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MINISFORUM EliteMini HM90 (AMD Ryzen 9 4900H) のスペックや過去の報告を考慮すると、特定のハードウェアや構成に起因するクラッシュの可能性がいくつか考えられます。


考えられるクラッシュの原因

1. 熱暴走 (特にCPU・VRM)

問題点

  • Ryzen 9 4900HはノートPC向けのハイパフォーマンスCPUであり、TDP(最大54W)はミニPCの放熱設計ではギリギリの範囲。
  • MINISFORUM HM90は冷却設計がタイトで、長時間の高負荷時にサーマルスロットリングシャットダウンを引き起こすことがある。
  • 一部ユーザーから「高負荷時にブラックアウトする」との報告がある。

確認方法

  • HWMonitorRyzen Master でCPU温度を確認。
  • Stress-ngCinebench を実行し、高負荷時の温度変化をチェック。
  • 冷却ファンが正常に動作しているか確認 (HWiNFO などでファン回転数を見る)。

対策

  • BIOSで「プロセッサのPPT制限」を設定し、TDPを制限 (例: 35Wに設定)。
  • ヒートシンクやファンのメンテナンス (ホコリ除去)
  • 冷却パッドを追加するか、外部クーラーを使用

2. GPU (Vega 8) ドライバの不具合

問題点

  • Ryzen 9 4900H の Vega 8 GPU は、Windows 11環境や特定のドライバでブラックスクリーン問題を起こすことがある
  • 一部のAMD Adrenalinドライバ(特に最新版)は、スリープ復帰時や高負荷時にクラッシュを誘発。

確認方法

  • イベントビューアー (eventvwr.msc)システムログamdkmdag エラーがないか確認。
  • Windows + Ctrl + Shift + B を押してGPUリセットで復帰するか確認
  • dxdiag で DirectX のエラーが発生していないかチェック。

対策

  • AMD公式サイトから旧バージョンのドライバ (WHQL版) にロールバック
  • デバイスマネージャー → ディスプレイアダプター「標準VGAアダプター」に一時変更し、ブラックスクリーンが発生しないかテスト。
  • Fast Startup (高速スタートアップ) を無効化(Windows 10/11の場合)。

3. メモリの相性・不良

問題点

  • MINISFORUMの 初期搭載メモリ (SODIMM DDR4-3200) に相性問題があることが報告されている。
  • 一部のユニットでは、デュアルチャンネル動作時に不安定な動作をする個体がある

確認方法

  • Memtest86 を実行し、エラーが出ないか確認。
  • Windows の メモリ診断 (mdsched.exe) を試す。
  • 1枚のメモリだけを装着して動作をテスト(デュアルチャンネル動作を無効化)。

対策

  • メモリの XMP設定をBIOSで無効化 する(デフォルトのJEDECプロファイルを使用)。
  • 別のメモリ (Crucial, Kingston などの相性が良いブランド) に交換

4. 電源ユニット (ACアダプタ) の容量不足

問題点

  • MINISFORUM HM90 は 19V/4.74A (90W) のACアダプタを使用しているが、フル負荷時にはギリギリ。
  • 高負荷時に 電力不足でブラックアウト する報告がある。

確認方法

  • バッテリー駆動のノートPCではないので、ACアダプタの電力供給が正しく行われているかチェック
  • 高負荷時 (CinebenchFurMark 実行時) に突然電源が落ちる場合、電力不足の可能性あり。

対策

  • 120W以上のACアダプタ (同じ電圧・プラグ) に交換
  • BIOSでTDPを35W程度に制限し、電力消費を抑える

5. SSD (ストレージ) の不良

問題点

  • 初期搭載の 512GB NVMe SSD (ブランド不明のOEM品) は、一部の個体でブラックアウトを引き起こすことがある。

確認方法

  • CrystalDiskInfo でSSDのS.M.A.R.T.情報をチェック(異常温度やエラーログがないか)。
  • chkdsk /f /r を実行し、ファイルシステムのエラーを確認。

対策

  • 別のM.2 NVMe SSD (Samsung 970 EVO Plus, WD Black) に交換し、Windowsをクリーンインストール。

結論

MINISFORUM EliteMini HM90 は、発熱・電源供給・GPUドライバの問題がブラックアウトの主な原因となりやすい

最優先で試すべき対策

  1. Windows + Ctrl + Shift + B で画面復帰を試す
  2. イベントビューアーamdkmdag エラーがあるか確認
  3. AMD GPUドライバをロールバック (WHQL版を使用)
  4. BIOSでTDPを35Wに制限
  5. メモリを1枚にして動作確認
  6. 120WのACアダプタを試す
  7. SSDのS.M.A.R.T.情報をチェック

ブラックアウトが頻発するなら、特に「電源」「GPU」「熱」の問題を疑うべき
最終手段として、BIOSアップデートとOSのクリーンインストールを検討。

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単純な比較はできないと思いますが、ノード内にあるDockerの中のPostgresqlデータベースにアクセスするのと、ノード外にあるPostgreSQLデータベースにアクセスするのはどちらが速いと思いますか

単純な比較は難しいですが、一般的なケースでは以下のような要因を考慮すると、ノード内のDockerコンテナ内にあるPostgreSQLのほうが速い可能性が高いです。

ノード内のDockerコンテナのPostgreSQL

メリット

  • 低遅延:ネットワークのオーバーヘッドが小さい(通常、localhostunix domain socket経由での接続)。
  • 帯域制限なし:ローカルのリソースを直接使うため、物理ネットワークの帯域制限を受けにくい。
  • 通信の最適化:Dockerネットワークのブリッジモードやホストモードを適切に設定すれば、通信のオーバーヘッドを抑えられる。

デメリット

  • コンテナリソースの影響:他のコンテナとリソースを競合する可能性がある(CPU、メモリ、I/O)。
  • スケーラビリティの問題:複数のノードからのアクセスが必要な場合、スケールアウトしにくい。

ノード外のPostgreSQL

メリット

  • スケールしやすい:専用のデータベースサーバーとして運用でき、負荷分散の選択肢が広がる。
  • リソース分離:アプリケーションとデータベースが分かれるため、DBのリソース管理がしやすい。

デメリット

  • ネットワーク遅延:ノード間通信のオーバーヘッドがある(特にインターネット越しのアクセスやVPN経由の場合)。
  • ネットワーク帯域の制約:LANでも帯域制限がある場合、トラフィックの影響を受ける可能性がある。
  • セキュリティ対策が必要:認証やSSL/TLSを設定することでオーバーヘッドが増える場合がある。

結論

一般的には、ノード内のDockerコンテナのPostgreSQLの方が低遅延で速い可能性が高いですが、以下のケースではノード外の方が適していることもあります。

  • 複数のノードからアクセスする場合(スケールアウトを考えるならノード外)
  • データベースの負荷が高い場合(専用DBサーバーの方がパフォーマンスを確保しやすい)
  • ノードのメモリやCPUリソースを節約したい場合(DBを外部に分離することでアプリケーション側のリソースを確保できる)

もしローカルのDockerコンテナ内PostgreSQLを使うなら、unix domain socketを利用することでTCP接続よりもさらに低遅延でアクセスできるので、それも検討するとよいでしょう。

PostGISのルート計算の回数が、計算時間に大きく影響しているみたいで、昨日、1日分のシミュレション(1万8000人分)に、1時間44分かかった時には青冷めました。ちょっとDBアクセスに工夫したのですが、それでも25分間かかります。ぶっちゃけ10分以内にしないと、ちょっと厳しいのです。

今、ローカルのDBにアクセスしたらハブの点滅が減っています。

Elapsed Time: 16m20.5619673s
ちょっと安心してきました。でも10分には、まだまだ遠いです。

2025,江端さんの忘備録

2つ以上の研究プロジェクトを兼任する、というのは、私には、あまり珍しいことではありません。

I am not unusual to be involved in multiple research projects simultaneously.

ただ、その2つ以上のプロジェクトで、技術的なコア(プログラミング)を担当しなければならない場合があり、これは本当にキツイです。

However, sometimes, I have to take charge of the technical core (programming) for two or more projects, which is tough.

例えるのであれば、2つ以上の工事現場の両方で、私一人が、穴を掘り、整地をして、建設資材を運び、組み立て、その一部が動かないと、全部が動かない、というのを私一人でやっている感じです。

If I had to compare it to something, it would be like me being the only person digging holes, leveling the ground, transporting construction materials, assembling them, and ensuring that if one part doesn't move, the whole thing won't work.

以前から申し上げていますが、プログラムというのは、たった一箇所のミス(バグ)で、全部が失敗する(動かない/正確な値を出さない)という、誠にやっかいなモノです。

As I have said before, a program is troublesome because a single mistake (bug) can cause the entire thing to fail (not work/not give the correct value).

そして、研究ベースのプログラム(検証プログラム)は、基本的に一人で作るのが一般的です。複数人でやると、逆に作業が遅くなるからです。設計変更とか、仕様変更を、独断で行わなければ、作業が思うように進まないからです。

It is generally the case that a single person creates research-based programs (verification programs). If multiple people work on them, the work will slow down. This is because unless design changes and specification changes are made at the sole discretion of the person in charge, the work will not progress as desired.

つまりですね、技術というのは、属人性が高く、他人への譲渡が恐しく困難なのです

以前、2つのプロジェクトで、全く異なるプログラムを同時に作っていたことがありました。

I once worked on two projects simultaneously, creating completely different programs.

一方のプロジェクトでは、プロジェクトリーダーが、私の作業を褒め称えて、毎回作業に関する感謝の言葉を述べてくれました。これをプロジェクトAと言いましょう。

In one project, the leader praised my work and thanked me every time. Let's call this Project A.

もう一方のプログラムでは、プロジェクトリーダーが、私の作業の内容を聞くと、直ぐに問題点を指摘して、修正案を次回まで考えてくるように命じました。こちらをプロジェクトBと言うことにします。

In the other program, when the project leader heard about the content of my work, they immediately pointed out the problem points and ordered me to think of a revised plan by the next meeting. I'll call this project B.

プロジェクトAでは、何か新しいことをやると『褒めて貰える』ので、色々アイデアも出てきます。比してプロジェクトBでは、何か新しいことをやると『何も言われずに、問題点を指摘される』だけだったので、そういうことは止めよう、という気持ちになりました。

In Project A, I was praised for trying something new and developing many ideas. In comparison, in Project B, when I tried something new, I was told the problem points without being praised, so I decided to stop doing that.

プロジェクトAでは、私は問題が見つかったらそれを公にしました。問題をチーム全員で一緒に考えてくれるからです。比して、プロジェクトBでは、問題が見つかったら、私はそれを隠すようになりました。その問題を言ったところで、私が責められて、私が自分で解決するように命じられるだけだからです。

In Project A, if I found a problem, I would make it public because the whole team would work together to think about it. In comparison, if I found a problem in Project B, I would hide it because if I mentioned it, I would be blamed and ordered to solve it myself.

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まあ、私もシニアですから、プロジェクトBの方が、正しいプロジェクトの態様かもしれない、ということは分かっています。仕事とは、問題を潰しながら、納期内に目標を達成することで、それだけのモノですから。

I'm a senior, so I know Project B may be the correct approach. Work is all about achieving your goals within the deadline while solving problems.

ただ、私の場合、仕事を進めていく上で、「ありがとう」「よくやってくれたね」「凄いね」と言われると、力が湧いてきます。

However, in my case, when I'm working and people say things like “Thank you”, “You've done a great job”, or “That's amazing”, it gives me strength.

ただ、逆に、『そういうことを言われると、自分の気持ちが緩むので、止めて欲しい』、という人もいるようです。この話を聞いた時には本当にビックリしたものですが。

On the other hand, some people say, “When I hear things like that, it makes me feel relaxed, so I'd prefer it if you didn't.” I was shocked when I heard this.

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ともあれ、私(江端)というエンジンの燃料は、「感謝」と「敬意」と「忖度」です。その燃料が、混ぜ物であったり、不純物が混っているような不良燃料でも、私のエンジンは良く働くようです。

Anyway, the fuel that powers my (Ebata's) engine is “gratitude”, “respect” and “adulation”. Even if that fuel is adulterated or contains impurities, my engine works well.

ですので、逆に、私がプロジェクトリーダーをしなければならない時にも、「感謝」と「敬意」と「忖度」という燃料を大量投入することを心掛けています。

Conversely, when I have to be the project leader, I try to make sure that I provide a lot of fuel in the form of “gratitude,” “respect,” and “adulation.”

日本の生産性がずっと低下しているのは、この「Let me say "Thank you"」ができていないからだと、私は本気で思っています。

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ただ、その結果、プロジェクトが良いモノになるかどうかは分かりません。

However, as a result, nobody knows whether the project will be a good one or not.

このように考えていくと、私は

When I think about it like this, I think I can analyze myself as

―― 気持ちよく仕事ができるかどうかが重要で、ゴールやその後がどうなろうが知ったことか

"a person who thinks that it's important whether or not the process feels good, and who doesn't care what happens after the goal is reached."

と考える人間である、と自己分析できるかと思います。

私は、これまでそういう生き方をしてきて、これからも変える予定はありません。

I have lived my life this way until now, and I have no plans to change it.

これが良いことかどうかについては、私にとっては、どうでもいいことです。

Whether or not this is a good thing is not necessary to me.

『人生をどう生きたところで、大して変わりはない。ただ、狂えるものがあれば、ちょっとだけ"おトク"かもしれない』

2025,江端さんの忘備録

私は以前、詐欺サイトの被害にあったことがあります。

I was once the victim of a fraudulent website.

あの恨みを、私は今でも忘れていません。この事件の後は、随分慎重になりました。

I still haven't forgotten that grudge. After that incident, I became cautious.

photo

(↑初回のコラムに飛びます)

(Jump to the first column)

それでも、最近の、特殊詐欺の巧妙さを聞くにつれ、

Even so, as I hear about the sophistication of recent special frauds,

―― ああ、これはもう対抗できないな

"I can't compete with them anymore."

という諦めの気持ちが発生しています。

I feel a sense of resignation.

特殊詐欺グループの巧妙さは勿論ですが、被害者がちゃんと自分の被害を公知しない、という問題もあります。

Of course, the sophistication of the special fraud groups is a problem, but victims are not properly making their losses public.

誰だって、『騙される奴はバカ』と言われるのは、嫌です(私も、上記のコラムを掲載するのは辛かったです)。

Everyone hates being called a fool for being deceived (it was hard for me to publish the above column, too).

自分の被害額と、自分のプライドを秤にかけて、「沈黙しつづけることを選択」することを、誰も責められないです。

No one can blame you for remaining silent, weighing up the damage you have suffered against your pride.

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正直なところ、

To be honest,

■メールやSNSを全部やめる(リアルで面とショバが割れている人とだけにする)

■Stop using email and social networking services altogether (only use them with people you know in person)

■通販は大手2社に限定する(amazonと楽天)

■Limit online shopping to two major companies (Amazon and Rakuten)

くらいしか、防衛手段はないように思います。

I think these are safe ways to protect yourself.

(ネット利用を全部止めるのは、生活インフラを止めるのと同じようなものなので、私には無理ですが)

(Stopping all internet use is like stopping the infrastructure of life, so I can't do it.)

あと、最近、出所不明の電話も多いですね。

Also, there are a lot of calls of unknown origin these days.

ですので、私は、

Therefore, I handle things like 

■電話には原則出ない。電話番号をネットで調べた後で、こちらから電話する(か、無視する)

"I do not answer the phone. After looking up a phone number online, I either call them back (or ignore them)."

とかの対応をしています。

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変な話ですが、

It's a strange story, but

―― ネット(バーチャル)を利用するための認証装置として、リアル環境(F2Fとか、会合とか)を活用する

"Use of real environments (such as face-to-face meetings and gatherings) as authentication devices for using the internet (virtual)"

という風に変わりつつあるような気がします。

I feel like it is changing in that way.

バーチャルとリアルの主客転換によって、これからは、リアルが「社会の情報認証基盤」や「安全設計の中心軸」になっていくと思います。

From now on, the real world will become the “information authentication infrastructure for society” and the “central axis of safety design” due to the shift in the relationship between the virtual and the real.

つまり、これからのセキュリティ戦略は、「クソ面倒くさい認証基盤の開発や活用」ではなく、「リアルとの接点」を使い倒す方向に向かう、ということです。

In other words, the security strategy will be to use “contact points with the real world” to the fullest rather than “developing and utilizing a cumbersome authentication infrastructure.”

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私の言っている意味すら分からない人も多いかもしれません。

There are probably many people who don't even understand what I mean.

今となっては、

Now that it's

―― そもそも、以前から、生活は、バーチャル(ネット)が"主"でしょう?

"To begin with, hasn't the virtual (online) been the “main” part of our lives for some time now?"

という人の方が、多くなっているのかもしれませんので。

There may be more people like that.

実録! ネット詐欺

2025,江端さんの忘備録

以前、私は「新型コロナ感染とワクチン」について、シバタ先生から送っていただいたレポートを読んで、それを私なりの解釈を加えて、コラムとして連載していました。

I used to write a series of columns on the “new coronavirus infection and vaccines,” based on a report sent to me by Dr. Shibata, and add my interpretation.

(↑第一回のコラムに飛びます)

(Jump to the first column)

今でも覚えているのが、

I still remember that.

―― 政府の大規模ワクチン摂取が始まったら、それまで大混乱だった病院内が一気に静まった

"Once the government's mass vaccination program began, the previously chaotic hospital suddenly quieted down."

というニュアンスの内容でした(シバタ先生、間違っていたらご連絡下さい)。

(If I'm wrong, please let me know, Dr. Shibata).

その時の私は、『ベルトコンベアの上に流れてくる処理しきれない膨大な物品が、いきなり流れてこなくなった』というイメージで理解しました。

At the time, I understood it as an image of 'the huge amount of items that couldn't be processed that were flowing on the conveyor belt suddenly not coming.'

NHKのニュースで新規感染者の"数値"を見ているのとは、違ったベクトルからの視点であり、『現場の最前線にいる人でなければ、見えてこない光景だなぁ』と思ったのを覚えています。

It was a different perspective from the “numbers” of new infections reported on the NHK news, and I remember thinking, “This is a scene that can only be seen by someone on the front line.

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ワクチンの効果や副作用や後遺症については今なお検証が続いています。医学的または科学的検知からの検証は今後も続けられるべきですので、これは良いことです。

The vaccine's effects, side effects, and after-effects are still being verified. This is a good thing, as verification from a medical or scientific perspective should continue in the future.

マスクは、新型コロナ感染に、なんの効果もなかった ―― という発表が、数年~十数年後にされる可能性は「ゼロ」とは言えないのです。

ただ、ここで重要なことは、

the important thing here is that

―― そのベルトコンベアの物品を止めたのは、ワクチンを打った国民

"The people who stopped the items on the conveyor belt were the people who had been vaccinated."

である、ということです。

これを別の視点から見てみると、あの政府手動の大規模ワクチン摂取は、

Looking at this from a different perspective, I think that the large-scale vaccination program carried out by the government was

―― 『政府の施策に、国民の多くが、自発的に応じた』という、我が国戦後史におけるレアケース

"A rare case in the post-war history of our country, in which 'many of the citizens voluntarily responded to the government's measures'"

とも思っています。

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なにしろ、私は、『原則、政府の施策は疑ってかかかる』のが我が国の国民性と思っています。

At any rate, I think our country's national character is to 'suspect government measures in principle.'

さすがに偏見に過ぎるかな?

Is that just prejudice?

でも、『太平洋戦争時に、政府と軍部とマスコミに欺かれ続けた』 ―― という記憶は、日本人のDNAになっていると、私は思っています。

However, I believe that the memory of “being deceived by the government, the military, and the media during the Pacific War” is part of the Japanese people's DNA.

昨日、与党国会議員による政治資金パーティーを巡る違法行為および脱税疑惑(キャッシュバックを含む)について、新たな証言が報じられているようです。

New testimony has been reported regarding the illegal activities and tax evasion (including cash back) surrounding the political funding party held by ruling party Diet members yesterday.

我が国の国民のこのDNAは、国政を預かる者たちによって、未だに強固に維持され続けている、と思いました。

I thought those in charge of national affairs were firmly maintaining this DNA of the Japanese people.

2025,江端さんの忘備録

「坂の上の雲」の再放送、ようやく、バルチック艦隊との対決シーンに入りました。

The re-broadcast of “Saka no Ue no Kumo” finally reaches the scene where the fleet confronts the Baltic Fleet.

私、「坂の上の雲」は、当然に既読(中学生くらいだったかと)で、初回放送も見たのですが、このバルチック艦隊に日本海軍が仕掛けた、秋山真之の立案した戦法というのが、未だに、よく理解できていません。

I had already read “Saka no Ue no Kumo” (I think I was in junior high school then) and watched the first broadcast. However, I still didn't understand the Japanese Navy's battle plan against the Baltic Fleet, which Akiyama Manji proposed.

『東郷は狂ったのか?』というバルチック艦隊総司令官の発言は、今の私の気持ちでもあります。

The words of the commander-in-chief of the Baltic Fleet, “Has Togo gone mad?” are also how I feel now.

今度こそ、ちゃんとこの作戦を理解して、他の人に説明可能な状態になるまで、頭に定着させようと思います。

This time, I will ensure I understand this strategy and get it into my head until I can explain it to others.

それはさておき。

Leaving that aside.

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「坂の上の雲」の再放送を見てみると、日露戦争において、我が国は、奇跡的なラッキーを5つぐらい連続で掴むという、歴史的幸運に恵まれていたことを思い知ります。

When you watch the rerun of “Saka no Ue no Kumo,” you will be reminded that our country was blessed with historical good fortune in the Russo-Japanese War, where we were able to grab five miraculous lucky breaks in a row.

確率値にすると、0.000000....のように、0がいくつも続くような値になると思います。

If I convert it to a probability value, I think it will be like 0.000000... with lots of 0s.

実際、晩年の秋山真之は、『なぜ、我が国はこのような幸運を得られたのか』と、その解釈で死ぬまで悩み続けたそうです。

In his later years, Akiyama Saneyuki is said to have continued to wonder until his death about why his country had been so fortunate.

この人、軍人だけど、エンジニアでもあったんだなぁと思うと、親近感が湧きます。

I feel a sense of closeness when I think he was a soldier and an engineer.

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一方、この真逆をやってしまったのが、『4つの"if"と、1つの"might"』で開戦してしまった太平洋戦争です。

On the other hand, the Pacific War, which began with the “four ‘ifs’ and one ‘might’”, was the complete opposite.

『太平洋戦争と同じような状況になれば、歴史の教訓があろうがなかろうが、私たちは再び開戦してしまう』

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世の中は、『奇跡とかifとかmightに頼らなければならないもの』で、溢れています。

The world is a whole of things that “require miracles, ifs, and might.”

そして、「やらなければならない戦争」いうものがあることは、私にも分かってきています。

And I am beginning to understand that wars must be fought.

例えば、やらなければならない戦争を『しなかった』為に、もっと酷い戦争になり、民間人を含めて、何千万の死者を作ることになったが、第二次世界大戦です。

For example, because they “did not” fight the war that they had to fight, it became an even worse war, and tens of millions of people, including civilians, were killed. This was World War II.

私にできることは、『私の存命中は、私の安全と命が担保された範囲の内容に留めて欲しい』と、祈ることだけです。

All I can do is pray that 'during my lifetime, I want the content to be limited to the extent that my safety and life are guaranteed.'

2025,江端さんの忘備録

私、これまで「沈黙は暴力である」てな主張を展開してきました。

I have been making the argument that “silence is violence.”

―― お前は、この場で、一体、誰に対して、何を分かって貰おうとしているんだ?

最近気がついたのですが、あらゆる手を尽して『もう打つ手が思い浮ばない』場合があります。

I've noticed recently that there are times when I've tried everything and 'I can't think of anything else to do.'

そんな時、「江端、一体どうするんだ」と言われたら、もう、黙るしかないですよね。

If someone asked me what I would do in a situation like that, I would have no choice but to keep quiet.

もう、本当に何も思い浮ばなかったので、私、生まれて初めて「沈黙」してみました。

I couldn't think of anything, so I tried to be silent for the first time.

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できないことはできないのです。

What I can't do, I can't do.

私ができないことが、私が無能で、浅学で、技術力がなく、創作性がないことが理由であるなら、それは私の責任であるし、私はそれで納得します。

If I can't do something because I'm incompetent, uneducated, lacking in technical skills or creativity, then that's my responsibility, and I'm okay with that.

『自分にできることはやった』と自分に言い切れるのであれば、もう『それでいいんじゃないかな』と思います。

If I can say, “I did what I could do,” then that's good enough.

そんなことに今頃気がつく、という辺りが、私の「ダメなところ」なんだろうなぁ、と、しみじみと思っています。

I think that the fact that I'm only just realizing this now is one of my “weak points.”

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ちなみに、私が沈黙を続けたら、他の人がしゃべり出しました。

Incidentally, when I kept quiet, the others started talking.

どうやら、「沈黙は"返事"である」とも言えるみたいです。

It seems that “silence is a reply” as well.

2025,江端さんの忘備録

今日のお話は、月刊アフタヌーン(講談社)の「波よ聞いてくれ(沙村広明さん)」を読んで、触発されたことであり、私が案出したネタではありません。皆さんは、是非、「波よ聞いてくれ」を読んで下さい。

Today's story was inspired by reading “Waves, Listen to Me (Mr. Hiroaki Samura)” in the monthly magazine Afternoon (Kodansha). It is not a story I came up with. I hope you will all read “Waves, Listen to Me.”

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「24時間戦えますか」「結婚は、クリスマスケーキ」「男は仕事、女は家庭」「女のくせに生意気だ」「女は愛嬌」「お嫁に行けなくなるよ」「35歳を過ぎたら出産は難しい」「男なんだから泣くな」「働かざる者食うべからず」「子供を産まないと一人前じゃない」・・・

“Can you fight for 24 hours?” ‘Marriage is like a Christmas cake,’ ‘Men work, women stay at home,’ ‘You're cheeky for a girl,’ ‘Women are charming,’ ‘You'll never get married,’ ‘It's hard to have a baby after the age of 35’, ‘Stop crying, you're a man,’ ‘If you don't work, you don't eat,’ ‘You're not a full-fledged adult until you have a child’...

今となっては、これらのセリフを漏らすことで、謝罪会見に追い込まれるどころか、社会的な死に至るケースが珍しくありません。

Nowadays, it is not uncommon for people to be driven into a corner by a press conference to apologize for these kinds of gaffes, and in some cases, it can even lead to social death.

芸能人や業界人による女性に対する扱いや、広告業界のキャンペーン、企業のプロモーション戦略についても同様です。

The same applies to how celebrities and industry people treat women, advertising industry campaigns, and corporate promotional strategies.

もちろん、これらについて、これらの社会的制裁が不当である、などと言うつもりはありません。文句なしに妥当(あるいは正当)でしょう。

Of course, I don't mean to say that these social sanctions are unjust. They are undoubtedly appropriate (or justice).

ただ、これらの社会的制裁が、なんで、最近、こんな急激に過激に重くなってきたのかなと、とは思います。

However, I wonder why these social sanctions have recently become so drastic and severe.

『10年~20年くらい前から、徐々に社会的制裁の内容が重くなってきて、今の状況に至っている』、というのなら分かります。

If you say, “The content of social sanctions has gradually become more severe over the past 10 to 20 years, and we have reached the current situation,” I can understand that.

しかし、最近の価値観に反する言動に対する批判は激烈で、熾烈な報復が行われ、ここ10~20年くらいの過去の行為に遡って、大粛清が行われているような感じです。

However, the criticism of words and actions that go against modern values is fierce, and there is a fierce retaliation. It feels like a great purge, returning to past actions from the past 10 to 20 years.

エボリューション(運動)ではなく、リボリューション(革命)。

Not evolution, but revolution (revolution).

あるいは、ソフトランデイングではなく、ハードランディングという感じです。

Or, it's not a soft landing, but more like a hard landing.

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私は、社会的制裁を受けている人を擁護する気はないのですが、もっと早い段階で、今ある状況を想定して、警告を出すことはできなかったのだろうか ―― と思うのです。

I don't want to defend people who are being socially sanctioned. Still, I wonder if it wasn't possible to issue a warning at an earlier stage, assuming the situation exists now.

でも、できなかったんだろうな。

But I guess they couldn't do it.

未来を予想するのは、恐しく難しいから。そして、未来の予測を、誰もが甘く考えるから。

Because it is difficult to predict the future. And because no one takes future predictions seriously.

だから、こんな風な粛清が一気に行われる世の中は、誰も予想できないなかったのだろうと思うのです。

So, I think that no one could have predicted that a world where purges like this would be carried out all at once.

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私も、毎日自分の意見を書いています。世間(の世論)とズレないように注意はしているのですが、絶対にズレていっていると思います。

I also write my own opinions every day. I try to make sure that I don't stray too far from public opinion, but I think I do stray.

このズレが、世間に許容されなくなった時、私も粛清の対象になるでしょう。

I will become a purge target when society no longer tolerates this gap.

粛清されない為には、『自分の考えを世の中に表明しないことが、一番いい』のは分かっているんですけどね。

I know the best way to avoid being purged is to 'not express my ideas to the world.'

オンラインカジノについてChatGPTに尋ねてみた件

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オンラインカジノを行った芸能人が問題になっているようですが、何が論点なのかが分かりません。教えて下さい

この問題の論点は、主に以下の3点にまとめられます。

1. 法律・規制の問題

日本では基本的に賭博行為は厳しく規制されており、オンラインカジノは多くの場合、国外に拠点を置くために法的グレーゾーンにあります。芸能人のような公の人物がこのような活動に関与することは、法律上の問題やその解釈を巡る議論を呼び起こす可能性があります。

2. 社会的・倫理的影響

芸能人は多くの人々に影響を与える存在です。そのため、彼らがオンラインカジノに関与することで、特に若年層やファンに対して「ギャンブルが魅力的である」といった誤解を与え、ギャンブル依存症などのリスクを助長する懸念があります。

3. 消費者保護と業界の信頼性

オンラインカジノは、不正や詐欺、トラブルのリスクが指摘されることが多い業界です。公人がこのようなリスクのある活動に関わることで、利用者や社会全体への影響、さらには業界全体の信頼性が問われることになります。

これらの点が、芸能人がオンラインカジノに関与することに対して批判や問題意識が向けられる主な理由です。

この問題の論点は、主に以下の3点にまとめられます。

1. 法律・規制の問題

日本では基本的に賭博行為は厳しく規制されており、オンラインカジノは多くの場合、国外に拠点を置くために法的グレーゾーンにあります。芸能人のような公の人物がこのような活動に関与することは、法律上の問題やその解釈を巡る議論を呼び起こす可能性があります。

2. 社会的・倫理的影響

芸能人は多くの人々に影響を与える存在です。そのため、彼らがオンラインカジノに関与することで、特に若年層やファンに対して「ギャンブルが魅力的である」といった誤解を与え、ギャンブル依存症などのリスクを助長する懸念があります。

3. 消費者保護と業界の信頼性

オンラインカジノは、不正や詐欺、トラブルのリスクが指摘されることが多い業界です。公人がこのようなリスクのある活動に関わることで、利用者や社会全体への影響、さらには業界全体の信頼性が問われることになります。

これらの点が、芸能人がオンラインカジノに関与することに対して批判や問題意識が向けられる主な理由です。

「日本では、オンラインカジノそのものが明確に合法とも違法とも言い切れない状況ある」という事について詳解して下さい

オンラインカジノが日本で明確に合法とも違法とも断定されにくい背景には、以下のような複数の要因が絡んでいます。

1. 日本における賭博規制の基本原則

  • 刑法による禁止: 日本の刑法では、基本的に賭博行為は禁止されています。ただし、政府が運営する公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、宝くじなど)は例外として認められています。
  • 例外規定の存在: これらの公営ギャンブルは、法律上特別な枠組みが設けられており、運営方法や収益の使途が明確に規定されています。

2. オンラインカジノの運営形態と国際的側面

  • 海外拠点の問題: 多くのオンラインカジノは海外に拠点を置いており、日本国内で直接サービスを提供しているわけではありません。これにより、日本の法律がその運営に直接適用されるかどうかが不明瞭となっています。
  • 国際的取引と管轄権: インターネットを介して行われる取引は国境を越えるため、どの国の法律が適用されるのか、また日本の法執行機関がどこまで介入できるのかという点で、管轄権の問題が生じています。

3. 法律の解釈と実務上の対応の不明瞭さ

  • 明確な法整備の不足: オンラインカジノに関しては、現行法が具体的な運営形態や利用者の行為について明確に定めていないため、法律上の位置づけがグレーゾーンになっています。
  • 取り締まりの難しさ: 仮にオンラインカジノの利用が違法と判断された場合でも、運営が海外にあることから、実際にどのように摘発や取り締まりを行うかについては実務上の困難が伴います。

4. 今後の法整備と展望

  • 需要の変化: インターネットを利用したギャンブルの利用者が増加している中で、国内外で法整備の必要性が議論されていますが、現時点では具体的な法規制が整っていないため、状況は依然として曖昧です。
  • 国際協力の課題: 今後、各国間での協力や共通のルール作りが進めば、オンラインカジノの位置づけについても明確な基準が設けられる可能性がありますが、その動向はまだ不透明です。

このように、オンラインカジノの合法性が明確に定義されない背景には、国内法の規定の限界、運営の国際的性質、そして実務上の取り締まりの難しさが複雑に絡み合っているためです。

属地主義の問題が争点と理解しました。不正競争防止法においては、この問題について、法律で明文化していたという記憶があります。それについて教えて下さい。

不正競争防止法では、国内市場の公正な競争環境を守るために「属地主義」の原則が明確に示されています。具体的には、以下の点が挙げられます。

1. 適用範囲の限定

不正競争防止法は、原則として日本国内における取引や事業活動に関連する不正行為を対象としています。つまり、国外で行われた行為であっても、その結果や影響が日本国内の市場や企業に及ぶ場合に限り、法律の適用対象となります。これにより、国外で完結した行為に対してまで国内法を無理に及ぼすことを避ける意図が反映されています。

2. 国際的取引と裁判管轄のバランス

オンラインを含む国際的な取引や事業活動では、どの国の法律が適用されるかが重要な争点となります。不正競争防止法は、この点においても属地主義を採用しており、たとえば海外で行われた行為が日本国内の企業に具体的な損害や不利益を与える場合に限り、その行為が不正競争として取り締まられると解釈されます。これにより、国内外の法的枠組みの調和が図られています。

3. オンライン活動における適用の検討

デジタル技術の発展に伴い、オンライン上での活動が国境を越えて行われる現状では、どの行為が「国内における」不正競争に該当するかという判断が重要となります。不正競争防止法は、国外での活動が日本国内に及ぼす具体的な影響を踏まえて適用の可否を判断する仕組みを持っており、これが属地主義の明文化として理解されています。たとえば、海外に拠点を持つ業者が日本の市場で販売活動を行い、結果として国内企業に損害を与えた場合には、国内法の枠内で救済措置が検討されることになります。

4. 法律上の明確性と運用上の課題

属地主義の明文化は、国内企業の保護と国際取引の自由とのバランスをとるために不可欠ですが、一方で、オンライン上の活動など新たなビジネスモデルに対しては、裁判所や行政機関が具体的なケースごとに「国内との関連性」をどのように判断するかが運用上の大きな課題となっています。

このように、不正競争防止法は属地主義の原則を明確に規定することで、国外で行われた行為が日本国内に具体的な影響を与える場合にのみ国内法の適用対象とする枠組みを構築しています。これにより、国際的な事業活動に対して過剰な干渉を避けるとともに、国内企業の正当な利益を守ることを目的としています。

では、オンラインカジノにおける属地主義の適用の観点から考えると、現在はオンラインカジノの行為そのものについては刑事判断はできないものの、オンラインカジノによる収益に対する税金(民法)が問題となるのでしょうか?

オンラインカジノの活動自体は、海外で運営されていることが多く、属地主義の観点から日本国内での刑事判断が難しいという問題があります。一方で、日本の税制は居住者が得た所得については国内で課税する原則を採っているため、たとえその収益が海外のオンラインカジノから得られたものであっても、日本の居住者が得た利益は原則として申告義務の対象となります。

1. 居住者の所得課税の原則

  • 国内外の所得の申告: 日本の居住者は、全世界所得に対して日本で課税されるため、オンラインカジノでの収益も所得として計上する必要があります。これは、たとえそのオンラインカジノ自体が海外に拠点を置いていて、刑事的な摘発の対象とならなくても変わりません。

2. オンラインカジノと属地主義

  • 刑事判断との乖離: オンラインカジノの運営行為については、実際に国内で行われた取引やサービス提供とは認定しにくいため、刑事判断の適用が難しい現状があります。
  • 税務上のアプローチ: 一方で、個々の利用者がオンラインカジノで得た収益は、その収益が日本の居住者個人に帰属するため、属地主義に基づく「所得の帰属」の考え方から、国内の税務上は課税対象となるのです。

3. 課題と運用上の問題

  • 源泉の特定: 国境を越えた取引となるため、どの部分が国内源泉に該当するか、またはどの程度の関係性があるかの判断が難しい場合があり、これが税務当局にとっての課題となっています。
  • 脱税リスク: オンラインカジノの取引は匿名性が高く、また海外での運営という性格上、適正な申告がなされず脱税につながるリスクも指摘されています。
  • 法整備の必要性: 現在、オンラインカジノに関連する税務や取引の国際協力の枠組みは十分に整備されていないため、今後の法整備や国際協力の強化が求められる状況です。

4. 結論

刑事判断の対象とならないオンラインカジノの活動であっても、日本の居住者が得る収益は日本国内での課税対象となるため、属地主義の観点からは収益に対する税務問題が大きな論点となっています。つまり、刑事面での摘発が難しい分、税務上の適正な申告や徴税の面で政府が注意を払わなければならないということです。

このため、オンラインカジノ自体の法的グレーゾーンが続く中で、個人や関連事業者に対して適正な税務処理が求められるとともに、税務当局側も国際的な連携や新たな法制度の整備に向けた取り組みが今後の課題となると考えられます。

その芸能人が、オンラインカジノで損金を出した、というのであれば、(社会的・倫理的問題や消費者保護と業界の信頼性を100%無視するとすれば)法的には問題がない、と解釈できますか? それとも、国内法で規定されていないギャンブルを実施したこと自体が、利益に関係なく問題になりますか。法律の観点のみから論じて下さい

法律の観点から考えると、基本的には以下の点が重要になります。

1. 賭博行為の刑事罰の対象

日本の刑法では、賭博行為自体は原則として禁止されていますが、実際の刑事罰の適用は主に運営者や、組織的・常習的な違法賭博行為に対して行われる傾向があります。個人の参加者が単にギャンブルに従事し、結果として損失を被った場合、その行為自体で直ちに刑事罰の対象とされるケースは少ないと解釈されるのが現状です。

2. オンラインカジノのグレーゾーンと個人参加

オンラインカジノは海外に拠点を置くことが多く、日本国内での直接的な運営行為ではないため、属地主義の観点から刑事判断を下すのが難しい部分があります。したがって、たとえオンラインカジノに参加して損失を出したとしても、現行の法体系では「違法な利益を得た」ことが問題視されるケースが中心であり、単に損失を出した場合は刑事処分の対象になりにくいと考えられます。

3. 国内法で規定されていないギャンブルの実施について

確かに、オンラインカジノは国内法上、明確に合法とも違法とも位置づけられていない部分があるため、法的なグレーゾーンにあります。しかし、現時点での法執行の重点は、違法な利益の追求や組織的な運営にあるため、単に損失を出しただけの個人の行為が直ちに問題視されることは少ないというのが一般的な解釈です。

結論

社会的・倫理的問題や消費者保護、業界の信頼性といった要素を完全に排除して法律のみを考えるならば、オンラインカジノに参加して損失を出した場合、その行為自体が刑事罰の対象となる可能性は低いと解釈できます。つまり、違法に「利益」を得たわけではなく、単に損失を被ったに過ぎないため、現行の法制度下では刑事判断が下される余地は限定的だと考えられます。ただし、オンラインカジノ自体が法的グレーゾーンであるため、今後の法整備や運用上の判断次第では見解が変わる可能性も否定できません。

2025,江端さんの忘備録

カンファレンスペーパーを書いて、稟議を回して、一息つく間もなく、昨夜は、データベースの3重化とプログラムの2重化を行い、本日は終日、解析プログラムのデバッグやっていました。

After writing a conference paper, circulating it for approval, and barely catching my breath, I spent last night working on database triplication and program duplication. Today, I've been debugging the analysis program all day.

ここまで徹底した多重バックアップは生まれて初めてですが、今度は『家が火事になったら、どうしよう』とか心配し初めています ―― 心配性にも程がありますが。

This is the first time I've ever had such thorough multiple backups, but now I'm worrying about what I'll do if my house catches fire.

ところで、昨日の作業と本日のデバッグで気がついたのですが、Dockerで作ったPostgreSQL(データベースサーバ)より、ホストPCに直接作った方データベースサーバの方が、アクセスが早いです。

By the way, I noticed yesterday when I was working and debugging today that the database server I created directly on the host PC was faster to access than the PostgreSQL (database server) I made with Docker.

考えてみれば、コンテナ噛ませていない分、アクセスが早いのは当然なのですが、なんか、頭の中が"わちゃわちゃ"になっていると、そんな、当たり前のことにすら気が回らなくなっていました。

When I think about it, it's only natural that the access is faster because the container isn't being chewed, but when my head was in a “messy” state, I couldn't even think about such obvious things.

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で、私をここ3ヶ月くらい悩ませ続けていたプログラムの問題が、さきほど解決しました。

So, the program problem that has been bothering me for the past three months or so has just been solved.

原因は「ネスト」でした・・・こんなものを見逃していたとは、とは思いますが、それより何より、ホッとしています(今、ノンアルコールビールで一人祝杯を上げています)。

The cause was “nesting.”... I'm surprised I missed something like this, but more than anything, I'm relieved (I'm celebrating with a non-alcoholic beer right now).

ずっと、早さ優先でプログラム書いていた弊害ですね。

This is because I've always written programs with speed as the priority.

もっとキレイにコーディングすれば、こういうバグを発生させることも少なくなるのでしょうが、今の私は、"わちゃわちゃ"していて、そういう「贅沢」を言っていられる身分ではないのです。

If I coded more neatly, I think I would be less likely to encounter bugs like this, but right now, I'm in a “messy” situation, and I'm not in a position to be able to afford such “luxury.”

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大規模なマルチエージェントシミュレーションのコーディングって、こういうこと、結構多いです。

Bugs like this are pretty common when coding large-scale multi-agent simulations.

以前、私は鉄道の乗車シミュレーションで東京都心部で、30万人の乗客を消滅させたことがあります。今思い出しても、青さめる思いでした。死に物狂いでバグを探しましたよ。

I once made 300,000 passengers disappear in the center of Tokyo in a train simulation. Even now, I remember it with a sick feeling. I searched for bugs like crazy.

あの頃も、新宿とか渋谷とか東京のようなハブステーションが、なんとなく「嫌い」でした。決め手となったのは他の事件でしたが。

Even back then, I disliked hub stations like Shinjuku, Shibuya, and Tokyo. The other incident was the deciding factor.

"―― だが、その時までは世界は君達のものだ。それまでは存分に楽しむがよい"

私たちが、息を切らしながら、雪に埋もった足でラッセルしながら歩いていることを、都心の皆さんは知らない。

こういう『バグを潰せた時の嬉しさ』って、プログラマー以外の人には、ちょっと分かってもらいにくいかなぁ、と思っています。

I think it's a little hard for people who aren't programmers to understand the joy of squashing a bug like this.

『いきなり他人から100万円貰った』という嬉しさとはちょっと違うんですよね(もちろん、100万円貰えれば嬉しいですが)。

It's a little different from the happiness of 'suddenly receiving 1 million yen from a stranger' (of course, I'd be happy to receive 1 million yen).

バグの可能性のある場所にコードを仕込んで、トレースして、バグを追い込んでいき、で、それらと全く関係のない場所で、問題の解決法が、いきなり目の前に開ける、という感じ。

It's like I put code in a place where there might be a bug, trace it, and chase it down, and then suddenly, the solution to the problem opens up right in front of you in a place that has nothing to do with it.

調べた場所と、全く違うところで問題が見つかる、というのは、デバッグの定番です(他の技術分野にも、そういうことってあるんでしょうか?)。

Finding a problem in a completely different place from where you were looking is a classic debugging technique (I wonder if that happens in other technical fields, too?).

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という訳で、今回もChatGPT先生に聞いてみました。

So, I asked ChatGPT again.

===== ChatGPT先生ここから =====

===== ChatGPT Sensei, from here =====

この現象は、必ずしもバグそのものの性質というよりは、調査の過程で予想外の場所に原因や解決策が現れる「偶然の発見(セレンディピティ)」と表現されることが多いです。

This phenomenon is often described as “serendipity,” where the cause or solution appears unexpectedly during the research rather than necessarily being a characteristic of the bug itself.

たとえば、デバッグ中にバグが疑われる箇所に注目してコードを仕込み、トレースしていくうちに、実際の原因は全く異なる場所に隠れていたと判明する――これは、複雑なシステム内で各部分が予想外に影響しあっているために起こる現象です。

For example, when debugging, you may focus on the part of the code that you suspect is causing a bug. As you trace through the code, you find that the actual cause is hidden in a completely different part of the code - this phenomenon occurs because the parts of a complex system interact with each other in unexpected ways.

また、このような偶然の発見は、ソフトウェア開発に限らず、医学や物理学など他の技術分野でも見られる現象で、元々の探索目的と全く関係のない発見が大きな進展や解決に結びつくことがあります。

Such accidental discoveries are not limited to software development and can also be seen in other technical fields, such as medicine and physics. Discoveries that have nothing to do with the original search objective can sometimes lead to breakthroughs and solutions.

まとめると、このプロセスを表す最も一般的な用語は「セレンディピティ(偶然の発見)」と言えるでしょう。

The most common term for this process is “serendipity (accidental discovery).”

===== ChatGPT先生ここまで =====

===== ChatGPT Sensei, that's all for now =====

だ、そうです。

まあ私は、「セレンディピティ(偶然の発見)」などという、かっこいい名称で称呼するよりは、

Well, rather than calling it by a cool name like “serendipity,”

『分からないなら、分からないなりにドタバタしていれば、まれに解決することがある解決方法』

'If you don't understand, you can sometimes solve the problem by making a mess of things in your way.'

というフレーズで表現する方が、しっくりきます。

This phrase fits me better.