2022/01,江端さんの技術メモ

keyword WTC 5331 WK panasonic あけたらタイマ 実家

先程、玄関(外と中)の電灯も、自動的に点灯/消灯する装置を設置しました。

 

image.png

18:30 ± 30分 に点灯し、 23:30 ± 30分 に消灯するようにセットしておきました。
今、実験しています。


基本的には、私が帰省する時に設定しなおせば良いと思っていますが、
この設定、多分ラジカセより簡単だと思いますので、設定を試みて頂けると助かります。
(ちなみにラジオの方が動いているのは、内蔵の電池が停電中も電力を供給し続けているからです)

マニュアルをここに置いておきました(ちなみに館の2Fのテーブルの上にも、分かるように置いてあります)
http://kobore.net/genkan.pdf

が、マニュアルなんぞ読むのは面倒でしょうから、

まず、

でボタンを確認して、

の赤枠でかこった部分をまねて操作して下さい。

万一設定に失敗しても、問題は発生しませんので、御安心下さい。

智一


停電後に、このスイッチが動かなくなった時の普及の方法は簡単です。

玄関のタイマー直しておきました。

写真の赤色のボタンを押して時刻(2400表記)を直すだけで、あとは何もしなくても大丈夫のようです(設定ボタンなどの操作不要)。

 

 

 

2022/01,江端さんの忘備録

(昨日の続きです)

つまるところ、新型コロナウイルス感染対策とは、『道ばたに、死体が普通に転がっている』を見ないで済む生活の維持、と私は思っています

(Continuation from yesterday)

メールを送って頂いた方は、東京在住で飲食業をしている4人のお子さんのお母さんでした。

The person who sent us the email was a mother of four children who lives in Tokyo and works in the restaurant business.

大変ご丁寧な文面の長文メールでしたので、私も気合を入れて、数回、読み返させて頂きました。

It was a long email with a very polite message, so I read it over several times with great enthusiasm.

■ご自分は、これまで2回COVID-19に感染されており(ただし軽症)

- She has been infected with COVID-19 twice before (but with mild disease).

■お父様が、COVID-19の肺炎でお亡くなりになっており

- Her father passed away from pneumonia with COVID-19.

加えて、

In addition,

■シバタ先生と私の共著のコラムは全て読まれており、

- She has read all the columns that Dr. Shibata and I have co-authored.

■ワクチン接種には恐怖を感じておられて、今も接種を躊躇されており、

- She was afraid of getting the vaccine and is still hesitant to get it.

■今は、お子さんへのワクチン接種の要否で深く悩んでおられる

- Now, she is deeply concerned about whether or not to vaccinate your child.

という状況でした。

The above is her situation at the present.

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上記の説明だけを読めば、多くの人は『なぜ?!』とつっこみたくなると思います。

If you only read the above explanation, many people will be tempted to ask, "Why? "

メールをご開示することはできませんが、そこには、御自分の持病、コロナ感染後の後遺症、各種医療機関での診断の結果など、

Although I cannot disclose her e-mail, I can tell you that it contains information about her medical conditions, the aftereffects of her coronary infection, and the results of her diagnosis at various medical institutions. In short,

―― 自分の体調や病症に関する精緻な自己分析結果

"The results of an elaborate self-analysis of her physical condition and illnesses"

が記載されていました。

were described in the mail.

これだけの自己分析を経て、なお拭えない「ワクチン接種への恐怖」というものを、私は、初めて知るに至ったのです。

After all this self-analysis, I came to realize for the first time that there is a fear of vaccination that she still cannot shake.

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私は、以前、こんな日記を書きました ―― が、

―― ワクチン接種率を上げるためには「恐怖の払拭」が必要だ

I once wrote this diary -- however,

私は、この問題の『恐怖』の『本当の恐怖』を理解できていなかったと、自覚しました。

I realized that I didn't understand the 'real fear' of this issue.

―― それほどまでに怖いもの(ワクチン接種)を、一体、世界誰が「勧める」ことができるというのだ?

"Who in the world can "recommend" something so scary (vaccination)?"

と、心の底から思いました。

I thought it from the bottom of my heart.

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私たちの社会にとって、自分たちに都合の良い理論を持ち込んで、自分たちと違う行動をとる他人を批判するだけではダメなのです。

For our society, it is not enough to bring in theories that suit us and criticize others who act differently from us.

ですから、提案したいと思います ―― これからは、正直に『自分の"怖い"』を語り合いましょう。

So I'd like to propose something -- let's talk about our "fears" honestly.

そして、その『怖い』をロジックで理解するのではなく、『怖い』を『そのもの』で理解するように努めましょう。

And instead of understanding the "fear" with logic, try to understand the "fear" with "itself".

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■私(江端)は、コロナ感染&発病が怖いです。

- I (Ebata) am afraid of corona infection & disease.

■これといった持病もなく、健康でありますが、すでに高齢であり、死亡率も十分に高い年代に突入しています。

- I have no chronic illnesses and is in good health, but I am already old and entering an age where the mortality rate is high enough.

■ですから、だれもが、感染対策をして、ワクチン接種をして欲しいです。

- Therefore, I hope everyone will take precautions against infection and get vaccinated.

■私がコロナ感染に至らないように、どうかみなさんで助けて下さい。

- Please help me not to get a corona infection.

―― という私の『怖い』と

the above my "scary", and

■私(読者の方)は、コロナワクチン接種が怖いです。

- I (the reader) am afraid of coronary vaccination.

■すでに感染の経験があり、ブレインフォグに苦しんでおり、家族も殺されています。

- I've already been infected, I'm suffering from brain fog, and my family has been killed.

■それでも、未知のワクチンが、自分の子どもたちの、大切な未来を失う可能性が"0"とは言い切れないことが怖いです。

- Still, I am afraid that the possibility of losing my children's precious future to an unknown vaccine is not "zero".

■どうして良いのか本当に分からないのです。どうか、皆さん、私を助けて下さい

- I really don't know what to do. Please, everyone, help me.

―― という読者の方の『怖い』は、

the above her "scary"

同じものとして、取り扱われるべきなのです。

should be treated as the same thing.

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ロジックで相手をやりこめるフェーズは、もう終わりにしましょう。

Let's end the phase where you can use logic to push your opponent over the edge.

「怖い」を「怖い」と言えて、その「怖い」を心で理解して、受け入れられる社会を作っていくこと ――

To create a society where people can say "I'm afraid" to each other, understand "I'm afraid" with all their hearts, and accept them.

これが、私たち「ウイズコロナ時代」のミッションです。

This is the mission of our "Wise Corona Age".

未分類

母の葬儀が終った翌日、シバタ先生と私の共著によるコラムを読んで頂いている方から、3週間近くも前にメールを頂いていることに気がつきました(削除フォルダに入っているのを見つけました)。

新型コロナワクチン接種について、複雑な条件(体調、持病)を抱えていらっしゃって、深くお悩みであるという状況がある、ということがよく理解できる内容でしたので、その日の夜にお返事を致しました。

私のメールの部分のみを公開致します。

江端智一

1月13日(木) 22:35 (2 日前)

お返事が遅れまして、誠に申し訳ありませんでした。

ご質問に関しまして、私の個人的見解を申し上げたいと思います。

(1)ブレインフォグにつきまして

この話をシバタ医師から頂いたとき、私は勿論EE Times Japan編集部も相当な衝撃を受けました。これは「感染すれば、発病(軽度の発熱、重篤、死)に至らなくても、体に障害を与えるという話だからですらです。

ブレインフォグが確定的な事実であれば、無症状感染になりやすい子どもたちを、今、現在進行形で攻撃しているはずで、ゆゆしき問題です。ただ、無症状感染は、当然のことながら研究対象となりいくいため、学会でも十分に研究されておらず、世間には出にくいという問題もあります。

何年か後に、私達は、『接種を最優先すべきだったのは子供だった』という後悔を歴史に残す恐れがあるかもしれません。

「ブレインフォグ」という言葉自体が、あまり知られていませんが、一応、罹患後の患者の後遺症の話を聞くと、まずまず事実と認定できるのではないかと、私は考えております。

(2)ワクチンに関する恐怖について

従来のワクチンは、実際の病原菌を無毒化したものを投入するものですが、mRNAワクチンの本体は、本当に適当な塩基配列であり、スパイクタンパク質(外面)だけを、本物にみたたハリボテですので、

『絶対的な意味において、mRNAワクチンによって新型コロナに感染することはできません。不可能です』

問題は、ハリボテを本物と勘違いして攻撃をする私達の抗体反応の方です。これが、あまりに過激な攻撃活動をするので、それが副反応(高熱等)として私達の体に表われてしまうのです。

私の母は、第一回のコロナ接種後に、肺水症を引き起こして入院しましたが、これは「新型コロナウイルス」が原因ではなく、「母の免疫機能」が、眠ったままでいた持病を活性化させてしまったからだと思っております(その母も、3日前に永眠しましたが、これもコロナとは関係のない誤嚥性肺炎に伴う衰弱死でした)。

ワクチンによって新型コロナに感染することはないですが、抗体の過激活動が飛び火して、体の病理を活性化させる可能性までは、私は否定できません(というか、むしろ肯定します)。

ですので、『休眠状態の持病を持っている人は、ワクチン接種が持病を活性化させるかもしれないので、止めた方がいい』と、私は他の人に進言しています。

ただ、これは「どの休眠状態の病状が発火するか」が、実際にワクチンを打ってみないと分からないところに、この問題のいやらしさ/難しさがあります

ですので、ワクチン(ファイザーとモデルナのmRNAワクチン)によってコロナになるという心配は、全くの杞憂ですが、その抗体反応によって「いらんことが起きる」という可能性までは、私は否定できないのです。

と、まあ、仕組みの話としては、これくらいにして、あとは数字(確率)の話をします。

昨年の冬、我が国は、これまで日本中の学校を学級閉鎖に追い込んできたインフルエンザを完全制圧しました(発病者を1/1000以下にした)。

しかし、そのような完全に近い公衆衛生社会において、コロナウイルスは、1週間の感染率が6日間で2~3倍になる勢いの感染力を持ちます。

ですので、私の単純なかけ算の計算では、インフルエンザウイルスと比較して、コロナウイスルの感染率は、約10000倍あり、死亡率(これは、私が退院できなかった人から計算したのですが)は20~40倍あります。

つまり超単純な計算で、インフルエンザと比較した場合のコロナの危険性は、20万倍から40万倍ということになります(ちょっと計算が乱暴に過ぎますが)。

私の場合、この20万倍から40万倍の危険性に対して、アナフラキシーの発生率は0.00005という、驚異的な少数です。そういう訳で、私は『圧倒的にワクチン接種の方が美味しい』という結論に至りました。で、私は「喜んでワクチン接種に出かけに行った」という次第です。

ただ、これは、あくまで、数理研究員のビジョンであって、他の方に押し付けられるものでもありませんし、理解して貰えるものでもないと思っています

つまるところ「怖いものは怖い」が正しくて、それで良いのです。

「怖い」はロジックではありませんし、事実ロジックで安易な数値を振り回すことで、酷い目にあってきました。例えば、福島原発(を含む日本国の原発)は、研究者の叩き出した数値から「原発の安全神話」ができてしまって、私達日本人は、それで酷い目に合わされました

さらに、新型コロナワクチンは、「自己責任が取れる」珍しい対象です。他人に感染を移さない生活をしているかぎり、自分の「怖い」を最優先して頂いて全く問題ないと思います。

(3)お子さんへのワクチン接種について

しかしながら、お子さんは、自己責任の対象外であり、保護者は子供の命を守る義務があります。子供への症状のある感染はレアケースですし、死亡例は(現時点では)絶無に近いです(ただし、数は少数ですが世界で死亡している子どもはいます)

実際、私も「ブレインフォグ」の話がでてくるまでは、『子どもは、自然感染に任せてほっとけ』と思っていた一人です。

ただ、(前述した様に)無症状感染での体組織破壊の話(ブレインフォグ)の話を聞いて、私は青くなりました。

お子さんが、持病または、休眠状態の疾患を持っていないのであれば、年齢が若いほど、ワクチンの副反応の影響は出にくいと思います(逆に、発熱等は大人よりも激しいかもしれませんが)。

結論として、現時点での私の持ちうる全ての知識を動員した上での結論を申し上げるのであれば、「お子さんへのワクチン接種をお勧めします」。

5年後、10年後、『この子どもへのワクチン接種は、殺人行為だった』と言われる可能性を、私は否定はしません。ただ、今の、現時点の世界と私の持っている知識では『ワクチン接種は、子どもこそが、もっとも安全である』と考えています。

また、世界中にあるウイルス性の病気で根絶できたものは、たったの一つしかないことを考えると、これからも世界は、コロナウイルスとともに生きていくしかありません。

何十年もずっとワクチンを回避しながら、無感染のまま生き続けるのは、無理じゃないかなぁ、と思っています。

とは言え、「自分は接種しないのに、子どもに接種させる」ということが、どれほど心理的に重いものであるのかは、想像に難くありません。ただ、重いながらも、その判断を、(多くの人には理解して貰えないかもしれませんが、少なくとも私は)合理的で倫理的な判断であると断言します。

シバタ医師のような病理医学に詳しい方や、私のような数理研究者であれば割り切れるロジックが、多くの人には通用しないことはよく分かっています。

つまるところ、接種する/しないのいずれの選択もイバラの道です。それでも、私達は、明日の自分と子ども達のために、選択をしなればならないのです。

(4)すでにコロナ感染したのにワクチン接種をする必要があるのか、について

私もこの辺のことは分かっていませんが、感染後の後遺症の改善にワクチン接種に効果があったことは、医学論文等で発表されておりますので、その点では接種には意義があると思います。

ただ、正直、私にもその理由がよく分からないのですが、残存したコロナウイルスが固体内で変異して、小規模な攻撃を続けているとしたら(この仮説には無理があると、私ですら思うのですが、このコロナウイスルに関しては、従来のウイルスの動きでは説明できないことが多いのです)、効果があるのは自然なことだと思います。

また、ワクチン接種した方が、中和抗体の量が多くなるという厚生労働省の発表もあります。この事実も私には、やっぱり???とは思うのですが、これはデータが示している事実です。

この事実は、生ワクチンよりも、コンピュータで計算した(mRNA)ワクチンの方が優れている、ということになります(それはそれで、ITエンジニアとしては嬉しかったりするのですが)。

ただ上記の『???』については、変異株になる度に感染している人がいることや、ブレークルー感染の多発の状況と鑑みれば、一応筋は通るかなぁ、とは思っています。

従前のウイルスと、コロナウイルスは、分けて考えた方が良いかもしれないと思います。

結論として、本件は「『感染してもワクチン接種した方がいいようだ』と、データが語っている」という話になると思います、

(5)「私(江端)を信じてワクチン打ってみませんか?」

かなりハードルが高いのですが、私がお勧めするのは、『誰の意見も聞かずに、新型コロナウイルスとワクチンについて、自力で調べて理解をして判断をする』です。人の意見では、不安になるだけですし、人の意見では、最悪の結果に対して、その人を責めるだけではなく、自分自身を責めることになります。

しかし『それができないから困っているんだ』と言う声が聞こえてきそうです。実際、ウイルスやワクチンの内容は難しいのです。私もシバタ先生のレポートを解釈するのに、想像を絶するほど勉強して、今、ここに「開き直った私がいる」という状況です。

そこで提案ですが、いっそうのこと「私(江端)を信じてワクチン打ってみませんか?」

それで、お子さんに不幸が見舞われたら、私を訴えて、呪って、私の生きてる限り非難し続けて、必要なら私に復讐(殺害を含む)して頂いても結構です。さらに、その事件の裁判ではこのメールを証拠として提出して頂き、さらには全世界にこのメールをばらまいて頂いても結構です。

SNSなどを見ていると『私のコラムを読んで、ワクチン接種を決断した』という人が、日本には少なからずいるようです。私は、「その人達をそそのかした当事者として、断罪される」覚悟があります。

多分、世界中のお医者さんは誰も「絶対大丈夫」とは言ってくれないと思います。

「江端を信じる」というのは、本当に最後の、しかも、あまり懸命とは言えないジャッジかもしれません(最悪のチョイスかも)。しかし、もしそれで、あなたの苦しい状況が改善されるなら、私を自由に使って頂いて結構です。

長文になりましたが、貴方のご判断の材料になれば幸いかと存じます。

江端智一

2022/01,江端さんの忘備録

「なぜ、こんなに何度も自粛を繰返さなければならないのか?」

"Why do we have to repeat the curfew so many times?"

に対する答えは、

The answer is,

「COVID-19は、既存のインフルエンザと比較して、感染率が驚異的な値で、さらに死亡率がシャレにならないほど高いからです」

"COVID-19 has a staggeringly high infection rate compared to existing flu strains, and a punishingly high mortality rate".

です。

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政府の自粛要請を『完全』に無視すると、何が起こるかといえば、

What happens when we 'completely' ignore the government's request for self-restraint?

―― 『道ばたに、死体が転がっている』という日常がやってくる

"The daily life of "dead bodies lying on the street" is coming."

ということです。

政府も、このビジョンを、ちゃんと国民に示してもいい頃と思うんですけどね ―― 批判は受けるでしょうが、事実ですから。

I think it's about time that the government show this vision to the people properly -- it will be criticized, but it's true.

つまるところ、新型コロナウイルス感染対策とは、『道ばたに、死体が普通に転がっている』を見ないで済む生活の維持、と私は思っています

In short, I believe that the countermeasure against the new coronavirus infection is to maintain a life where we don't have to see "dead bodies lying on the street".

言い換えれば、『病院内で治療を受けながら、死に至れる環境』を担保する措置です。

In other words, it is a measure to ensure "an environment where people can die while receiving treatment in a hospital.

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インフルエンザウイルスと、新型コロナウイルスは"同じ"だという人が『まだ』いるようですが ―― まあ、"同じ"でもいいです。

There are still people who think that the influenza virus and the new coronavirus are "the same" -- well, "the same" is O.K.

つまるところ、

The bottom line is that

(1)「病院で治療を受けながら死ねる環境を維持するか」

(1) "Do we want to maintain an environment where people can die while receiving treatment in hospitals?"

(2)「病院に収容できなくなって、自宅や屋外で死ぬことを認容するか」

(2) "Do we accept dying at home or outdoors if people could no longer be accommodated in a hospital?"

だけの違いだと思っています。

That's the only difference, in my opinion.

同じ死ぬのであれば、私なら、

If I were to die the same way, I want to

(A)少しでも行き残る可能性に賭けたいと思いますし、

(A) bet on the possibility that I'll be able to stay, and

(B)酸素吸入や苦痛緩和の処置されながら、少しでもラクに逝きたいです。

(B) pass away as comfortably as possible while receiving oxygen inhalation and pain relief treatment.

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『どうせ死ぬなら、どっちでも同じことだ』という人は ―― 政府の「自粛要請」や「ワクチン接種要請」を無視してもいいと思います。

People who say, "If I'm going to die anyway, it doesn't really matter..." can ignore the government's request for self-restraint and vaccination.

ただ、その場合は、「診療自粛」→「自宅療養」→「自宅死(放置死)」をセットメニューとして選んで頂くことが「筋の通った行動」と思っています。

However, in such a case, I think the "reasonable course of action" is to choose "refrain from medical treatment," "home treatment," and "death at home (death by neglect)" as a set menu.

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―― というのが、私の従来のスタンスでした。

The above has always been my stance.

しかし、先日、読者の方から頂いたメールを読んで、かなり衝撃を受けています。

そこで提案ですが、いっそうのこと「私(江端)を信じてワクチン打ってみませんか?」

However, I was quite shocked to read an email I received from a reader the other day.

(続く)

(To be continued)

2022/01,江端さんの忘備録

現在執筆中の論文に関して社内レビューをて、修正作業をしているのですが、

I am currently working on revisions for a paper I am writing, after receiving an internal review. I'm crazy with

―― 2年以上の前に作ったシミュレータのコードレビュー

"Code review of a simulator I built more than two years ago"

で狂っています。

とは言え、私がスクラッチから作ったシミュレーションプログラムなので、わずか1~2日でキャッチアップできました。

However, since it was a simulation program that I created from scratch, I was able to catch up in just a day or two.

プログラムであれ、プロトタイプであれ「自作の強み」は、ここにあります。

Whether it is a program or a prototype, this is where the "strength of homebrew" lies.

ともあれ、コンパイルして、再起動できたことに感動しています。

Anyway, I'm impressed that I was able to compile and execute.

こんなプログラムです。

Here's the program.

最近、「どんな些細なプログラムでも、ブログに放り投げておく」という習慣のたまものです。

Lately, it's been a product of my habit of "tossing any trivial program onto my blog".

『他人の役にたつもりはない』と腹を括れば、どんな記録でも、自分の役に立つものだと、実感しています。

I have realized that any record can be useful to me if I am willing to say, "I don't mean to be useful to others".

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しかし、『2年前のレポート一致しない』ので、今日は午後からずっと悩んでいました。

However, I've been struggling all afternoon today because 'the report doesn't match two years ago'.

―― なんで、バスに乗車すると、到着時刻が遅くなるんだ?

"Why does taking the bus delay the arrival time?"

と、シミュレーションのログを眺めて頭を抱えていたのですが、「バスの速度を、歩行速度に置き間違えていた」ことに気がついて、無事、当初の目的のシミュレーション結果を得ることができて、一安心しています。

I was looking at the simulation log and scratching my head, but then I realized that I had misplaced the speed of the bus to the speed of walking, and I was relieved to have successfully obtained the simulation results for my original purpose.

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それはそうと、昨日の昼から、突然、腰が痛くなり、日常生活の稼動係数が、0.1以下になっています。

Well, since yesterday afternoon, my lower back has suddenly started to hurt, and the coefficient of operation for daily life has dropped below 0.1.

『ギクッ』とは来なかったのですが ―― 姿勢を動かすと、激痛が走る、というもので、症状は、あきらかに「ぎっくり腰」の症状です。

I didn't feel any pain, but when I moved my posture, I felt a lot of pain, and the symptoms were clearly those of a "slipped back".

母の葬儀からここまで、いつも通り全力で作業してきましたが、まったく平気でした。

From my mother's funeral to here, I've been working as hard as I can as usual, and I've been completely fine.

自分で言うのも何ですが、(驚くほど)メンタルは平常通りです。

If I do say so myself, my mental state is (surprisingly) normal.

しかし、フィジカルの方が、勝手に壊れかけているようです。

However, the physical seems to be on the verge of breaking down on its own.

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『母の呪い』を受けているのかな、と疑っています ―― 葬儀の後、さんざん母の思い出で爆笑してきたので。

I wonder if I'm under the "mother's curse" -- because I've been laughing a lot at the memory of my mother, after the funeral.

うん、思い返すと、私の母ならやりそうです ―― 私と同様に。

Yeah, thinking back, I think my mother would do that -- just like me.

2022/01,江端さんの忘備録

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

それはさておき。

That's beside the point.

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このようなテロリスト壊滅作戦を、そのまま踏襲することになるとすれば、

If they are to follow this kind of terrorist destruction strategy.

『(定義や定量化のできない)"勝ち組"などという歪んだ観念の存在を本気で信じている人間』や、

People who really believe in the existence of a distorted notion of a "winning side" (which cannot be defined or quantified), and,

『学業成績が伸び悩んでいるティーンエイジャ』も、

Even teenagers who are struggling academically...

取り締まりや監視対象にしなければならないことになります。

The police will have to crack down on and monitor them as well.

アニメ「PSYCHO-PASS」の世界の具現化です。

It is the embodiment of the world of the anime "PSYCHO-PASS.

そんでもって、その世界の中では、

And in that world...

―― 私(江端)は、24時間いつでも、犯罪係数"300"越え

"I, Ebata, have a crime coefficient of over 300, 24 hours, 7 days a week"

なのでしょう。

I guess it is.

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再度考えてみたのですが、小田急、京王、東大入試会場のテロリストの心理にアプローチできる、過去の私の体験を一つ見付けました。

I thought about it again, and found one of my past experiences that can approach the psychology of terrorists in Odakyu, Keio, and the University of Tokyo entrance examination hall.

「インド、ニューデリーでの瀕死未遂事件」です。

"A near-death experience in New Delhi, India"

這う這うの体でニューデリー国際空港に辿りつき、ネパールのカトマンズ行きのフライトの窓から、下界の風景を眺めながら、

I crawled my way to the New Delhi International Airport. And as I gazed out the window of my flight to Kathmandu, Nepal, at the scenery below, I thought.

『この街を、核爆発の熱で、街ごと殺菌してやりたい』

"I want to sterilize this entire city with the heat of a nuclear explosion.

と、一瞬でも考えてしまった自分に、震撼したのを覚えています。

I remember being shaken by the fact that I had thought about it even for a moment.

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小田急、京王、東大入試会場で、殺傷事件を起こした奴等は、私があの街に抱いた憎悪と同じ憎悪を抱えていたのだろうか ―― と考えています。

I wonder if the guys who killed and injured people in Odakyu, Keio, and the University of Tokyo entrance exams had the same hatred that I had for that city.

私には、『あの街に殺されかけた』という、言語化できる「憎悪」がありました ―― もちろん、それは、理不尽で、不合理で、差別主義的で、レイシストの謗り(そしり)を受けるほど、滅茶苦茶な理屈である、と自覚しています。

I had a verbal "hatred" that said, "That city almost killed me. Of course, I am aware that this is an unreasonable, irrational, racist, and racist theory that is so outrageous that I have been accused of being a racist.

ただ、彼らを語らなければならなくなった時、『彼らにも、私と同程度の怒りと憎しみと復讐心があったのだろうか』が、私の中での彼らの断罪基準となりそうな気がします。

However, when I have to talk about them, 'Did they have the same level of anger, hatred, and vengeance as I did?' is going to be my standard for their condemnation.

まあ、しかし、奴等は「断罪」で確定でいいでしょう。

Well, but they should be "condemned" for sure.

なぜなら、奴等は、テロ行為を実施しましたけど、私は、核ミサイルの発射を思い留まりましたからね。

Because they carried out a terrorist act, but I refrained from launching a nuclear missile.

2022/01,江端さんの忘備録

私は、カルト宗教や極右や極左のテロリズムについては、通り一遍くらいの理解はできてていると思っています。

I think I have a passing understanding of cults and far-right and far-left terrorism.

個人的な怒りが、自分の中で正当化されて、特定の人間に向けた殺意に変化するプロセスも、(経験的に)知っています。

I also know (from experience) the process by which personal anger can be justified within oneself and transformed into a murderous intent directed at a specific person.

特に、怒りの感情の定量化や忘却化については、数値モデル化して、『江端モデル』と(勝手に)名前をつけてシミュレーションに組み込んでいるくらいです。

In particular, the quantification and forgetting of anger emotions has been numerically modeled and incorporated into simulations under the (self-serving) name of the "Ebata Model".

なにしろ今ですら、殺害したいと思っている人間を3人くらい『実名』で示すことができます。

After all, even now, I can give you three "real names" of people I want to kill.

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しかし、最近の、小田急、京王、そして東大入試会場での無差別殺傷事件に関して、全く理解ができていません。

However, I have no understanding of the recent indiscriminate killings at Odakyu, Keio, and the University of Tokyo entrance exams.

―― 殺害対象が『誰でもいい』って、どういうこと? そんでもって『捕まって死刑になりたい』って、どういうこと?

"What do they mean when they say they don't care who they kill? And what do they mean, "I want to be caught and sentenced to death"?"

と思っています。

I can't understand them.

一言で言えば、合理的ではない。

In a word, it's not rational.

もちろん、世の中には非合理的な負の感情が山ほどあります(恨み、嫉み、怨嗟、憎悪、自棄、破壊衝動など)。

Of course, there are plenty of irrational negative emotions in the world (resentment, jealousy, vindictiveness, hatred, desperation, destructive impulses, etc.).

しかし、それらは、社会の中で共有されている感情であり、また自分の経験からも理解可能な感情です。

However, they are emotions that are shared in our society and also understandable from our own experiences.

そして、宗教や思想、あるいは上記のような個人的な感情に起因するテロリズムや犯罪行為に対しては、国家の治安部隊(刑事警察(*1)や公安警察(*2)とか)に頼るだけではなく、自分自身でもある程度の「予防措置」をとることができます。

And against terrorism and criminal acts caused by religion, ideology, or personal feelings as mentioned above, we can not only rely on the state security forces (such as criminal police (*1) or public security police (*2)), but also take some "preventive measures" by ourselves.

(*1)基本的には事件が起こってから捜査する

(*1) Basically, they investigate after an incident occurs.

(*2)事件が起こる前から国家の治安を脅かしそうな組織や個人について捜査を継続して行なう

(*2) Even before an incident occurs, they will continue to investigate organizations and individuals that may threaten the security of the nation.

ですが、『(テロの対象が)誰でもよくて』『捕まって死刑になりたい』などと言うテロリストに対してとり得る対抗措置が、私には、まったく思いつかないのです。

But I can't think of any countermeasures that can be taken against terrorists who say, "I don't care who I will kill" or "I want to be caught and executed".

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宗教の自由を国是とする米国が、イスラム教徒を「テロリスト予備軍」として迫害していることは、今も現在進行形で続行中です。

The persecution of Muslims as "reserve terrorists" by the United States, whose national policy is freedom of religion, is still ongoing.

もちろん、これが人道的にも(多分、法律的にも)アウトであることは当然ですが、治安を守る国家の政府が『この程度の暴力ならやるだろう』と思います。

Of course, this is out of line humanely (and probably legally), but I think the government of a security state would 'do this level of violence'.

我が国の場合、政府や警察の努力(スパイとしての潜入工作や、インテリジェントな対テロ工作)によって、『暴力行為は無条件で"悪"』という国民合意(洗脳?)の形成に成功し、極左も極右もカルトも、次々と壊滅させられてきました(*)。

In the case of Japan, through the efforts of the government and the police (infiltration as spies and intelligent counter-terrorism operations), they have succeeded in forming a national consensus (brainwashing?) that violent acts are unconditionally "evil, and the far left, far right and cults have been destroyed by them one after another.

(*)そういう意味では「オウム真理教事件」は、壊滅に失敗した事例の一つだと思う。

(*) In this sense, I think the "Aum Shinrikyo case" is one of those cases that failed to be destroyed.

余談ですが、我が国の場合、この『暴力行為は無条件で"悪"』という観念を、宗教やイデオロギーではなく「空気」で実現した、というところに、他国にない特徴があると思っています。

As a side note, I believe that in Japan, the concept that violence is unconditionally "bad" has been realized not through religion or ideology, but through "air", which is a characteristic that no other country has.

(続く)

(To be continued)

2021/12,江端さんの技術メモ

githubの中のファイルを直接編集したいだけなのに、色々調べたけど、余計な説明が多すぎて困っています。

上記の2つ(GitHub Repositories, GitHub Pull Request and Issues)がインストールされていることが前提です。

以下の操作をやるとできるようになるようです。

ブラウザに次の画面が次の画面が立ち上がってきます。

VSCodeの方に以下のメッセージが出てくるので「許可」を押下して下さい。

VSCodeにリポジトリの内容が表示されます。

編集するファイルを選んで、変更します。"test5"と記載して、ファイルをセーブして、以下の手続を行います。

コミットのメッセージを記載する。

以下のボタンを押して下さい。

Webで、反映されているのが確認できます。

本来は、ブランチとかマージとか、いろいろできるのでしょうが、とりあえず、iPad用の編集用に使えれば足りるので、これでいいのです。

https://vscode.dev で、編集もできそうだ、ということも確認しました。

ーーーー

コミットができなかったりするので、できたケースをもう一つ

変更してセーブすると「M」が表示されるので、以下の手順でコミットを進める。

の手順でコミットができるようです。

反映されています。

2022/01,江端さんの技術メモ

<論説の4要素>
(1)解説 (物事がどのようにして、なぜ起こるのかを説明する)→現在形
(2)叙述 (何が起ったのか述べる)→過去形
(3)描写 (図表によるイメージを与える)→現在形
(4)論拠 (理由を挙げることによって納得させる)→現在形

アブストラクト(要約)は通常現在形で書く→(1)解説
サマリー(概要)は通常過去形で書く→(2)叙述
■過去の研究(例えば参考文献にある)は通常過去形で書く→(2)叙述
恒久施設現在形で書く→(1)解説
特定の研究の為の実験手順および装置過去形で書く→(2)叙述
図表に示された結果現在形で書く→(3)描写
研究した試薬品、資料等の挙動過去形で書く→(2)叙述
結論部分では、結論そのものを除いては通常過去形で書く
導かれた結論(演繹)は、研究調査の条件に関係なく「一般真理」であるので、現在形で書く→(1)解説

仮定法は、書き手が「強い疑いを暗示したい場合」のみに使用する

(出典:NASAに学ぶ英語論文・レポートの書き方)

 

2022/01,江端さんの忘備録

先日、「江端家は村上水軍の末裔」という、なんの根拠も証拠もないお話を致しました。

―― 私たち姉弟は「『村上水軍』の末裔かもしれない」という大変眉唾な話

The other day, I told you that the Ebata family is a descendant of the Murakami navy, without any evidence or proof.

この話で、思い出したのですが、小学生のころ

This story reminded me of when I was in elementary school.

―― 俺は、源氏の末裔だ

"I'm a descendant of the Minamoto clan"

と、自己主張している奴がいました。

There was a guy who was asserting himself in my class.

市営住宅から通っていて、クラスの中でも、特に成績が良い訳でも、スポーツに長じている訳でもなく、ただただ、騒がしい奴だったことを覚えています。

I remember that he went to school from the city housing and was not particularly good in his class, not particularly good at grades or sports, but just a noisy guy.

その時、私が思ったことは、

And that's when I thought...

『こいつを含めて、ここの家族は基本的に"バカ"なんだな』

"This family is basically stupid, including him"

ということと、

and

『(彼の中で"源氏"というものが何を差しているのかは不明でしたが)、"源氏"もお前のような子孫にまで落ちぶれて、気の毒なことだ』

"It's a pity that the Minamoto clan has fallen to descendants like you," (although he wasn't sure what "Minamoto" meant in his mind).

と思ったということです。

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ただ、今回の「村上水軍」の話を聞いたあと、ほんのちょっとだけ(1mm未満くらい)、見方が変わってきました。

However, after listening to the story of the "Murakami navy" this time, my view has changed just a little bit (less than 1mm).

―― 私が、村上水軍の末裔なら、私は、まだまだ、がんばれるはずだ

"If I am a descendant of the Murakami navy, I can still do my best"

という、まあ、本当に1ピコの可能性もない、本当に下らない話なのですが、ほんのちょっとした勇気を貰えた気がするのです。

It's a really trivial story, with not even a chance of a single pico, but I think it gave me a bit of courage.

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私の父は、かなり歳を取ってから、木工会社を自分で立ち上げ(起業)ました。

My father, when he was quite old, started his own woodworking company.

そして、今回、姉から、『私と同じ年齢の頃に起業した』ことを知って、私は衝撃を受けました。

This time, I was shocked to learn from my sister that my father started his own business when he was the same age as me.

『定年まぎわに起業した父と、村上水軍の末裔の母の、息子であるこの私が、こんなところで、くたびれていてどうする!』

I am the son of a father who started his own business just before retirement and a mother who was a descendant of the Murakami navy. Why am I depressed here, nonetheless?"

という、(言語化不能の)湧き上がるような勇気を貰えた気がします。

I feel like I was given a (inexpressible) surge of courage.

# もちろん『いや、それ錯覚だからね』という内なる理性の声は、ちゃんと聞こえていますので、ご安心下さい。

# Of course, the voice of inner reason that says, 'No, that's just an illusion,' can be heard, so don't worry.

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冒頭の「俺は、源氏の末裔だ」と主張していたあのバカは、ダメでゴミカスみたいな人間でしたが ――

That idiot at the beginning of the story who claimed to be a descendant of the Minamoto clan was a no-good, trashy human being, however,

それでも『その真偽はどうあれ、そのフレーズは、奴に勇気を与えていたのかもしれないなぁ』と、今、分かったような気がします。

Still, I think I understand now that 'whatever the truth of that phrase, it may have given him courage.