが)とか、これはこれで良いのですが ――

Amenadiel, Uriel, Aurora (which doesn't seem to be this name in the drama), and so on -- this is fine.

昨日、コーディングしながらドラマを聞き流していたのですが、「カインの正体が判明し、アベルが女性で転生した」というところで、思わず吹き出してしました。

Yesterday, I was listening to the drama while coding, and when I got to the part where "Cain's identity was revealed and Abel was reincarnated as a woman," I blurted it out.

で、その話を、誰かにしたくなった、という次第です。

So, I wanted to talk about it with someone.

-----

キリスト教神学とは、まあ、私の理解した範囲では「『キリスト教』攻略本」のような位置付けのようです。

Christian theology is, well, as far as I understand it, positioned as a "'Christian' strategy book".

以前、私は、仏教の教義は、ゴーダマシッタルダの人生の後の二次創作物である、というようなことを書きました。

I have written before that Buddhist doctrines are derivatives of the later life of Ghodamasiddha.

仏教における、菩薩、四天王、毘沙門天、阿修羅は、キリスト教神学におけるルシファー、アメナディエルと同じようなものです。

In Buddhism, Bodhisattvas, Shitenno, Vaisravana, and Asura are like Lucifer and Amenadiel in Christian theology.

ただ、ここ(キリスト教神学)に、「カイン」と「アベル」を突っ込んでくるあたりの、無節操さが、なんも言えずに『最高』です。

However, I can't say anything about the unscrupulousness of the "Cain" and "Abel" when they insert them here (Christian theology), it's "the best".

-----

私は、LUCIFER/ルシファーと同じノリで、日本神話のキャラクターを、現代日本に転生させるドラマが見たいです。

I would like to see a drama in the same vein as "Lucifer", with a character from Japanese mythology reincarnated in modern Japan.

イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、ニニギ、イワナガヒメ、コノハナサクヤヒメまでは、鉄板として、ここは、「オオクニヌシの国譲り」のストーリーは、やっぱり譲れないでしょう。

Of course, the story of Izanagi, Izanami, Amaterasu, Susanoo, Ninigi, Iwanagahime, and Konohanasakuyahime is a given, but the story of "taking over the Okuninushi's land" is still a nonnegotiable one.

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2012/25/news038_9.html

こんなツッコミどころ満載のコンテンツ(日本神話)を、二次創作のドラマにしない手はないと思うんですが、いかがでしょう。

I don't think there is any way to avoid turning such dumb points content (Japanese mythology) into a secondary drama.

さらに、『今上天皇(現在の天皇陛下)ですら、出雲大社の本殿には入れない』という話まで繋げられれば ――

Furthermore, if they can connect it to the story that 'even the current Emperor is not allowed to enter the main shrine of Izumo-taisha'

単に面白いだけではなくて、神社のトレンド化、観光名所化、地域復興、ひいては、天皇制を神話のアプローチから理解することができます。

Not only is it interesting, but it allows us to understand the trending of shrines, tourist attractions, regional revival, and, by extension, the emperor system from a mythological approach.

というか、戦前では普通に教育過程に入っていたようですが

I mean, I heard it seems to have been a normal part of the educational process before the war.

(興味のある人は、"天皇の神格化"、"戦後"、"GHQ"あたりでググッってみて下さい)。

(If you are interested, please Google "deification of the emperor", "postwar", or "GHQ").