2023,江端さんの忘備録

私は、本を読んでいるときに、めったに声を出して笑ったりすることはないのですが、今回は珍しく爆笑しました。

I rarely laugh out loud when reading a book, but this time I laughed out loud, which is rare.

先日発売された、「マージナル・オペレーション [F3] 」で、ムスリムの少女の話がでてくるのですが(まあ分かっている人には自明と思いますが、『ジブリール』のことです)、

In the recently released "Marginal Operation [F3]," there is a story about a Muslim girl (well, it's evident to those who know what I'm talking about: "Jibril"),

勉強嫌いの女の子(ジブリール)が、勉強から逃げるロジックが描かれています。

It depicts the logic of a girl (Jibril) who hates to study and runs away from her studies.

(1)日本を含む先進国において、少子化の問題が深刻である

(1) The declining birthrate is a severe problem in developed countries, including Japan.

(2)その理由は『結婚年齢が遅いから』である

(2) this is because of the 'late age of marriage.'

(3)つまり、女の子が勉強するのは『良くない』

(3) In other words, it is 'not good for girls to study.'

作中では、これは『タリバン理論』と呼ばれ、アフガニスタンの田舎でよく見られる論法、なのだそうです。

In the book, this is called the "Taliban Theory," an argument commonly found in rural Afghanistan.

私が爆笑したのは、これを"タリバン"ではなく、"勉強が嫌いな少女"が、勉強から逃れる理屈として利用している、というストーリー構成です。

What made me laugh was not the "Taliban" but the "girl who hates studying" who uses this as a rationale to escape from studying.

―― そうか、私の敵は、"タリバン"だけでなく、"勉強嫌いな少女"でもあったのか

"My enemy was not only the Taliban but also a girl who did not like to study."

と、目から鱗でした。

It was an eye-opener.

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ニュースを見れば、『将来に希望を持ってる女性や子どもが、タリバンによって教育の機会を奪われ続けている』という、悲惨な状況しか報道されていません。

If you look at the news, all you see is the tragic situation of women and children who have hope for the future but continue to be deprived of educational opportunities by the Taliban.

しかし、私も覚えがあるのですが、子どもの大多数は"勉強が嫌い"です(なぜ"子どもが勉強嫌いになるか"については、これまで散々述べてきましたので割愛します)。

However, I also remember that most children "do not like to study" (I have already discussed many reasons why children do not like to study so I will skip this part).

そもそも、自分の未来に明確なビジョンを持っている子どもは、少数派でしょう。

To begin with, only a minority of children will have a clear vision of their future.

面倒なことに、この『タリバン理論』は、

The trouble is that this "Taliban theory" falls into the troublesome argument, that

(1)子ども自身が勉強をしないと、

(1) unless the children themselves study the theory,

(2)彼らは、この理論が"欺瞞"で、"権力側に都合の良いロジック"であることに気がつくことができない

(2) they cannot realize that the theory is a "deception" and a "logic convenient to the powerful side,

という循環論法に陥っている、という点にあります。

This is a circular argument.

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アフガニスタン ―― あの国は、本当に強いんですよ。うんざりするくらい。

Afghanistan -- that country is disgustingly strong.

ソ連が11年間(1978年-1989年)、アメリカが20年間(2001年-2021年)、タリバンの殲滅(正確には、『アフガニスタンの自由化(社会主義化/資本主義化)』ですが)を謀ってきました。

The Soviet Union (1978-1989) and the United States (2001-2021) have been plotting the destruction of the Taliban (or more precisely, the "liberalization (socialization/capitalization) of Afghanistan") for 11 years (1978-1989) and 20 years (2001-2021), respectively.

しかし、最終的に、この2大軍事国家は、アフガニスタンからの撤退を余儀無くされました。

Ultimately, however, these two central military states were forced to withdraw from Afghanistan.

比して、我が国、日本なんて、たった4年(1941-1945)年で、米国化されて、米国に平和憲法まで作ってもらったくらいです。

In comparison, Japan was Americanized in just four years (1941-1945) and even had a peace constitution drawn up by the United States.

(ちなみに、私は、この歴史的背景をほぼ完全に理解した上での『護憲派』です。誤解のなきように(右派も左派も、私にチャチャ入れてこないで下さい))。

「さっさと『9条』を改正すればいいのよ」と、あの娘が言った日 (後編)

(By the way, I am a "Constitutionalist" with an almost complete understanding of this historical background. Please don't misunderstand me (neither the right nor the left, please don't try to mess with me)).

まあ、ともあれ、

Well, anyway, it is true that,

―― 仮にタリバンを武力で殲滅することができても、"勉強が嫌いな少女"を虐殺することは、絶対に不可能

"Even if the Taliban could be eliminated by force, it would be impossible to massacre a girl who hates to study."

でしょう。

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『タリバン理論』を破壊する為には、ロジックで対抗しても無駄です。

To destroy the "Taliban Theory," it is futile to counter it with logic.

先進国で、少子化対策に成功している国は、現時点で一つもないからです。

This is because there is not a single developed country at this point that has successfully addressed the declining birthrate.

タリバンからすれば『それ見たことか』と、これからも、自分の正当性を主張する根拠になり続けます。

From the Taliban's point of view, they can say, 'Have you seen yourself ?'. It will continue to be the basis for their justification.

―― 腹が立つ

"I am displeased."

タリバンであれば、『アッラーを信じてさえいれば感染しない』という、低能テロリストの論理に陥いるだろう、と、私は、悲観的予測に陥っています。

しかし、

However,

(A)出生率ランキングでは、日本の順位は187カ国中174位、アフガニスタンは17位

(A)In the fertility ranking, Japan ranks 174th out of 187 countries, while Afghanistan ranks 17th

(B)ジェンダーギャップ指数では、日本の順位は125位、アフガニスタンは146位

(B) In the Gender Gap Index, Japan ranks 125th and Afghanistan 146th.

です。

This is a true number.

いいですか。

Listen to me.

私たち日本人は、タリバンの支配する国と同程度に"女性を抑圧"し、その一方で"出生率で完全敗北"しているのです。

We Japanese are "oppressing women" to the same degree as the Taliban-controlled countries while "completely losing the birth rate.

それ故、私たち日本人は、アフガニスタンのタリバンに『せせら嗤われている』と思って、間違いないです。

Therefore, there is no doubt that the Taliban "sneer at" the Japanese in Afghanistan.

タリバンから『日本ごときが、何言っていやがる』と言われても、私たちは反論ができないのです。

The Taliban asks us, 'What the hell are you talking about, Japan?

腹立ちませんか?

Don't you feel displeased?

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我が国は、

Our country should be a place where

(1)女性が自由に未来を選択でき、

(1) women are free to choose their future,

(2)誰もが安心して出産ができ、

(2) everyone can give birth in peace,

(3)子どもたちは安全の中で、安心して教育を受けられて、

(3) children can receive an education in safety and security, and

(4)子どもは全員、『勉強が大好き』と言える

(4) all children can say, 'I love learning,'

そういう国を目指さなければなりません。

We must aim for such a country.

もちろん、これは、我が国の国益の問題です。

Of course, this is a matter of our national interest.

しかし、私個人としては、タリバンごときに『せせら嗤われている』と思えてしまうことが、どうしても我慢がならないのです。

However, for me personally, I cannot stand the idea of being "ridiculed" by the Taliban.

―― 「新撰組」というのは、江戸幕府原理主義者によるタリバンのようなものだよな

2023,江端さんの技術メモ

ネットワークQoSの計測が必要となったので、古いハブ(GS105E)を復活させています。

C:\Users\ebata\Downloads\ProSAFE_Plus_Utility_V2.7.8

で、ダウンロード&インストール。以下で起動

パスワードに"password"と入力

以下の手続で、ミラーリングポートの設定ができる(はず)

以上

2023,江端さんの技術メモ

今の我が家は、アクセスポイント5、無線ネットワーク2、 有線ネットワーク1(ハブ区分で勘定であれば、10は軽く超える)という、IPネットワークのテストフィールドです。最近、ここにカメラ3台・・・いや、業務用と監視用を入れれば7台か。もうめちゃくちゃです。

そんでもって、できるだけ設定を変更せずに、システムを騙しながら、新しい実験システムを追加するのは、なかなかトリッキーな技が必要となります。

まあ、愚痴はさておき。

今、私の目の前には、設定をすっかり忘れた、TP-LINK / Archer C2300

ここを、細い棒で、10秒以上押し続ける。こうすると、

黄色のポートの方が、192.168.0.1/255.255.255.0が設定されるので、ブラウザから192.168.0.1を入力して、設定画面を出すことができる。

パスワードもリセットさせているので、再設定する必要がある。

現在の設定は、インターネットのポートに、江端家のメインネット192.168.0.*をDHCPで設定して、黄色のポートの方は、192.168.11.1としておいた(それ以外は何も設定しなかった)。

当然、設定後再起動した C2300 は、Webに表示されなくなるので、パソコンのNICを、192.168.11.10として、ブラウザから、192.168.11.1 で再度アクセスして確認する。

機器の裏面に記載されていた、この内容で無線LANの設定をしたら、192.168.11.* のIPアドレスで接続できることを確認した。

以上。

P.S. もう使う予定のないノートPCでも、こういう設定の時にはとても役に立つ(機器と直結すれば、他のネットワークの影響なく設定できるから)

江端家ネットワークのの192.168.0.*は変更できず、かつ、RTSPカメラのデフォルトIPの192.168.0.2を変更したくなくて、色々苦労しています。


RTSPカメラを接続すると、firefoxが動かなくなるという現象がでてきてこまっていたのですが、これは、デフォルトゲートウェイだな、とあたりをつけて、最小作業で構成変更しました。

cam@cam-desktop:~$ more /etc/netplan/99_config.yaml

 

~
network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
eth0:
dhcp4: false
addresses:
- 192.168.0.15/24
routes:
- to: default
via: 192.168.0.1
nameservers:
addresses: [192.168.0.1,8.8.8.8]
enx70886b8c8268:
dhcp4: false
addresses:
- 192.168.1.15/24

を、

network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
eth0:
dhcp4: false
addresses:
- 192.168.0.15/24
enx70886b8c8268:
dhcp4: false
addresses:
- 192.168.1.15/24

wlan0:
dhcp4: false
addresses:
- 192.168.11.15/24
routes:
- to: default
via: 192.168.11.1
nameservers:
addresses: [192.168.11.1,8.8.8.8]

と変更しました。(8.8.8.8は多分不要です)。無線LANも192.168.1.15で固定しました。

$ sudo netplan apply

で設定を有効にします(エラーの場合、エラーの内容が表示されます)。

 

なお、上記はタブ(空白?)位置が崩れているので、設定する方は十分にタブ(空白?)位置を意識して変更してください。

これで、安定して起動する(?)と思います。
(嘘です。毎日安定して動きません。上記の内容毎日変わっています)


カメラの設定を変えたい時に、こういう手動の技が使えるようです。

192.168.0.2  admin/jvc でアクセスできます。


ところで、ブリッジモードにする場合、何もすることがありません(というか、"できません")

あたりまえなんですけどね、ブリッジモードとは、一言で言うと「ハブ」です。

ですので、装置にIPアドレスの付与なんで必要ないんですよね ―― なんでIPアドレスを設定できないのかで、たっぷり30分は悩んだ。ーーー 私はバカか。ハブにアドレス設定できるかアホ。

ここに結線すると、そのセグメント(e.g 192.168.11.0/255.255.248.0)が、黄色い有線ポートと無線LANに、そのまま拡張されるから。

ちなみに、DHCPとかその他の設定も、ベースとなるセグメントのネットワークの設定に従うだけだから、何もできません。

 

 

2023,江端さんの忘備録

ネットで見かける「韓国系XXX」という言葉は、前後の文脈から見る限り、悪意の籠った言葉なのでしょうけど、

The term "Korean XXX" that I see on the Internet is probably caged in malice, though, judging from the context before and after,

『要するに、こいつは、ディスり方にさえも、知能を働かせられないんだな』

'In short, this guy can't even work his intelligence to diss others.'

と、思っています。

I think that it is.

私も性格は相当に悪い方なので、組織や人間を、区別し、差別し、ディスりますが ―― あくまでターゲットは、その人間本人自身、または組織、法人自身です。

I also have an evil character, so I distinguish, discriminate, and diss organizations and people -- But the target is the person themself or the organization itself.

その人間の「背景」や「環境」で、人を区別し、差別し、ディスすることはしません。

I do not distinguish, discriminate, or disrespect people based on their "background" or "environment."

やるなら、その本人の顔面向けて、私自身の拳で殴ります。

If I want to hit him/her, I will hit them with my fist, facing the face.

旧称統一教会に関与した政治家・議員一覧(次の選挙の時のチェックリストとして残置)

政治資金収支報告書のオンライン提出を怠っている政治団体を全部開示する件

これは、私のポリシーです。

This is my policy.

それに、『江端って、そんなに低能か』と思われるのも嫌です。

And I don't want people to think, 'Ebata is so low.'

実際、私は、そこまで、"無知性"、"無能力"、"無責任"、"無教養"、"無信念"、"無品性"、そして、"無羞恥"な人間ではないと信じたい。

I would like to believe that I am not that "ignorant," "incompetent," "irresponsible," "uneducated," "unbelieving," "ungracious," and "unashamed."

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とはいえ、このような『低能なやり方』で、私をディスりたい人も、いるか思います。

However, I am sure some would like to disrespect me in this 'little-brain way'.

そこで、私からネタを提供しましょう。

So let me offer topics.

私は誰?

"Who am I?"

これから、私をディスりたい奴は、私を『ウイグル系江端』とか『ブラジル系江端』とか、自由に称呼すれば、いいと思う。

From now on, anyone who wants to diss me can call me "Uyghur Ebata" or "Brazilian Ebata" or whatever.

この私が許可します。

I will allow it.

2023,江端さんの技術メモ

症状:Win32 Disk Imageで作ったラズパイのSDカードのクローンでシステムが起動しない。

Symptom:  RaspBerry PI's SD card replica made with Win32 Disk Image does not boot the system.

ラズパイ SDカード イメージ コピー レプリカ

writable: recovering Journal
writable: Superblock needs-recovery flag is Clear, but Journal has data.
writable: Run Journal anyway
writable: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY,
(i.e., without -a or -p options)
fsck exited with status code 4
The root filesysten on /dev/mmcblk0p2 requires a manual fsck

BusyBox v1.30.1 (Ubuntu 1:1.30.1-7ubuntu3) built-in shell (ash)
Enter 'help' for a list of built-in commands.
(initramfs) fsck /dev/mmcblk0p2
fsck from util-linux 2.37.2
e2fsck 1.46.5 (30-Dec-2021)
writable: recovering Journal
Superblock needs_recovery flag is clear, but Journal has data.
Run journal anyway<y> yes
fsck.ext4:unable to set superblock flags on writable

writable: **********WARNING: Filesystem still has errors **********
(initramfs)

417512958.jpg

原因判明: マスタの128GBのSDカードが、クローンの128GBのSDカードの容量より、ほんのちょっと大きかった為に、システム全体がフルコピーできなかった(そう言えば、Win32 Disk Imageでそういう警告が出ていた)

Cause discovered: The 128GB SD card in the master was slightly larger than the capacity of the 128GB SD card in the replica, so the entire system could not be fully copied (come to think of it, Win32 Disk Image was giving that warning).

対応方法: Linux のddコマンドとか使えば、対応できそうであることは分かったが、現在、手元にLinuxBoxがない。WSLを使ってでできるかと思ったが、「失敗した」という報告もある。無理するとWindows11 Box壊すかもしれない(研究の内容がパーになりかねない)。

How to do it: I found out I can use Linux's dd command or something like that, but I don't have a Linux box. If I try too hard, I might break my Windows 11 Box (which might ruin my research).

考察: ddコマンド対応は、面倒くさい、時間かかりそう。途中で失敗するとPCの方を壊しそう。

Consideration: dd command support is tedious and time-consuming. If it fails in the process, it might break the PC.

現在対応中: たまたま、256GBのメモリカードがあったので、そっちにイメージをコピー中
(上手くいったら、自腹切って256のカード買う。PC壊すリスク考えれば、全然安い。ただし、ほんのチョットのブロックのために、256GBのメモリカード買うのは、本気で腹立たしいけど)

I have a 256GB memory card, so I'm copying the image.
(If all goes well, I'll buy a 256 card at my own expense, which is cheap considering the risk of breaking my PC. However, it is annoying to buy a 256GB memory card for just a few blocks.)

どのくらい足りないかというと、ほんの0.027%だけ。
How "little" is "just 0.027% short"?

こちら(256Gのクローン)は無事起動を確認しました。
This one (256G clone) was confirmed to boot successfully.


以下試みてみたけど、上手く動かなかったこと
Here's what I tried and it didn't work

起動途中で /dev/sda5: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY. と出て止まるな

ですが、以下の方法で上手く行きました。
But the following method worked.

Raspberry Pi の 起動OSバックアップで、サイズの違う MicroSDカードにイメージコピーする方法

AOMEI Partition Assistant(無償版)をインストールしました。
I installed AOMEI Partition Assistant (free version).

サイズの違うSDカードでもイメージコピーできるらしいのですが、256G(上記でクローン化に成功したもの)→128Gは、サイズが違い過ぎる、と言われました。
It seems possible to copy images from SD cards of different sizes, but 256G (which I successfully cloned above) -> 128G is too other.

仕方がないので、(壊したら後がないので、あまりいじりたくはないけど)現在稼動中の128Gをマスタとして、クローン作ることにしました。
I had no choice but to make a clone using the 128G currently in operation as the master (although I don't want to mess with it too much because if I break it, there is no way to fix it).

左側がマスタ、右側がクローン。右側のSDカードリーダは、ラズパイキットの中に含まれていました(助かりました)。
The left side is the master, and the right side is the clone. The SD card reader on the right side was included in the Raspi kit (thank goodness).

いつまで経っても終わらないので、上記の「全ての処理が完了した後にPCを自動でシャットダウンします」にチェックを入れて、昨夜はそのまま寝ました。
It took forever to finish, so I checked the "Automatically shut down the PC after all processing is complete" checkbox above and went straight to bed last night.

今朝、新しく作ったSDカードを使ってラズパイ立ち上げたら、無事起動しました。
This morning, I started Raspi using the newly created SD card, which booted up fine.

これで、256Gのカードを自腹で買う必要がなくなり、ほっとしています。
I am relieved that I no longer have to buy a 256G card alone.

以上

 


2023,江端さんの忘備録

問い: なぜ、子どもの頃に、『クソ詰らない』文豪の本を読まされ続けたのか

QUESTION: Why did I continue to be forced to read books by 'fucking stuffy' writers as a child?

回答: 大人になった時、レビュー(読み直し)でラクができるから

ANSWER: because when I grow up, I can get off easy with reviews (rereading)

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文豪と言われる本は、子どもの心には全然ヒットしないですが、この歳になってくると、かなり『効いてきます』。

Books considered literary giants don't hit children's hearts at all, but at my age, they 'come to work' quite well.

しかしですね、この歳になると、新しい本の開拓はツラいですよ、マジで。

But, at my age, exploring new books is challenging, seriously.

ところが、内容が分かっている本のレビューをするのはラクになるので、かなり楽しめます。

However, it is a lot more enjoyable because it makes it easier to review a book whose content is known.

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一言で言えば、"ミスマッチ"です。

In a word, "mismatch."

文豪の本は、本来、大人に役に立つ本なのですが、大人は時間がなく、そして、肉体的劣化が著しいです(特に老眼)。

Books by great writers are helpful for adults, but adults have less time and significant physical deterioration (especially presbyopia).

そうなると、世の中の大人たちは何を考えるか ―― 『子どもに、その「苦痛」を押しつけよう』です。

When that happens, what do the world's adults think -- "Let's impose that "pain" on the children."

まあ、この『子どもに押しつけよう』のパラダイムについては、こちらに記載しています。

The "Let's impose on this child" paradigm is described here.

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でも、やはり、このパラダイムは間違っていると思うのです。

But I still think this paradigm is wrong.

―― 英語でも数学でも読書でも、それが必要となった時点で、自分でちゃんと考えて苦労しろ

"Whether it's English, math, or reading, when you need it, you'll have to do the hard work of figuring it out properly yourself."

が、正しいと思う。

is correct.

現在の教育が『大人の後悔』によって構成されている、と考えると、なんとも切ない気持ちになります。

It is somber to think that current education comprises 'adult regrets.'

 

例えば、この条令における年齢制限を外した上で、「ネット・ゲーム依存症」を、「セックス依存症」と置き換えたら、どうなるかな、と。

2023,江端さんの忘備録

立食パーティで、皿に残った最後の一つを食べるのに勇気がいる、と言われます。

It is said that eating the last one left on the plate at a standing buffet party takes courage.

なぜ、『言われます』なのかと言うと、私には、勇気が『いらない』からです。

"It is said" is because I don't 'need' courage.

むしろ、廃棄食材問題に貢献している勇者として、片っぱしから食べまくってます。

Instead, as a braver contributing to the waste food problem, I eat it from one side of the table to the other.

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ところが、リモート会議で、退出コマンドを押す時には、私は勇気がいります。

However, in a remote meeting, it takes courage for me to press the leave command.

他の誰かが退出したことを確認しないと ―― それが一人でもいいのですが ―― 退出コマンドが押下できません。

Without confirmation that someone else has exited -- it might be OK for even one person -- I can not push the exit button.

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何が言いたいかというと、『人間の弱点は、人それぞれだ』ということ。

I want to say, 'Human weakness is different for each person.'

そして、『江端は結構なヘタレである』ということです。

And that 'Ebata is pretty cowardly.'

だから、皆さんは、もっと江端に優しくしても、いいと思うのです。

So, I think you all could be more gentle with Ebata.

例えば、予算会議に、ワイキキビーチ(の背景画面)で参加したりすると、『この人、来期の予算、いらないのかな?』と思われるとか ――

2023,江端さんの忘備録

この時期になると、テレビでは、リゾート地の特集が組まれます。

At this time of year, TV programs feature resort destinations.

が、私には、全くヒットしません。

But, to me, it is not a hit at all.

詳しくは、こちらの『退屈のあまり窒息死するかと思いました』をご覧下さい。

For more information, see "I Thought I Was Going to Choke to Death from Boredom" here.

これまでに、他の人から「江端は、一体何が楽しくて生きているのか?」と問われたことは、人生で1度や2度ではありません。

Others have asked me once or twice, "What on earth do you enjoy doing for a living, Ebata?"

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ここ数年で、楽しかったことと言えば、

Speaking of things I've enjoyed in the past few years,

■ お袋の胃ろうの器具交換の為の移動のサポートを終えて、自宅に戻る時、新幹線の中で、ペットボトルのお茶と一緒の食べた「一口ういろう」

- I had a bite of Uiro with a bottle of tea on the bullet train when I returned home after helping my mother change her gastric bandage.

■ インターネットで注文した鮮魚を料理して、父が美味しそうにしている顔を見ながら食べた「魚の煮付け」

- I had Cooked fresh fish ordered over the Internet and ate it while watching my father's face as he enjoyed it.

とか、そんなことばかりです。

And so on.

『それが、江端の楽しいことか』と問われると、自分でもずいぶんショボい内容のように思えます。

If you ask me, "Is that what makes Ebata so much fun?" I think it's a feeble answer myself.

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最近、私、社会人大学に通っているのですが、なぜ、このような行為(暴挙)に出たか、その理由を、とことん考えてみたら、

I recently attended a working college, and I've been trying to figure out why I did this (outburst). So I reached the following.

―― 父と母が亡くなり、私に、学費分のお金を残してくれたから

"My father and mother died and left me enough money to pay for my schooling."

に至りました。

私は、父と母の死によって、リソース(時間とお金)を得たのです。

I gained resources (time and money) through the death of my father and mother.

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父と母が存命の時は、入院、退院、様態の激変、病院や施設、市役所との折衝など ―― フロントとなってくれた姉の苦労には遠く及びませんが ―― それでも、気の張る日々だったと思います。

When my father and mother were alive, they were hospitalized, discharged, experienced drastic changes in their condition, and had to negotiate with hospitals, facilities, and city hall. Of course, it was nowhere near the hard work of my sister, who supported me in the front -- but still, I think it was a very stressful day.

少なくとも、『大学で勉強』などと考える余裕はなかった、と、思います。

At least I didn't have time to think about 'studying in college.

そして、私、社会人になる前は、学費と生活費で四苦八苦していた身の上でしたので、正直に言うと、タイムマシンで、このお金を、下宿していた頃の私に届けてやりたい、とも思います。

And since I was struggling to make ends meet with tuition and living expenses before I entered the workforce, I honestly wish I could use a time machine to deliver this money to me when I was living in a boarding house.

もっとも、それができたらできたで、多分『今の私』にはなっていなかった、とも思いますが。

If I had been able to do that, I probably would not have become the "me" I am today.

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全体的に見て、私は、ずいぶん酷い人間です。

All in all, I am a horrible person.

父と母の死によって得られたリソース(時間とお金)で、大学で勉強をしているのです。

With the resources (time and money) gained from the death of my father and mother, I am studying in college.

私は、親不幸の最たる子どもである、と言えましょう。

I can say that I am the best parent unhappy child.

そして、私も、そのことに後ろめたさがない訳でもありません。

And I am not without guilt about it, either.

それでも、

Even so,

―― 今の私の選択を、一番喜んでくれているのは、父と母のような気がする

"I feel like my father and mother are the most pleased with my choice now."

のです。

まあ、私の勝手な類推で、一方的な思い込みですけどね。

Well, that's my analogy and one-sided assumption.

2023,江端さんの技術メモ

Win32 Disk Imager

"Win32 Disk Imager"の使いかたが結構分けわからん

まず、SDカード→PCへのコピーは、

Deviceでドライブ"e.f.[G\]"を選んで→
Image Fileの方にテキトーな名前を(d:\testtest20231010とか、絶対に存在しないファイル名にして)つけて
"Read"ボタンを押す。絶対存在しないファイル名にすることによって、間違った読み込みをすることはなくなる(はず)

PC→SDカードへのコピーは、
上記の逆転をやって
"Write"をボタンを押す。

この"Read"と"Write"を間違えて、ハードディスク丸ごと破壊したことを、ゆめゆめ忘れるな

2023,江端さんの忘備録

私、木材工作以外にも、以前よりイレクターパイプを用いた工作には興味があったのですが、一つ問題がありました。

I have always been interested in working with CREFORM in addition to woodwork, but there was one problem.

―― 鉄パイプを切断する技術がない

"No skill in cutting steel pipe"

です。

木材加工であれば、ドライバー、電動のこぎり、チェーンソーなど、一通り揃っているので、家で使うもの(棚とか机とか)は、適当にさくっと作ってしまいます。

「東京ディズニーランドの横に、日本最大のDIYショップを併設し、相互出入り可能な状態にする」

For woodworking, I have a complete set of screwdrivers, electric saws, chainsaws, etc., so I can make things for home use (shelves, desks, etc.) quickly and appropriately.

ですが、金属パイプを加工するのは難しいと考えていました。

However, we thought it would not be easy to process metal pipes.

結構な誤解でした。

It was quite a misunderstanding.

パイプカッター、1500円程度で手に入りました。

Pipe cutter, I got it for about 1500 yen.

昨日、仕事の合間に、パイプを切断して、テーブルの脚部の底上げ部を作ってしまいました。

Yesterday, while I was at work, I cut a piece of pipe to make a raised bottom section for the legs of the table.

これで、加工の技術の幅が増えました ―― さらに、家族に『使われる』ことになりそうですが。

This has increased the range of processing techniques -- even though the family will likely use me.