2020/08,江端さんの技術メモ

新規投稿を追加しようとすると、何を記入しようとしても「このブロックでエラーが発生したためプレビューできません」がでてきて、何もできなくなりました。

で、Webで調べたことを片っぱしから試してみたのですが(ブラウザのキャシュをクリア、wp-config.phpを修正しJavaScript連結を無効化する)、まったくダメダメでした。

原因を考えてみると、「昨日、WordPressのアップデートがあったなー」と思い、"WP Downgrade | Specific Core Version"というプラグインを入れて、WordPressのダウングレードを実施したのですが、状況が悪化しました

過去の投稿の編集画面が真っ白になって、何もできなくなりました。

で"WP Downgrade | Specific Core Version"を使って、元のバージョンに戻したのですが、別段状況が改善されている訳ではありません。

で、すったもんだしているうちに、どうやら、私が使わせて頂いているテーマ(Luxeritas, Luxeritas Child Theme)のバージョンが関係していそうだということが分かってきました。

FFFTPとか使って、いろいろ小手技(ファイルの入れ替え)とかやったのですが、全くダメだっだので、テーマの強制インストールを実施しました。

ここから、「本体」と「子テーマ」をダウンロードする。

でもって、「外観」→「テーマ」→「新規追加」→「テーマのアップロード」で

さきほどダウンロードしたファイルを、それぞれインストールする。

「すでにダウンロード済み」と言われれるが、構わずインストールを強行する。

で、理由は分からんけど、これで問題が発生しなくなりました。

まあ、釈然としないけど、WordPressのバージョンアップは、結構なリスクがあるので、これからは消極的に対応するようにします。

2020/08,江端さんの忘備録

昨日の日記で、

In yesterday's diary,

『どんなに、英語を勉強しても、何度、外国に出張しようとも、国際学会で発表をしてこようとも、どうしても「英語に愛されない人間」がいるように ――』

"No matter how many times I study English, no matter how many foreign trips I take, no matter how many international conferences I present at", they are in vain. And there will always be someone who will never be loved by English."

と、私にしては珍しく自虐・・・もとい、謙虚な発言をしていました。

And as for me, I was unusually self-deprecating...or rather, humble in my remarks.

実は、これには理由がありました。

Actually, there was a reason for this.

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先日、「最近の学会発表が、ほとんどがビデオ会議形式か、ビデオクリップで行われている」というお話しました。

I mentioned the other day that most of the conference presentations these days are either in video conference format or in video clips.

先日、私、このビデオを作成する為に、上長の許可を貰って、出社して、ずっと発表用ビデオクリップを自撮り作成していたのですが、

The other day, I got permission from my supervisor to come into work to make this video clip, and I've been making a selfie video clip for my presentation for a long time.

―― その英語の内容、特に私の英語の「発音」の酷さに、愕然としました

"I was appalled at the awfulness of the English content, especially my "pronunciation" of the English language"

「この発音からは、元の単語に辿りつくことは、到底不可能」と断言できるレベルで、

It was awful enough to assert that "it is impossible to trace the original word from this pronunciation.

『もはや、これは、私の主張する「日本英語」ですらない』という酷さでした。

This is no longer even 'Japanese English' as I claimed.

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すでに、「「英語に愛されないエンジニア」の為の新行動論」の連載は、終了しております。

I have already completed a series of articles on "The New Behavioral Theory for Engineers Not Loved by English".

そこで、今、私は、番外編の執筆に着手したいと考えております。

But now I want to start writing an extravaganza.

内容は、

I hope the contents will be

『自分の英語は、他人に勝手に評価させておき、無視すれば良い』

"Let others evaluate your English and ignore them"

『自分の英語は、絶対に、自分でレビューしてはならない』

"Never review your own English absolutely"

としたいと思っています。

2020/08,江端さんの忘備録

最近、嫁さんの依頼を受けて、嫁さんの親戚に物品を送付しています ―― Amazonを使って。

Recently, I have been sending items to my wife's relatives at her request -- using Amazon.

配送先を、その親戚宅にするだけなので、めちゃくちゃ簡単。

All I have to do is make the delivery to that relative's house, which is too easy.

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―― 自分でAmazonに注文すればいいんじゃないの?

"Why don't they just order from Amazon yourself?"

という人は、ITリテラシーの格差というものを、本質的に分っていません。

People who say that, are essentially unaware of the IT literacy gap.

これは単なるジェネレーションギャップの話ではありません。

This isn't just about the generation gap.

本質的に「ITを受けつけない人間」の存在を理解していないのです。

Essentially, they don't understand the existence of "people who don't accept IT".

私の試算では、今後、どれだけ月日が経過しようとも、労働人口の13%の人間は「メールを使えません」。

ネットコマースを受け付けない人は、もっと高い比率で存在すると思います。

I think there is a higher percentage of people who do not accept online commerce.

ネット詐欺の相談にいった警察署では、「ネットで買い物なんて怖くてできない」いう警察官に対応されて、愕然としたのを覚えています。

I remember being stunned that when I went to a police station to consult on an online scam, the policeman said "I'm too scared to go shopping on the Internet".

消費者センターの電話窓口のおばさんは、ネットビジネスどころか、ネット通販すら理解していない有様でした。

The lady on the phone at the consumer center didn't even understand online shopping, and online business.

それ故に、

Therefore, we have to think that

『彼らが悪いのではない。世の中とは、そういう比率の構成になるのである』

"It's not their fault. The world is made up of such proportions"

と考えなければなりません。

どんなに、英語を勉強しても、何度、外国に出張しようとも、国際学会で発表をしてこようとも、どうしても「英語に愛されない人間」がいるように ――

No matter how many times I study English, no matter how many foreign trips I take, no matter how many international conferences I present at, they are in vain. And there will always be someone who will never be loved by English.

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逆に考えれば、これは、ある種のビジネスチャンスでもあります。

On the contrary, this is a business opportunity of sorts.

ネットコマースは、「人間のインターフェース」を切り捨てることによって、成長してきました。

Online commerce has grown by devaluing the "human interface".

ならば、そこを積極的に拾っていくビジネスは、十分成立しうるはずです。

Then the business of aggressively picking up the pieces there should be viable.

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ただ、このビジネスの対価は「金銭」じゃない方がいいな ―― と漠然と思っています。

But I'm vaguely aware that the price of this business shouldn't be "money".

「孫娘/孫息子を、交際相手として紹介して貰う」

"Get them to introduce me to their granddaughter/grandson as a potential mate"

「町内会の役員を免除して貰う」

"Exempt from the town board"

「時々、夕食をご馳走して貰う」

"treat me to dinner"

というような、「金銭」では解決できない価値に対して、使う方がいいと思います。

I would prefer to offer this service for values that cannot be solved by "money".

2020/08,江端さんの忘備録

「ポテトサラダ」や「冷凍餃子」を手抜きであると批難した人がいる ―― というニュースを読みました。

I read the news that an old man blamed the purchase of "potato salad" or "frozen dumplings" for being "corrupt" -- that's what I read.

まあ、この手の話については、これまでも私は、色々なことを言ってきました ―― それは、もう山ほど。

Well, I've said a lot of things somethings.

過去の日記に書いたつもりだったのですが、

I meant to write the following in a past diary.

■お前は、手の抜かずに、釜と薪でコメを炊いていろ

- You'll be cooking rice with a cauldron and wood, without cutting corners.

■お前は、手の抜かずに、紙とペンを使わずに、竹簡(ちくかん)に文字を刻んでいろ

- You should be carving letters on a piece of bamboo without using a pen and paper, without cutting corners.

が見つかりませんでした。誰か見つけたら私に教えて下さい。

However, I could not find them. If you find it, please let me know.

という訳で、もう、この話はこれ以上はしません。

So, I won't talk about this any more.

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私は自分の経験上、料理するコスト(時間と金額)に対して、その完成品の品質が線形関係にならない料理というのがあります。

In my experience, there are certain dishes that do not have a linear relationship between the cost of cooking (time and money) and the quality of the finished product.

それには「ポテトサラダ」「餃子」が含まれるのは言うまでもありません。

Not to mention that this includes "potato salad" and "dumplings".

もちろん、手作りは美味しいけど、調理済みでも十分美味しい ―― 特に最近の品質は「凄い」です。

Of course, homemade is good, but cooked dishes are good enough -- especially these days the quality is "awesome".

それどころか、線形ではなく、逆相関するものすらあります。

On the contrary, they are not linear, and some are even inversely correlated.

「めんつゆ」「コロッケ」「クロワッサン」

"Men-tsuyu", "croquettes", "croissants"

全て私は調理体験のあるものですが、私の中では、これらは「絶対に闘ってはならない調味料/料理」です。

All are things I have experience cooking, these are "condiments/cooking that should never be fought against" in my mind.

これらの調味料や料理は「手作り」をしてはなりません。手作りした瞬間「負け」が確定するからです。

These condiments and dishes should not be "homemade". It is because the moment you make them, your "loss" is fixed.

「コロッケ」「クロワッサン」が、こんなにも安い値段で提供されていることに対して、世界は感謝すべきです。

The world should be grateful that "croquettes" and "croissants" are being offered at such low prices.

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まあ、私たち技術者のミッションは、

Well, our mission as engineers is

―― 世界の人々の日常を便利にして、手を抜かせて、人間を堕落をさせること

to "make the world's people's daily lives convenient, cut corners, and corrupt human beings".

です。

ですから、「ポテトサラダ」や「冷凍餃子」を使うことを「手抜き」であると批難した人は、まず私のところに来て下さい。

So, anyone who blames the use of "potato salad" or "frozen dumplings" for being "corrupt" should come to me first.

スーパーで買い物している人を批難するなら、正面切って、まずは、私に「技術者はいらない」を、ロジカルに説明して、私を論破して頂きましょう。

If you're going to blame people who shop at the grocery store, first of all, let me ask you to break me down by explaining to me, logistically, "Ebata is not what the world needs".

2020/08,江端さんの忘備録

『1から、いえ、0から始めましょう』

"Let us go back to square one .... no, bring it back to zero"

というのは、某人気アニメの超有名なフレーズですが、

This is one of the famouse phrase in the most popular animation.

もし、それを知らなければ、私は、

If I have't known it, I came to think

「ああ、C言語の配列に関する、一番最初に指導される注意だな」

"It means the first attention from a mentor about an array descrition of C language

と思っただろうな ―― などと、ぼんやりと考えたりしていました。

so I thought vaguely.

int a[100]

int a[100]

という配列宣言をして、

After calling array declaration, and inputting

a[100」= 123;

a[100」= 123;

と入力して、エラーに気がつかずに、システムダウンさせてしまう、とか。

I don't notice the error and let the system go down, and so on.

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文部科学省(というか政府)が力を入れている、プログラミング教育が、今、上手く行っているのは知りません。

I don't know that programming education, which the Ministry of Education (or rather the government) is focusing on, is now doing well.

一つのチェック方法として、こんな方法があります。

One way to check is the following.

子ども達に、『10数えて下さい』という教師の言葉に対して、

In response to the teacher's words to the children, "Please count to ten"

「ゼーロ、イーチ, .... キュウ」と数える子どもの数が、クラスの半数以上を越えれば、

If the number of children counting like, "Zero, One, Two....". exceedes half of the class,

我が国における、プログラミング教育は、「概ね成功」との判断ができると思います。

I believe that programming education in Japan can be judged as a "general success".

逆に、「いーち、にーい、・・・」で始まるようであれば、「まだまだ」である、と言えます。

On the other hand, if they start with "One, Two, ...", then I can say that they are not ready now.

2020/08,江端さんの忘備録

量子コンピュータの連載を始めてからというもの、論文や資料の印刷の枚数がハンパではありません。

Since I started the series on quantum computers, the number of papers and materials printed has been tremendous.

インクの消費量も凄いことになっており、私の部屋の中が資料で溢れかえっており、全く収集がつきません。

The ink consumption has been terrific, and my room is so full of material that I can't collect it at all.

現在、1量子ビットの連載に一応のメドがついたので、2量子ビットの検討に入っています。

Now that I'm on the verge of completing the one-qubit series, I'm starting to consider two-qubit.

でもって、これまで着手していなかった(したくなかった)「量子もつれ」の勉強を始めています。

But I've started studying quantum entanglement, which I hadn't started (and didn't want to).

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この連載始めてから、常識では理解できない現象の理解に、本当に疲れてきています。

Since I started this series, I've been really tired of understanding phenomena that don't make sense to common sense.

そして、今、量子の非局在性について調べているのですが、

Now I'm looking into quantum delocalization, and

―― マジで、発狂寸前です

"Seriously, I'm on the verge of going insane."

『1対の量子の一方の状態が確定すると、同時に他方の量子状態も確定する ―― その2つの量子の距離が、何百光年離れていても』

"When one state of a pair of quanta is determined, the other is instantly determined as well -- even if the two quanta are hundreds of light years apart"

勿論、これが、超高速通信を実現するものでもなければ、いわんやワープなんぞとは無関係であることは、(すでに)理解していますが ――

Of course, I understand (already) that this has nothing to do with warp and super-fast communication,

気持ち悪 !

"Disgusting!"

という感情においては、『量子論は不完全である』と終生主張し続けたアインシュタインさんの側に、私は付きたい。

In that sentiment, I would like to stand by Mr. Einstein, who had continued to insist throughout his life that "quantum theory is incomplete".

(その後の各種の実験によって、アインシュタインさんではなく、ボーアさんの主張が正しかったことが、確定済みです)

(Various subsequent experiments have already confirmed that Mr Bohr's claim, and not Mr. Einstein's, was correct.)

本当に

In fact,

―― 量子の振舞いの不気味さに比べたら、幽霊とかお化けなどの怪談の怖さなんぞ、お話になりません(本当)

Compared to the creepiness of quantum behavior, there's nothing in the horror of ghosts and the stories (really).

2020/08,江端さんの忘備録

大学を卒業するまでの時間、本屋に行くと、本の方から私に『私を読んで』という声が聴こえてきたものです。

When I was young, I would go to the bookstore and I would hear a voice from the book saying to me, "Read me".

そうして購入した本には、「"外れ"が少なかった」ような気がします。

I feel like there were a lot of "hits" in the books I bought that way.

ただ、この『本から呼びかけられた』という話を、他の人にすると、結構ウケは良いです。結構な頻度で、共感して貰えます。

However, when I tell others about this 'call from the book', it's quite popular. It's quite common to get people to agree with me.

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最近は、そのような「本の声」が聴こえません。

I have not heard the "voice of the book" as such these days.

本屋に行かなくなった、本屋がなくなっている、そして、Amazonで注文するのがラク、など色々な要因がありますが、一番の理由は、

There are many factors, including, "I don't go to bookstores anymore", "The bookstores come to disappear", and "easy to order from Amazon", however the main reason is

―― 冒険しなくなった

"I stopped the adventure"

と言えます。

新しい考え方や、すでに私の中で凝り固まった考え方に反する意見は、「疲れる」のです。

I get "tired" of new ideas and opinions that go against my ideas already entrenched in my mind.

こういう現象を、きれいな言葉で「保守」といい、汚い言葉で「老化」といい、身も蓋もない言葉では「退化」と言います。

This phenomenon is called "conservatism" in a clean word, "aging" in a dirty word, or "degeneration" in a blunt word.

私も、そういうフェーズに入っているということです。

It means I'm in that phase, too.

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Webの広告から「ヤンキー君と白杖ガール」というコミックを見つけて、そのサンプル版を読んでみたのですが、久々に、『本から呼びかけられた』気がして、早速Amazonに注文しました。

I found a comic called "Yankee and the White walking stick Girl" through an ad on the web, and I read a sample version. It's been a long time since I felt "called out of the book" and I ordered it from Amazon as soon as possible.

本日、そのコミックが到着し、一通り読んで、衝撃を受けました。

The comic arrived today, and after reading it in full, I was shocked.

視覚が不自由な方に対する、自分の絶望的な知識不足に「ぶん殴られた」思いです。

I feel "punched" by my own desperate lack of knowledge about the visually impaired.

("障害"改め)障がいを理解するのに、データや計算では足りない。

Data and calculations are not enough to understand "persons with disabilities"

「配慮」や「善意」や「親切心」でも足りない。

Even "consideration" and "goodness" and "kindness" aren't enough.

障がいを理解する為には、障がいと共にある日常の中に生きることで、ようやく、その一歩が踏みだせるのだと、痛感しました

In order to understand "persons with disabilities", I was keenly aware that by living in the everyday life with the persons, I can finally take the first step.

様々な「不自由」を持っている人が、社会に不自由に感じる主な理由は、

The main reasons why people with various "inconveniences" feel inconvenienced by society are

――「社会の不自由」に対する、我々の「勉強不足」と「実践不足」

"Our "lack of study" and "lack of practice" in dealing with "social inconvenience"

にあり、

and

―― その「勉強不足」と「実践不足」を、自分の環境の責任にしている

"We am shifting the blame for that "lack of study" and "lack of practice" to my environment."

ということです。

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とは言え、私は、世界の全ての不自由(や不合理や不条理)について責任を持つことはできませんし、そんなことは(少なくとも私には)無理だと思っています。

However, I can't be responsible for all the inconveniences (and absurdities) in the world, and I don't think that's possible.

それに、自分の環境に"ないもの"について、自発的に勉強や実践を始めることも、絶望的に難しいと思っています。

I also find it hopelessly difficult to spontaneously start studying and practicing what is "not" in my environment.

ですから、それらを自分にも他人にも強要するつもりはありません。

Therefore, I don't intend to force them on myself or others.

しかしながら、偶然であれ、マグレであれ、私の側に近づいてきた"モノ"があれば、私はそれを見逃がさないように心掛けてはいます。

However, if there is a "thing" approaching me, whether by chance or by luck, I try to keep an eye on it.

そして、それを見つけた時には、直ぐに実践できるように、と、自分に言い聞かせています。

And when I find it, I tell myself to put it into practice right away.

「知る」「理解する」「勉強する」「実践する」という志(こころざし)の前では、専門書も、論文も、アニメも、少女コミックも、すべて等価です。

In the face of the aspiration to "know," "understand," "study," and "practice," technical books, articles, anime, and manga-comics are all equal.

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「ヤンキー君と白杖ガール」というコミックが、たまたま私の側に来た「巡り逢わせ」に感謝しています。

I'm grateful for the "encounter" that the comic "Yankee and the White walking stick Girl" just happened to have on my side.

2020/08,江端さんの忘備録

COVID-19に関して私が頭の中で持っている数値は、ほとんど、このコラムの中にあります。

Most of the numbers I have in my head regarding COVID-19 are in this column.

ダイアモンド・プリンセス号のデータによれば、

According to data from the Diamond Princess,

■感染の可能性:20%

- Chance of infection: 20%

■感染者が死亡する確率:2%

- Chance of death of an infected person: 2%

ですので、

So,

通常の生活の範囲での、COVID-19による「私」の死亡率は、

I think that my mortality rate from COVID-19, in the normal range of life, is

「0.4%(1000人に4人) + α(年齢を考慮)」

"0.4% (4 in 1,000) + alpha (taking into account age)

と思っています。

一方、

On the other hand,

■インフルエンザによる感染者の死亡率は、(私の年代では)0.01%

- the mortality rate for those infected with influenza is (in my age group) 0.01% (*)

ですので、

So,

「インフルエンザで1人死亡するベースで、COVID-19では20人が死ぬ」

On the basis of one flu death, COVID-19 will kill 20 people.

と、考えても、大きくは外れていないと思います。

And it's not off the mark to think

しかも、急激に容態が激変し、人間に相当に酷い苦痛を与えるという、最低なウイルスです。

Moreover, it is a disgusting virus that can rapidly and drastically change human condition and cause considerable and terrible suffering to humans.

ウイルスは(どんなウイルスであれ)、できるだけ、長期間、人間に酷い苦痛を与えて、可能な限り人(医師、看護師)を集めて治療させることで、感染の拡大を狙うという生存戦略を取るからです。

This is because the virus (any virus) has a survival strategy of trying to spread the infection by inflicting terrible suffering on humans for as long as possible, and by gathering people (doctors, nurses) to treat them as much as possible.

今更ながら「新型コロナウイスル = 殺人ウイルス」であることを、再認識しています。

After all this time, I am reminded that "new corona virus = killer virus".

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「新型コロナウイルス疾患(COVID-19)による死亡率 7.5%」 ――

"The mortality rate from novel coronavirus disease (COVID-19) is 7.5%"

このフレーズを新聞で見たときには、真っ青になりました。

When I saw this phrase in the newspaper, I was pale.

■"0.4%(日常生活でも死亡率)"とか"2%(感染後の死亡率)"ではなく、"7.5%"?

- "7.5%" instead of "0.4% (mortality in daily life)" or "2% (mortality after infection)"?

■それって、どういうこと?

- What does that mean?

■母数は何だ? 母数は?

- What's the population size?

■欧米より低いとか、そんな話はどーでもいいよ!

- I don't care if it is lower than the West!

と、正直、狼狽(うろた)えました。

To tell you the truth, I was upset.

■感染して病床についたら、10回のうち1回は、生きて外に出られないの?

- If you're infected and hospitalized, one out of ten times I won't make it out alive?

と。

===== ニュースの記事 ======

===== News article from here =====

国立国際医療研究センターが2020年3月から7月上旬までの入院患者2,638人の経過などを解析したところ、入院時、68.1%にあたる1,796人が軽症や中等症で、31.9%にあたる840人が重症だった。

The National Center for Global Health and Medicine analyzed the course of 2,638 hospitalized patients from March to early July 2020. At the time of admission, 68.1%, or 1,796 people were in mild or moderate condition. 840 people, or 31.9%, were seriously ill.

死亡した入院患者は全体の7.5%となる197人で、死亡率が20%を超えるイギリスやアメリカよりも大幅に少なくなっている。

There were 197 hospital admissions, or 7.5% of all deaths, which is significantly less than in the UK and the US, where the mortality rate is over 20%.

===== ニュースの記事(ここまで) ======

===== News article (to here) =====

197人 ÷ 0.075 = 2626.66 となっていることから、このデータの母数が"入院患者2,638人"を示していることは明らかです。

197 patients ÷ 0.075 = 2,626.66, which clearly indicates that the population of this data represents "2,638 inpatients".

ということは、COVID-19で、「軽症者等に係る宿泊療養」ではなく、「入院患者」となってしまった場合、

So, if the COVID-19 makes you an "inpatient" instead of an "overnight care for minor illnesses",

―― "10人(正確には13人)のうち1人"は、生還できない

"One out of ten (13 to be exact) won't make it out alive."

というのは、事実のようです。

seems to be a fact.

そして、欧米の場合

And in the West.

―― "5人のうち1人"は、生還できない

"One out of five may not make it out alive"

ということです。

「COVID-19は、極めて死亡率の高い病気である」

"COVID-19 is a disease with an extremely high mortality rate"

という事実を、再度認識し、改めて青冷めています。

I reaffirm the fact that, and I am pale once again.

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という訳で、僭越ながら、以下、私の私見です。

Here's my personal opinion.

『(無自覚感染の)子どもや自分が老親の実家に帰省する』→『老親が感染、発病、入院する』 → 『高い確率で病院で帰らぬ人となる』

If your child and you with an unconscious infected, are going home to your parents, your old parents infected, sick, hospitalized, and your old parents won't return to the hospital.

という"流れ"が見えます。

I can see the "flow" of this.

"7.5%"

"7.5%"

という数字を見て、このフローチャートが、強く現実味を帯びて感じられるようになってきています。

This number give me a strong sense of that reality.

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私は、自分の親を自分の手で殺した当事者ですが ――

I was the one who killed my own parents with my own hands, however,

こんな思いと共に生きなければならない人は、少ない方がいいと思います。

The fewer people who have to live with these sense, the better it is, I think.