2020/12,江端さんの忘備録

10歳台のプログラマー、20歳代の起業家など、いわゆる「若い才能」を特集するバラエティ番組が見られます。

I often have watched variety shows featuring so-called "young talents," such as programmers in their teens and entrepreneurs in 20s.

私、「起業家」の方は分からないけど、「プログラマー」の方のやっている内容は、大体理解できます。

I don't know about "entrepreneurs", but I can understand most of what "programmers" do.

私が、これらの番組のMC(Master of Ceremony:進行役) の進め方を見ていて、どうも不快を感じるのは、

What I feel uncomfortable about the way MCs (Master of Ceremony) conduct these programs is that they say,

―― 若い人は、できるのよねー

"You are young, so you can do it"

の一言です。

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これ、結構「失礼」な発言です。

This is quite a "rude" statement.

若い人だからできる訳ではないし、シニアならできないという訳でもない。

It doesn't mean we can do it because we are young, and it doesn't mean we can't do it if we are seniors.

簡単に言えば、

In short,

―― やらない奴が、やらないだけ

"The people who don't do it, just don't do it"

です。

それを「若い人」という特殊なカテゴリーに置いて、自分の「やらない」を正当化する姿勢は、正直ムカつきます。

To be honest, I am uncomfortable with the attitude of justifying one's "not doing" by creating a special category of "young people" for it.

例えば、「プログラミング」は難しいですし、鬱陶(うっとう)しいですし、大変ですが、それでも「できない」とは思えません。

For example, "programming" is difficult, depressing, and hard, but I don't think it's impossible.

少くとも、私は「英語よりはなんとかなる」と思っています。

At least, I believe that we can manage better than English.

だって、何回コードを間違えても、修正し続ければ、いずれは動き出すものですから。

Because no matter how many times you make a mistake in the code, if you keep correcting it, it will eventually start working.

(という話をしたら、嫁さんから「プログラムより、英語の方が圧倒的にラクだ」とも言われましたが)

(When I told that, my wife told me, "English is much easier than programming")

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という話を次女に愚痴っていたら、「パパ(私)は、分っていない」と言われました。

When I was complaining to my junior daughter about this, she said, "You don't understand, Dad".

『世の中の多くの人は、努力をしないけど、その現実を受け入れたくない』

'Most people in the world don't try. But they don't want to accept that reality"

『ならば「若い」を理由にしておいた方が、視聴者にはウケがいい』

'If that's the case, it's better to use "young" as an excuse, as it will be more popular with the audience'

『当然、MCはそんなことは「十分に分かった上」で発言している』

'Of course, the MC must be 'well aware' of such things'

と。

2020/12,江端さんの忘備録

私が、将来、どういう理由で死亡するのかは、当然に不明です。

It is naturally unknown for what reason I will die in the future.

しかし、現時点で、確率の高いものを挙げることはできます。

However, at this point, I can name a few that have a high probability.

―― 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

"Swallowing pneumonia"

です。

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ここ1年の間、唾液や食べ物を飲み込むときに、誤って気管に入ってしまうこと 「誤嚥(ごえん)」が多発しています。

In the past year, there has been a large number of cases of aspiration, which is the accidental ingestion of saliva or food into the trachea.

頻度で言うと、2~3日の間には100%。

In terms of frequency, 100% within two to three days.

そして、誤嚥の発生期間は、どんどん短くなってきています。

And the duration of aspiration is becoming shorter and shorter.

気管に食べ物などが入ってしまった場合に、通常「むせる」ことで気管から異物を排出する反射機能が働きます。

When food or other substances enter the trachea, the reflex function to expel the foreign substance from the trachea is usually activated by choked.

誤嚥性肺炎とは、この機能が鈍ることで排出できなかった異物が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が起こることをいいます。

Aspiration pneumonia refers to inflammation in the lungs caused by foreign substances that could not be expelled due to the slowing down of this function and remain in the lungs.

加齢によって噛む力が弱くなったり、舌を動かす筋肉が衰えたりすることで、食べ物を飲み込む嚥下機能が低下することによって発生します。

It is caused by a decrease in the swallowing function of food due to weakening of the chewing strength and the muscles that move the tongue as a result of aging.

私は、まだ高齢者のカテゴリーには入れて貰えていない立場ですが、それでも、老化による機能低下を日々感じられるようにはなってきています。

Although I am not yet in a position to be included in the category of the elderly, I can still feel the decline of functions due to aging every day.

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どの世代であっても、自分の老化を実感します。

No matter which generation you are, you will feel yourself aging.

私の娘たち(大学生と高校生)ですら、「歳を取った」と言っているくらいです。

Even my daughters (a college student and a high school student) are saying that they are getting older.

まあ、私も、30歳台でも、40歳台でも、同じ様なことを言ってきました。

Well, I have said similar things in my 30's and 40's.

老化は、自然現象です。

Aging is a natural phenomenon.

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「自分が歳を取った」と実感するパターンには2つあります。

There are two patterns of feeling that you are getting old.

(1)"ある日突然に"

(1)"One day, suddenly"

と、

and

(2)"日々、序々に"

(2)"Day by day, step by step"

です。

「誤嚥」は、上記(2)のパターンに当てはまります。

"Aspiration" fits into the pattern described in the (2) above.

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どういう死に方をするのか、(基本的に)私に選択権がないのは不愉快ではありますが、

I'm uncomfortable with the fact that I (basically) don't have a choice in how I die.

『最小最低限の苦痛と恐怖』

"Minimal pain and fear"

をお願いしたい ―― 誰に向って言えばいいのか分かりませんが ―― と、祈っています。

Though I don't know who I'm supposed to be talking to, 'm praying for it.

2020/12,江端さんの忘備録

最近、Amazon Primeとか、Netflixとか見てみると、"fate"というアニメがズラっと並んでいるのを見ました。

Recently, when I looked at Amazon Prime or Netflix, I saw a whole bunch of "Fate" anime lined up.

かなり有名なアニメのようなので、一番最初のシーズンだけ、最後まで見てみました。

It seems to be a pretty famous anime, so I just watched the first season until the end.

感想は

My impressions is

―― 分からん

"I don't understand it"

です。

もちろん、これは、「受容体としての、私の性能が悪い」の一択で、いいです。

Of course, this is one of those "as a receptor, my performance is poor" choices.

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という話を、次女にしたところ、

When I told my second daughter that, she said to me,

『無理をしない方がいい』

"You should take it easy"

と、アドバイスされました。

人気のあるコンテンツであったとしても、それと合わないものがあることは仕方がない、とのことでした。

He said, "even if the content is popular, there is no way around it.

「でもなぁ、何か見落しているとしたら、もったいないと思うんだよなぁ」

"But if I'm missing something, it's a shame"

と、粘る私に対して、

To my continued insistence, she said.

「もの凄く人気のあるアニメに、『ラブライブ』なるものがあるけど、見てみたいと思う?」

"There is a very popular anime called 'Love Live', would you like to see it?

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うん、分かった。

Yes I can understand.

無理なものは、無理ですね。

I can't do what I can't do.

無理しないことが大切です。

It is important not to push myself too hard.

2020/12,江端さんの技術メモ

キッチンの蛍光管を交換しても点灯しなくなったことから、どうやら安定器(スターター)が不調になってきているとアタリを付けました。

そもそも、この家を作った時には、LED電球という考え方すらなく、今のように蛍光管の代替となるLED直管ライトなどは、影も形もありませんでした。

で、この機会に、スターターをバイパス(無視)して、LED直管ライトを接続できるように、回路を変更してやろうと思ったのですが、そもそも、蛍光管も、LED直管ライトも、その仕組みがよく分っていません(ネットの情報も、これといったものが見つかりませんでした)。

で、今回、「オーム電機 LED蛍光灯 直管形LEDランプ G13 40形 昼光色 グロー専用 LDF40SS・D/17/23」を使って調べてみました。

https://www.youtube.com/watch?v=ne2NLdvOvSI
 

これで、ざっくりと結線のやり方が分かりました。

 

赤丸のところにマイナスドライバーを差し込むと、配線が外れました。

配線の番号はこのようになっています(ネットで仕様書を調べて、アタリを付けています)

これを、以下のように変更します。電子安定器に接続された結線は、すべて外して(あるいは切断して)下さい。

結線を外す前に配線の番号をタグ付けしておきます。

今回は、半田付けが難しかったので、こういう接合具を使って結線しました。外被を向いた動線を差し込んで、ペンチで金属部を押し潰します。

結線して、点灯を確認しました。

これで、安定器(スターター)は不要となりました。待機電力の消費もなくなるので、少しは節電になるでしょう。

注意事項:LED直管ライトの方向を逆にするとショートします。映像の中で見たように、逆方向は短絡しているからです。結線の中にヒューズを入れておくべきです(私も今、気がつきましたので、後日対応しておきます)。

2020/12,江端さんの忘備録

私の人物評価は「モノ作れるヤツが、一番エライ」です。

My evaluation of a person is "The person who can make things is the best"

何かの"コンセプト絵"を描いて、仕事をしているような気になっている奴は

The guy who draws a "conceptual picture" of something and feels working, is

もしかしたら、本当は「エライ奴」なのかもしれませんが

maybe she/he might is really the "best" guy,

私の心には響きません。

They cannot impress me.

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もっとも、"コンセプト絵"を描いている人間も、昔は、モノを作っていて、私の尊敬に当たる人だったのかもしれませんが、

The person who draws the "concept picture" may have been someone I used to respect.

「そんなの関係ねえ」

"It doesn't matter"

と、思っています。

I think that.

私の評価は、いつだって、現在進行形の私の視点です。

My evaluation is always from my ongoing perspective.

私は、過去は振り向かない人間です ―― 特に、他人の過去は。

I'm the kind of person who doesn't look back at the past, especially other people's past.

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もっとも、私なんぞに、どう評価されようが、世の中のほとんどの人にとっては、痛くも痒くもないことでしょう。

But I guess it doesn't really matter to most people in the world how I'm regarded.

困るのは、実は「私」なのです。

It is actually "me" who is in trouble.

「敬意を払えない人間」からの「命令」が ―― 私は、不快でしょうがない。

I can't help but feel uncomfortable about orders from "people I can't respect".

それのみならず、くだらない自己の信念や、状況を理解しない正論を聞かされると、ゼロのモチベーションが、マイナスに転じてしまうのです。

Not only that, but when we hear trivial self-beliefs or good arguments that don't fit the situation, my zero motivation turns into a negative one.

仮に、その「命令」が、正当で、妥当で、まっとうなものであったとしても、です。

Even if the "order" is legitimate, reasonable, and decent.

これこそが、私の3大属性「浅学、狭量、卑怯」の中の、「狭量」の真骨頂です(*)。

This is the essence of "narrow-mindedness" among my three major attributes of my three main attributes: shallow, narrow-mindness, and cowardly.

ちなみにこの属性は、「自虐」ではありません。エンジニアリングアプローチに基づく、自己分析結果です。

This attribute, by the way, is not "self-deprecation". It is a result of self-analysis based on an engineering approach.

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「狭量」は病です。

Narrow-mindedness is a disease.

この病は、直そうと思えば、直るものかもしれません。

If I want to treat this disease, I may be able to treat it.

しかし、当の本人であるこの私に、直す気がありません。

However, I, the person in question, have no intention of treeating it.

なぜなら、「狭量」は、私の個性だからです。

Because "narrow-mindedness" is my personality.

この「狭量」が故に、私は、8年以上にも渡るコラム執筆を続けられたのです。

It was this "narrow-mindedness" that allowed me to continue writing my column for more than eight years.

(その観点から、私のコラムを読み直して頂けると、内容がスラスラとあなたの頭に入ってくると思います)

(If you reread my column from this perspective, I think the content will come easily to you.)

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私の「狭量」は、私の弱みであると同時に、強みでもあります。

My "narrow-mindedness" is both a weakness and a strength of mine.

狭量であり続けるか、狭量をやめるか、どちらかを、私は選択することはできると思います。

I think I can choose to either continue to be "narrow-mindedness" or to stop being "narrow-mindedness".

しかし、どちらにメリットがあり、どっちがラクであるかを考えれば ―― いや、考えるまでもなく

But if I think about which one has advantages and which one is easier... No, I don't have to think about it.

私の選択は明らかです。

My choice is clear.

2020/12,江端さんの忘備録

サブスク ―― サブスクリプションサービスは、「定額料金を支払うことで、一定期間のサービスが受けられることを保証するサービス」のことです。

Subscription -- A subscription service is "a service that allows you to receive a service for a fixed period of time by paying a fixed fee"

不本意なのですが、私(江端家)は、サブスクに、結構なお金を払っています。

I am unwilling to do this, but I (the Ebata family) have been paying a lot of money for subscription.

■AU光 8000円/月

- AU light 8,000 yen/month

■Amazon Prime 4500円/月

- Amazon Prime 4500 yen/month

■時々、Netflix 700円/月

- Sometimes Netflix 700 yen/month

■イプシムSIM + 固定IPアドレス 1000円/月

- IPSIM SIM + fixed IP address 1000 yen/month

■楽天SIM + IP電話 750円/月

- Rakuten SIM + IP Phone 750 yen/month

■Amazon Lightsail 500円/月

- Amazon Lightsail 500 yen/month

なんとなく腹立たしいのは、後半の3つ「会社の業務」とリンクしていることですね。

What's somewhat annoying is that the latter three are linked to "company work".

まあ「会社の業務」と言わないまでも、「週末のシステム構築の勉強」に必要なツールです。

Well, not to say "company business", but it is a necessary tool for "weekend system building studies".

だから、もっとも貧弱で、一番安価なメニューを選んでいます。

So I choose the most meager and inexpensive menu.

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通信がブツブツ切れても、メモリ不足でプログラムが起動しなくても ―― とりあえず「システム」として組込むことができます。

Even if the communication is broken, or the program does not start due to lack of memory -- it can be embedded as a "system" for now.

「貧乏な週末エンジニアの勉強の為の必要経費」ですね。

It's "a necessary expense for a poor weekend engineer to study.

でも、普通の趣味よりは、安いよなぁ ―― とは思うんですよね。

But it's cheaper than a normal hobby -- I guess.

娘が、ラーメン食べ歩きに使っている月額コストよりも、安いと思う。

I think it's cheaper than the monthly cost my daughter spends on eating ramen.

2020/12,江端さんの忘備録

私の美食家ではありません。

I am not a gourmand.

ただ、私は ――

However, I have experimented that

現地のエンジニアに「一番美味しいアメリカ料理は何か」と問われた時に、「そんな料理あるなら教えてくれ」と逆に聞き返すことができて、

When a local engineer asked me what the best American food was, I was able to ask him back, "If there is such a dish, tell me about it"

ロンドン出張中に、現地の駐在員に「ロンドンの食べ物、結構イケてるじゃないですか!」といったら、「ロンドンはイギリスじゃねえ」と、吐き捨てるように言われた

When I was on a business trip to London, I said to a local expatriate, "London's food is pretty cool, isn't it? I was told that "London is not England"

―― という程度には、「絶望的な味オンチ」ではないだろう、と自認しており、

I admit that I'm not a hopeless tastemaker, and,

「美味しいもの」と「美味しくないもの」を区別して、言語化できる、と思っています。

I believe I can distinguish between what is "good" and what is "not good" and verbalize it.

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最近、私は、「大戸屋ごはん処」の、大戸屋ホールディングスの買収事件を、興味深く見ています。

Recently, I have been watching with great interest the acquisition of Otoya Gohan-dokoro by Otoya Holdings.

この買収事件の争点は「完全な手作り料理」か「調理の一部を外注する方式(セントラルキッチン)」でした。

The point of contention in this acquisition case was whether to have "completely homemade food" or to outsource part of the cooking (central kitchen).

私、定食屋の定食が結構好きです。

I really like the set meals at the "set meal restaurant"

学生の頃に京都に住んでいた時は、京都の叡山電鉄、八幡前駅の「定食屋ひよし」で「生姜焼き定食」か「さんま定食+納豆付き」を食べるのが、勉学と労働に対するご褒美でした。

When I lived in Kyoto as a student, eating "ginger-grilled set meal" or "saury set meal with natto" at the set meal restaurant "Hiyoshi" at Eizan Electric Railway in Kyoto, Hachiman-mae station, is a reward to study and work.

で、まあ、「定食屋」と「定食」に関しては、ちょっと感度が高いです。

And, well, I am a bit sensitive when it comes to "set meal restaurant" and "set meal".

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私は「完全手作り」に拘っている訳ではありません。

I don't insist on "completely handmade".

「セントラルキッチン」であっても、美味しい定食が食べられるのであれば、それで足ります。

Even if it's a "central kitchen,", it's good enough for me, as long as I can eat a good set meal.

要するに、私が「美味しい」と感じるのであれば、そのプロセスは、正直、どーでもいいのです。

In short, as long as it tastes good to me, I honestly don't care about the process.

多分、「完全手作り」が味では勝っているのでしょうが、これは値段とのトレードオフです。

Perhaps "completely handmade" wins in taste, but this is a trade-off for price.

私が感じられない程度の味の差であれば、定食は安い方がいいに決まっています。

If the difference in taste is unrecognizable to me, the cheaper the set meal, the better.

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という訳で、「大戸屋ごはん処」の今後を期待しています。

This is why I am looking forward to the future of Otoya Gohan-dokoro.

もちろん、「大ハズレ」の可能性もありますが、その時は、別の定食屋に行くだけです。

Of course, there is always the possibility that I might get a "big miss", but then I just go to another set meal restaurant.

2020/12,江端さんの忘備録

家から出して貰えない(在宅勤務)です。

I can't get it out of my home right now (I work from home).

娘たちや嫁さんは、コロナ禍前の生活に復帰しつつあります。

My daughters and wife are returning to life before the coronal disaster, though,

今、我が家の中にあって、ウイルスの宿主となる可能性が一番低いのは、私です。

Right now, I am the least likely source of coronavirus infection in my family.

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私、本コロナ禍については、医学的/技術的観点から、すでに3本のコラムを執筆(共著)させて頂いております。

I have already written (or co-authored) three columns on this corona disaster from a medical/technical point of view.

これと、

これと、

これです。

しかし、それでも「感染する時には感染する」と思っていますし、「自分だけは例外」などとは思ったことはありません。

However, I still think "when I was infected, I am infected" and I've never thought of myself as an exception.

感染とは、単純な確率です。

Infection is a simple probability.

感染予防とは、「確率が低くなる行動」と、その「継続」のことです。

Infection prevention is a "low-probability behavior" and its "continuation".

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『会食の人数に制限を設ける意義が分からない』とか言っている、地方自治体の首長がいて、正直驚いています。

I'm honestly surprised to hear some local government leaders say, 'I don't see the point of setting a limit on the number of people in a dinner party.

p(α, N) = 1 - (1 - α)^N で α:感染確率 (例:0.1) N:会食する人数(N = 0,1,2,...)で、エクセルでグラフを描いて下さい。

p(α, N) = 1 - (1 - α)^N where α: probability of infection (e.g., 0.1) N: number of people eating (N = 0,1,2,...) and draw a graph in Excel.

4人なら感染リスク34%ですが、10人で65%を突破、30人で95%を突破します。

Four people have a 34% risk of infection, but 10 people break 65% and 30 people break 95%.

もちろん理想は0人です(つまり「会食するな」)。この場合は感染リスク0%です。

Of course, the ideal is zero (i.e. "don't do any dinner party"). In this case, the risk of infection is 0%.

このように考えれば、会食の体(てい)をなす最小人数を「4人」とする考え方は、説得力があると思います。

In this way, I think the idea that the minimum number of people who make up the body of a dinner is "four" is persuasive.

上記の式は単純に過ぎますが(*)、基本的に「4人」の根拠を導くには、この式だけで十分だと思います。

The above formula is too simple (*), but I think it is enough to derive the basis for the "four" basically.

(*)乱数と着席位置に応じたシミュレーションもやれます。多分、もっと酷い感染確率が算出されるとと思います。

(*) I can also do simulations based on random numbers and seating position. Maybe even worse infection probabilities can be calculated.

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いずれにしても、私が感染や発病したら、この日記で公開します。

In any case, if I get infected or sick, I will publish in this diary.

できるだけリアルタイムで。

In real time as much as possible.

その後の対応を詳細にレポートにして、感染の原因を自分なりに解析し、それらに基づく警告と提言を、4本目のコラムとして纏めて、リリースします。

I will release a detailed report on the subsequent responses, analyze the causes of the infection in my own way, and summarize the warnings and recommendations based on them as a fourth column.

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ともあれ、在宅勤務が続いている訳で、自宅にやってくるセールスの応対も多くなりました。

Anyway, since I've been working from home, I've had to deal with more and more sales people coming to my home.

最近、このセールスを撃退するマジックワードに気がつきました。

Recently, I noticed the magic word to fight off this sale.

『今、(リモート)会議中なんです』

"I'm in a (remote) meeting"

大抵のセールスは、これで立ち去ってくれます。

Most sales will walk away with this.

在宅勤務のみなさん。このマジックワードを濫用しましょう。

So, let's abuse this magic word.

2020/12,江端さんの忘備録

今日のNHKのニュースで、

In today's NHK news,

―― クラウド活用をしてデータ共有をした企業に、その投資額の3%を法人税から差し引く

"3% of the investment is deducted from corporate taxes for companies that share data by cloud IT system."

―― 減価償却費に投資額の30%を上乗せ(初年度だけ)(*1,*2,*3)

"Additional 30% of company's investment to depreciation (for the first year only)(*1,*2,*3)"

というニュースを聞いた時には、正直、耳を疑いました ―― 『DX = クラウド』じゃなんだけどなぁ、と思いまして。

I honestly couldn't believe my ears when I heard the news that. Because I'm not sure "DX = Cloud" is not correct.

しかし、今は『それもアリかな』と考え直しました。

But now I've reconsidered " that's good too"

今は、そういう細かいことに拘っているよりは、デジタル化を進める方が優先でしょう。

Right now, the priority would be to go digital, rather than worrying about those details.

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今回の、政府・与党の税制改正法案を、敢えて「誤解を招く言い方」をすれば、

The tax reform bill by the government and the ruling party is, with misleading saying

『四の五の言わずに、AWS(VPC: Virtual Private Could)を使って、2社以上で協業システムを構築しやがれ』

"Don't say a word, use AWS (Virtual Private Could) and build a collaborative system with two or more companies"

ということだと思っています。

ただ、条件があって、

Just on the condition that the

―― 政府にシステムの内容を報告しろよ

"Tell the government what's in the system"

とは、なっていました。

まあ、当然でしょうが。

Well, it is natural.

"DX"は、私の勤務先のように「エンジニアを山ほど囲っている会社」でもなければ、相当に困難なトライアルであることは、よく理解しています。

"I'm well aware that DX is quite a difficult trial, if they are not a "company with a lot of engineers" like the one I work for.

税金の優遇策を使った「デジタル化推進」は、アリだと思っています。

I think the "digitization drive" with tax incentives is good.

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ところで、私、週末には、AWS Lightsailを使って、クラウドコンピューティングで、システム構築の勉強やっています。

By the way, I'm doing a weekend study of system construction, in cloud computing, using AWS Lightsail.

AWSの本家プラットフォームを使うと「EC2 + LBS + Route53 + ドメイン費用 = (個人では)バカ高」となるからです。

Using the original AWS platform would be "EC2 + LBS + Route53 + domain cost = (personally) ridiculously high".

このような、「週末クラウド独学者」に対して、政府の補助も検討して頂きたいのですが ――

I would like to ask you to consider government subsidies for these "weekend cloud self-students", though,

やっぱり、無理かな?

Is it still too much to ask?

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(*1)減価償却とは、一定規模の巨額の投資(支払い)をした時に、その支払い金額(費用)を複数年に分割して計上する仕組みのこと。

(*1) Depreciation is a system to divide a large investment (payment) of a certain size into multiple years.

例:100億円の機材の購入を、毎年2億円で50年間かけて購入したことにするという制度。

For example: a system of 10 billion yen worth of equipment is purchased each year for 200 million yen for 50 years.

この制度によって、(A)企業は設備を購入した時に大赤字にならずに済む、(B)利益から毎年2億円を引かれるので、その分、税金が助かるという、メリットがある。

The benefit of this program is that (A) companies do not incur a large deficit when they purchase equipment, and (B) 200 million yen is deducted from their profits each year, thus saving the taxpayer money.

(*2)「30%を上乗せする」ということは、「通常の減価消却費の金額が大きくなる→利益を小さく見せられる→税金が少なくなる」ということだと理解した。

(*2) I understand that the "extra 30%" means that the amount of normal depreciation will be larger -> make the profit look smaller -> lower taxes.

でも、毎年の減価償却費が消滅してしまうと、企業は困るはず。

But if the annual depreciation disappears, the company should be in trouble.

とすれば、減価償却費はそのままにして、初年度の減価消却費だけ、バーチャル的に増やして「事実上の減税措置」を取れる制度、と理解すれば良さそう。

If this is the case, it seems to me that the system allows for a virtual increase in the first year's depreciation and amortization, leaving the depreciation expense unchanged, which is a "de facto tax break".

(*3)以上、江端の勉強でした。

(*3)This is the study of Ebata.