2025,江端さんの忘備録

大量・長時間のシミュレーションの計算が必要になると思って、2年前に小型のゲーミングPCを購入しました。

I bought a small gaming PC two years ago, thinking I would need to do a lot of long-running simulations.

現在、昼夜問わずのぶっつづけの計算を続けているのですが、最近、目を離している内に、ディスプレイが黒くなってシステムダウンする頻度が高くなってきました。

I've been doing calculations day and night, but the frequency of system crashes has recently increased, with the display going black while I'm away from it.

対象となっているPCは、MINISFORUM EliteMini HM90 ミニpc AMD Ryzen 9 4900H 8c/16t 小型PC 32GB 512GB です。何かクラッシュの原因となる理由はありませんか?

計算途中で、コンピュータがダウンするのは困りますし、それ以上に、システムが壊れたら、もう目の前真っ暗です。『もう、本当に勘弁して下さい』という感じです。

It would be a disaster if the computer crashed in the middle of a calculation and even more so if the system broke down. It would be like saying, “Please, no more!”

取り急ぎ、設定を変えて、熱暴走を回避する、という処理を行っています。

For now, I am changing the settings to avoid thermal runaway.

BIOS画面をいじるのは怖いので、Ryzen Controllerを使おうとう思うのですが、良いでしょうか

これに加えて、AmazonにPC冷却用の扇風機を発注しました。

In addition to this, I ordered a fan from Amazon to cool my PC.

もう、『なにふり構っていられない』という感じです。

I feel like I can't afford to waste any more time.

2025,江端さんの忘備録

「ゴールデンカムイ」は、原作(コミック)も、アニメも、映画も、全部が面白いという、稀有な作品です。

Golden Kamui is a rare work that is interesting in all its forms: the original comic, the anime, and the movie.

原作者様は言うまでもありませんが、それの携った方々の努力の賜物だと思います。このようなコンテンツを創作して頂いた多くの皆様に、改めて感謝の思いです。

Needless to say, the original author is to be commended, but I think it is also the result of the efforts of the people involved. Again, I would like to express my gratitude to the many people who created this kind of content.

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嫁さんは、映画で「ゴールデンカムイ」と出逢ったようで、アニメの方は見ていなかったようです。

My wife first encountered “Golden Kamui” through the movie but hadn't seen the anime.

本日、このコンテンツ自体を知らなかった長女が帰省していることもあるので、『先ずは、アマプラで、シーズン1だけでも見てみたら?』と言って、私はそのまま自室に戻って、プログラミングを再開しました。

Today, my eldest daughter, who didn't know about this content, is visiting, so I said, “Why don't you try watching at least season 1 on Amazon Prime?” I returned to my room and resumed programming.

コーヒーを作るために、リビングに降りてきたら、二人がアニメに見入っていました ―― 声をかけるのもためらわれるくらいの真剣さで。

When I came downstairs to make coffee, I found them engrossed in an anime - so absorbed that I hesitated to interrupt them.

嫁さんは、「PSYCHO-PASS サイコパス」の第3期までの視聴を「2日間」で完了している実績がありますが、なんか、今回も、このノリで行きそうな雰囲気です。

My wife has a track record of watching the first three seasons of “PSYCHO-PASS” in “two days,” but it looks like she will continue in the same vein this time, too.

私の好きなコンテンツが家族と被る ―― これは、結構、幸せなことだなぁ、と実感しています。

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私、以前、『お金が沢山あることが、幸せであるか?』というテーゼに対して、アマプラやネトフリのようなサブスクを例題にして、このテーゼに対する検証方法を提案したことがあります。

I once proposed a method for examining the thesis “Is having a lot of money a sign of happiness?” using examples such as Amazon Prime and Netflix.

お金を沢山持っていることは幸せである ―― を検証する方法

で、今度は、毎週、『毎週の放送を楽しみに待つアニメ』と『気にいったタイトルを一気に見るアニメ』は、どちらが、より人を幸せにしているのだろう、という、新しいテーゼについて、考え始めています。

Now, I'm considering a new thesis: Which makes people happier? Is it anime you look forward to watching every week or anime you watch all at once?

ただ、

However,

―― これ、多分、結論が出ないテーゼだろうな

"The thesis that will never conclude."

と、薄々分かってはいるんですけどね。

 I know that in my heart.

未分類

BIOS画面をいじるのは怖いので、Ryzen Controllerを使おうとう思うのですが、良いでしょうか

Ryzen Controller を使って TDP を制限するのは安全な方法なので、問題ありません。
BIOS設定を変更するよりリスクが低く、手軽にTDP制限を適用できるのでおすすめ です。


✅ Ryzen Controller の使用手順

1. Ryzen Controller をダウンロード

公式サイトから最新版を取得: 👉 Ryzen Controller公式サイト

  1. 「Download」ボタンをクリック
  2. インストールファイル (Ryzen Controller.exe) をダウンロード
  3. インストール後、管理者権限で実行

2. TDP制限の設定

(1) 「Power and Temperature」 タブを開く

  • 「PPT (Package Power Tracking)」を 35W に変更
  • 「TDC (Thermal Design Current)」を 25A に変更
  • 「EDC (Electrical Design Current)」を 50A に変更
  • 「Temperature Limit」を 85℃以下 に設定(温度制限)

(2) 「Apply」ボタンを押す

  • すぐに適用され、PCの発熱が抑えられる。

(3) 自動適用設定

Ryzen ControllerはデフォルトではPC再起動時に設定がリセットされるため、自動適用の設定を行う。

  1. 「Auto-start」機能を有効にする
    • 「Enable Auto-Start」オプションをON
    • Windows起動時に自動で設定を適用。

3. TDP制限が適用されたか確認

設定が適用されたかどうかをチェックする。

(1) HWiNFOで確認

  1. HWiNFO をダウンロード・起動
    👉 HWiNFO公式サイト
  2. 「CPU Package Power (PPT)」 の値が 35W前後になっているか 確認

(2) Ryzen Master で確認

  1. AMD Ryzen Master をダウンロード・起動
    👉 AMD公式ダウンロードページ
  2. PPTの最大値が 35W に制限されているか確認

4. パフォーマンス影響のチェック

TDPを35Wに制限すると発熱は抑えられるが、CPU性能も少し下がるため、以下の方法で影響をチェック。

(1) Cinebench R23 でテスト

  1. Cinebench R23 をダウンロード
    👉 Cinebench公式サイト
  2. シングルコア & マルチコアのスコアを測定。
  3. TDP制限前後でスコアを比較

(2) 通常の使用で問題ないか確認

  • 動画再生、Webブラウジング、プログラム開発など、普段の使用で問題がないか確認。

✅ Ryzen Controller を使うメリット

BIOSを変更しないので安全
簡単に設定できる
TDP制限を試して、問題があればすぐ元に戻せる
PCを移動せずに放熱対策ができる


⚠️ Ryzen Controller の注意点

PC再起動時に設定がリセットされるため、Auto-start を有効にすることを推奨
一部のWindowsアップデートで互換性が変わる可能性あり(設定が適用されなくなる場合がある)
100%完全な動作保証はないため、TDP制限後はPCの動作をチェック


✅ 結論

BIOSをいじるのが怖いなら、Ryzen Controller を使うのは良い選択。
TDPを35Wに制限することで、発熱を抑えながらPCを安定させられる
ソフトウェアなので、いつでも設定を戻せる

まずは Ryzen Controller で PPT = 35W に設定し、負荷テストをしながら安定動作するか確認するのがベスト!

Ryzen Controller Setup 2.5.4.exe をダウンロードしましたが、これで良いでしょうか

はい、Ryzen Controller Setup 2.5.4.exe は最新版の 2.5.4 で問題ありません。
以下の手順でインストールと設定を行ってください。


✅ Ryzen Controller 2.5.4 のインストール手順

1. インストール

  1. Ryzen Controller Setup 2.5.4.exe をダブルクリック
  2. 「Next」ボタンを押してインストールを進める
  3. インストールが完了したら 「Finish」ボタンを押す
  4. 管理者権限で起動(右クリック → 「管理者として実行」

2. TDPを35Wに制限する設定

  1. 「Power and Temperature」 タブを開く
  2. 以下の数値を設定:
    • PPT (Package Power Tracking)35W
    • TDC (Thermal Design Current)25A
    • EDC (Electrical Design Current)50A
    • Temperature Limit85℃以下
  3. 「Apply」ボタンをクリック
  4. 設定が反映されたか確認。

3. 再起動後も設定を維持する

再起動後に設定がリセットされるので、自動適用を有効化する。

  1. 「Auto-Start」機能を有効にする
    • 「Enable Auto-Start」を ON
    • Windows起動時に自動でTDP制限を適用

4. 設定が適用されたか確認

(1) HWiNFO で確認

  1. HWiNFO をダウンロード&起動
    👉 HWiNFO公式サイト
  2. 「CPU Package Power (PPT)」 の値が 35W以下 になっているか確認。

(2) Ryzen Master で確認

  1. AMD Ryzen Master をダウンロード&起動
    👉 AMD公式ダウンロードページ
  2. PPTの最大値が 35W に制限されているか確認

✅ 結論

  • Ryzen Controller 2.5.4 で問題なし!
  • TDPを35Wに制限する設定を行い、Auto-StartをONにする
  • HWiNFO や Ryzen Master で設定が適用されたか確認

この手順で設定すれば、放熱を改善しながらPCを安定動作させることが可能!

Temperature Limit (°C)
CPU TDP (W)
Long Boost Duration
Long Boost TDP (W)
Short Boost Duration
Short Boost TDP (W)

という画面がでています。次にどうすれば良いですか。目標は熱暴走の防止です

✅ Ryzen Controller 2.5.4 の設定手順 (熱暴走防止)

この画面でTDP(消費電力制限)と温度制限を適切に設定することで、熱暴走を防ぎつつパフォーマンスを維持することができます


1. 各パラメータの意味

Ryzen Controller では、以下のパラメータを調整できます。

設定項目 説明
Temperature Limit (°C) 最大CPU温度制限(これを超えると性能を下げる)
CPU TDP (W) 通常時の消費電力制限
Long Boost Duration ブースト持続時間(長時間)
Long Boost TDP (W) 長時間ブースト時の最大TDP
Short Boost Duration 短時間ブースト時間
Short Boost TDP (W) 短時間ブースト時の最大TDP

2. 熱暴走を防ぐための最適設定

以下の設定を入力してください。

  • Temperature Limit (°C)85(安全な範囲、85℃以上でクロックダウン)
  • CPU TDP (W)35(通常時の消費電力を35Wに制限)
  • Long Boost Duration10(ブースト時間を10秒に短縮)
  • Long Boost TDP (W)45(長時間ブースト時の最大消費電力を45Wに制限)
  • Short Boost Duration2(短時間ブーストを2秒に短縮)
  • Short Boost TDP (W)50(瞬間的な最大消費電力を50Wに制限)

3. 設定を適用

  1. 上記の値を入力
  2. 「Apply」ボタンをクリック
  3. 「Enable Auto-Start」を ON(再起動後も設定を維持)
  4. 動作確認のためPCを再起動

4. 設定が適用されたか確認

  1. HWiNFO を使って CPU Package Power が 35W以下に制限されているか確認
  2. Cinebench R23 で負荷テストを実行し、温度が 85℃以下に抑えられているかチェック

✅ 結論

この設定で、通常時の消費電力を35Wに抑えつつ、短時間のブーストを最大50Wまで許容することで、性能を落としすぎずに熱暴走を防ぐことが可能!

 

メニューを叩いてみると、現在値(?)は、上から、85,25,900,25,60,10となっています。

ChatGPT:

現在の設定値(85, 25, 900, 25, 60, 10)を見た限りでは、TDPが 25W に制限されており、かなり低い値になっています。この状態では、パフォーマンスが抑えられすぎている可能性があります。

また、Long Boost Duration (900秒 = 15分) と Short Boost Duration (60秒) が非常に長く設定されており、負荷が高い状態が長く続く可能性があるため、熱暴走を防ぐためにはこれらを短縮する必要があります。


✅ 熱暴走防止のための最適設定

1. 推奨設定

現在の値を 以下の値に変更 してください。

設定項目 変更前 推奨値 説明
Temperature Limit (°C) 85 85 CPUの温度制限(そのままでOK)
CPU TDP (W) 25 35 通常時の最大消費電力を35Wに制限
Long Boost Duration 900 10 長時間ブーストの持続時間を短縮(10秒)
Long Boost TDP (W) 25 45 長時間ブースト時の最大TDPを45Wに
Short Boost Duration 60 2 短時間ブーストを2秒に短縮
Short Boost TDP (W) 10 50 瞬間的な最大消費電力を50Wに

2. 設定手順

  1. 各値を上記の推奨値に変更
  2. 「Apply」ボタンをクリック
  3. 「Enable Auto-Start」を ON(再起動後も設定を維持)
  4. PCを再起動して設定が適用されているか確認

3. 設定適用後の確認

HWiNFO で CPU Package Power が 35W前後になっているかチェック
Cinebench R23 で負荷テストを行い、温度が 85℃以下で安定しているか確認
通常使用で問題がないかテスト(動画再生やWebブラウジングなど)


✅ 結論

現在の 25W制限は厳しすぎる ので、35Wに引き上げながら、ブースト時間を短縮 するのが最適!
この設定で、性能を維持しつつ、熱暴走を防ぐことができる 🎯

 

「Apply」ボタンをクリックしましたが、「Enable Auto-Start」が見つかりません。

Enable Auto-Start が見つからない場合、手動で設定を再適用する方法を使う必要があります。
Ryzen Controllerは再起動後に設定がリセットされるため、毎回適用する必要があります
以下の手順で、起動時に自動で設定が適用されるようにする方法を紹介します。


✅ 自動適用の方法(手動スクリプト設定)

Ryzen Controller自体にはAuto-Start機能がないバージョンもあるため、Windowsのタスクスケジューラを使って、PC起動時に自動適用する方法を設定します。


1. Ryzen Controller をバッチファイルで起動

  1. メモ帳 を開く

  2. 以下のスクリプトをコピーして貼り付ける

    bat
    @echo off
    start "" "C:\Program Files\Ryzen Controller\Ryzen Controller.exe"
    timeout /t 5
    nircmd sendkeypress enter
    • C:\Program Files\Ryzen Controller\Ryzen Controller.exe のパスは、実際にRyzen Controllerがインストールされている場所に合わせる。
    • nircmd はキーボードのEnterキーを自動で押すコマンド(詳細後述)。
  3. RyzenControllerAutoStart.bat としてデスクトップに保存


2. タスクスケジューラで自動実行

  1. Win + R を押して taskschd.msc を入力し、Enter
  2. 「タスクスケジューラ ライブラリ」 を開く
  3. 「基本タスクの作成」 をクリック
  4. タスクの名前を「Ryzen Controller AutoStart」 に設定し、「次へ」
  5. 「ログオン時」に設定し、「次へ」
  6. 「プログラムの開始」を選択し、「次へ」
  7. 「参照」ボタンをクリックし、RyzenControllerAutoStart.bat を選択
  8. 「完了」を押す

3. nircmd で自動適用(オプション)

Ryzen Controllerの設定適用ボタンを自動で押すために、nircmd という小さなツールを使うことができる。

  1. nircmd をダウンロード
    👉 公式サイト
  2. nircmd.exeC:\Windows\System32 にコピー
  3. 先ほどの .bat スクリプトの最後に以下を追加
    bat
    nircmd sendkeypress enter

    これにより、Ryzen Controller 起動後に自動で「Apply」を押す。


✅ 確認手順

  1. PCを再起動
  2. Ryzen Controller が自動で起動し、設定が適用されているか確認
  3. HWiNFORyzen Master で、TDP制限が有効かチェック

✅ 結論

  • Ryzen Controller 2.5.4 には Enable Auto-Start がないため、手動で自動適用を設定する必要がある
  • タスクスケジューラで bat ファイルを登録すれば、PC起動時に設定が自動適用される
  • nircmd を使えば、「Apply」を自動で押せるようになる

この方法で、再起動後もTDP制限が適用され、熱暴走を防ぐことができる!

面倒ですが、毎回手動で設定してもいいです。「Apply」を設定した段階で設定されたと考えて良いですか

はい、「Apply」ボタンをクリックした時点で設定は即時適用されています
したがって、手動で毎回「Apply」を押す方式でも問題ありません


✅ 手動適用の流れ

  1. PCを起動
  2. Ryzen Controller を管理者権限で実行
    • (右クリック →「管理者として実行」)
  3. 設定値(TDP=35W など)が変更されていないか確認
  4. 「Apply」ボタンをクリック
  5. 設定が反映されたか確認 (HWiNFO などでチェック)

✅ 設定が反映されたかの確認

以下のいずれかの方法でTDPが適用されているか確認してください。

方法①: HWiNFO で確認

  1. HWiNFO をダウンロード
    👉 公式サイト
  2. Sensors Only モードで起動
  3. 「CPU Package Power (PPT)」の値を確認
    • 35W前後になっていれば設定適用OK ✅

方法②: Ryzen Master で確認

  1. AMD Ryzen Master をダウンロード
    👉 AMD公式ダウンロードページ
  2. 「PPT (Package Power Tracking)」の最大値を確認
    • 35Wに制限されていれば適用OK ✅

✅ 結論

「Apply」を押した時点で設定は即時反映されるので、手動適用でも問題なし!
毎回「Apply」を押すだけでOK
再起動後に忘れないようにするだけ
HWiNFORyzen Master で設定が適用されているか確認すれば確実

面倒でも手動で問題なければ、この方法で TDP制限を適用し、熱暴走を防ぐことが可能! 🎯

ちなみに、現在の画面には「APPLY] [CREATE PRESET]「RESET」のボタンがあります、現在「APPLY]を押しました。このままアプリケーションを終了すれば良いですか?

ChatGPT:

はい、「APPLY」ボタンを押した時点で設定は適用されている ので、そのままアプリケーションを終了しても問題ありません。

✅ 手順

  1. 「APPLY」ボタンを押した時点でTDP制限が反映
  2. アプリケーションを閉じてOK
  3. 設定が適用されているか確認
    • HWiNFORyzen Master で「CPU Package Power (PPT)」が 35W前後になっているかチェック。

✅ 「CREATE PRESET」は必要か?

  • 「CREATE PRESET」ボタンは、設定を保存する機能 ですが、再起動後に自動適用されるわけではないため、手動適用の場合は不要。
  • 毎回「APPLY」を押すなら 「CREATE PRESET」は押さなくてOK

✅ 「RESET」は何をする?

  • 「RESET」ボタンは、すべての設定をデフォルトに戻す ため、押さないように注意。

✅ 結論

「APPLY」ボタンを押した時点で設定は適用済み
アプリを閉じてもOK
再起動後は、再度Ryzen Controllerを開いて「APPLY」を押す必要がある

これで、熱暴走を防ぎつつ、安定した運用が可能になります! 🎯

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MINISFORUM EliteMini HM90 (AMD Ryzen 9 4900H) のスペックや過去の報告を考慮すると、特定のハードウェアや構成に起因するクラッシュの可能性がいくつか考えられます。


考えられるクラッシュの原因

1. 熱暴走 (特にCPU・VRM)

問題点

  • Ryzen 9 4900HはノートPC向けのハイパフォーマンスCPUであり、TDP(最大54W)はミニPCの放熱設計ではギリギリの範囲。
  • MINISFORUM HM90は冷却設計がタイトで、長時間の高負荷時にサーマルスロットリングシャットダウンを引き起こすことがある。
  • 一部ユーザーから「高負荷時にブラックアウトする」との報告がある。

確認方法

  • HWMonitorRyzen Master でCPU温度を確認。
  • Stress-ngCinebench を実行し、高負荷時の温度変化をチェック。
  • 冷却ファンが正常に動作しているか確認 (HWiNFO などでファン回転数を見る)。

対策

  • BIOSで「プロセッサのPPT制限」を設定し、TDPを制限 (例: 35Wに設定)。
  • ヒートシンクやファンのメンテナンス (ホコリ除去)
  • 冷却パッドを追加するか、外部クーラーを使用

2. GPU (Vega 8) ドライバの不具合

問題点

  • Ryzen 9 4900H の Vega 8 GPU は、Windows 11環境や特定のドライバでブラックスクリーン問題を起こすことがある
  • 一部のAMD Adrenalinドライバ(特に最新版)は、スリープ復帰時や高負荷時にクラッシュを誘発。

確認方法

  • イベントビューアー (eventvwr.msc)システムログamdkmdag エラーがないか確認。
  • Windows + Ctrl + Shift + B を押してGPUリセットで復帰するか確認
  • dxdiag で DirectX のエラーが発生していないかチェック。

対策

  • AMD公式サイトから旧バージョンのドライバ (WHQL版) にロールバック
  • デバイスマネージャー → ディスプレイアダプター「標準VGAアダプター」に一時変更し、ブラックスクリーンが発生しないかテスト。
  • Fast Startup (高速スタートアップ) を無効化(Windows 10/11の場合)。

3. メモリの相性・不良

問題点

  • MINISFORUMの 初期搭載メモリ (SODIMM DDR4-3200) に相性問題があることが報告されている。
  • 一部のユニットでは、デュアルチャンネル動作時に不安定な動作をする個体がある

確認方法

  • Memtest86 を実行し、エラーが出ないか確認。
  • Windows の メモリ診断 (mdsched.exe) を試す。
  • 1枚のメモリだけを装着して動作をテスト(デュアルチャンネル動作を無効化)。

対策

  • メモリの XMP設定をBIOSで無効化 する(デフォルトのJEDECプロファイルを使用)。
  • 別のメモリ (Crucial, Kingston などの相性が良いブランド) に交換

4. 電源ユニット (ACアダプタ) の容量不足

問題点

  • MINISFORUM HM90 は 19V/4.74A (90W) のACアダプタを使用しているが、フル負荷時にはギリギリ。
  • 高負荷時に 電力不足でブラックアウト する報告がある。

確認方法

  • バッテリー駆動のノートPCではないので、ACアダプタの電力供給が正しく行われているかチェック
  • 高負荷時 (CinebenchFurMark 実行時) に突然電源が落ちる場合、電力不足の可能性あり。

対策

  • 120W以上のACアダプタ (同じ電圧・プラグ) に交換
  • BIOSでTDPを35W程度に制限し、電力消費を抑える

5. SSD (ストレージ) の不良

問題点

  • 初期搭載の 512GB NVMe SSD (ブランド不明のOEM品) は、一部の個体でブラックアウトを引き起こすことがある。

確認方法

  • CrystalDiskInfo でSSDのS.M.A.R.T.情報をチェック(異常温度やエラーログがないか)。
  • chkdsk /f /r を実行し、ファイルシステムのエラーを確認。

対策

  • 別のM.2 NVMe SSD (Samsung 970 EVO Plus, WD Black) に交換し、Windowsをクリーンインストール。

結論

MINISFORUM EliteMini HM90 は、発熱・電源供給・GPUドライバの問題がブラックアウトの主な原因となりやすい

最優先で試すべき対策

  1. Windows + Ctrl + Shift + B で画面復帰を試す
  2. イベントビューアーamdkmdag エラーがあるか確認
  3. AMD GPUドライバをロールバック (WHQL版を使用)
  4. BIOSでTDPを35Wに制限
  5. メモリを1枚にして動作確認
  6. 120WのACアダプタを試す
  7. SSDのS.M.A.R.T.情報をチェック

ブラックアウトが頻発するなら、特に「電源」「GPU」「熱」の問題を疑うべき
最終手段として、BIOSアップデートとOSのクリーンインストールを検討。

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単純な比較はできないと思いますが、ノード内にあるDockerの中のPostgresqlデータベースにアクセスするのと、ノード外にあるPostgreSQLデータベースにアクセスするのはどちらが速いと思いますか

単純な比較は難しいですが、一般的なケースでは以下のような要因を考慮すると、ノード内のDockerコンテナ内にあるPostgreSQLのほうが速い可能性が高いです。

ノード内のDockerコンテナのPostgreSQL

メリット

  • 低遅延:ネットワークのオーバーヘッドが小さい(通常、localhostunix domain socket経由での接続)。
  • 帯域制限なし:ローカルのリソースを直接使うため、物理ネットワークの帯域制限を受けにくい。
  • 通信の最適化:Dockerネットワークのブリッジモードやホストモードを適切に設定すれば、通信のオーバーヘッドを抑えられる。

デメリット

  • コンテナリソースの影響:他のコンテナとリソースを競合する可能性がある(CPU、メモリ、I/O)。
  • スケーラビリティの問題:複数のノードからのアクセスが必要な場合、スケールアウトしにくい。

ノード外のPostgreSQL

メリット

  • スケールしやすい:専用のデータベースサーバーとして運用でき、負荷分散の選択肢が広がる。
  • リソース分離:アプリケーションとデータベースが分かれるため、DBのリソース管理がしやすい。

デメリット

  • ネットワーク遅延:ノード間通信のオーバーヘッドがある(特にインターネット越しのアクセスやVPN経由の場合)。
  • ネットワーク帯域の制約:LANでも帯域制限がある場合、トラフィックの影響を受ける可能性がある。
  • セキュリティ対策が必要:認証やSSL/TLSを設定することでオーバーヘッドが増える場合がある。

結論

一般的には、ノード内のDockerコンテナのPostgreSQLの方が低遅延で速い可能性が高いですが、以下のケースではノード外の方が適していることもあります。

  • 複数のノードからアクセスする場合(スケールアウトを考えるならノード外)
  • データベースの負荷が高い場合(専用DBサーバーの方がパフォーマンスを確保しやすい)
  • ノードのメモリやCPUリソースを節約したい場合(DBを外部に分離することでアプリケーション側のリソースを確保できる)

もしローカルのDockerコンテナ内PostgreSQLを使うなら、unix domain socketを利用することでTCP接続よりもさらに低遅延でアクセスできるので、それも検討するとよいでしょう。

PostGISのルート計算の回数が、計算時間に大きく影響しているみたいで、昨日、1日分のシミュレション(1万8000人分)に、1時間44分かかった時には青冷めました。ちょっとDBアクセスに工夫したのですが、それでも25分間かかります。ぶっちゃけ10分以内にしないと、ちょっと厳しいのです。

今、ローカルのDBにアクセスしたらハブの点滅が減っています。

Elapsed Time: 16m20.5619673s
ちょっと安心してきました。でも10分には、まだまだ遠いです。

2025,江端さんの忘備録

2つ以上の研究プロジェクトを兼任する、というのは、私には、あまり珍しいことではありません。

I am not unusual to be involved in multiple research projects simultaneously.

ただ、その2つ以上のプロジェクトで、技術的なコア(プログラミング)を担当しなければならない場合があり、これは本当にキツイです。

However, sometimes, I have to take charge of the technical core (programming) for two or more projects, which is tough.

例えるのであれば、2つ以上の工事現場の両方で、私一人が、穴を掘り、整地をして、建設資材を運び、組み立て、その一部が動かないと、全部が動かない、というのを私一人でやっている感じです。

If I had to compare it to something, it would be like me being the only person digging holes, leveling the ground, transporting construction materials, assembling them, and ensuring that if one part doesn't move, the whole thing won't work.

以前から申し上げていますが、プログラムというのは、たった一箇所のミス(バグ)で、全部が失敗する(動かない/正確な値を出さない)という、誠にやっかいなモノです。

As I have said before, a program is troublesome because a single mistake (bug) can cause the entire thing to fail (not work/not give the correct value).

そして、研究ベースのプログラム(検証プログラム)は、基本的に一人で作るのが一般的です。複数人でやると、逆に作業が遅くなるからです。設計変更とか、仕様変更を、独断で行わなければ、作業が思うように進まないからです。

It is generally the case that a single person creates research-based programs (verification programs). If multiple people work on them, the work will slow down. This is because unless design changes and specification changes are made at the sole discretion of the person in charge, the work will not progress as desired.

つまりですね、技術というのは、属人性が高く、他人への譲渡が恐しく困難なのです

以前、2つのプロジェクトで、全く異なるプログラムを同時に作っていたことがありました。

I once worked on two projects simultaneously, creating completely different programs.

一方のプロジェクトでは、プロジェクトリーダーが、私の作業を褒め称えて、毎回作業に関する感謝の言葉を述べてくれました。これをプロジェクトAと言いましょう。

In one project, the leader praised my work and thanked me every time. Let's call this Project A.

もう一方のプログラムでは、プロジェクトリーダーが、私の作業の内容を聞くと、直ぐに問題点を指摘して、修正案を次回まで考えてくるように命じました。こちらをプロジェクトBと言うことにします。

In the other program, when the project leader heard about the content of my work, they immediately pointed out the problem points and ordered me to think of a revised plan by the next meeting. I'll call this project B.

プロジェクトAでは、何か新しいことをやると『褒めて貰える』ので、色々アイデアも出てきます。比してプロジェクトBでは、何か新しいことをやると『何も言われずに、問題点を指摘される』だけだったので、そういうことは止めよう、という気持ちになりました。

In Project A, I was praised for trying something new and developing many ideas. In comparison, in Project B, when I tried something new, I was told the problem points without being praised, so I decided to stop doing that.

プロジェクトAでは、私は問題が見つかったらそれを公にしました。問題をチーム全員で一緒に考えてくれるからです。比して、プロジェクトBでは、問題が見つかったら、私はそれを隠すようになりました。その問題を言ったところで、私が責められて、私が自分で解決するように命じられるだけだからです。

In Project A, if I found a problem, I would make it public because the whole team would work together to think about it. In comparison, if I found a problem in Project B, I would hide it because if I mentioned it, I would be blamed and ordered to solve it myself.

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まあ、私もシニアですから、プロジェクトBの方が、正しいプロジェクトの態様かもしれない、ということは分かっています。仕事とは、問題を潰しながら、納期内に目標を達成することで、それだけのモノですから。

I'm a senior, so I know Project B may be the correct approach. Work is all about achieving your goals within the deadline while solving problems.

ただ、私の場合、仕事を進めていく上で、「ありがとう」「よくやってくれたね」「凄いね」と言われると、力が湧いてきます。

However, in my case, when I'm working and people say things like “Thank you”, “You've done a great job”, or “That's amazing”, it gives me strength.

ただ、逆に、『そういうことを言われると、自分の気持ちが緩むので、止めて欲しい』、という人もいるようです。この話を聞いた時には本当にビックリしたものですが。

On the other hand, some people say, “When I hear things like that, it makes me feel relaxed, so I'd prefer it if you didn't.” I was shocked when I heard this.

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ともあれ、私(江端)というエンジンの燃料は、「感謝」と「敬意」と「忖度」です。その燃料が、混ぜ物であったり、不純物が混っているような不良燃料でも、私のエンジンは良く働くようです。

Anyway, the fuel that powers my (Ebata's) engine is “gratitude”, “respect” and “adulation”. Even if that fuel is adulterated or contains impurities, my engine works well.

ですので、逆に、私がプロジェクトリーダーをしなければならない時にも、「感謝」と「敬意」と「忖度」という燃料を大量投入することを心掛けています。

Conversely, when I have to be the project leader, I try to make sure that I provide a lot of fuel in the form of “gratitude,” “respect,” and “adulation.”

日本の生産性がずっと低下しているのは、この「Let me say "Thank you"」ができていないからだと、私は本気で思っています。

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ただ、その結果、プロジェクトが良いモノになるかどうかは分かりません。

However, as a result, nobody knows whether the project will be a good one or not.

このように考えていくと、私は

When I think about it like this, I think I can analyze myself as

―― 気持ちよく仕事ができるかどうかが重要で、ゴールやその後がどうなろうが知ったことか

"a person who thinks that it's important whether or not the process feels good, and who doesn't care what happens after the goal is reached."

と考える人間である、と自己分析できるかと思います。

私は、これまでそういう生き方をしてきて、これからも変える予定はありません。

I have lived my life this way until now, and I have no plans to change it.

これが良いことかどうかについては、私にとっては、どうでもいいことです。

Whether or not this is a good thing is not necessary to me.

『人生をどう生きたところで、大して変わりはない。ただ、狂えるものがあれば、ちょっとだけ"おトク"かもしれない』

2025,江端さんの忘備録

私は以前、詐欺サイトの被害にあったことがあります。

I was once the victim of a fraudulent website.

あの恨みを、私は今でも忘れていません。この事件の後は、随分慎重になりました。

I still haven't forgotten that grudge. After that incident, I became cautious.

photo

(↑初回のコラムに飛びます)

(Jump to the first column)

それでも、最近の、特殊詐欺の巧妙さを聞くにつれ、

Even so, as I hear about the sophistication of recent special frauds,

―― ああ、これはもう対抗できないな

"I can't compete with them anymore."

という諦めの気持ちが発生しています。

I feel a sense of resignation.

特殊詐欺グループの巧妙さは勿論ですが、被害者がちゃんと自分の被害を公知しない、という問題もあります。

Of course, the sophistication of the special fraud groups is a problem, but victims are not properly making their losses public.

誰だって、『騙される奴はバカ』と言われるのは、嫌です(私も、上記のコラムを掲載するのは辛かったです)。

Everyone hates being called a fool for being deceived (it was hard for me to publish the above column, too).

自分の被害額と、自分のプライドを秤にかけて、「沈黙しつづけることを選択」することを、誰も責められないです。

No one can blame you for remaining silent, weighing up the damage you have suffered against your pride.

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正直なところ、

To be honest,

■メールやSNSを全部やめる(リアルで面とショバが割れている人とだけにする)

■Stop using email and social networking services altogether (only use them with people you know in person)

■通販は大手2社に限定する(amazonと楽天)

■Limit online shopping to two major companies (Amazon and Rakuten)

くらいしか、防衛手段はないように思います。

I think these are safe ways to protect yourself.

(ネット利用を全部止めるのは、生活インフラを止めるのと同じようなものなので、私には無理ですが)

(Stopping all internet use is like stopping the infrastructure of life, so I can't do it.)

あと、最近、出所不明の電話も多いですね。

Also, there are a lot of calls of unknown origin these days.

ですので、私は、

Therefore, I handle things like 

■電話には原則出ない。電話番号をネットで調べた後で、こちらから電話する(か、無視する)

"I do not answer the phone. After looking up a phone number online, I either call them back (or ignore them)."

とかの対応をしています。

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変な話ですが、

It's a strange story, but

―― ネット(バーチャル)を利用するための認証装置として、リアル環境(F2Fとか、会合とか)を活用する

"Use of real environments (such as face-to-face meetings and gatherings) as authentication devices for using the internet (virtual)"

という風に変わりつつあるような気がします。

I feel like it is changing in that way.

バーチャルとリアルの主客転換によって、これからは、リアルが「社会の情報認証基盤」や「安全設計の中心軸」になっていくと思います。

From now on, the real world will become the “information authentication infrastructure for society” and the “central axis of safety design” due to the shift in the relationship between the virtual and the real.

つまり、これからのセキュリティ戦略は、「クソ面倒くさい認証基盤の開発や活用」ではなく、「リアルとの接点」を使い倒す方向に向かう、ということです。

In other words, the security strategy will be to use “contact points with the real world” to the fullest rather than “developing and utilizing a cumbersome authentication infrastructure.”

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私の言っている意味すら分からない人も多いかもしれません。

There are probably many people who don't even understand what I mean.

今となっては、

Now that it's

―― そもそも、以前から、生活は、バーチャル(ネット)が"主"でしょう?

"To begin with, hasn't the virtual (online) been the “main” part of our lives for some time now?"

という人の方が、多くなっているのかもしれませんので。

There may be more people like that.

実録! ネット詐欺

2025,江端さんの忘備録

以前、私は「新型コロナ感染とワクチン」について、シバタ先生から送っていただいたレポートを読んで、それを私なりの解釈を加えて、コラムとして連載していました。

I used to write a series of columns on the “new coronavirus infection and vaccines,” based on a report sent to me by Dr. Shibata, and add my interpretation.

(↑第一回のコラムに飛びます)

(Jump to the first column)

今でも覚えているのが、

I still remember that.

―― 政府の大規模ワクチン摂取が始まったら、それまで大混乱だった病院内が一気に静まった

"Once the government's mass vaccination program began, the previously chaotic hospital suddenly quieted down."

というニュアンスの内容でした(シバタ先生、間違っていたらご連絡下さい)。

(If I'm wrong, please let me know, Dr. Shibata).

その時の私は、『ベルトコンベアの上に流れてくる処理しきれない膨大な物品が、いきなり流れてこなくなった』というイメージで理解しました。

At the time, I understood it as an image of 'the huge amount of items that couldn't be processed that were flowing on the conveyor belt suddenly not coming.'

NHKのニュースで新規感染者の"数値"を見ているのとは、違ったベクトルからの視点であり、『現場の最前線にいる人でなければ、見えてこない光景だなぁ』と思ったのを覚えています。

It was a different perspective from the “numbers” of new infections reported on the NHK news, and I remember thinking, “This is a scene that can only be seen by someone on the front line.

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ワクチンの効果や副作用や後遺症については今なお検証が続いています。医学的または科学的検知からの検証は今後も続けられるべきですので、これは良いことです。

The vaccine's effects, side effects, and after-effects are still being verified. This is a good thing, as verification from a medical or scientific perspective should continue in the future.

マスクは、新型コロナ感染に、なんの効果もなかった ―― という発表が、数年~十数年後にされる可能性は「ゼロ」とは言えないのです。

ただ、ここで重要なことは、

the important thing here is that

―― そのベルトコンベアの物品を止めたのは、ワクチンを打った国民

"The people who stopped the items on the conveyor belt were the people who had been vaccinated."

である、ということです。

これを別の視点から見てみると、あの政府手動の大規模ワクチン摂取は、

Looking at this from a different perspective, I think that the large-scale vaccination program carried out by the government was

―― 『政府の施策に、国民の多くが、自発的に応じた』という、我が国戦後史におけるレアケース

"A rare case in the post-war history of our country, in which 'many of the citizens voluntarily responded to the government's measures'"

とも思っています。

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なにしろ、私は、『原則、政府の施策は疑ってかかかる』のが我が国の国民性と思っています。

At any rate, I think our country's national character is to 'suspect government measures in principle.'

さすがに偏見に過ぎるかな?

Is that just prejudice?

でも、『太平洋戦争時に、政府と軍部とマスコミに欺かれ続けた』 ―― という記憶は、日本人のDNAになっていると、私は思っています。

However, I believe that the memory of “being deceived by the government, the military, and the media during the Pacific War” is part of the Japanese people's DNA.

昨日、与党国会議員による政治資金パーティーを巡る違法行為および脱税疑惑(キャッシュバックを含む)について、新たな証言が報じられているようです。

New testimony has been reported regarding the illegal activities and tax evasion (including cash back) surrounding the political funding party held by ruling party Diet members yesterday.

我が国の国民のこのDNAは、国政を預かる者たちによって、未だに強固に維持され続けている、と思いました。

I thought those in charge of national affairs were firmly maintaining this DNA of the Japanese people.

2025,江端さんの忘備録

「坂の上の雲」の再放送、ようやく、バルチック艦隊との対決シーンに入りました。

The re-broadcast of “Saka no Ue no Kumo” finally reaches the scene where the fleet confronts the Baltic Fleet.

私、「坂の上の雲」は、当然に既読(中学生くらいだったかと)で、初回放送も見たのですが、このバルチック艦隊に日本海軍が仕掛けた、秋山真之の立案した戦法というのが、未だに、よく理解できていません。

I had already read “Saka no Ue no Kumo” (I think I was in junior high school then) and watched the first broadcast. However, I still didn't understand the Japanese Navy's battle plan against the Baltic Fleet, which Akiyama Manji proposed.

『東郷は狂ったのか?』というバルチック艦隊総司令官の発言は、今の私の気持ちでもあります。

The words of the commander-in-chief of the Baltic Fleet, “Has Togo gone mad?” are also how I feel now.

今度こそ、ちゃんとこの作戦を理解して、他の人に説明可能な状態になるまで、頭に定着させようと思います。

This time, I will ensure I understand this strategy and get it into my head until I can explain it to others.

それはさておき。

Leaving that aside.

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「坂の上の雲」の再放送を見てみると、日露戦争において、我が国は、奇跡的なラッキーを5つぐらい連続で掴むという、歴史的幸運に恵まれていたことを思い知ります。

When you watch the rerun of “Saka no Ue no Kumo,” you will be reminded that our country was blessed with historical good fortune in the Russo-Japanese War, where we were able to grab five miraculous lucky breaks in a row.

確率値にすると、0.000000....のように、0がいくつも続くような値になると思います。

If I convert it to a probability value, I think it will be like 0.000000... with lots of 0s.

実際、晩年の秋山真之は、『なぜ、我が国はこのような幸運を得られたのか』と、その解釈で死ぬまで悩み続けたそうです。

In his later years, Akiyama Saneyuki is said to have continued to wonder until his death about why his country had been so fortunate.

この人、軍人だけど、エンジニアでもあったんだなぁと思うと、親近感が湧きます。

I feel a sense of closeness when I think he was a soldier and an engineer.

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一方、この真逆をやってしまったのが、『4つの"if"と、1つの"might"』で開戦してしまった太平洋戦争です。

On the other hand, the Pacific War, which began with the “four ‘ifs’ and one ‘might’”, was the complete opposite.

『太平洋戦争と同じような状況になれば、歴史の教訓があろうがなかろうが、私たちは再び開戦してしまう』

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世の中は、『奇跡とかifとかmightに頼らなければならないもの』で、溢れています。

The world is a whole of things that “require miracles, ifs, and might.”

そして、「やらなければならない戦争」いうものがあることは、私にも分かってきています。

And I am beginning to understand that wars must be fought.

例えば、やらなければならない戦争を『しなかった』為に、もっと酷い戦争になり、民間人を含めて、何千万の死者を作ることになったが、第二次世界大戦です。

For example, because they “did not” fight the war that they had to fight, it became an even worse war, and tens of millions of people, including civilians, were killed. This was World War II.

私にできることは、『私の存命中は、私の安全と命が担保された範囲の内容に留めて欲しい』と、祈ることだけです。

All I can do is pray that 'during my lifetime, I want the content to be limited to the extent that my safety and life are guaranteed.'

2025,江端さんの忘備録

私、これまで「沈黙は暴力である」てな主張を展開してきました。

I have been making the argument that “silence is violence.”

―― お前は、この場で、一体、誰に対して、何を分かって貰おうとしているんだ?

最近気がついたのですが、あらゆる手を尽して『もう打つ手が思い浮ばない』場合があります。

I've noticed recently that there are times when I've tried everything and 'I can't think of anything else to do.'

そんな時、「江端、一体どうするんだ」と言われたら、もう、黙るしかないですよね。

If someone asked me what I would do in a situation like that, I would have no choice but to keep quiet.

もう、本当に何も思い浮ばなかったので、私、生まれて初めて「沈黙」してみました。

I couldn't think of anything, so I tried to be silent for the first time.

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できないことはできないのです。

What I can't do, I can't do.

私ができないことが、私が無能で、浅学で、技術力がなく、創作性がないことが理由であるなら、それは私の責任であるし、私はそれで納得します。

If I can't do something because I'm incompetent, uneducated, lacking in technical skills or creativity, then that's my responsibility, and I'm okay with that.

『自分にできることはやった』と自分に言い切れるのであれば、もう『それでいいんじゃないかな』と思います。

If I can say, “I did what I could do,” then that's good enough.

そんなことに今頃気がつく、という辺りが、私の「ダメなところ」なんだろうなぁ、と、しみじみと思っています。

I think that the fact that I'm only just realizing this now is one of my “weak points.”

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ちなみに、私が沈黙を続けたら、他の人がしゃべり出しました。

Incidentally, when I kept quiet, the others started talking.

どうやら、「沈黙は"返事"である」とも言えるみたいです。

It seems that “silence is a reply” as well.