2011,江端さんの忘備録

中学1年と小学3年の二人の娘達の自由研究に、今年初めて、私は、

「一切、手を出さない」

という方針を、貫き通しました。

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理由は2つあります。

(1)研究のプロ(私のこと)の手を借りることなく、自力でどれくらいの研究を成し遂げうるかを、客観的に確認する為。

私は、これまでの夏の全てで、ずっと手を貸してきたので、彼女らの実力(研究力)を知らないのです。

(2)このまま手を貸し続けたら、恐しい未来が待っているから。

最近、大学生の親が、教授に対してクレームをしているそうです。

なんでも、「課題の内容が難しいので、もっと簡単にしてくれ」というクレームだそうです。

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何のことか分からないでしょう?
私も分からなかったんです。

娘や息子の大学のレポートを親が代筆していて、その親が、課題の内容が難しくて、レポートが作成できない、と文句を言っているのだそうです。

大学に合格する程度の学力はあっても、自分でレポートを構成する力がない。
で、親に泣きつく、という訳です。

これが冗談ではなく、そして、レアケースでもないらしい、ということに、私は、心底恐怖を覚えました。

このまま、私が自由研究に手を差し延べれば、間違いなく、「レポートすら構成できない人間を、二人作ってしまう」

と。

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レポートとは、
「起承転結の創作小説」であり、
「客観性を条件とした自己主張」であり、
「他人を説得する武器」です。

レポートも書けないような人間が、どの世界であれ、必要とされる訳がない。

少くとも私は、そんな奴、部下にはいらない。

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そのような訳で、今回は、私は全てオブザーバとなっていました。

求められれば、アドバイスはしましたが、レポートの構成を教えたり、実験の結論を誘導することは、止めました。

事実、次女の実験結果は、「エネルギー保存法則」に反しており、誤認に基づく結論となってしまったのですが、私は、敢えてそれを「看過」することにしました。

研究の結果よりは、今は、レポートを最後まで書き切る力を伸ばすことの方が、はるかに重要だ、と考えたからです。

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でも、嫁さんの顔色が悪い。
凄い憂鬱そうです。

研究の考察が、

「いろいろなことが分った」
「これからも、もっと色々な研究をやっていきたい」

では、無理もありません。

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嫁さん;『これって、考察と呼ぶものなの』
私:『うん、感想にすらなっていない』

嫁さんは、『書き直しさせる』と言っていました。

2023,江端さんの技術メモ

今度のターゲットはVN-H68(カメラ)です。

で、取り敢えず、RTSPを取得できるかの確認作業に入りました。

VN-H68の初期設定IPアドレスは、192.168.0.2/24 になっており、私の自宅ネットワークのIPアドレスと見事にバッティングしていましたので、カメラのMACアドレスを使って、ルータに固定DHCPアドレスとして設定しなおして、ルータを再起動させました(ルータの再起動は、いつでもドキドキします)。

問題は、RTSPで転送したデータをどうやって表示するかですが、いつも通りVLCを使おうと思ったのですが、以下が失敗例です。

rtsp://192.168.0.2

rtsp://192.168.0.2:554

rtsp://192.168.0.2:544/XXXXX(適当なファイル名)

で、結局、製品の箱に入っていたCDファイルの中の
E:\VN-H68_VN-U78\VN-H68_VN-U78_ネットワークカメラAPIガイドV1.02.pdf

の中にあった以下の記載から、

VLCに以下の設定をしてみました。

rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0

を設定しました。

なんか、レンズの配置を間違えたのか、逆さに写っているようですが、先ずは成功です。

次は、VLCを使わずに、Gstreamerを使って、直接RTSPを受信しました。
(結構すったもんだしましたが)結果として、以下のコマンドでラズパイで表示させることができました。

$ gst-launch-1.0 rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0 ! rtph264depay ! h264parse ! avdec_h264 ! queue ! autovideosink

  1. gst-launch-1.0: GStreamerのコマンドラインユーティリティの実行ファイル名です。1.0はGStreamerのバージョン番号で、バージョン1.0を使用していることを示します。
  2. rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0: RTSPソースを指定しています。locationパラメータには、ストリーミング元のURL(この場合はRTSPストリームのURL)を指定します。rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0は、カメラなどのデバイスが提供するRTSPストリームのアドレスを表します。
  3. ! rtph264depay: RTP(Real-time Transport Protocol)パケットからH.264ビデオデータを取り出すデパケット化(デマルチプレクサ)エレメントです。
  4. ! h264parse: H.264ビデオストリームを解析して必要なメタデータを抽出するエレメントです。
  5. ! avdec_h264: H.264形式のビデオをデコードするためのエレメントです。avdec_h264は、GStreamer内部で使用されるデコーダの一つです。
  6. ! queue: デコードされたビデオデータを一時的にキューイング(バッファリング)するエレメントです。これにより、デコードと表示の間でのタイミングのずれを最小限に抑えることができます。
  7. ! autovideosink: 自動的に適切なビデオ出力を選択し、デコードされたビデオを表示するエレメントです。環境によっては、X Window System上で動作するxvimagesinkなどのビデオ出力プラグインが選択されることがあります。

ちなみに

cam@cam-desktop:~$ gst-launch-1.0 rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0 ! rtph264depay ! "video/x-h264, framerate=1/1" ! h264parse ! avdec_h264 !  autovideosink
cam@cam-desktop:~$ gst-launch-1.0 rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0 ! rtph264depay ! "video/x-h264, width=1920, height=1080, framerate=1/1" ! h264parse ! avdec_h264 !  autovideosink
gst-launch-1.0 rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0 ! rtph264depay ! "video/x-h264, width=640, height=480, framerate=30/1" ! h264parse ! avdec_h264 !  autovideosink
これらは、表示側の問題であって、送信元のカメラのレートコントロールはできないみたい。
送信元カメラの送信制御は、

VN-H68(カメラ)の設定方法

のほうでやる必要がある。

 $ gst-launch-1.0 rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0 ! rtph264depay ! h264parse ! avdec_h264 ! videoconvert ! x264enc tune=zerolatency key-int-max=30 ! mpegtsmux ! srtserversink uri="srt://:12345" latency=500

  • gst-launch-1.0: GStreamerのコマンドラインユーティリティの実行ファイル名です。
  • rtspsrc location=rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0: RTSPソースを指定しています。locationパラメータには、ストリーミング元のURL(この場合はRTSPストリームのURL)を指定します。rtsp://192.168.0.2/ONVIF/Streaming/channels/0は、カメラなどのデバイスが提供するRTSPストリームのアドレスを表します。
  • ! rtph264depay: RTP(Real-time Transport Protocol)パケットからH.264ビデオデータを取り出すデパケット化(デマルチプレクサ)エレメントです。
  • ! h264parse: H.264ビデオストリームを解析して必要なメタデータを抽出するエレメントです。
  • ! avdec_h264: H.264形式のビデオをデコードするためのエレメントです。avdec_h264は、GStreamer内部で使用されるデコーダの一つです。
  • ! videoconvert: ビデオのピクセルフォーマットを変換するためのエレメントです。必要な場合にビデオストリームのフォーマットを変換します。
  • ! x264enc tune=zerolatency key-int-max=30: H.264形式のビデオをエンコードするエレメントです。x264encは、x264エンコーダを使用してビデオをエンコードします。tune=zerolatencyは、低遅延を設定してストリーミングに適したエンコード設定を指定しています。key-int-max=30は、キーフレームの最大間隔を設定して、頻繁にキーフレームを生成し、エラーの影響を最小限に抑えます。
  • ! mpegtsmux: エンコードされたビデオをMPEG-TSコンテナにパケット化するエレメントです。
  • ! srtserversink uri="srt://:12345" latency=500: SRTストリームを送信するためのエレメントです。uri="srt://:12345"でポート番号が12345のSRTストリームを待ち受ける設定になっています。latency=500は、500ミリ秒のバッファリングを指定しています。つまり、送信時にストリームに500ミリ秒の遅延がかかります。

2023,江端さんの忘備録

「ライバルの存在が、自分を高める」というのは良く聞く話です。

It is often heard that "the presence of rivals makes you better."

しかし、私は、『誰かと競う』という感情を持った記憶がありません。

However, I don't recall ever having the feeling of 'competing with someone else.

あるいは『すでに負けていることに、気がつかない』だけのかもしれません。

Or maybe I am already losing and don't even know it.

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私が、努力をする理由は、他人との競争ではなくて、世間体 ―― つまり、多くの人の前で恥をかくのが嫌だからです。

I make an effort not because I compete with others but because I don't want to be embarrassed in front of the world -- that is, in front of many people.

小学校の時、朝早く起きて、近くの川の橋にゴム紐を張って、飛び越える練習をしていたのは、

In elementary school, I used to get up early in the morning and practice jumping over a nearby river bridge with a rubber strap. The reason was that

「100cmもある途方もない高さのハードルを飛び跳ねながら走る、けったいな競争の選手にさられたから」であって、

I was made to compete in a tremendous competition, jumping over hurdles as high as 100 centimeters.

夏休みのほとんどを「背泳ぎ」の練習に費したのは、

I spent most of my summer vacation practicing the "backstroke." The reason was that

「泳げない背泳ぎを、50メートルも泳がされる選手にさせられたから」です。

I was made to swim 50 meters in the backstroke, which I can't swim."

『誰かと競う』のではなく、『他人から笑われるのが嫌』で、私は努力をしてきたのです。

I've been working hard, not to 'compete with someone else,' but because I don't like to be laughed at by others."

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はっきりいって、これは、学校行事の名を借りた『イジメ』です。

This is "bullying" in the name of a school event.

私を「運動会を憎悪する子ども」として完成させたのは、この『イジメ』です。

This "bullying" made me a "child who hates athletic events."

教師も、このイジメに加担していたと思います ―― 私が、どんなに「できない」と繰り返しても、教師たちは私を無視しました。

I think the teachers were also complicit in this bullying -- no matter how many times I repeated that I couldn't do it, they ignored me.

『練習すればできるようになる』と、気楽に言われたものです。

They used to say with ease, 'If you practice, you will be able to do it.'

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人間には得手、不得手があるものです。

We all have strengths and weaknesses.

仮に『夏休みの自由研究を10本提出しろ』と言われても、小学生の私は軽くこなしたと思います。

Even if I had been asked to submit ten free research projects for the summer vacation, I would have done it lightly as an elementary school student.

しかし、普通の子どもは、こんなことを言われたら、真っ青になるのでしょう? ―― 知らんけど。

But would an average child turn blue if someone said something like this? -- I don't know.

『夏休みの自由研究を10本提出』と『背泳ぎ50メートル』が、バーターであることを、どうして、この世の中は理解できないのかと ―― 世界を、運動会を、そして水泳大会を恨み続けた子ども。

I wondered why the world could not understand that "submitting ten free research projects during the summer vacation" and "swimming 50 meters in the backstroke" was equivalent -- a child who continued to resent the world, athletic meets, and swimming competitions.

それが、この私です。

That's what I am.

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そして、私は、「運動会」や「マラソン大会」を休みたいという自分の娘に対して、

And to my daughter who wants to take time off from "field day" and "marathon, I said,

『当然だ。嫌なら休め』

'No problem. If you don't like it, take the day off.'

と言って、学校に娘の病欠の連絡を入れた保護者です。

I was a parent who notified my daughter's school that my daughter was sick.

幸せな人生

2010,江端さんの忘備録

サッカーワールドカップを見るために、会社を定時で退社したことなどはありませんし、甲子園の高校野球の中継になれば、チャンネルを替えます。

大相撲の人気がどうなろうが全然興味ないし、もし廃止となっても何も感じないだろうことに、自信があります。

夏季オリンピックには、夜の23時くらいから始まる「ダイジェスト版」が、短い時間で、結果を知ることができて、効率的という理由で好きです。

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それなのに、冬季オリンピックについては、これほどに一喜一憂する自分が不思議です。

国籍不問で、凄い滑りや演技をする選手には感動してしまうし、日本の選手がメダルに届いた場合には、思わずシャドウガッツポーズが出てしまいます。

こんな自分を、自分が見たことがない。

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『歳をとった』というのが答えなのかもしれません。

しかし、それ以上に、

幼少の頃から、運動音痴を「運動会」という悪夢のイベントで晒され続け、または、チームプレイという名で弱者の排除を正当化する、悪夢の時間と

と、

なんの成果も求められることなく、たった一人で、大自然の雪原の中に解け込むことが許された、解放の時間

の差かな、と、思ったりしています。

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自分の経験した範囲内でしか、物事に興味を持てない人生は、寂しい人生なのだと思います。

自分と縁もゆかりもないプロ野球チームに、あれほど狂える人達を、私は全く理解できませんが、彼らはきっと私よりは幸せな人生を生きていると思います。

2023,江端さんの忘備録

子どものころ、私は夏休みの宿題の「課題図書」というのが嫌いで、自分で本を選んでいました。

I hated the "assigned reading" for my summer homework as a child, so I chose my books.

その後「課題図書」の本の内容は、結構面白いことが分かりましたので、選者も結構考えているんだなぁ、と感心したことを覚えています。

Later, I found the contents of the "assigned" books quite interesting, and I remember being impressed that the selectors had put a lot of thought into them.

他方で、『自分で選んだ本は、その要約を記載しないと、感想に繋がらない』という点で、非常に苦労しました。

On the other hand, I had a tough time because I assumed that a book I chose must include a summary of the book to lead to my opinion of it.

しかし、読書感想文は、自分の感想『だけ』を記載すれば良く、本の内容まで説明する必要はなかった、ということに、随分後になって知りました。

However, I learned much later that it was only necessary to write about one's impressions of the book, and it was not required to explain the contents of the book.

「いらん苦労をしたものだ」と、今になって後悔しています。

I regret it now, saying, "I went through a lot of unnecessary trouble."

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ところで、私の時代には、いわゆる「ラノベ」と呼ばれているものがありませんでした。

In my time, there was no such thing as a so-called "light novel."

今の「ラノベ」、本当に面白いですよね。

Today's "light novel" is interesting.

私なんて、「ラノベ」から「地政学」、「ラノベ」から「量子力学」に入ったくらいです。

I, for example, even became interested in "geopolitics" from "a light novel" and "quantum mechanics" from "a light novel."

ラノベの英語翻訳版を手に入れて、英語の勉強もしているくらいです(見たことがない単語が山ほど出てきます)。

I even got the English translation of the light novel and am studying English (there are a lot of words I've never seen before).

これだけ読み易いラノベを作成する為に、どれだけの努力をしているのだろうかと、作者や編集の方に敬意を示します。

I admire the authors and editors for the amount of effort they put in to create such an easy-to-read light novel.

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ところで、

By the way,

(1)今もまだ、小学校の夏休みに「読書感想文」という宿題があるのか?

(1) Is there still a homework assignment called "book report" during summer vacation in elementary school?

(2)上記(1)が「ある」の場合、いわゆる「ラノベ」の感想文を提出しても良いのか?

(2) If (1) above is "Yes," is it acceptable to submit a so-called "light novel" report?

を、ご存知の方は、ご一報頂ければ幸いです。

If you know of any, I would appreciate it if you could let me know.

太宰や芥川でなくてもいいけど、私の大好きな井上靖先生のご著書であれば、私は、今日一日、ご機嫌でいられるんだけどなー

2023,江端さんの忘備録

今回参加している国際学会では、自分に「1発表-1質問」という無茶な課題を課しました。

At the international conference, I set myself the absurd task of "1 presentation - 1 question."

ですので、今回の学会全体を通じて、ざっくり30~40の質問をしたことになります。

So, I have asked roughly 30-40 questions throughout this conference.

なぜ、このような無茶な課題を課したかというと ―― 今、自分の研究が行き詰まっているからです。

The reason why I have assigned myself such a crazy task is -- I am at a standstill in my research.

ですので、

Therefore,

―― 盗めるものがあれば、なんだって盗む

"If there's anything I can steal, I'll steal it."

という、ドス黒く意地汚い思惑で、質問を繰り返していました。

My questions were repeatedly asked with the dusky and nasty intention of it.

私には、会場を盛り上げる意図はなく、ましてや、カンファレンスのチェアを助けよう、などという殊勝な気持ちは1mmもありませんでした。

I did not intend to enliven the venue, much less the auspicious desire to help the conference chairs.

『見苦しい英語であろうが、そんなこと構っていられるか』と振り切れるくらい、正直、今の私は追い込まれているのです。

I'm in a corner right now, so much so that I can't afford to be bothered with 'unsightly my English.

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今回の学会では、「江端さんは、次のセッションもご出席されますよね?」とチェアの方から、確認されることが多かったように思います。

At this year's conference, the chair repeatedly confirmed, "Ebata-san, you will attend the next session, right?"

チェアの方からは、私は『質問製造機』として期待されていたのだと思います。

I think the chair expected me to be a 'question maker."

お役に立てていたかどうかは、分かりませんが。

I am not sure if I was helpful or not.

それはさておき。

Aside from that.

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今回、私、ウェルカムパーティ兼アワードプレゼンテーション(表彰式)で、食事を食べた後、速攻で離席して、宿泊先のホテルに戻りました。

This time, I left the Welcome Party and Awards Presentation as soon as I ate my meal and returned to the hotel where I was staying.

次の日に予定されていた、私の講演の資料の修正と、発表練習をしたかったからです。

Because I wanted to revise my presentation material and practice my presentation, which was scheduled for the next day.

ところが、翌日の朝、レセプションデスクの所に張り出されていたボードで、私の論文の受賞を知り ―― 真っ青になりました。

However, the next morning, I saw a board posted at the reception desk and knew that my paper had won an award -- so I turned pale.

『アワードプレゼンテーション(表彰式)で、私の名前が呼ばれた時、私はその場にいなかった』からです。

That means I was not there at the awards presentation ceremony when my name was called.

本当に申し訳なくて、運営を担当されている方に平謝りして、その表彰状を頂いてきました。

I was sorry and apologized flatly to the person in charge of the operation and received that certificate of commendation.

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嫁さんとの会話です。

This was a conversation with my wife.

江端:「事前に、メールで授賞の連絡してくれれば、このような失態を晒さなくて済んだんだけどなぁ」

Ebata: "If they had informed me of the award in advance by e-mail, I wouldn't have had to make this blunder."

嫁さん:「いや、それ以前に、人として、表彰式を途中離席するな」

Wife: "No, before that, as a human being, don't leave the awards ceremony halfway through."

と、嫁さんに嗜められました。

My wife chid me.

『英語に愛されないエンジニアの、国際学会プレゼンテーションのリアル』

 

 

2023,江端さんの技術メモ

IEがないと設定画面が表示されないので、サポートセンタに電話したら"EdgeからIEモードを起動する"でググって下さい、と教えて貰った(対応時間15秒)。で、

https://www.maspro.co.jp/support/security/pdf/edge_iemode.pdf

に説明が記載されているのので、http://192.168.0.2, login/password = admin/jvc(だったと思う) 指定URLとして登録したところ、

次の画面が表示されました。

未分類

最近、イレクターパイプを切断したりしていたのは、実は、「立ちながらパソコンで仕事ができるテーブル」を作成する為でした。

パイプカッター、1500円程度で手に入りました。

リモートワークで運動不足なのですが、今、ウォーキングをすれば、熱中症で死亡しかねません。

「ならば、夜歩けばいい」と思う方も多いと思いますが、それでは「歩き読書」ができません。

彼は実践的なウォーキングリーダーでした。

とすれば、自宅内での運動ですが、現在、「懸垂」「腹筋」はやっているのですが、「歩行」が足りていないです。

そこで、スタンディングワークです。

幸いなことに、私のオフィスは、ディスプレイで一杯ですので、スタンディングワークができる環境になっています。

で、こんな感じに机の上に机を置いて、立ったままで仕事をしています(現在は、一日、1~2時間程度ですが)。

購入したものは以下の、ミニテーブルです。

ところが、この机で作業してみると、実際に4~5cmほど高さが足りず、キーボードの操作に難があることが分かりました。

で、机の上に木板を重ねたりしていたのですが、動かしにくく不便でした。

で、そこで、脚を長くしてやろう、と考えて、

を購入し、

を購入し、さらに、

も購入して、先程、完成しました。

脚部は、私の十八番である「結束バンド」を使っています(色を黒いしておけば、もっと見栄えよかったのですが、手元になかったので)。

意匠(デザイン、見栄え)完全無視の、コスト(値段)と効果のみを追求した、私に相応しい「スタンディングデスク」の完成です。

以上

2015,江端さんの忘備録

日本において、「二宮金次郎」をいう人物を知らない人は少ないと思うのですが、彼が何をやったのかはほとんどの人が知らないと思います。

In Japan, "Ninomiya Kinzirou" is a very famous historical person, you know. But most people don't know what he was rewarded with good results.

二宮尊徳 ―― 彼は、農政施策コーディネータです。

His formal name is "Ninomiya Sontoku". He was an agricultural administration measure coordinator.

水害被害の復興、飢饉問題に対する地方自治体(小田原藩)へのアドバイス、その他、財政再建などに才を発揮した人です。

He displayed his talents for the revival of the flood damage, advice to the local government (Odawara feudal clan) on the issue of famine, and finance reform.

しかし、私と娘(次女)にとっては、「二宮金次郎」とは、単なる歴史上の偉人ではなく、精神的支柱そのものなのです。

But he is not a historical person for my second daughter and me. He is a mental prop itself.

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彼は実践的なウォーキングリーダーでした。

He was a radical walking reader.

「歩き読書」を、実践し、かつ成果を出したという、紛れもない実例の一人なのです。

He practiced "walking reading" and made some excellent fruits. He is one of the prominent examples.

私たち「歩き読書」派にとって、彼のライフスタイフこそが、人生の金科玉条(きんかぎょくじょう)であり、また「歩き読書」を批判する人間に対する、アンチテーゼそのものでした。

For us at "Walking Reader" school, his lifestyle is a golden rule and a typical antithesis against the critics who blame him for "walking reading."

近年、「歩きスマホ」なる亜流の輩が、各種の事故を起こして、我々「歩き読書」派までに迷惑をかけています。

Recently, the imitators called "Walking Smartphone" are annoying us "Walking reader" school.

二宮尊徳の思想と、ウォーキングリーダーテクニックをすでに身につけている私が、あのような未熟な輩と一緒にされるのは、納得できません。

I cannot put up with such unripe people who have no idea of "Ninomiya Sontoku" and no technique for walking or reading.

(続く)

(To be continued)