2023,江端さんの技術メモ

package main

import (
	"fmt"
)

// (1)
var m = make(map[int]int)  // (2)をコメントアウトするならこっちを使う

func main() {

	// (2)
	//m := map[int]int{} // (1)をコメントアウトするならこっちを使う

	m[3124] = 9
	m[1992] = 2
	m[2020] = 3

	// キーのみ取り出す
	for key := range m {
		fmt.Println(key)
	}

	//3124
	//1992
	//2020

	fmt.Println()

	// キーと値
	for key, value := range m {
		fmt.Println(key, value)
	}
	fmt.Println()

	//1992 2
	//2020 3
	//3124 9

	// 値のみ必要な場合
	for _, value := range m {
		fmt.Println(value)
	}

	//9
	//2
	//3

	fmt.Println()

	// ループの回数を数える
	i := 0
	for key, value := range m {
		fmt.Println(key, value)
		i++
	}

	//3124 9
	//1992 2
	//2020 3

	fmt.Println()
	fmt.Println("delete(m, 1992)")
	delete(m, 1992)
	for key, value := range m {
		fmt.Println(key, value)
	}

	//delete(m, 1992)
	//2020 3
	//3124 9


	fmt.Println()
	fmt.Println("add as m[2999] = 2")
	m[2999] = 2
	for key, value := range m {
		fmt.Println(key, value)
	}

	//add as m[2999] = 2
	//3124 9
	//2999 2
	//2020 3

	_, ok := m[100]
	if ok {
		fmt.Println("OK")
	} else {
		fmt.Println("NG")
	}

	// NG

	_, ok = m[2999]
	if ok {
		fmt.Println("OK")
	} else {
		fmt.Println("NG")
	}

	// OK

	fmt.Println(m)
	// map[2020:3 2999:2 3124:9]

	m[2020]++

	fmt.Println(m)
	// map[2020:4 2999:2 3124:9]



}

2023,江端さんの技術メモ

研究室の学生さんたちに負荷テストに協力してもらっています。

今、"cannot parse invalid wire-format data" のエラーでGTFS_HUBのダウンを確認しました。

PrumeMobileの方は、そのままにして、GTFS_HUBの再起動をかけました。

(以下、後日対応)

2023,江端さんの忘備録

最近、この問題でずっと困っていました。

Recently, I have been in trouble about this problem.

repeated read on failed websocket connection (一応解決)

金曜日の日深夜(正確には土曜日の未明)に『これで動くはず』というコードを仕込んで、動くことを祈りながら、床につきました。

Last Friday midnight(early Saturday morning to be precise), I completed the code that "should be worked" I expected and went to bed.

あの時点で、プログラムを走らせたら、そのデバッグに取り組み始めて、完全に徹夜作業になって、結果として、体調を崩すという確信があったからです。

If I would try to execute the program, I should have started debugging for all night, and I confirmed that I was convinced that I would get sick.

ですから、土曜日の朝、2箇所程度の修正で動いた時は、本当に嬉しかった。

Therefore, I was very happy that I confirmed the program worked well with just two modifications.

このプログラムを、AWS(正確には、廉価版AWSであるAmazon Lightsail)にアップして稼動実験を続けていました。

I uploaded this program to AWS (correctly, Amazon Lightsail, a low-cost version of AWS) and continued the test run.

取り敢えず、サーバ稼動することが確認できxたので、月曜日に同僚やゼミ生に協力して貰って、負荷テストをしたいと思っています。

Anyway, I could confirm that this program is working as a server, I am going to ask my workers and students to do the test run.

-----

このサーバ化は、実は仕事でもなく、単に興味でやっています。

The reason I am trying to make the server, is not for work but for my interest.

誰に命じられたという訳でもなく、私の直感が『将来、これでラクできる』と言っているだけですが。

No one ordered me to do that, it is just that my intuition is telling me "this wil make my work easier in the future"

2023,江端さんの忘備録

NHK BS1スペシャル『ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間 完全版』を、嫁さんと3日がかりで見ました。

My wife and I watched the NHK BS1 special "The Ukrainian Presidency: Military Invasion, 72 Hours of Tension, Complete Version" over three days.

江端家の夕食は、"NHKニュース7"をベースに動いています。

The Ebata family's dinner is based on "NHK News 7.

その前後の時間を使って、嫁さんと一緒に別の番組を見ることにしています。

I use the time before and after to watch another program with my wife.

今回は、それが、3回分になったということになります。

In this case, we divided the program into 3 times.

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『現実にあったこととは思えない、もの凄い内容の映画を見たようだ』

It's like watching a movie with a lot of great content that I can't believe happened in real life."

という嫁さんに私も完全に同意しています。

I completely agree with my wife's opinions.

淡々と語られる72時間の出来事に呆然とし、

The events of the past 72 hours, told in a matter-of-fact manner, astonished me,

過剰な演出も、音楽もなく、作られた『愛』や『正義』が語られることなく、

There is no excessive staging, no music, no talk of made-up "love" or "justice",

それでも、番組の最後の方は、私も涙を抑えきれませんでした ―― 嫁さんはいわずもがなです。

Still, by the end of the program, I couldn't hold back my tears either -- not to mention my wife's.

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嫁さん:「日本が軍事侵攻されたら、パパも戦う?」

Wife: "If Japan is invaded militarily, will you fight too ?"

江端:「戦うと思う。私の場合、戦う理由に『愛国心』なんぞは1%もなく、ただ単に『腹が立つ』が100%になると思うけど」

『到底、勝目のない戦争。国内の犠牲者が出るだけだから、日本は、北海道をロシアに譲るべきだ』

Ebata: "I think I will fight. In my case, the reason for fighting is not even one percent 'patriotism,' but only 100 percent 'I'm angry.

嫁さん:「それで十分でしょう」

Wife: "That should be enough."

江端:「ただ私の場合、武器を装備したら2kmも行軍できないと思うから、サイバー戦の方に配置して貰いたいけど」

Ebata: "But in my case, I don't think I can march 2km when equipped with weapons, so I will ask to place me in cyber warfare."

ぶっちゃけ、戦争や権力への反抗心を持たない若者なんて ―― 『そんな若者なら、とっととやめちまえ!』と言いたいくらいです。

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この番組、アメリカか、イギリス、またはフランスあたりが制作されたものかと思っていたら、なんと、制作は、我が国のNHKでした。

I thought this program was produced in the U.S., the U.K., or France, but to my surprise, it was produced by Japan's NHK.

なんか嬉しかったです。制作された方々全てに、お昼御飯をおごりたい気持ちです。

I was kind of happy. I feel like buying lunch for everyone involved in the production.

NHKニュース、NHK語学プログラム、NHKニュース(地震速報、災害)、そして、NHKドキュメントで、少なくとも私は、NHK受信料の元を取っているという自覚があります。

With NHK News, NHK language programs, NHK News (earthquake bulletins, disaster), and NHK Documents, I am at least aware that I am getting my money's worth for the NHK subscription fee.

このような高い品質のドキュメンタリーが提供され続ける限り、私は、これからもNHKの言い値で、NHK受信料を払わさせて頂く所存です。

As long as NHK continues to provide documentaries of such high quality, I will continue to pay NHK subscription fees as NHK wants

2022/03,江端さんの技術メモ

C:\Users\ebata\goga\1-10>のI_hate_go_server.md が本体です。

1. Golangのサーバなんか大嫌い

このドキュメントは、絶対的な意味において「無保証」です

Golangで作るサーバは、HandleやらHandlerやら、ハンドル、ハンドルとうるさい! と叫びたくなること、甚しいです。

さすがに、C言語のfork()まで戻りたいとは思えませんが、『あれは、あれで、何をやっているのか分かった』とは言えました。

で、もう正しい理解かどうかは、無視して、もう、誰の話も聞かん! 江端はこういう風に理解すると決めた!! ことを記載しておきます。

2. サーバ側の江端の理解

2.1. http.Handle()は、ブラウザに入力するURLと、index.htmlの場所を教えるものである

http.Handle("/", http.FileServer(http.Dir(".")))

は、https://xxx.xxx/ でアクセスできて(http://xxx.xxx/yyyy のように"yyyy"はない)、index.htmlが、goのサーバのプログラムと同じディレクトリ(".")にいる、と宣言するもの。

http.Handle("/tomo", http.FileServer(http.Dir("./js")))

であれば、https://xxx.xxx/tomo でアクセスできてindex.htmlが、goのサーバのプログラムと同じディレクトリのしたのjs("./js")にいる、と宣言するもの。

2.2. "http.HandleFunc()"は、クライアントがやってくるごにに一つづつ立ち上があるfork()のようなものである→大嘘でした(現在修正検討中) 

具体的には、こちらを読んで頂くと良いと思います。

repeated read on failed websocket connection (一応解決)

要するにwebブラウザ(クライアント)からのアクセスがあれば、この関数がfork()の用に立ち上って、Webブラウザとの面倒を見る。→大嘘でした

面倒見ません。

まず第一に、http.HandleFunc()の誤解がありました。私は、これを、fork()のようにプロセスかスレッドを発生さるものと思っていましたが、これは、一言で言えば、単なるコールバック関数でした。

乱暴に言えば、Webからアクセスがあると、func()というファンクションに吹っ飛ばされる、という現象を発生させる"だけ"で、それ意外のことは何にもしてくれないのです。

これは、index.htmlの内容をクライアントの押しつけるfork()関数と考えれば足る。→大嘘でした

(後で述べるが)これで、

http://localhost:8080 

でアクセスできるようになる

http.ServerFileというのは、実装されているので、わざわざ main.goに書く必要はない。

一方、

http.HandleFunc("/chat", HandleClients)

は、

func HandleClients(w http.ResponseWriter, r *http.Request) { 
    //色々
}

で定義されている、コードをfork()のように立ち上げるものである、と考えれば足る。→大嘘でした(現在修正検討中) 

単にその関数に飛んでいくだけです(但し、ソケット情報を付けてくれます)

"/chat"とは何か?

(後で述べるが)これで、

http://localhost:8080/chat 

でアクセスできるようになる

2.3. "http.ListenAndServe(":8080", nil)"は、「localhost:8080をサーバにするぞ」を実行するものである

上記の関数は、"/"やら、"/chat"やらの(相対的)なパスを指定しているが、これは、サーバのアクセスするアドレスとポートを決定するものである。

err := http.ListenAndServe(":8080", nil)
if err != nil {
	log.Fatal("error starting http server::", err)
	return
}

で、これを宣言することで、サーバとして使えるようになる。

ちなみに、(":8080", nil)の"nil"は、上記のhttp.ServerFile()と、http.HandleFunc()を使うぜ、の意味になる(直接編集することもできるらしい)。

2.4. upgrader.Upgrade(w, r, nil)は、HTTP通信からWebSocket通信に更新してくれるものである

これは"github.com/gorilla/websocket"が提供してくれるもので、HTTP通信(一方通行)からWebSocket通信(相互通行)に更新してくれる便利なものらしい。

websocket, err := upgrader.Upgrade(w, r, nil)
if err != nil {
	log.Fatal("error upgrading GET request to a websocket::", err)
}

こうしてしまえば、websocket.ReadJSON()やら、websocket.WriteHSON()やらが、バカスカ使えるようになる。

2.5. これは何だろう

http.Handle("/static/", http.StripPrefix("/static", http.FileServer(http.Dir("static"))))

まあ、"/static/" は、通信コネクションでいいして、http.StripPrefix("/static", http.FileServer(http.Dir("static")))については、「/static」をhttp.FileServer()が捜索するURLから除く という意味です。

2.6. 乱暴に纏めると

http.HandleFunc()と、http.ListenAndServe()の』2つだけ覚えておけば、いいんじゃない?、と思う。

3. クライアント側の江端の理解

3.1. Dialer構造体のdial関数は、サーバとの接続要求をするものである

一般的にクライアントはWebブラウザなんだけど、これをgolangのプログラムからwebsocketでアクセスしようとする場合は、こんな感じになる。

var addr = flag.String("addr", "0.0.0.0:8080", "http service address")

func bus(bus_num int) {
    var bus BUS

    ///////////// 描画処理ここから ////////////////
    _ = websocket.Upgrader{} // use default options

    flag.Parse()
    log.SetFlags(0)
    u := url.URL{Scheme: "ws", Host: *addr, Path: "/echo2"}
    log.Printf("connecting to %s", u.String())

    c, _, err := websocket.DefaultDialer.Dial(u.String(), nil)
    if err != nil {
        log.Fatal("dial:", err)
    }
    defer c.Close()

まず、グローバルで、以下のようにサーバを場所を書いておく。

var addr = flag.String("addr", "0.0.0.0:8080", "http service address")

(よく分からないんだけど)以下のような書き方でwebsocket(のインスタンス?)が作れるらしい。

 _ = websocket.Upgrader{} // use default options

以下で、/echo2を使うぜ、の宣言

    u := url.URL{Scheme: "ws", Host: *addr, Path: "/echo2"}

で、以下で、websocket用のソケットができるらしい。

    c, _, err := websocket.DefaultDialer.Dial(u.String(), nil)

この後はc.ReadJSON()やら、c.WriteJSON()やらを使い倒す、ことができるようになります。

4. 江端の理解 その他について

4.1. flag.Parse()って何?

var addr = flag.String("addr", "0.0.0.0:8080", "http service address")

を"固定するもの"でいいのかな? → 間違っています。→ golang でコマンドライン引数を使う

4.2. log.SetFlags(0)って何?

import "log"
で、logを使う場合に、logの設定をリセットするもの、で良さそうです。

以上

内容間違っていたら、優しくご指摘下さい。

 

 

2023,江端さんの技術メモ

"github.com/gorilla/websocket"の有名なバグ(らしい)

■PruneMobile側(sever.go)

■gtfs_hub側(gtfs_hub.go)

■対策

[Go言語/JavaScript]WebSocketsでチャットアプリを実装!~ユーザーリスト表示編~


PruneMobile側(sever.go)の方が先に落ちる(確認) → で書き込みできなくなってgtfs_hub側(gtfs_hub.go)も落ちる、と、多分、そんな感じ。

"repeated read on failed websocket connection"を普通に読めば、「間違ったWebsocket接続で、*何度*も読み込みを繰り返している」なので、read errorが発生したら、即コネクションクローズして、クライアントも落してしまえばいいのかな、と考えました。→ ダメでした。サーバが落ちて処理が止まります。

で、以前、

Golangのサーバなんか大嫌い

で、

"http.HandleFunc()"は、クライアントがやってくるごにに一つづつ立ち上があるfork()のようなものである

てなことを書いていたので、read errorqを検知したら、forループから直ちにbreakして、クライアントをクラッシュさせてしまうこと(ができるものと)しました。→ ダメでした。サーバが落ちて処理が止まります。

 

for (){
      (色々)
           err = webConn.ReadJSON(&locMsg2) // ここでPanic serving  ... repeated read on failed websocket connectionが発生している可能性あり
           fmt.Printf("c6: ")
           if err != nil{
              fmt.Printf("Before webConn.close(), After c6:")
               webConn.Close()
               break → ダメ
           }
}

javascript (onload.js) の方にも、終了理由がでるように、以下のコードを追加しました。

// サーバを止めると、ここに飛んでくる
  socket.onclose = function (event) {
      console.log("socket.onclose");
  
      let obj = JSON.parse(event.data);
  
      console.log("socket.onclose: obj.id:", obj.id);
      console.log("socket.onclose: obj.lat:", obj.lat);
      console.log("socket.onclose: obj.lng:", obj.lng);
      console.log("socket.onclose: obj.type:", obj.type);
      console.log("socket.onclose: obj.popup:", obj.popup);
  
      socket = null;
  
      // 切断が完全に完了したかどうか
      if(event.wasClean){
          var closed = "完了";
      } else {
          var closed = "未完了";
      }
      info.innerHTML += "切断処理:" + closed + "<br>";
      info.innerHTML += "コード:" + event.code + "<br>";
      info.innerHTML += "理由:" + event.reason + "<br>";
  
  }
  
  window.onunload = function(event){
      // 切断
      ws.close(4500,"切断理由");
  }

上記の「ダメ」の対策中

https://ja.stackoverflow.com/questions/12389/golang%E3%81%A7%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%92%E5%86%8D%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%BE%BC%E3%81%BF%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8websocket-server%E3%81%8C%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B


■問題解決編

色々問題があったのですが、順番に説明していきます。


	var addr = flag.String("addr", "192.168.0.8:8080", "http service address") // テスト
	....
	.....
	http.Handle("/", http.FileServer(http.Dir(".")))


	http.HandleFunc("/echo", echo)                                           // echo関数を登録 (サーバとして必要)
	log.Fatal(http.ListenAndServeTLS(*addr, "./cert.pem", "./key.pem", nil)) // localhost:8080で起動をセット
}

まず第一に、http.HandleFunc()の誤解がありました。私は、これを、fork()のようにプロセスかスレッドを発生さるものと思っていましたが、これは、一言で言えば、単なるコールバック関数でした。

乱暴に言えば、Webからアクセスがあると、echo()というファンクションに吹っ飛ばされる、という現象を発生させる"だけ"で、それ意外のことは何にもしてくれないのです。

では、echo()の方はどうなっているかというと、

func echo(w http.ResponseWriter, r *http.Request) { // JavaScriptとの通信
	webConn, err := upgrader.Upgrade(w, r, nil)
	if err != nil {
		log.Println("websocket connection err:", err)
		return
	}
	defer webConn.Close()

とすることで、webSocket通信の準備ができて、その通信路が"webConn"にできる、ということです。
で、それ意外のことは何もしてくれないのです。

つまり、2つのWebブラウザからアクセスがくると、その度、echo()に飛んできて、その度に、異なるwebConnを生成する、ということです。

ここまでの説明で分かると思いますが、つまり、Webブラウザがくる度に、それをどっかに格納しておかないと、通信路の情報が上書きされてしまいます

なので、基本的には、以下のwebConnを、配列に格納しておきます。

var clients = make(map[*websocket.Conn]bool) // 接続されるクライアント
という動的な配列を準備しておき、アクセスがある度に、
// クライアントを新しく登録(だけ)
    m1Mutex.Lock() // 同時書き込みを回避するため、ミューテックスロックで囲っておく
    clients[webConn] = true  // これで、Webからのアクセスがある度に、通信路情報が動的に追加される
    m1Mutex.Unlock()

というように、Webブラウザとの通信路を別々に管理しておきます。

もし、fork()みたいなことがしたいのであれば、goroutineを起動して、そのgoroutineにWebブラウザの通信路を明け渡す必要があります。それでも、通信路の全体管理は、echo()が握っているので、webConnを消滅されたい場合は、echo()の方でやって貰う必要があります。

この方法を実現する方法として、GO言語のサンプルプログラムで良く登場するのが、以下のような方法です。

// 江端のPCでは、c:\users\ebata\test20230412\main.go

package main

(中略)

func handleConnections(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    // 送られてきたGETリクエストをwebsocketにアップグレード
    ws, err := upgrader.Upgrade(w, r, nil)
    if err != nil {
        log.Fatal(err)
    }
    // 関数が終わった際に必ずwebsocketnのコネクションを閉じる
    defer ws.Close()

    // クライアントを新しく登録
    clients[ws] = true

    for {
        var msg Message
        // 新しいメッセージをJSONとして読み込みMessageオブジェクトにマッピングする
        err := ws.ReadJSON(&msg)
        if err != nil {
            log.Printf("error: %v", err)
            delete(clients, ws)
            break
        }
        // 新しく受信されたメッセージをブロードキャストチャネルに送る
        broadcast <- msg
    }
}

func handleMessages() {
    for {
        // ブロードキャストチャネルから次のメッセージを受け取る
        msg := <-broadcast
        // 現在接続しているクライアント全てにメッセージを送信する
        for client := range clients {
            err := client.WriteJSON(msg)
            if err != nil {
                log.Printf("error: %v", err)
                client.Close()
                delete(clients, client)
            }
        }
    }
}

上記の例では、 http.HandleFunc("/ws", handleConnections) で、handleConnectionsをコールバック関数にしておき、こちらにWebブラウザからのアクセスを全部任せます

でもって、ついでにWebからやってくる通信の全てを受けつけています(ReadJSON())。さらに、webブラウザが突然閉じられた場合などは、通信エラーとして検知して、それをクローズした後に、webConnの配列から取り除いています。これで、このブラウザからの通信路は閉じらて、消されます。

で、この通信の内容を、チャネルを使って、go handleMessagerで作った、fork()みたいなgoroutineに流し込んでいます。

結論として、fork()みたなことがやりたければ、「自力で作れ」ということになります


しかし、WebSocket単位で別々のgoroutine作るのも面倒くさいです。それに、もしそのようなgoroutineを作ったとすれば、ブロードキャストを実現しなければなりませんが、チャネルには、ブロードキャスト機能がありません(どうしても使わなければならない時は、私はredisを使っています)。

ですので、私、チャネルの配列を作って疑似的なブロードキャストを実現しようとしたのですが、このサンプルプログラムが見るからなくて、困っていました。

『echo()関数の中で、全てのWebコネクションを相手にできないかな』と考え始めました。

基本形はこんな形

for {
     message <- channel // 外部から送られてきたデータ
     for client := range clients{ //clientsはWebConnのリスト
           client.WriteJSON(message)
           client.ReadJSON(message2}
     }
}

問題は、Webブラウザは終了処理などなどをせずに、閉じられてしまうことにあります(私たちが普通にやっていることです)。

とすれば、echo()の中でコネクションの切断を検知して、それをWebConnのリスト から取り除く必要があります。

で、こんなことやってみたんですよ。

for {
     message <- channel // 外部から送られてきたデータ
     for client := range clients{ //clientsはWebConnのリスト
           err = client.WriteJSON(message)
           if err != nil{
               client.Close()
               delete(client, clients)
           err =  client.ReadJSON(message2}
           if err != nil{
               client.Close()
               delete(client, clients)
     }
}

これでは、for ルーチンの中で、回している変数を減らすという処理が不味かったようで、この場合、 echo()が終了してしまうようでした。当然、repeated.....も含めて、エラーの嵐になりました。

なので、こんな風に変更しました。


var delete_client *websocket.Comm
for {
     delete_client = nil
     message <- channel // 外部から送られてきたデータ
     for client := range clients{ //clientsはWebConnのリスト
           err = client.WriteJSON(message)
           if err != nil{
               delete_client = client
           }
           err =  client.ReadJSON(message2}
           if err != nil{
               delete_client = client
           }
     }
     if delete_client != nil{
        delete_client.Close()
        delete(clients, delete_client)
}

つまり、ループの外でコネクション処理を行う、ということです。
ただ、この方法では、ループを回っている途中に2つ以上のWebブラウザが落された場合にどうなるか、という問題が残ります。
この場合、「次のループでエラーを検知するのを待つ」という処理で対応する、と腹を括りました。
なぜなら、repeat..... のエラーは、積り積って発生することを経験的に知っていましたので、それまで通信障害したまま走って貰えばいい、と割り来って考えることにしました。


結論としては、

(1)http.HandleFunc()は、Webからの接続要求時に、飛される先の関数を記述するもの(コールバック関数)であり、
(2)そのコールバック関数の中だけで、入出力処理がしたいのであれば、ループを壊さないような工夫をして、上手く運用すれば、上手くいく(ことがある)

という結論になりそうです。

 

2023,江端さんの忘備録

「人生最後に食べる食事」というのを、心から真剣に1分くらい考えたことがあります。

I once thought sincerely and seriously for about a minute about "the last meal of my life."

自分でも驚いたのですが、意外なモノが心に浮んできました。

To my own surprise, an unexpected meal came to mind.

―― 京都等持院駅にある『お好みジャンボ』の『お好み焼き』

"Okonomiyaki" at "Okonomiyaki Jumbo" at Kyoto Tojiin Station

学生時代の京都を、「和菓子」で思い出すような奴は、いないと思います(思いたい)。

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私、修士2年生(研究室のゼミの中で最年長)の時、ゼミ室に残っている全員分のお好みやきを買いに、自らバイクを出して、10人分くらいのお好み焼きを、テイクアウトして持ち返っていました。

When I was a second-year master's student (the oldest in my lab's seminar), I had taken my bike out to buy okonomiyaki for everyone remaining in the seminar room and had brought back take-out okonomiyaki for about 10 people.

今、GoogleMapでルート検索したのですが、結構な距離がありました(バイクで往復30分)。

I just searched the route on GoogleMap and it was quite a distance (30 minutes round trip by bike).

大学在学中、結構な頻度で通っていた、という記憶があります。

I remember that I went there quite often while I was in college.

今の『孤食の江端』からは(私ですら)想像もできないのですが ―― ゼミ生たちと一緒になって、騒ぎながら食べるお好み焼きは、本当に美味しかったのです。

I can't imagine (even I can't) from the "solitary Ebata" of today -- the okonomiyaki was really delicious with getting together with the seminar students and making a lot of noise.

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本日、今通っている大学のゼミの新人歓迎会に参加させて頂き、同じくゼミ室でピザを食してきました。

Today, I attended a welcome party for newcomers to the seminar at the university I currently belong, and had pizza in the seminar room with them.

出席者の半分くらいは、国際留学生だったので、この機会に『日本/日本人に対して言いたいこと』を聞き出し回っていました ―― コラムのネタの仕込みも兼ねて。

About half of the attendees were international students, so I took the opportunity to go around asking them what they wanted to say to Japan/Japanese people -- as well as preparing material for my column.

後日、このお話もしたいと思います。

I would like to talk about this later.

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ともあれ、彼らが、私と同じように、このピザの味が、「最後の食事」としてエントリーされるような思い出になるといいんだけどな、と思いながら、このパーティを眺めていました。

Anyway, I watched the party, hoping that they could remember the taste of pizza as the "last meal", like me.

2023,江端さんの忘備録

今日は新学期始めての全体ゼミの発表の日です。

Today is the day of the presentation of the first general seminar of the new semester.

発表時間は7分ですが、調子にのって、資料を46ページも作ってしまいました。

The presentation time is 7 minutes, but I ended up making 46 pages of materials.

コラム執筆のノリで作ってしまいました。

I made it with the feel of writing column.

しかし、修正している時間がないので、プレゼン発表の方でなんとかします。

However, I don't have time to fix it, so I will do something about it in the presentation presentation.

つまり、『運用』でなんとかします。

In other words, we will do something with "operation".

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バグのあるプログラムを、バグを修正しないままにリリースしなければならないことがあります。

Sometimes I have needed to release a buggy program without fixing the bug.

この場合、そのプログラムの利用者に対して『こういう操作をしないようにお願いする』という対応があります。

In this case, there is a response to the user of the program to "ask not to perform this kind of operation".

これを『運用で対応する』という言い方をします。

This is called "responding with operation".

『過去の私と現在の私の間で行われる、共同開発』

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私の人生において『運用で対応する』は、もっとも使われてきたフレーズの一つです。

In my life, "respond with operations" is one of the most used phrases.

"入試"であれ、"仕事"であれ ―― そして"結婚生活"であれ。

Even if it's "entrance exams", "work" or "marriage."

2023,江端さんの忘備録

GO言語のhttp.HandleFunc()の解釈を豪快に間違えていました。

I was boldly misinterpreting http.HandleFunc() in the GO language.

Golangのサーバなんか大嫌い

加えて、長期間ウソを垂れ流してきました。

In addition, I have been lying for a long period of time.

本当に申し訳ありません ―― が、誰からもクレームが付かないということは、もはや「オオカミ少年」と同じ扱いなのかもれれません(単に興味がないだけかも)

I am truly sorry -- but the fact that no one has complained about it suggests that it is now treated like the "boy who warned wolf coming" (or maybe they are just not interested in it).

私、これでも研究員なので、ファクトチェックには気を付けるようにしているです。まあ、努力目標ですが。

I am still a researcher in this, so I try to be careful about fact-checking. Well, it is an effort goal.

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これを発見することができたのは、自分の作ったプログラムの動作不良です。

I was able to discover this because of a malfunctioning program I created.

repeated read on failed websocket connection

というか、『今まで、よく問題なく動いてきたなぁ』と逆に感心してしまったくらいです。

In fact, I was so impressed that I was even saying to myself, 'How has it been working without any problems up to now?

これまで専用端末として使っていたものを、公開サービスに作りかえようとして、今回の発見に至りました。

I came to this discovery in an attempt to recreate what I had been using as a dedicated terminal into a public service.

ですが、私は、すでに間違った解釈のプログラムを、バラまいています。

But I am already spreading around a program that is misinterpreted.

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『他人の作ったプログラムを、安易に流用すると、こういう怖いリスクが待っている』

"If you easily use a program created by someone else, this kind of scary risk awaits you."

ということは、覚えておいて欲しいです。

So, please keep that in mind.

決して『言い訳』ではありません。

It is never an 'excuse'.

2023,江端さんの忘備録

ノンアルコールビールとは、ビール風味の炭酸水飲料であり、基本的にはコーラなどの炭酸飲料と同じです。

Non-alcoholic beer is a beer-flavored carbonated water beverage, basically the same as cola or other carbonated beverages.

もちろんアルコールはゼロ(*)ですし、カロリーを鑑みても、他の飲料水よりも、はるかに健康的な飲み物のはずです。

Of course, it has zero alcohol(*), and in light of the calories, it should be a much healthier drink than other drinking water.

(*)アルコール度数1%未満のもので、ノンアルコールビールと称呼しているものもありますが、ここでは対象外とします。

(*) Some beers with less than 1% alcohol by volume are called non-alcoholic beers, but are not included here.

―― なぜ、ノンアルコールビールを駅の自販機で取り扱ってくれないの?

"Why don't they carry non-alcoholic beer in the station vending machines?"

私は、普通に通勤や通学や会社の食堂で、普通に飲みたい。

I like to drink normally, on my way to work, to school, or in the company cafeteria.

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そもそも、あの缶のデザインからして、まぎらわしい。

To begin with, the design of that can is confusing.

あれでは、本物のビールを飲んでいるように見えます。

That design makes it look like you are drinking real beer.

私、ノンアルコールビールを飲みながら運転することがありますが、多分近い未来、警察に捕まるでしょう(直ぐに解放されるとは思いますが)。

I sometimes drive while drinking non-alcoholic beer and will probably be caught by the police in the near future (although I am sure I will be released soon).

私は、ビールの代替品として飲んでいるのではなく、あのビール独特の麦の味が好きなのです。

I don't drink it as an alternative to beer, I like the unique barley taste of that beer.

そして、せっかくお金を払うのであれば、好きなものを飲みたいのです。

And if I am going to pay for something, I want to drink what I like.

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缶のデザインを、本物のビールとそっくりに作っているのは、味覚だけではなく、視覚的にも、『自分はビールを飲んでいるのだと、騙されたい』と思うユーザが多いからだろうなぁ、と思っています。

I wonder if the reason why the can design is made to look exactly like real beer is because many users want to be fooled into thinking that they are drinking beer, not only in terms of taste, but also visually.

気持ちは分かる。

I understand how you feel.

実際、ノンアルコールビールは、飲酒運転防止に大きく貢献していると思っています。

思わず、「アッラーアクバル!」と叫びそうになりました。

In fact, I believe that non-alcoholic beer contributes significantly to the prevention of drunk driving.

まあ、嫌なものが見えてきたりもしますが。

―― アルコール摂取量に応じた、人格の崩壊の有様

Well, sometimes I see things I don't like.

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我が家では、私が飲まなくなったことにより、アルコールリテラシーが著しく低い家庭になってしまいました。

My family has become significantly less alcohol literate since I stopped drinking.

なにしろ、『麦茶を炭酸水で割れば、ノンアルコールビールになる』と信じていていた者がいたくらです ―― 嫁さんと次女です。

After all, there was persons who believed that "if you mix barley tea with soda water, you can make non-alcoholic beer". They were my wife and my second daughter.