2025,江端さんの忘備録

我が家では不定期にNetFlixを1月契約をして視聴している、という話は以前したと思います。
I think I mentioned before that in my household, we occasionally subscribe to Netflix for just one month at a time to watch.

で、私、以前、ちゃんと見ていなかった、"THE DAYS"を、第一話から見ました。
This time, I sat down and watched "THE DAYS" properly from the very first episode, which I hadn’t done before.

日本で実際に起きた「2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の東京電力や政府関係者、原発スタッフなど複数の視点から、事故発生直後の混乱や葛藤、危機対応が描かれた実録ドラマ」です。
It is a dramatized account of the 2011 Great East Japan Earthquake and the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident, told from multiple perspectives—TEPCO, government officials, and plant staff—depicting the chaos, dilemmas, and crisis responses in the immediate aftermath.

2023年6月1日にNetflixで世界独占配信がスタートした、全8話のシリーズです。
It premiered worldwide on Netflix on June 1, 2023, as an exclusive eight-episode series.

この事故に関しては、各種のドラマが作成されてきましたが、『福島原子力事故分析報告書を全文読んで、この事故についての技術コラムを執筆して発表したこの私』が、"見るべきドラマ"である、と認定した作品の一つです。
There have been many dramatizations of this accident. Still, as someone who has read the entire 200-page “Fukushima Nuclear Accident Analysis Report” and written a technical column about it, I regard this as one of the dramas that genuinely deserves to be watched.

-----

ChatGPTに調べて貰ったところ、ざっと以下のような作品があるようです。
According to what ChatGPT found for me, here are some related works:

  • THE DAYS(ザ・デイズ)(Netflixドラマシリーズ、2023年)
    THE DAYS (Netflix drama series, 2023)

  • Fukushima 50(フクシマフィフティ)(映画、2020年)
    Fukushima 50 (Film, 2020)

  • メルトダウン(NHKスペシャル・ドキュメンタリーシリーズ)(2012年以降)
    Meltdown (NHK Special Documentary Series, since 2012)

  • メルトダウン:福島第一原発事故の真実(NHK World国際版ドキュメンタリー)
    Meltdown: The Fukushima Nuclear Disaster (NHK World International Documentary)

  • 特集ドラマ「メルトダウン」関連再現ドラマ(NHK制作)
    Special Drama “Meltdown” related reenactments (Produced by NHK)

  • 朝日のあたる家(映画、2013年、太田隆文監督)
    House of the Rising Sun (Film, 2013, directed by Takafumi Ohta)

私は、これらの全て見たと思いますが、私の中では、"Fukushima 50"だけが評価が低いです(この事故を「英雄モノ」として描かれることに違和感を感じるという、私の個人的属性ですので、気にしないで下さい)
I believe I have seen all of these, but the only one I rate poorly is Fukushima 50. That’s just because you felt discomfort at the way it was portrayed as a “hero story.” Please don’t read too much into it.

映画「Fukushima 50」を見た結果が、「13デイズ」と同じようなこになったら、どうしよう ――

私が、"THE DAYS"を高く評価しているのは、「東海村臨界事故」と「シーベルト、ミリシーベルト、マイクロシーベルトという単位」を、『やっと正しく表現してくれた』(第4話)ということも大きな要因です。
One primary reason I rate THE DAYS highly is that, in Episode 4, it finally portrayed the Tokaimura criticality accident correctly and accurately explained the radiation units, including sieverts, millisieverts, and microsieverts.

私が、この『神の火』を執筆した時の恐怖と、『福島第一原発の玄関で、数シーベルト(×数ミリシーベルト)』との報道を聞いて自宅の脱出準備を始めた時(自動車への荷物の搬入まで完了)の動機を、正確にドラマとして表現してくれたことが、本当に嬉しかったのです("THE DAYS"第4話)
The fear I felt when writing The Fire of God, and the motivation that drove me to begin preparing to evacuate my home—loading the car with belongings—after hearing reports of “several sieverts” at the entrance of Fukushima Daiichi (mistakenly reported as millisieverts), were both portrayed in the drama with uncanny accuracy. That truly made me glad (Episode 4).

江端さんのひとりごと 「神の火」

"THE DAYS"は、過度な人間ドラマの演出を行うことなく、感情を盛り挙げる音楽も最小限に控え、事実に基づいて時系列に連鎖する事故と、そこで闘い続けたエンジニアの記録に徹している点が、素晴しいです。
What makes THE DAYS remarkable is that it avoids excessive dramatization, restrains emotional background music, and sticks rigorously to the factual chronology of the accident and the engineers who fought through it.

そして、現在も『威圧的な振る舞いで現場を混乱させた』と言われる当時の首相の振る舞いが、それなりに合理的な振る舞いとして描かれている点を、私は高く評価をしています。
I also highly value that the then-Prime Minister, often criticized for “confusing the site with his overbearing behavior,” was portrayed instead as someone whose actions carried a certain rationality.

-----

ところが、この番組、海外での評判がそれほど高くないのです。
However, the reception of this program overseas has not been robust.

その理由に、「分かりにくい」というのは、理解できると思います。まず、免震棟、中央制御室、原子炉建屋の関係が分かりにくく、誰が何処で何をやっているのか分かりにくいのです(これは、全部の番組に共通する問題点です)
I can understand the criticism that it is “hard to follow.” The relationships among the seismic isolation building, the central control room, and the reactor buildings are complex, making it challenging to determine who is responsible for what and where (a problem common to all such productions).

しかし、「芸術性に書ける」「盛り上りに欠ける」と記載を読んだ時、私は激怒しました。
However, when I read reviews stating that it “lacks artistry” or “fails to excite,” I became furious.

―― ふざけるな!
—Don’t be ridiculous!

と、声を荒げて叫びそうになりました。
I almost shouted out loud.

-----

その後、冷静になって考えてみたら、これが「当事者意識」というものかもしれない、と思いました。
Later, when I calmed down, I realized this might be what “a sense of being a party to the event” really means.

私たちの全員ではないかもしれませんが、少なくとも私は、福島第一原発、半径240km圏内、5000万人の人間が住居を失う(第8話)という現実を理解していました。
Maybe not all of us, but at least I understood that Fukushima Daiichi put 50 million people within a 240 km radius at risk of losing their homes (Episode 8).

それに至らなくとも、日本人の多くが、現実的な被爆による死やそれに準ずる被爆の恐怖を、現実のものとして実感した当事者です。
Even short of that, many Japanese experienced the very real fear of radiation exposure and death, and thus were direct stakeholders in this crisis.

これほどの、原発事故が「ひとごと」というのは、私たちだって同じです。
But seeing such a massive nuclear accident as “someone else’s problem” is something we have done too.

チェルノブイリ原発(敢えて、"チェルノブイリ"のまま記載)の時、学生だった私たちの中で、恐怖に怯えていたのは、私の友人の一人だけでした(私は、彼の話を聞いて、キョトンとしていました)。
When the Chernobyl incident occurred—I keep the name as “Chernobyl”—I was a student. Among us, only one of my friends was genuinely terrified. I just listened blankly, not comprehending the fear.

-----

結局のところ、事故の恐怖を“体感”したかどうかで、同じ映像の意味は全く変わります。
In the end, whether or not you have personally felt the terror of such an accident changes entirely the meaning of the duplicate footage.

『THE DAYS』が私たちにとって記録であり、海外にとって“退屈なドラマ”であるのは、その経験の有無が決定的だからでしょう。
That is why THE DAYS is a vital record for us, but merely a “boring drama” for overseas viewers—the presence or absence of that lived experience is decisive.

そして、私が荷物を車に積み込み“脱出”を考えた夜の恐怖を、ドラマは正確に再現してくれました。
And the drama accurately recreated the terror I felt on the night I loaded my car and considered “escape.”

あの感覚を知らない人に伝えるのは難しい。
It isn't easy to convey that sensation to those who never lived it.

しかし、それを映像化しようとした試み自体に、大きな意味があり、命をかけて事故対応をして頂いた皆様と、この映像化にに携わった皆様の全員に、心からの感謝を申し上げたいのです。
Yet the very attempt to render it into images carries profound significance. To all who risked their lives in the response, and to all who contributed to this dramatization, I wish to extend my deepest gratitude.

未分類

日本国が、まがりなりにも80年間の間、戦争に加担しなかったとは言わないまでも、戦争当事国にならなかった理由を挙げてみて下さい

日本がこの80年間(1945年以降)において「直接の戦争当事国」にならなかった背景には、複数の相互に絡み合った要因があります。歴史的・政治的・国際関係的な側面から整理すると、以下のようになります。


1. 憲法第9条と戦争放棄の枠組み

  • 1947年施行の日本国憲法第9条が「戦争の放棄」「戦力の不保持」を明記し、国家としての武力行使を極端に制限。

  • これが法的根拠として政治判断に影響し、自衛隊を海外戦争に投入しない方向の政策を形成。


2. 米国との安全保障条約(安保体制)

  • 1951年の旧日米安全保障条約、1960年の新日米安保条約により、日本の安全保障は米軍駐留と抑止力に依存。

  • 米軍が日本防衛を担う代わりに、日本は米国主導の軍事行動に全面参加せず、後方支援や基地提供にとどめる形を維持。


3. 国際政治における「経済国家」戦略

  • 戦後日本は軍事より経済成長を最優先し、「経済的影響力による国際貢献」を外交の柱に据えた。

  • 武力行使より経済援助・インフラ投資・国際協力を通じた関与を選択したため、戦争当事国化を回避。


4. 国際秩序と同盟網の活用

  • 冷戦期は米ソ対立の構造の中で「前線国家」として抑止力の恩恵を受けた。

  • 冷戦後は国連PKOや多国籍軍への参加も「非戦闘地域」での活動に限定し、法的にも戦争主体にならないよう運用。


5. 国内世論と反戦意識

  • 戦争被害と敗戦体験から、国民の間に強い反戦・非武装志向が形成され、政府の軍事行動を強く制約。

  • 特に海外派兵や戦闘参加に対する世論の警戒感が、政治家に慎重姿勢を取らせる圧力となった。


6. 軍事技術の抑制と専守防衛ドクトリン

  • 自衛隊は高性能装備を保有しているが、運用方針は「専守防衛」に限定。

  • 他国領土への攻撃能力(長距離爆撃機、ICBM、空母運用など)を長期間意図的に保持しなかったことで、戦争開始の手段を自ら制限。


7. 地政学的運の要素

  • 朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン・イラク戦争など、同盟国が関与した紛争の多くが「日本の国土が戦場にならない位置」で発生。

  • 隣接する大規模武力衝突(例:朝鮮半島有事)が偶然にも直接拡大せず、外交と同盟によって波及を回避。

この状況を危くしている要因を、リスクの高いもの順に並べて、その理由を教えて下さい。

では、先ほど挙げた「日本が戦争当事国にならなかった7つの要因」を危うくしている現代のリスク要因を、リスクが高い順に並べ、理由とともに整理します。


1位:東アジアの安全保障環境の急速な悪化

主な内容

  • 中国の軍拡と海洋進出(東シナ海・南シナ海)、台湾情勢の緊張

  • 北朝鮮の核・ミサイル開発と挑発行動

  • ロシアの極東軍事行動と中露の戦略的接近
    リスクが高い理由

  • 日本周辺の有事(台湾海峡危機や朝鮮半島有事)は直接日本の安全保障条約や米軍基地に関わるため、日本が「後方支援」にとどまれず、戦闘参加の圧力を受ける可能性が高い。

  • 特に台湾有事では米軍が日本の基地を使用する前提で作戦を行うため、攻撃対象として日本が巻き込まれるリスクが現実化。


2位:日米同盟の性質変化と集団的自衛権の拡大解釈

主な内容

  • 2015年安保法制により集団的自衛権の限定的行使が可能に

  • 米国からの同盟義務履行圧力の増大(対中抑止やインド太平洋戦略)
    リスクが高い理由

  • 法的には「限定的」とされるが、同盟運用の現場では「限定」の幅が拡大しやすく、米国主導の作戦に自衛隊が戦闘区域で活動する事態が想定される。

  • 日本が直接攻撃されていなくても、米国防衛の一環として交戦状態に入る可能性が増加。


3位:国際秩序の不安定化と多極化

主な内容

  • ウクライナ戦争に見られる国際法無視の侵略行為

  • 国連安全保障理事会の機能不全

  • 米国の覇権低下と同盟国間の軍事協力強化の必要性
    リスクが高い理由

  • 国連や多国間枠組みに頼った紛争抑止力が低下しており、「経済国家戦略」や「国際協力による回避」が効きにくくなっている。

  • 米中対立の長期化により、日本はどちら側につくかを迫られ、戦争当事国化のリスクが上昇。


4位:国内世論の分断と安全保障観の変化

主な内容

  • 中国・北朝鮮の脅威認識の高まりによる軍拡容認論の拡大

  • 若年層における安全保障観の多様化(防衛力強化賛成派の増加)
    リスクが高い理由

  • 「反戦志向」という戦後の制約装置が弱まり、政治が戦闘参加の決断をしやすくなる。

  • 世論の容認は政府にとって交戦決定の心理的障壁を低くする。


5位:専守防衛ドクトリンの揺らぎと装備能力の変化

主な内容

  • 敵基地攻撃能力の保有決定(2022年安保3文書)

  • 長射程ミサイルの導入、空母化改修
    リスクが高い理由

  • 専守防衛の枠を超える装備は「先制攻撃可能国」として他国から認識されやすく、抑止どころか先制攻撃の口実にされる恐れがある。

  • 装備能力の変化は外交交渉の緊張度を上げ、危機時の交戦突入を加速させる。


6位:地政学的偶然の終焉

主な内容

  • 台湾海峡・南西諸島での緊張

  • 北方領土周辺での露中共同軍事活動
    リスクが高い理由

  • 戦後の80年間は偶然にも日本本土が戦場になる事態を回避してきたが、地理的に近接する海空域での有事発生確率が上昇。

  • 偶発的衝突や誤射が即日本領域の戦闘化につながる。

国内世論や国民意識の変化という切り口から、戦後80年間維持してきた「戦争当事国にならない状態」を揺るがしつつある要因をリスクの高いもの順に列挙して下さい

1位:安全保障強化への世論支持の拡大

概要

  • 中国・北朝鮮の軍事行動に対する不安から、防衛力増強・防衛費倍増を容認する世論が急増。

  • 2022年の安保関連3文書改定時には、調査によっては6〜7割が「防衛力強化賛成」と回答。
    リスクが高い理由

  • 政府が軍事行動や武力行使を決断する心理的障壁が低くなり、海外派兵や戦闘参加の政治的ハードルが下がる。

  • 世論が「安全のための武力行使」を容認する方向に傾くことで、従来の非戦政策が維持されにくくなる。


2位:集団的自衛権の行使容認への慣れ

概要

  • 2015年安保法制によって限定的集団的自衛権が認められ、実際に米艦防護などが実施されてきた。

  • 「日本が直接攻撃されなくても戦闘に関わる」ことへの国民の心理的抵抗が薄れる傾向。
    リスクが高い理由

  • 一度容認した枠組みは拡大解釈されやすく、将来的に「限定」が事実上形骸化する可能性がある。

  • 国民の警戒感が低下すれば、政治側は同盟国との共同作戦参加を決断しやすくなる。


3位:戦争・軍事のリアリティの希薄化

概要

  • 戦後世代交代により、直接の戦争体験者がほぼいなくなった。

  • 戦争の記憶が映像・ゲーム・エンタメを通じた間接的なものになり、現実的な犠牲や悲惨さの想像力が低下。
    リスクが高い理由

  • 「戦争は遠い国の出来事」という意識が強まり、危機感の低下と軍事参加への敷居の低下が同時に進む。

  • 歴史的教訓が共有されず、「防衛のためならやむなし」という単純な二元論に傾きやすい。


4位:メディア・情報空間の分断化と世論誘導リスク

概要

  • SNSや動画配信が主要な情報源となり、短絡的なナショナリズムや扇動的言説が拡散しやすくなった。

  • アルゴリズムが「怒り」や「敵意」を増幅する情報を優先表示。
    リスクが高い理由

  • 偏った情報が感情的反応を促し、「敵」や「脅威」に対して強硬対応を求める世論が急速に形成される。

  • 冷静な外交・非戦的対応が「弱腰」と批判されやすくなる。


5位:経済的合理性より安全保障優先の価値観シフト

概要

  • 戦後日本は経済成長を最優先し、戦争回避=経済安定維持という価値観が支配的だった。

  • 近年は経済的損失を伴ってでも安全保障・抑止力を優先する論調が強まっている。
    リスクが高い理由

  • 経済的打撃を覚悟しても「武力で対抗」という選択肢が政治的に成立しやすくなり、戦争回避より対抗姿勢が前面化。

近年の地方または国政選挙における新しい政党の台頭または衰退から、「戦争当事国にならない状態」を揺るがしつつある状況を、具体的な政党名とその方針を含めて論じて下さい

了解です。直近の「地方/国政選挙」で見えた“新顔・新勢力の台頭や衰退”が、戦後80年維持してきた「戦争当事国にならない状態」をどう揺らしうるかを、政党名と安全保障方針を添えて整理します(主要な事実は日付入りで示します)。


1) 台頭:参政党(急伸)—「専守防衛では守れない」「創憲」

  • 選挙動向

    • 2025年7月20日の参院選で14議席を獲得し躍進(比例含む)。従来1議席からの大幅増。朝日新聞

    • 2023年統一地方選では地方議席4と小規模だが、国政で一気に存在感。ウィキペディア

  • 安保スタンス

    • 「専守防衛では人命と国土を護れない」「日米安保とクアッドを“アジア海洋同盟”に進化」と明記。sanseito.jp

    • 「自衛隊明記」「反撃(カウンターストライク)能力」肯定的、“創憲”志向。朝日放送テレビsanseito.jp

  • 当事国化リスクへの含意

    • 反撃能力や同盟運用のエスカレーションに賛成する勢力が大きく増え、国会の“抑制ブロック”が相対的に縮む


2) 台頭:日本保守党(新党)—9条改正「待ったなし」、対中・台湾法制

  • 選挙動向

  • 安保スタンス

  • 当事国化リスクへの含意

    • 憲法改正と抑止=打撃力強化を推進する提案が、他党との政策連携次第で法制度の地ならしに結びつきやすい。


3) 拡大:国民民主党(中道保守寄りの伸長)—反撃力明記・ACD

  • 選挙動向

    • 2025年参院選で17議席(改選4→17に急増)と“第3極”の一角に。朝日新聞公明党

  • 安保スタンス

  • 当事国化リスクへの含意

    • 与野党の**“中道ゾーン”が反撃力・ACDで収れんし、危機時の実力行使オプションが標準装備化**。


4) 地方・国政で影響力:日本維新の会—2%防衛費・9条自衛隊明記

  • 選挙動向

    • 2023年統一地方選で東京都内の地方議員が22→73へ急増。関東でも地歩拡大。朝日新聞

    • 2025年参院選の改選獲得は7議席で横ばい〜小幅。存在感は依然大。朝日新聞

  • 安保スタンス

    • 防衛費GDP比2%反撃力整備、9条に自衛隊明記を掲げる。日本維新の会

  • 当事国化リスクへの含意

    • 憲法・防衛の改正派の裾野が広く、同盟重視の実力抑止路線が多数派形成しやすい。


5) 衰退:日本共産党(「非戦」系の縮小)—反撃能力・増額に一貫して反対

  • 選挙動向

  • 安保スタンス

    • 反撃能力・防衛費大幅増に反対、「専守防衛逸脱」と批判。日本共産党

  • 当事国化リスクへの含意

    • 非軍事的抑制を主張する政党の議席減で、国会内のブレーキが弱体化


6) 立憲民主党・公明党(“抑制役”の存在感は維持も、影響は選挙次第)

  • 立憲:政府の反撃能力パッケージには同調せず。ただし迎撃・長射程化などの整備には前向きで、“限定的抑制”。立憲民主党+1

  • 公明:反撃能力の要件・対象に慎重。ただし2025参院選で神奈川・埼玉など敗北し勢力後退。毎日新聞朝日新聞

  • 含意:両党は歯止め議論を担うが、議席面の弱体化は**“抑制”の交渉力低下**に直結。


全体像(2024–2025の選挙で見えた構図)

  • 2024年10月27日の衆院選では、自民191・公明24で与党過半数割れ多党化が進み、政策形成が可変同盟型に。Reuters Japan

  • 2025年7月20日の参院選は、国民民主・参政・日本保守など安保強硬~改憲志向の新勢力が伸長。共産が縮小公明が一部選挙区で敗北。結果、反撃力・装備近代化・同盟運用の前倒しに傾きやすい議会地形に。朝日新聞


まとめ:何が“当事国化リスク”を押し上げるのか

  1. 新勢力(参政・日本保守・伸長した国民民主+維新)が、反撃力・同盟強化・改憲を政策の中心に据え、協調すれば**「平時からの準備と運用」が加速**しうる。sanseito.jppartsa.nikkei.com新・国民民主党 - つくろう、新しい答え。日本維新の会

  2. 抑制側(立憲・公明・共産)の交渉力低下で、発動要件の厳格化・統制よりも能力整備の先行が通りやすくなる。立憲民主党毎日新聞日本共産党

  3. 多党化により、危機時に**改憲や法改正の“可決の最小連合”**が組まれやすい(参政・日本保守の上積みがカギ)。朝日新聞

実務的にリスクを下げるには、(a)反撃力の発動要件と統制の明文化、(b)同盟運用の事前合意(基地使用・巻き込み回避条項等)、(c)情報空間の危機時ガイドライン(誤情報対策)を、与野党で早期に制度化することが重要です。これは「能力整備=即当事国化」を避けるガバナンスの上書きに当たります。

では、これから30年間に限定して、「戦争当事国にならない状態」を維持できるかを、確率値を用いた推定(フェルミ推定を用いても可)を行ってみて下さい。

 

30年間の『非当事国維持』確率(一次近似)

 

シナリオ 年次ハザードλ(∑p×q) 30年非当事国維持 確率
0 A 抑制強化 0.008199999999999999 0.7811296421770111
1 B ベースライン 0.012300000000000002 0.6898451464300696
2 C 強緊張・強硬化 0.026750000000000003 0.44333536011933034

 

30年間の『非当事国維持』確率(一次近似)

 

画像を出力する

30年間に限定した「戦争当事国にならない状態」維持の確率を、イベント発生確率(p)×当事国化への移行確率(q)のフェルミ近似で評価しました。年次ハザードλ=∑(p×q)を用い、独立近似で30年生存(=非当事国維持)確率を

Psurvive=(1λ)30P_{\text{survive}}=(1-\lambda)^{30}

と計算しています。
(イベント:台湾海峡、朝鮮半島、有事拡大型の米中対立、南西諸島グレーゾーン、サイバー・宇宙攻撃)

推定結果(一次近似)

  • A 抑制強化(発動要件の厳格化・同盟運用の事前合意・情報空間ガバナンスの整備等)

    • 年次ハザード λ ≈ 0.0082

    • 30年非当事国維持 ≈ 78%(当事国化リスク ≈ 22%)

  • B ベースライン(現状維持)

    • 年次ハザード λ ≈ 0.0123

    • 30年非当事国維持 ≈ 69%(同 31%)

  • C 強緊張・強硬化(米中対立の長期化+国内の強硬世論定着)

    • 年次ハザード λ ≈ 0.0268

    • 30年非当事国維持 ≈ 45%(同 55%)

可視化と表は以下に置きました。

前提の概要(p, q のオーダー)

例:ベースライン

  • 台湾海峡:p=1.5%/年、発生時の当事国化 q=0.40 → 寄与 0.006

  • 朝鮮半島:p=1.0%、q=0.25 → 0.0025

  • 南西諸島グレーゾーンのエスカレーション:p=0.8%、q=0.20 → 0.0016

  • 米中対立の拡大型有事(台湾以外):p=0.5%、q=0.30 → 0.0015

  • 大規模サイバー・宇宙:p=0.7%、q=0.10 → 0.0007
    合計 λ ≈ 0.0123

読み方と含意

  • 「抑制強化」(A)では、q(発動要件)を絞ることが効いて30年維持確率が約8割。

  • 「現状」(B)は約7割。3割は当事国化のオーダーで残ります。

  • 「強緊張・強硬化」(C)は半分を切る。台湾・米中系の事象で p×q が嵩みます。

不確実性と注意

  • 本推定は一次近似(低確率・独立仮定)で、重複・連鎖を過小評価しがちです。

  • p, q の±30%程度の変動を見込むと、各シナリオの維持確率は**±5〜10pt**は動き得ます。

  • それでも順位付け(A>B>C)とq(法制・運用ガバナンス)側のレバーが効くことは頑健です。

実務的な改善レバー(qを下げる)

  • 反撃力・基地使用・同盟支援の発動要件を法律と運用規則で明確化(「自動連鎖」を避ける)。

  • 台湾・半島・南西諸島の事前合意と危機ホットライン(巻き込み条件の明文化)。

  • 情報空間ガイドライン(帰属不明攻撃時の意思決定手順・誤情報対策)。

  • 危機時の国会関与のタイミング固定(迅速性と統制の両立)。

必要であれば、p・qのレンジを設定した感度分析(確率分布付き)や、イベント連鎖(条件付き確率)を入れた2次近似モデルに拡張して、より厳密なレンジをお出しします。

分かりにくいです。結論だけ簡潔に述べて下さい

30年間の推定では、

  • 抑制強化:非当事国維持 約78%

  • 現状維持:約69%

  • 強緊張・強硬化:約45%

つまり、今のままだと3割前後の確率で戦争当事国になる可能性があります。

2025,江端さんの忘備録

『戦後80年、我が国日本が、平和憲法にもとづく理念に基づき、80年間という長期の平和を維持し続けてきた「真っ白な手」をしている』――そんな寝惚けた戯言を語るつもりはありません。
“Eighty years after the war, that Japan—guided by the ideals of its pacifist constitution—has kept eight decades of peace and maintained ‘spotless hands’—I have no intention of peddling such sleep-addled nonsense.”

本土を戦場にしなかったという点において"80年間"は事実かもしれませんが、我が国は、海外の戦争への加担は、ガッツリ加担してきました。
It may be true that for “80 years” the homeland itself has not become a battlefield, but our country has been deeply—indeed heavily—involved in wars abroad.

(1)朝鮮戦争(1950-1953年)
(1) Korean War (1950–1953)

 日本国内の港湾・空港・鉄道・米軍基地を、国連軍の兵站拠点として全面的に提供しました。
 Japan comprehensively provided its ports, airports, railways, and U.S. bases as logistical hubs for UN forces.

(2)ベトナム戦争(1960年代-1975年)
(2) Vietnam War (1960s–1975)

 在日米軍基地を出撃・補給・修理の拠点として提供し、米軍の作戦行動を継続的に支援しました。
Japan’s U.S. bases served as launch, resupply, and repair hubs, providing continuous support for U.S. operations.

(3)湾岸戦争(1990-1991年)
(3) Gulf War (1990–1991)

 戦闘には参加しませんでしたが、約1.7兆円の資金を多国籍軍に拠出し、軍事行動を間接的に支援しました。
 Japan did not engage in combat, but contributed roughly ¥1.7 trillion to the coalition, indirectly supporting military actions.

(4)アフガニスタン戦争(2001-2021年)
(4) War in Afghanistan (2001–2021)

 インド洋に自衛隊艦船を派遣し、米軍艦船等への給油・給水を継続的に実施しました。
 Japan dispatched Maritime Self-Defense Force vessels to the Indian Ocean, continuously providing refueling and water to U.S. and allied ships.

(5)イラク戦争(2003-2011年)
(5) Iraq War (2003–2011)

 自衛隊をサマーワに派遣し、非戦闘地域での人道支援・輸送活動を多国籍軍のもとで実施しました。
 Japan deployed its Self-Defense Forces to Samawah for humanitarian assistance and transport in non-combat areas within the framework of a multinational operation.

(6)国連PKO活動(1990年代以降)
(6) UN Peacekeeping Operations (since the 1990s)

 カンボジアや南スーダンなどに自衛隊を派遣し、施設整備や宿営地警備を担当しました。
 Japan deployed SDF units to places like Cambodia and South Sudan, handling engineering works and camp security.

(7)在日米軍による海外戦争支援(戦後~現在)
(7) Ongoing Support for Overseas Wars via U.S. Forces in Japan (postwar–present)

 日本国内の米軍基地から中東・アジア各地への派兵や艦船出撃を継続的に支援しています。
 Japan has continually supported deployments and naval sorties from U.S. bases on its soil to the Middle East and across Asia.

-----

これらの戦争への加担について、私は無条件に批判する意図はありません。しかし、我が国が「真っ白な手」であるかのように語る人がいるならば(実際にいます)、そのときは「ちょっと待て」と口を挟みたくなる気持ちがあります。
I do not intend to condemn these involvements unconditionally. But when someone speaks as if our country’s hands were “spotless” (and there are such people), I feel compelled to interject, “Hold on a moment.”

現状を見ると、じわじわと追い込まれている感覚があります。いずれ日本領土(領海を含む)が戦場になるというシナリオは、現実的であると私は考えています。その点においては、すでに諦めの境地にあります。
Looking at the present, I sense we are being slowly cornered. I consider it realistic that Japan’s territory (including its waters) will one day become a battlefield, and on that point, I have already reached a kind of resignation.

では、「日本国の領土を戦場にする状況を回避する」という観点から、私にとっての平和とは何か――と考えた場合、私個人のKPI(Key Performance Index)は明確です。
So, from the perspective of “avoiding a situation in which Japan’s territory becomes a battlefield,” what does peace mean to me? My personal KPI (Key Performance Index) is clear.

「自分が生きている間に、日本国の領土が戦場となった状況を目撃しないこと」
“Not witnessing Japan’s territory become a battlefield during my lifetime.”

です。
That is all.

逆に言えば、「私が死んだ後のことなど知ったことではない」ということです。
Conversely, it means, “What happens after I die is none of my concern.”

非道で乱暴、露悪的にも見える発言ですが、私は「恒久平和」という、(1)定義が曖昧な“平和”と、(2)時間の概念を無視した“恒久”では、具体的な『勝利条件としての平和KPI』にならないと考えています。
This may seem cruel, crude, even provocatively cynical, but I believe that “perpetual peace,” with (1) “peace” undefined and (2) “perpetual” oblivious to time, cannot serve as a concrete “peace KPI as a victory condition.”

100年後の平和を論じるよりも、自分の生存期間に限定し、自分が生き残るためだけの冷徹で計算高い、非人道的な思考に基づく「戦争状況からの回避」を真剣に考えるほうが、よほど現実的だと思っています。
Rather than debating peace a century from now, I find it far more realistic to focus strictly on my lifespan and seriously pursue “avoidance of wartime conditions” based on a cold, calculating—yes, inhumane—logic aimed solely at survival.

そして、この『勝利条件としての個人的な平和KPI』を多くの人が持ち、この露悪的な考え方を忌避せずに次世代へと引き継ぐことができれば、その「平和」の「期間」を「延長」できる可能性があると考えています。
If many people adopt this “personal peace KPI as a victory condition” and pass on this unvarnished way of thinking without flinching, I believe there is a chance we can “extend” the “duration” of peace.

-----

戦後80年にあたり、私が申し上げたいことは結局ここに集約されます。
On the 80th year since the war, what I wish to say ultimately boils down to this:

「人のことはほっとけ。自分のことだけやっとけ」
“Mind your own business. Take care of your own.”

私が自分のホームページで戦争について書き続ける理由は、この『個人的な平和KPI』を達成するためであり、「我が国の恒久平和」を唱えるためではありません。
The reason I continue to write about war on my website is to achieve this “personal peace KPI,” not to preach about “perpetual national peace.”

そして皮肉なことに、100年後の我が国の平和を祈るよりも、自分"だけ"が生き残るために明日の平和を死守する――こういう考えを持つ人間が増えたほうが、案外その100年後まで平和だったりする、と考えています。
And, ironically, I suspect that if more people focus on defending tomorrow’s peace so that they alone survive—rather than praying for national peace a hundred years hence—things may, unexpectedly, remain peaceful even a century from now.

「つまり、今のままだと(今から30年以内に)3割前後の確率で、(我が国は)戦争当事国になる可能性があります」とChatGPTに言われた件

未分類

昭和16年(1941年)当時の日米の経済力比

に書いていた「総力戦研究所」に関するドラマが、16、17日NHK総合午後9時に「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」という番組で放送されるそうです。

# 私は、中村雅俊さん主演のドラマ(開戦五十年特別企画『昭和16年の敗戦』放送日時:1991年12月6日、フジテレビ「金曜ドラマシアター」)の方を覚えています。

凄く楽しみ。

2025,江端さんの忘備録

不謹慎とは思いますが、「伊東市長の学歴詐称問題と議会の攻防」を、外野から大変楽しく・・・もとい、大変興味深く拝見しております。
I know it may be inappropriate, but I have been watching the “Ito City Mayor’s academic credential falsification issue and the battle with the city council” from the sidelines with great interest.

以前申し上げた通り、私は、学歴詐称の云々についてはあまり興味がないのですが、これをゲーム理論やフェルミ推定の計算対象として考えた場合、『こんなに面白い研究素材はない』と思い、毎日ワクワクしながらニュースを見ています。
As I mentioned earlier, I am not particularly interested in the credential falsification itself, but if I consider this a case for game theory or Fermi estimation, I can’t imagine a more fascinating research subject. I watch the news every day with excitement.

「田久保市長の”学歴詐称”が問題になっています。もちろん、"詐称"は問題がありますが、本人が謝罪して訂正すれば足る、というような気がします。何が問題なのか多角的に論じて下さい。」とChatGPTにお願いしてみた件

伊東市の市民の方、および伊東市の役所で勤務されている方には、本当に申し訳ないのですが、この事件、
To the citizens of Ito City and those working in its city hall, I am truly sorry, but this case is a rare one in which

ーー 私に利害がなく、どっちが勝っても負けても、構わない
I have no stake in the outcome, and it doesn't matter to me who wins or loses.

この問題で、日米の関税率が変わる訳でもなければ、物価高や米不足が解決される訳でも、首相の続投に影響が出る訳でもなく、私が『完全無欠の野次馬』でいられる、という事件です。
This issue will not change Japan's U.S. tariff rates, solve inflation, or affect whether the Prime Minister stays in office. It is a case in which I can remain a “perfectly unblemished bystander.”

-----

で、ちょっと考えたのですが、これは、小中学生の「夏の自由研究」の題材として、これ以上もない理想的なユースケースではないか、と考えました。
Then I thought this might be the ideal case study for an elementary or junior high school student’s “summer independent research project.”

(1)時事問題への関心が高まる
(1) Increased interest in current affairs

自治体首長、議会、住民、市民運動などの役割を具体例で学べ、ニュースを「流し見」ではなく、構造的に理解するきっかけになる

Explore the roles of mayors, councils, residents, and civic movements through real-world examples and encourage a shift from skimming the news to understanding its underlying structure.

(2)情報収集力の向上
(2) Improved information-gathering skills

複数の新聞記事や公式発表を比較し、事実と意見を区別する練習になり、一次情報(条例、議事録、制度)にアクセスする経験ができる

Practice distinguishing facts from opinions by comparing multiple newspaper articles and official statements, and gain experience accessing primary sources such as ordinances, minutes, and regulations.

(3)批判的思考・論理力の育成
(3) Development of critical thinking and logical skills

「誰が、なぜ、その行動を取るのか」を推測する過程で、因果関係やシナリオ構築力が鍛えられる
Strengthen causal reasoning and scenario-building skills by considering “who is acting and why.”

(4)数値推定(フェルミ推定)の応用
(4) Applying numerical estimation (Fermi estimation)

成功確率や署名人数などを推定することで、数学的思考と現実のデータ活用を結びつけられる
Link mathematical thinking with real-world data by estimating success probabilities or petition numbers.

(5)プレゼンテーションスキルの向上
(5) Improved presentation skills

分岐図やフローチャートで見せる資料づくりが、社会科・数学・情報科目にも応用可能
Creating materials using branching diagrams or flowcharts can also be applied in social studies, mathematics, and information science.

-----

もっとも大切なのは、徹底的な客観的視点を持つことです。
The most important thing is to maintain a thoroughly objective viewpoint.

特に「自分の正義」といった主観的・個人的な見解を排する姿勢が必要です。
In particular, it is essential to eliminate subjective or personal views such as “my own sense of justice.”

研究とは、(A)全方位的な観察と、(B)善悪の彼岸に立ち、機械のように冷徹な視点で事象を客観視することにあります。
Research requires (A) all-encompassing observation and (B) viewing events from beyond notions of good and evil, with a machine-like, cold objectivity.

これを知っておくことは、必ず彼らの将来に役立つでしょう。
Knowing this will certainly be useful for them in the future.

-----

ただし、リスクもあります。
However, there are also risks.

(i)政治的立場に見られるリスク、(ii)取材・発表の難易度が高い、(iii)対象者・関係者とのトラブルの可能性があり、(iv)内容の正確性維持が難しく、
(i) Risk of being perceived as taking a political stance, (ii) high difficulty in gathering and presenting information, (iii) potential for trouble with subjects or stakeholders, and (iv) difficulty in maintaining accuracy.

なにより、
Above all,

(v)未成年が扱うにはテーマが刺激的すぎる可能性
(v) The theme may be too provocative for minors to handle.

があります。
exist.

-----

ですので、
Therefore,

もし実際に自由研究として使う場合は、
If it were actually used as a research topic:

■「学歴詐称事件」というよりも、「市長と議会の対立構造と解決方法」や「地方自治の仕組み」という切り口に変える
Change the focus from a “credential falsification case” to “the structure of conflict between the mayor and the council” or “the workings of local government.”

■実名や政治的評価を避け、制度面・手続き面を中心にする
Avoid using real names and making political evaluations; instead, focus on institutional and procedural aspects.

■新聞記事や議事録を必ず複数比較し、事実と意見を分ける
Always compare multiple news articles and minutes, and distinguish between facts and opinions.

という風に、今回の事件をきっかけとして、研究の主眼をシフトさせれば、学習効果を活かしつつ、デメリットを最小限にできると考えます。
By shifting the focus of research in this way, using the current incident as a starting point, I believe the educational benefits can be preserved while minimizing the drawbacks.

------

もしかすると、この自由研究の最大の教育効果は、「大人になったら、こんな不毛な争いに時間を割かなければならない」という事実を知ることかもしれません。
Perhaps the greatest educational benefit of this independent research would be realizing that “once you become an adult, you may have to spend time on such futile disputes.”

「伊東市長の学歴詐称問題では、(1)大学当局が「田久保真紀市長の卒業の事実がない」と公式に発表し、(2)市長が卒業証書を開示しない、という状況が続いています。上記(1)の事実から学歴詐称は確定しているのですが、伊東市長が「卒業証書を開示しない」ことをしてまで、この問題を超えた先に何を目指しているのか、そのシナリオが全く推測できません。伊東市長が想定している今後のシナリオを推定して下さい」とChatGPTに頼んでみた件

未分類

伊東市長の学歴詐称問題では、(1)大学当局が「田久保真紀市長の卒業の事実がない」と公式に発表し、(2)市長が卒業証書を開示しない、という状況が続いています。上記(1)の事実から学歴詐称は確定しているのですが、伊東市長が「卒業証書を開示しない」ことをしてまで、この問題を超えた先に何を目指しているのか、そのシナリオが全く推測できません。伊東市長が想定している今後のシナリオを推定して下さい。

伊東市長・田久保真紀氏の学歴詐称問題について、以下のような現在の状況が確認されています:


現在の事実

  1. 大学側による「卒業の事実なし」の公式発表
     田久保市長が「東洋大学を卒業した」としていたが、実際には「除籍」であり、大学側は卒業の事実がないと告知しました。テレ朝NEWS+3東洋経済オンライン+3東洋経済オンライン+3

  2. 卒業証書の不開示
     市長は議会(百条委員会)に対し、卒業証書の提出を再三にわたり拒否し、署名や公的証明としての提示を避けたままです。朝日新聞+2テレ朝NEWS+2

こうした背景から、学歴詐称の疑いが強く指摘されています。


今後、田久保市長が何を目指している可能性があるか──考えられるシナリオ

以下は現在の報道内容と政治的背景を踏まえた仮説です。あくまで推察ですが、ご参考になれば幸いです:

①「法制度上問題ない」を盾に、辞職回避・続投を図る

  • 除籍であっても、公職選挙法違反には該当しないとの主張を前面に出し、法的責任を回避。東洋経済オンライン

  • 証明責任を突きつけられるなか、卒業証書を提示しないことで“清廉性”よりも、法的リスク回避を優先している可能性がある。

② 証拠の提示を控えることで疑惑の鮮度を下げ、市政へのダメージを限定

  • 詳細な証拠(卒業証書など)を出さなければ、「完全否定」ではなく「未確定状態」に留められる。

  • 議論や報道が長引くことで、関心が他の政争や地域課題へと移り、疑惑が薄まることを期待しているかもしれません。

③ 政治的な支持基盤(市議会・市役所・支持層)との協調

  • 市長としての政策や実績を前面に出し、自らの政治的正当性を固めようとしている可能性。

  • 「市民運動起点」での出馬という背景を考えると、学歴以外の政策面での成果や共感を強調し続投を狙っていることもうかがえます。

④ 情報統制とアリバイづくりによる、今後の責任回避策

  • 百条委員会には弁護士同席のもとで出頭し、「録音データなど事実と異なる証言を否定するため」と説明。朝日新聞+2テレ朝NEWS+2

  • 「自分なりのアリバイ」「公式コメント」を構築し、今後の政治的混乱に備えている、というシナリオも考えられます。


総括

  • 目的の一つとして、現時点で辞職や罷免を避け続けることを強く意識していると見られます。

  • また、法的責任を回避しながら、市政の混乱や支持層の離反を最小限に留めることにも注力していると考えられます。

  • 卒業証書を明示しないことで「疑惑の完全否定」を避けつつ、政治的“ダメージコントロール”を行っているというシナリオは十分にあり得ます。

つまり、目的としては、「市長の任期を全うする」ということで良いでしょうか

はい、現時点の行動パターンから見れば、**最大の目的は「市長の任期を全うすること」**とみて差し支えないと思います。

理由としては、

  • 辞職や失職に直結する法的根拠が現状は弱く(公職選挙法上の直接的違反ではない)、この点を利用している

  • 百条委員会やメディア対応も「否定はしないが証拠も出さない」という、延命に適した姿勢になっている

  • 証拠を開示して事実が確定すれば、辞職圧力が急激に高まるため、あえて“グレー”を維持している

つまり、卒業証書を提示しないこと自体が、市長職をできるだけ長く維持するための戦略の一部と考えられます。

「任期全う戦略」を時系列シナリオとして整理した上で、市長の次の一手を予測して下さい

 

では、「任期全う戦略」をベースに、伊東市長(田久保真紀氏)の行動を時系列シナリオとして整理し、その上で次の一手を予測します。


任期全う戦略 ― 時系列シナリオ

フェーズ1:初期対応(発覚直後)

  • 状況:大学から「卒業の事実なし」と公式発表。議会・市民・メディアが一斉に反応。

  • 行動

    • 証拠(卒業証書)を提出せず

    • コメントは最小限に留め、弁護士同席での公式場面対応

    • 「法的には問題ない」を強調

  • 目的:事実確定を遅らせ、世論の過熱を緩和する時間を確保


フェーズ2:防衛線構築(数週間~数か月)

  • 状況:百条委員会・議会での追及、報道の継続

  • 行動

    • 提出要求には「プライバシー」「記録が残っていない」など理由をつけて拒否

    • 支持者・一部議員との連携を維持し、辞職決議阻止の票数を確保

    • 市政の成果(予算執行、事業進展)を積極発信し「職務遂行」をアピール

  • 目的:法的根拠のない辞職圧力をかわし、議会内の数的優位を維持


フェーズ3:世論風化待ち(半年~1年)

  • 状況:報道件数の減少、市民関心の低下

  • 行動

    • 他の地域課題・大型事業に議論をシフト

    • メディア露出を政策・イベントに限定

    • 「市政停滞の責任は追及側にある」フレームを構築

  • 目的:疑惑の鮮度を失わせ、残り任期の時間稼ぎ


フェーズ4:任期終盤(最後の1年)

  • 状況:任期満了が近づく

  • 行動

    • 争点を「学歴」から「市政実績」へ強引に転換

    • 場合によっては「進退は市民が選挙で判断」発言で再選出馬の布石

  • 目的:辞職ではなく「有権者判断」に持ち込み、任期を事実上完遂


次の一手(短期予測)

現状から見ると、市長の次の一手は以下のようになる可能性が高いです。

  1. 百条委員会での追加証言も「卒業証書不提出」を継続

    • 証拠提出=失職リスク直結のため、最後まで拒否

    • 「記録がない」「保管期限切れ」「家族の反対」など理由を強化

  2. 市政実務の可視化

    • 大きなイベントや事業進捗を積極発表し、「職務遂行中」の印象づけ

    • 市民向け広報誌・SNSなどで成果を前面に

  3. 追及派の政治的動機を強調

    • 「反対派による政治攻撃」という構図にすり替え

    • 支持層の結束を固める


もしこの戦略が崩れるとすれば、

  • 百条委員会で「虚偽答弁」が立証される

  • 議会で辞職勧告決議が可決し、世論圧力が爆発的に高まる

  • 新たな証拠(内部告発や過去書類の流出)が出る

といった要因が必要になります。

「市長が成功する場合」と「失敗する場合」のロードマップをお願いします

 

では、「任期全う戦略」をベースに、市長が成功する場合失敗する場合の両方を盛り込んだ分岐付きロードマップを作成します。
時間軸ごとに、市長の行動・条件と、分岐点を明確化しました。


伊東市長「任期全う戦略」分岐ロードマップ

発覚直後 ──→ 防衛線構築 ──→ 世論風化待ち ──→ 任期終盤
       │                │                │
       ▼                ▼                ▼
   成功ルート         分岐点           最終判断
       │                │                │
       └───────→ 失敗ルート ──────┘

【フェーズ1】発覚直後(現在)

  • 行動:証拠不提出、コメント最小化、「法的問題なし」強調
  • 分岐条件
    • 百条委員会が強制的な証拠提出要求を出すか否か
    • 議会内で辞職勧告決議の賛成過半数が成立するか否か

【フェーズ2】防衛線構築(数週間~数か月)

  • 成功条件(成功ルートへ)
    • 議会内で辞職勧告阻止の票数を維持
    • 支持者や一部議員との関係を強化
    • 市政実務の成果を継続的に発信し、「職務遂行」イメージを確保
  • 失敗条件(失敗ルートへ)
    • 百条委員会で虚偽答弁が確定、証拠・証言が揃う
    • 辞職勧告決議が可決し、世論圧力が一気に高まる

【フェーズ3】世論風化待ち(半年~1年)

  • 成功ルート
    • 報道頻度が減少、市民の関心が他の課題に移る
    • 「追及派が市政を停滞させている」というフレームを浸透
  • 失敗ルート
    • 新証拠の流出(内部告発や大学関係者証言)
    • 全国メディアによる再燃報道で、疑惑が再び市民の主要関心事になる

【フェーズ4】任期終盤(最後の1年)

  • 成功ルート
    • 任期満了まで辞職を回避
    • 「進退は市民が選挙で判断すべき」発言で再選出馬の可能性を示唆
  • 失敗ルート
    • 選挙直前に新たな証拠・録音・証言が出て支持基盤崩壊
    • 支持議員が離反し、不信任案が可決 → 自動失職

成功ルート・失敗ルートのイメージ図

【成功ルート】
  発覚直後
      ↓
  証拠不提出&法的無問題主張
      ↓(議会票数維持)
  世論の関心低下
      ↓
  任期満了(再選も視野)

【失敗ルート】
  発覚直後
      ↓
  新証拠流出 or 議会で多数派崩壊
      ↓
  世論爆発+全国報道
      ↓
  不信任可決 or 辞職表明

予測される市長の次の一手(成功ルートを維持するため)

  1. 卒業証書不提出の継続(最大の延命策)
  2. 議会内の味方確保(特に辞職勧告阻止に必要な数を死守)
  3. 市政成果の積極発信(SNS・広報誌・イベント活用)
  4. 追及派の政治的動機を強調し、疑惑を「政治闘争」に変換

市長を辞任に追い込みたい議会側から見た戦略と、その成功率をフェルミ推定で結構ですので数値化してみて下さい。

以下は、議会側(辞任に追い込みたい側)から見た実務的な戦略と、フェルミ推定による成功確率(短期=3か月以内/中期=1年以内)です。前提となる事実(議員定数、百条委の権限、市長の最近の動き等)は末尾に根拠を示します。

戦略セット(優先順)

  1. 百条委員会での立証強化 → 刑事告発へ接続
    – 証拠提出要求の反復、矛盾点の積み上げ、宣誓後答弁の整合性検証。虚偽陳述が固まれば刑事告発(百条委は虚偽に刑事罰)。世論喚起と並行して「自発的辞任」の圧を最大化。(弁護士JP|法律事務所や弁護士の相談予約・検索, 中島謙二事務所, テレ朝NEWS, 朝日新聞)
  2. 「不信任議決」ルートの実行(最短で職失に到達し得る唯一の制度)
    – 出席2/3・賛成3/4で不信任可決→市長は10日以内に議会解散を選べる。解散しなければ自動失職。解散された場合でも、初会期で再度の不信任(過半数)を可決できればその通知日で失職。伊東市の議員定数は20人なので、初回は少なくとも「賛成15」が目安。(4か月で行政書士の合格を目指す行政書士通信講座, e-Gov法令検索, 伊東市公式サイト)
  3. 予算・人事・重要議案の「条件闘争」
    – 市長提出議案の審議日程・修正動議で「説明責任の履行(証拠提出)を前提」とする議会運営。職務遂行の停滞を市長側の説明拒否に帰責させるメッセージ設計。※法的失職には直結しないが、2)の可決環境づくりに寄与。
  4. 市民側のリコール準備(中期)
    – 市長選(2025/5/25)から1年は解職請求不可。最速で2026/5/25以降に着手。選挙人名簿の約1/3の署名が必要(伊東市有権者は約5.6万人→目安約1.9万人の署名)。住民投票で過半数賛成なら失職。(伊東市公式サイト, ウィキペディア, blog.smartsenkyo.com)

成功確率(フェルミ推定)

前提:
– 直近、議会は「辞職勧告」を全会一致で可決。市長は一度「辞任→出直し選挙」方針を示したが撤回し、百条委には出頭したものの卒業証書の提出は拒否。警察は公選法違反の告発受理。これらは不信任・百条の追い風。(The Japan Times, 朝日新聞, テレ朝NEWS)

短期(3か月以内)

A. 不信任可決→(市長が解散せず)失職:
– 可決に必要な賛成15の確保:0.75
– 市長が解散を選ばない確率:0.40(選好としては解散が多いと仮定)
→ 成功確率 = 0.75 × 0.40 ≈ 30%

B. 不信任可決→(解散)→初会期で再可決(過半数):
– 可決:0.75 × 解散選択:0.60 × 再可決:0.55 ≈ 25%
(再可決は選挙で勢力維持を仮に55%と置く)

C. 百条委での重大矛盾の立証→刑事告発→自発的辞任:
– 立証の臨界到達:0.35 × (告発受理済の追い風で)辞任誘発:0.40 ≈ 14%

短期の総合(A+B+C を独立近似で上限見積り):
1 − (1−0.30)(1−0.25)(1−0.14) ≈ 56〜62%

中期(1年以内)

– 上記に「起訴・有罪リスクの顕在化(職務継続困難)」の追加:+10〜15%
– 継続的な百条・メディア露出による支持低下の累積効果:+5〜10%
– リコール着手は不可(来年5月まで)。
総合:おおむね 65〜75%

※相関を無視した荒い推定であり、実際にはイベント間で正の相関が強く、上振れしにくい点に留意。

議会側の具体的オペレーション(チェックリスト)

  • 不信任の賛成15確保(欠席封じも含む出席戦術)
  • 解散想定の「総選挙プラン」事前整備(初会期での再可決を見越す)
  • 百条委の尋問設計:①時系列の固定、②物証(「卒業証書」「アルバム」)の同定・真贋確認、③第三者証言の確保、④矛盾点の視覚化
  • 刑事ルートの連携(百条での偽証が立った場合の迅速な告発)
  • 議会広報:市政停滞の原因を「説明拒否」に帰責する広報動線

失敗しやすいポイント(回避策)

  • 可決票が14以下で失速(→交渉対象を早期に明確化、委員会ポスト割当の再編)
  • 解散総選挙で勢力後退(→単一争点選挙化、「説明責任」を前面に、候補者一本化)
  • 百条での立証不足(→証拠の当否よりも“矛盾の累積”で世論を動かす設計)

根拠・参考

 

未分類

毎年8月になると太平洋戦争関連の番組が増えます。番組の中で、「日本軍が『精神力は物資を制圧できる』と主張して戦場の兵隊の士気を鼓舞していた」という場面が随所にでてきます。このフレーズに"科学的な根拠はない"とは思いますが、日本軍は、その教育(精神論教育)を行うために、過去のユースケースくらいは持ち込んだと考えています。これらの情報を探って頂けませんか?

ご趣旨は「“精神力が物資を制圧する”という考えに、歴史上の“うまくいった例(ユースケース)”があったのか」という点だと理解しました。結論から言うと、近代日本の軍隊は制度面で精神主義を公式化し、それを裏づけた(ように見えた)経験がいくつか存在します。ただし、それらは「精神だけで物量を覆した」実例というより、戦術・訓練・奇襲・指揮の優位と相手側の失策が重なった結果を、後から精神主義で解釈した色彩が強いです。代表的な根拠・文脈と、しばしば“成功体験”として想起された事例を整理します。

1) 制度としての根拠(精神主義を正当化した文書・ドクトリン)

  • 軍人勅諭(1882)
    兵の倫理と忠誠・質素・名誉を強調し、軍の精神的規範を国家的に位置づけました。後年まで暗唱が求められ、精神規律の根幹になりました。
  • 文部省『国体の本義』(1937)、陸軍系パンフ『国防の本義と其強化の提唱』(1934)
    国家総動員の思想的基盤を整え、精神力・皇道・自己犠牲を強調。総力戦の時代に「精神力」の優位を説く文脈が形成されました。
  • 陸軍の「白兵主義」
    「射撃で接近し白兵で決着」という発想が長く生き、火力・機械化の軽視につながり得たと近年の研究でも検討されています。

2) “ユースケース”として想起された主な歴史的場面

  • 日露戦争・旅順攻略(203高地を含む)と“肉弾”表象(1904–05)
    大損害を払いながら最終的に要塞を陥落させた経験が、勇猛果敢=精神力で難関を突破という物語に回収されました。当時の兵士記録『Human Bullets(肉弾)』の流布も神話化を助長。もっとも、実際は巨砲投入・塹壕戦・通信など近代的手段の総合運用の比重が大きく、「精神のみで物量を凌駕」したわけではありません。
  • 日本海海戦・対馬(1905)
    日本側の練度・戦術・通信管制の優位と、露艦隊の長大な航海・練度差が重なり大勝。これも「気迫」で勝ったと語られがちですが、実際には運用・指揮統制の成果が大きいと研究されます。
  • 1941–42年の南方電撃戦(マレー進攻~シンガポール陥落)
    兵力では劣勢でも、機動(自転車歩兵・軽戦車)、航空優勢、相手の地形誤認と備えの不足を突き、短期で大戦果。のちに「少数精鋭と士気」で大軍を屈服させた成功体験として強調され、精神主義の自己正当化に使われました。ただし実相は“機動・奇襲・指揮の成功+相手のミス”です。

3) 逆に“反証”となった事例(精神では物量・機械化に勝てない)

  • ノモンハン事件(1939)
    日本側の夜襲・白兵重視は一定の戦術的成果もあったが、ソ連側の機械化・砲兵・補給の物量と統合運用に押し切られて敗北。戦後の部内総括では「装備をソ連並みに引き上げられない以上、敢闘精神に頼るしかない」との発言まで残り、むしろ“精神主義への逃避”の証拠として引用されます。
  • 太平洋戦争後半(レーダー・近接信管・制空権の差)
    米軍の技術・生産力・適応学習に対し、精神主義の強調は学習遅延を招き不利を拡大した、という『失敗の本質』系の総括が広く共有されています。

まとめ

  • 「精神力>物量」というスローガンには、①近代日本国家が制度的に精神主義を植え付けた経緯(軍人勅諭・国体/国防パンフ)、②日露戦争やシンガポール陥落など“精神で勝った”と解釈されやすい成功体験、の二つの土台がありました。
  • ただし実際の勝敗は、士気(精神)×戦術×指揮統制×装備×補給×地形×相手の失策の“積”で決まります。精神だけが物資を恒常的に凌駕した実証例は乏しく、むしろノモンハンや戦争後半の推移はその限界を示しました。

 

未分類

以前にもお話したかもしれませんが、私、まだやりたいことがあります。

1940年(昭和15年)秋、内閣直轄の機関として「総力戦研究所」が文官・軍人・民間などから30代の優秀な人材約35名を選抜し、「模擬内閣」としてシミュレーションを実施し、たとえ緒戦では善戦できても、戦争が長期化すれば「必ず敗北する」という結論に至っていました。

項目 内容
機関名 総力戦研究所(首相直属)
設立時期 1940年(昭和15年)秋
参加者 若手エリート約35名(文官・軍人・民間)
想定内容 南方侵攻を含む日米戦争シミュレーション
結論 初戦は善戦可も、長期化すれば必敗
政策への影響 報告されたが無視され、開戦に至る

私、このシミュレーションの資料を手に入れて、自宅のPCで、そのシミュレーションの再現を行ってみたいのです。

ただ、再現するだけでなく、これをMAS(マルチエージェントシミュレーション)を使って、再計算してみたいと思っています。

で、まあ、度々こういうデータを色々拾っていました。

このシミュレーションを実現する為には、防衛関係者とのコネと、研究者としてのそれなりの実績が必要なんだろうなぁ、と思い込んでいました。

ところが、ChatGPTに聞いてみたら、できることが山ほどあることが分かりました。

忘れないようにメモしておきます。

「総力戦研究所と「日本必敗」シミュレーション」の各種の資料を入手する方法を教えて下さい

了解です。一次史料から研究書・論文、入手ルート(無料でDL/館内閲覧/購入)まで「どこで・どう探すか」を実務手順でまとめます。

1) 公的アーカイブ(一次資料:無料DLあり)

  • 国立公文書館デジタルアーカイブ

    キーワード「総力戦研究所/机上演習/総研甲/返赤」で検索 → 代表例:
    「総研甲-第6号・昭和18年度・第一回総力戦机上演習関係書類」
    画面の「ダウンロード」から PDF 一括入手可(CC0)。請求番号:返赤10002000。演習スケジュールや「内閣構成員からみた図上演習の記録」などが見られます。 (デジタルアーカイブ)

  • アジア歴史資料センター(JACAR)

    オンライン目録・画像提供。キーワード「総力戦研究所/模擬内閣/机上演習」で横断検索。該当件名への到達口としてまずトップの検索結果に入るのが近道です。 (国立公文書館ジャパンクラウド)

  • 防衛研究所・戦史研究センター

    『戦史研究年報』等で「総力戦研究所」に関する史料紹介あり。年報PDFは研究所サイトから閲覧可能(創立60周年特別号の編集後記に掲載言及あり)。必要論文は所蔵照会・複写依頼も可。 (防衛省ネットワーク情報システム)

2) 国立国会図書館(NDL)・大学図書館での入手

  • NDLサーチ/デジタルコレクション

    例:

    • 『占領地統治及戦後建設史(総研資 第48号)』(総力戦研究所, 1942)所蔵。館内閲覧・遠隔複写の可否は書誌から確認。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 森松俊夫『総力戦研究所』(白帝社, 1983)。所蔵館を NDLサーチ→最寄りの公共・大学図書館で取り寄せ(相互貸借)。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 法令そのもの(昭和15年10月1日 勅令第648号「総力戦研究所官制」)は NDLOP(日本法令索引)経由で御署名原本画像へ。 (日本法令索引)
  • CiNii Research(論文)

    大学紀要・学会誌に一次史料の読解・位置づけを行う研究論文が複数。例:

    • 市川新「総力戦研究所ゲーミングと…英米合作経済抗戦力調査」 (CiNii)
    • 太田弘毅「総力戦研究所の設立について」(『日本歴史』1977、NDLデジコレでメタ情報/複写申込可) (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
    • 市川新「日本における社会システム・ゲーミングの創始」 (CiNii)

3) 研究書・一般書(購入しやすい二次資料)

  • 猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫/各社版)。総力戦研究所「模擬内閣」に基づく通史的叙述。紙版・電子版とも入手容易。 (ウィキペディア, Amazon)
  • 資料集の復刻
    『十五年戦争極秘資料集 補巻47 総力戦研究所関係資料集』(全9冊+別冊)。研究機関向け高額セットだが、大学図書館に所蔵あり。所蔵館が近くになければ相互貸借を依頼。 (fujishuppan.co.jp)

4) 新聞・特集記事(図版・導入に便利)

  • 朝日新聞デジタル:「黙殺された『日本必敗』」—公文書館の**「第一回総力戦机上演習」**スケジュール図版を引用。大学図書館のデータベース(朝日新聞クロスサーチ等)からも閲覧可能。 (朝日新聞)

5) 具体的な探し方(クエリ例)

  • 和文キーワード:
    「総力戦研究所」「模擬内閣」「机上演習」「総研甲」「返赤10002000」「総研資」「長期戦研究」
  • 組み合わせ:
    「総力戦研究所 AND 机上演習」「総研甲 AND 第一回」「総研資 AND 占領地統治」「勅令 第648号 AND 総力戦研究所」
  • 各サイトでの動線:
    1. 国立公文書館DA → 検索 → 件名ページ →「ダウンロード」
    2. NDLサーチ → 所蔵館確認 → 最寄り図書館へ相互貸借申込 or NDL遠隔複写
    3. CiNii Research → 論文ページ → PDF直DL or 掲載誌リンクから機関リポジトリへ

6) 研究を始める最短ルート(私案)

  1. 公文書館DAの**「総研甲-第6号」**をDLして一次資料の骨格を把握。 (デジタルアーカイブ)
  2. 猪瀬『昭和16年夏の敗戦』で通史的叙述と人名・語彙を押さえる。 (ウィキペディア)
  3. CiNiiの市川新・太田弘毅論文で方法論(ゲーミング/制度史)を補強。 (CiNii, 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ))
  4. 必要に応じて NDLの「総研資」群復刻資料集へ掘り下げ。 (国立国会図書館サーチ(NDLサーチ), fujishuppan.co.jp)

こういう研究をさせてくれる大学や研究機関がありましたら、紹介して下さい

ご期待に沿えるよう、「こうした戦争シミュレーション(ウォーゲーミング)研究」に取り組む大学・研究機関およびシンクタンクをご紹介します。現在、日本で類似の研究や活動に携わっている主な研究拠点は以下のとおりです。


大学・研究機関

1. 日本シミュレーション&ゲーミング学会(NPO)

日本におけるゲーミング研究推進の中核団体で、学会全国大会では大学研究者による事例発表が活発です。総力戦研究所の「社会システム・ゲーミング(政策研究ゲーミング)」は、現代日本のシミュレーション手法学の基礎的研究と位置づけられています (SPF, J-STAGE)。

2. 笹川平和財団(SPF)

政策シミュレーションやウォーゲーミングの導入を活発化させている民間シンクタンクです。特に「台湾有事」など現代安全保障上の危機に対する机上演習を、官僚・専門家と共に実施した実績があります (SPF)。

3. 東京大学・加藤陽子教授(国近代史)

加藤教授は戦争選択や近現代史を専門とし、広範な政策史的アプローチで戦争研究を行っています。ゲーミングを直接扱っているわけではないものの、戦争の意思決定プロセスを歴史的に分析する観点から参考になる存在です (ウィキペディア)。

4. 大学研究室におけるシミュレーション・教育活用

国際関係や戦争文化を教育目的で扱う大学研究室やゼミでも、シミュレーションやロールプレイ型の授業が導入されているケースがあります。たとえば「国際関係学の学びにおけるシミュレーション・ロールプレイ」などの教育実践が報告されています (CORE)。


国際・戦争研究に関連する研究者・活動

  • 上杉勇司(早稲田大学):国際紛争解決・平和構築を研究する国際政治学者。シミュレーションではなく、政策形成や紛争解決の理論モデルが得意です (ウィキペディア)。
  • 山影進(青山学院大学):マルチエージェント・シミュレーションなど、人工社会モデルを用いた国際関係理論の研究経験があります (ウィキペディア)。

簡易比較まとめ

機関・人物 活動・専門領域 備考
日本シミュレーション&ゲーミング学会 教育・ゲーミング手法研究 総力戦研究所の実践と類似のアプローチ有 (J-STAGE, CiNii)
笹川平和財団 現代安全保障シミュレーション 実際の政策課題(台湾有事等)での演習実施 (SPF)
東京大学・加藤陽子教授 日米関係・戦争選択史 歴史的視点から戦争の意思決定に迫る研究 (ウィキペディア)
教育機関(大学ゼミ等) シミュレーション・ロールプレイ教育 国際関係学の授業で導入例多数 (CORE)
上杉勇司(早稲田大学) 国際紛争・平和構築 シミュレーションではないが制度分析など豊富 (ウィキペディア)
山影進(青山学院大学) マルチエージェント・シミュレーション 社会シミュレーション応用可能性あり (ウィキペディア)

ご希望に応じた推薦

  • 学術的なゲーミング研究手法を学びたいなら → 「日本シミュレーション&ゲーミング学会」や関連大学研究室への参加・問い合わせをおすすめします。
  • 現代政策への応用型シミュレーションに関心があるなら → 笹川平和財団の活動が最も近い内容です。
  • 歴史的・思想的観点から日米開戦や意思決定を読みたいなら → 東京大学・加藤陽子教授に関連論文や指導を仰ぐのが有効です。
  • 教育目的で演習型授業を導入したいなら → 関連ゼミや大学の教育系研究者に相談するとよい導入事例が得られます。
  • 社会シミュレーション技術に興味があるなら → 山影進教授の研究領域が参考になります。

ご要望の用途(例:大学院での受験、研究授業の依頼、シンクタンクとの協働など)があれば、さらに具体的に適切な窓口をご案内できます。どうぞお知らせください。

2025,江端さんの忘備録

人の感情の動き方は、外から見れば単純に見えても、本人の内側ではかなり複雑に絡み合っています。
From the outside, human emotions may appear simple, but within a person, they are often intricately intertwined.

私の場合、「似たような出来事」に見えるのに、なぜか反応がまるで逆になることが多々あります。
In my case, there are many situations where events that appear similar evoke opposite reactions from me for some reason.

例えば、こんなのです。
For example, here are some cases:

■アウシュビッツの死体の山の映像は見られても、集中治療室の小児病棟の子どもやガザ地区で飢えている子どもの映像は直視できない。
I can watch footage of piles of corpses from Auschwitz, but I cannot bear to look at images of children in an ICU pediatric ward or starving children in the Gaza Strip.

■津波で流された町の空撮映像は淡々と見られるが、避難所で泣いている年配者のクローズアップは直視できない。
I can calmly watch aerial footage of towns swept away by a tsunami, but I cannot face close-up images of older adults crying in evacuation centers.

■戦場の空爆映像はある程度冷静に見られるが、そこに取り残されたペットや動物の映像で胸が締めつけられる。
I can watch airstrike footage from a battlefield with some composure, but I feel a tightness in my chest when I see pets or animals left behind there.

■英語での学会発表やイベントのスピーチは平気だが、論文の校正にチェックを付けられるだけで思いっきりヘコむ。
I am fine giving presentations or speeches in English at conferences or events, but I feel utterly deflated just from having my paper marked up during the proofreading process.

■学会の質疑応答で厳しい質問を受けても平気だが、知人からの軽い一言「そこ微妙じゃない?」に妙に傷つく。
I can handle tough questions in conference Q&A sessions, but I am strangely hurt by a casual remark from a friend, such as, “Isn’t that a bit off?”

■編集部によるコラムを一ページまるまる削除、または変更要求には何も考えずに応じられるが、SNSで批判を書かれるとかなり長いこと腹を立てて、引っ張り続ける。
I can comply without a second thought when an editor deletes an entire page of my column or requests changes, but I stay angry for a long time when criticized on social media.

-----

まあ、個人差はあると思いますが、他の人にはあまり見られない、私(江端)特有の傾向としては、以下のようなことが言えるかなぁ、と思っています。
Of course, there are individual differences, but I think the following tendencies are somewhat unique to me (Ebata) and not often seen in others.

(1)「遠い悲劇」には強い耐性があるが、「近い弱者」に極端に弱い
(1) Strong resilience to “distant tragedies,” but extreme vulnerability to “nearby weak individuals”

私は、歴史的な虐殺や大規模災害の映像を冷静に見られる一方で、日常に近い環境で苦しむ個人(特に弱者)には非常に強く感情移入してしまいます。私の場合、この差が極端に大きいようです。
While I can watch footage of historical massacres or large-scale disasters calmly, I become deeply empathetic toward individuals (especially the vulnerable) suffering in everyday settings. In my case, this gap appears to be extreme.

(2)公的な攻撃には耐え、私的な一言に長く反応する
(2) Enduring public criticism, but reacting strongly and for a long time to private remarks

学会発表や査読のような「公式の場」での批判には平然と対処できるのですが、友人の軽口やSNS批判のような私的領域の否定に対しては、感情的な影響が長く残り続けます。
I can calmly handle criticism in “official settings” such as conference presentations or peer reviews. Still, negative comments in private domains, such as a friend’s casual remark or criticism on social media, can leave a lasting emotional impact.

私は、役割防御の効き方が極端に効くタイプのようです(他人から見ると「逆じゃないの?」と思われやすいかも)。
I seem to be the type whose “role-based defense” works exceptionally well (which others might see and think, “Isn’t that backwards?”).

(3)自己概念と作品を強く結びつける
(3) Strongly linking self-concept to one’s work

私は、自分の作った文章や成果物を、自分自身と同一視する傾向が強いようです。実際に、コラムや論文は『私の子ども』と思っているくらいに思い入れがあります。
I seem to have a strong tendency to identify my writings and achievements with myself. I feel so attached to my columns and papers that I think of them as “my children.”

ですので、これらの成果物への否定は、自分の人格や存在を否定されたように感じます。
Therefore, criticism of these works feels like a denial of my personality or existence.

このような傾向は、創作や研究に没頭する人に多いみたいですが、私の場合は学会や査読の場では切り離せるのに、私的な批判では切り離せないという点が、どうにもロジカルではありません。
Such tendencies are said to be common among people deeply engaged in creative or research work. However, in my case, while I can separate myself in academic or peer-review settings, I struggle to do so with private criticism — a fact that is hardly logical.

(4)「感情のフィルター」を意識的に切り替えているが、対象によってスイッチが固定される
(4) Consciously switching “emotional filters,” but having the switch locked depending on the target

役割や距離感によって感情をシャットアウトする能力は高いが、弱者や身近な存在が対象になると、スイッチが切れなくなり感情が直撃するようです。このオンオフの極端さは、私特有の特徴かな、と思っています。
I have a strong ability to shut out emotions based on roles or distance, but when the target is a vulnerable or close presence, I can no longer turn off the switch, and the emotions hit directly. I think this extreme on/off nature is a unique trait of mine.

まあ総じて、私の心理的な基盤には、
Overall, at the core of my psychology,

―― 嫌いな奴からのアクションは、その内容がポジティブであれネガティブであれ、無条件に腹が立つ
— Any action from someone I dislike makes me angry, regardless of whether it’s positive or negative

という、おおよそ論理的とは言えない感情スイッチがあります。
— a type of emotional switch that is hardly logical.

現時点で、このスイッチをコントロールする術(すべ)を、私は持っていません。
At present, I have no means of controlling this switch.

-----

私は今でも、オルテガのいう「自己」の定義「私とは、私と私の環境である」の論を支持しています。
Even now, I support Ortega’s definition of “self”: “I am myself and my circumstances.”

ただ、私は、ここに「非論理的かつ非合理的な自分の感情」を加えないと、私(江端)を自己定義できないような気がしています。
However, I feel that unless I add “my illogical and irrational emotions” to this, I cannot fully define myself (Ebata).

ようするに、『面倒くさい奴』ということです。
In short, I’m just a “difficult person.”

私は『幸せに狂っている私』がいい。

 

未分類

なんか、また『高校野球』で、いろいろあったようようですね。

まあ、私が20年前以上に書いたこのコラムから、私の立ち位置は変わっていません。

江端さんのひとりごと 「日本における野球文化に関する一考察」